富野由悠季のレビュー一覧
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ネタバレアニメを見ただけでは理解できない、頭の悪い私に、組織の関係や裏事情、キャラクターの心理などをわかりやすく、教えてくれる、楽しい一冊。
ゼハートが、ちゃんとAGE3のパイロットを「アセムの息子」と認識し、意識していたところや、コールドスリープから目覚めて、もうアセムがこの世にいないことを知って一筋、涙を流すところ、アセムとの関係をキオに語るシーンなど、感慨深い。
もちろん、アセムが生きているとわかった時の反応も。
コールドスリープのせいで、ゼハートはまだ18歳かそこいらの年齢らしいことも判明。
変わってしまったヴェイガンの兵たちの気質に戸迷ったり、軽く浦島太郎状態である。
そして、ザナルドに、 -
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AGEノベライズ、始まりの巻。
あちこちで言われている通りTVよりはるかにいいですねぇ。
ひとつは、先に読んだアセム編でも感じましたが、
ヒロインは単なる主人公にからむ可愛い女の子でなく、
ちゃんとサポートも出来る子として描かれてること。
今回のエミリーちゃんも例にもれずで、
知識のある子で、フリット君が戦場に出る意味が解るからこその
戦わせたくない気持ちに説得力がありました。
あと、フリット君があのプロローグ以来ずっと抱いていた
想いも明確で良かった。
彼が天才(ただし恐ろしい努力をしている)ことがはっきり
描かれていることで、彼が固執する意味に
「僕がやらなきゃ」という哀しすぎる想いが -
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Life「動員と革命〜10万人で何をしようか」に投稿した「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の参考資料は、映画・劇場版ではなく、この小説版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - ベルトーチカチ・ルドレン」です。
初見の際あまり感じませんでしたが、「革命」への糾弾、そして「近代の徹底・近代の超越」論的に対する思いを、Lifeへの投稿です。
あとがきに作者(富野由悠季)かいてる「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の【原作】ではなく【モチーフ】と書いておりており、サブタイトル(?)あるベルトーチカは映画では出てません、
無論、映画も見ましたが、引用の台詞の書き起しも小説版です。(小説と映画に台詞の比 -
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ネタバレついに、ついに完結まで読み終わってしまいました。マニア垂涎の裏エピソードまで描かれていて、毎巻楽しみに読ませていただきました。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」それはシャア・アズナブル、キャスバル・レム・ダイクンの復讐劇なのでした。母を殺され、ザビ家への復讐のためにしか生きられなくなった青年の悲しい物語。
権力者の身勝手な思想とプライドをかけた戦争の中で、人生を狂わされ、翻弄されていく若者たち。
最後にシャアが虚しさに襲われて変になっていく様は、読んでいて悲しくて悲しくて、、最後は恨みのバズーカ砲でキシリアの首を飛ばしますが、シャアの心中を思うと泣けてきます…(T_T)
アムロの「ま -
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TVは毎回見ている「AGE」のノベライズ。
TVを見た感じでは、フリット<<アセムなので、
アセム編にあたるこの本を始めに読む形になりました(^.^;)
うん、評判がTVよりはるかに良いですが、確かに良かった!
強いてTVのほうが良い部分をあげれば、ウルフさんとアセム君の
交流シーンが多かったことぐらいで、あとは大半がこちらの
ノベライズのほうが良かったです。
特に良かったのは、子供向けを意識した作品でないがしろに
されがちで、本作も例にもれない
「子供を戦場に出すことの非常識さ」を、大人たちが
当たり前のように考えている描写が顕著だったことです。
TV感想で突っ込んでいたこともあった、 -
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完結。1巻に比べ更に一歩奥へすすんだ独自の解釈を表現してきている印象。劇場版Zに移っていない部分をTV版ZのみならずCCAまでの宇宙世紀シリーズ全体を視野に入れて構築されているのが非常に魅力的。劇場版にない部分をそれまではTV版の解釈でやっていたのに更にオリジナルで展開することもあり、一部やりすぎという印象を受ける展開もあるものの、映像作品をこれ異常ないくらい尊重して創られているため納得させられてしまう。
特にディジェに注目してなぜアムロがガンダムに乗らないのかという部分を題材として扱う回なんかは作者の視点が鋭すぎて敵わない。アムロの立ち直り時期としてもシャアのクワトロ期としても、「その時期の