山口恵以子のレビュー一覧
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東京都中央区佃。江戸時代から庶民の町として栄え、現代でも旧佃島地域は昔ながらの人情と風情のある古い街並みで知られている。
そんな佃で2人のおばちゃんが営む食堂兼居酒屋を舞台にしたグルメ&ヒューマンドラマ。シリーズ4作目。5話からなる。
表題作は、常連客で元帝都ホテル社長の三原の亡妻との思い出がテーマになっている。
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やはりおもしろい。『婚活食堂』シリーズより個人的には好みに合っています。
以前にも書いたのですが、常連客の皆さんが多士済々で、それぞれの役割分担がうまくできているところがいい。役者が揃っていることで、何が起こっても無理なく対応することが -
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ネタバレ八島財閥の令嬢にして、美貌の人気女流画家・多江子は、画家としての新境地を切り開くべく、戦時下の上海にやって来た。
西欧諸国とアジアの文化が隣り合う租界で、過去のスキャンダルの真相を知る特高の工作員に、画家の立場を利用してある男に近づくよう脅された多江子は…
セットと衣装にめちゃくちゃ予算をかけたゴージャスな映画を観たような感じ。
面白くなかったわけではない…けれど、多江子をはじめ、純情と欲望を併せ持った登場人物たちにもうひとつ気持のピントが合わなかったような。
たまたま、つい最近原田マハの「#9」を読んだばかり。
同じ上海を舞台に、魅力的な女性を主人公にしながら、時代背景が違うだけでま -
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元占い師のアラフォー女性、玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に繰り広げられる婚活狂想曲。シリーズ6作目。全5話。
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恵にテレビ出演の依頼が2件舞い込む。その2本の番組によって、新しくめぐみ食堂を訪れた客がもたらす縁とは?
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レディ・ムーンライトの名が再び放送電波に乗ることで、シリーズの流れに変化がありそうな展開になってきました。
ここ一番の場面で圧のかかった話し方をしたり、誰も見ていないのに「二人の未来に光あれ!」の決めポーズを思わず取ってしまったりと、恵の振る舞いが腕利き占い師に戻りつつあるように感じます。
新レギュ -
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元占い師のアラフォー女性、玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に繰り広げられる婚活狂想曲。シリーズ5作目。全5話。
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何事にもスマートな若手実業家で、スジのよい常連客になった藤原海斗が手がけるAI婚活。現代の婚活事情に合った新しい婚活に、恵も感じるところがあり……。
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AIを活用しての縁結びについては、すでに現実の結婚相談所でも導入されている気がします。そんなタイムリーな話題に加えて、結婚の現状からロマンス詐欺まで盛り込んで、興味深い内容になっていました。
また、イケメンテレビマン・唐津旭を登場させるなど、作品の新陳代謝を -
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元占い師のアラフォー女性、玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に繰り広げられる婚活狂想曲。4作目。全5話。
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ある日、イケメンの男性が4人の女性を伴ってめぐみ食堂を訪れた。男性は藤原海斗という青年実業家で、自ら起業した IT企業の社長を務めていると言う。
女性たちとは趣味の音楽を通して知り合ったそうで、4人ともなかなかの美人だが、我も強そうに見える。そして、4人とも藤原社長を狙っているのは恵からは一目瞭然だ。
藤原は確かに魅力的な男性だ。女性たちの気をそらさず、スマートな振る舞いで場をうまく取り持っている。
けれど、この4人の恋の鞘当てを藤原はどう捌くのか。 -
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元・人気占い師の玉坂恵が1人で切り盛りするおでん屋「めぐみ食堂」を舞台にした連作短編ヒューマンファンタジー。シリーズ3作目で、本作も5話からなる連作短編集。
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一皿目に怪しげな男をちらりと登場させておき、自殺者が出るわ、真行寺が窮地に追いやられるわの終盤・五皿目の仇役に仕上げる展開。見事でした。
今回の見所は3つ。
まず1つめは、レディ・ムーンライトの活躍です。
このファンタジーを支える肝となる能力は本作でも遺憾なく発揮され、善男善女がめでたく婚活成就します。定番のホームドラマのような設えなのですが、やはり楽しい。
2つ目は、垣間見えた真行寺 -
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元・人気占い師の玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台にした婚活ファンタジー。
シリーズ2作目で、本作は5話からなる連作短編集。
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めぐみ食堂が焼失したものの、占い師だった頃から因縁のある真行寺と少しいい雰囲気になった前作限りだと残念に思っていただけに、続編が次々と出ていることを知り、おおいに嬉しく思いました。
本作では、料理と日本酒がさらにパワーアップしています。美味しそうなことこの上ありません。兵庫県安富の銘酒「奥播磨」の登場には特に嬉しくなってしまいました。
また、今回の恵は婚活アドバイザーの他にも、真行寺の隠し子問題や裏社会の親玉が絡む -
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食堂のおばちゃんシリーズ2冊目。
はじめ食堂は洋食屋としてスタートした、その洋食屋時代のお話。
孝さん、男前すぎるよ。お話の中で孝さんがカッコいいシーンのあと、すぐさま一子の惚気が入るから〜照てる。それもまた良し。
二人の馴れ初め、涌井さん(孝さんが帝国ホテル時代の後輩で世界的な料理人)の思いも、良かった。
食堂、洋食屋というお店柄、お客を選り好みしたりできないし、それはサービス業のとても大変なところだと私は常々思ってる。
でもはじめ食堂には、素敵なお客さまが圧倒的に多いし、良い従業員も集まる。亮介さんは今後のシリーズに登場するのかな?頑張り屋で子どもの高にも好かれる亮介さん、応援したくなっ -
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元占い師のアラフォー女性、玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に繰り広げられる婚活狂想曲。シリーズ1作目は連作短編集で5章からなる。
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舞台をおでん屋にした設定がいい。素朴でありながら心温まるおでんのイメージをモチーフとしてうまく活かしています。
また、そのおでんが、占いの師匠や真行寺と恵を結ぶソウルフードだったという結末もうまいと思います。
さらに、古いながら落ち着ける店の雰囲気や季節ごとのアテも実に魅力的で、作品世界に入り込んで呑みたくなるほどでした。
それから、常連客の婚活模様がまたおもしろい。紆余曲折や意外な組み合わせ成立が短い話の中に