山口恵以子のレビュー一覧
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元占い師のアラフォー女性、玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に繰り広げられる婚活狂想曲。シリーズ1作目は連作短編集で5章からなる。
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舞台をおでん屋にした設定がいい。素朴でありながら心温まるおでんのイメージをモチーフとしてうまく活かしています。
また、そのおでんが、占いの師匠や真行寺と恵を結ぶソウルフードだったという結末もうまいと思います。
さらに、古いながら落ち着ける店の雰囲気や季節ごとのアテも実に魅力的で、作品世界に入り込んで呑みたくなるほどでした。
それから、常連客の婚活模様がまたおもしろい。紆余曲折や意外な組み合わせ成立が短い話の中に -
Posted by ブクログ
読むたびに、
こんなおでん屋さんがあったら常連になりたいなあと思ってしまう。
AI婚活って、ほんとにあるの?
価値観が合うというのは、たしかに大事かもしれないけれど、
価値観の違いから、新しい発見があったり、
新鮮味を失うことがないという部分もあるんじゃないかと思うんだけどな。
というのもまぁ、これもわたしの価値観でという話なので、
出会いが少なくて、結婚を真剣に考える人ならば、
そういう手段はいくつ試してもいいと思うよ。
結局、AIにオススメされて選ぶのも、やめるのも、
決めるのは自分なのだから。
愛正園の子ども、新にも新しい縁が。
少しずつ歩み寄っていって、いつか本当の家族になれたら -
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食堂のおばちゃんシリーズ第9弾。
今回取り上げられている料理も大好きなものばかりで
『ああ、こんな食堂が身近にあればなぁ……!』
と思わされれました。
(これ、毎回思ってる)
時代はコロナ渦真っ只中。
チラホラと話題に上がる不況の話題も
今はまだリアリティがあり過ぎて少し苦しさを感じた。
リアリティを感じてしまうあまり、ビュッフェスタイルで行われる忘年会のシーンでは衛生面を心配してしまったり。
こういう思考にすぐ至るのはリアルタイムの人間ならではだろうなと思うと同時に
1日も早く「こんな時代もあったね、あの時は大変だったね」と思い出話にできる日が来て欲しい。 -
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昭和二年、伯爵家の令嬢トコの遊び相手として屋敷に通うミコ。敗戦後の日本を生き抜く二人の光と影が感動を呼ぶ、大河ロマン。昭和二年、六苑伯爵家の令嬢・燈子(とうこ)の遊び相手として、小石川に居を構えるネオ・ルネッサンス様式の洋館に通うことになった、六苑家の職員の娘・美桜子(みおこ)。ふたりはトコとミコと呼び合いながら、主従を超えた愛憎関係に結ばれ、その後90年にわたる激動の時代をともに生きることになる-―
二人の運命はからまり、傷つけあいながらどこに終着するのか。敗戦後の日本で数奇な運命を辿りつつ、気高く生き抜く女性の強さが心に響く大河ロマン。