山口恵以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
季節感を大切に、ボリュームたっぷりの定食が700円のはじめ食堂は昔ながらの味を守りながらも、若い視点を持つ万里のアイデアを取り入れ、新商品も次々と出す。やってみて、駄目なら辞めれば良い。やる気のないニートであった万里の成長。ある日やってきた洗練された女性からオーナーにならないかとスカウトが!
はじめ食堂へ働くことを捨てきれない万里は断るが、女性はどうやらいわくありげだった。
逆恨みでネットへの悪口をかかれるなどトラブルも多発するが、人に愛される営業をしているはじめ食堂はかならず助けてくれる人がいる。昔からの常連客に、シンプルだけどおいしいパンを作るパン屋の姉弟に落ち着いた雰囲気で客に合わせたド -
Posted by ブクログ
そこは商店街の裏通り。現在では整骨院になっている土地は、かつて米屋という居酒屋があった場所だ。
今から30年前に女将が亡くなり店も人手に渡って久しくなるが、今でも夕方になり悩みを抱えた人が通りかかると、米屋は忽然と現れるという。そして、悩める人は誘われるように暖簾をくぐる。
さて今夜、女将の心づくしの酒とアテに邂逅する客の抱える屈託とは …… 。
東京葛飾の新小岩にある居酒屋が舞台のオカルトファンタジー。『ゆうれい居酒屋』シリーズ2作目。
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いつものようにうたたねから覚めた女将が軒先に暖簾を上げると、さっそく常連客の沓掛音二郎が、それから少し遅れて井筒巻が