水城せとなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
携帯小説家の30歳の主人公が、年下の男子との恋愛にあーだこーだ悩む姿を、実際に「脳内会議」という型で描くという物語。脳内会議のビジュアル化自体は、よくある天使と悪魔の囁きみたいなものから、「脳内会議」をコミカルな演出として描いているものもある。でも、それをストーリーに組み込んだのは新しい。
主人公の一歩踏み出すのを躊躇う感じを、脳内の性別もキャラクターも違う人たちが、あーだこーだ議論を重ねる場面が抜群に面白い。このキャラクターが全然違うという大胆な試みは成功していて、些細なことをきっかけにうじうじ悩む姿の理由付けにもなっているし、行動に踏み出せない主人公のパーソナリティに説得力を持たせてい -
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人生の選択
フラフラ流されやすく自己もあんまりなさそうな(正確には押し殺す習慣がついてる)恭一、主人公ですが私としてはかなりイライラさせられるタイプで個人的趣向も手伝って?相当今ヶ瀬贔屓で読んでましたが、、ヘタレと思っていた恭一、間違いでした。腹を括るまでに時間がかかるだけで括ったらいっそ潔く読み終わり頃にはずいぶんキラキラして見えました
(笑)BLにありがちな異性愛が常識とゆーリアルな世界観を都合よく塗り潰しラブラブハッピーエンド、的な展開ではありません、息苦しいよーなやり切れなさがつきまといますが一読の価値あり。あ、一応ハピエンではありますよ。
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購入済み
評価し辛い。。
ある意味ファンタジーであるBLと期待し読むには夢見られない程度にリアルだし夢見がちな少女マンガとしてなら人としての弱さや男としての葛藤部分が強く打ち出されすぎな気もします。レビューサイトで高評価だったので前者期待で読んでみましたが、うーんカテ分けしにくいし評価も難しい。恋とは一様にままならず切ないことも多いけれど同性ならではの懊悩がそりゃもーガッツリ詰め込まれてます。☆は中立ヒューマンドラマとして付けます。しかし今ヶ瀬は密かにアブナイ奴だねぇ(笑)
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Posted by ブクログ
恋愛って自由市場だなと思いますが、あまり自分の自由に生きると周囲の人に迷惑をかけるなと思います。サエコさんやソータ君の行動はまさしくそんな感じです。私は男女間の恋愛の賞味期限はやっぱり短いと思っていて、人間的な情けがある人とじゃないと結婚とか長い同棲とかは無理だと思ってしまいます。サエコさんはそのへんがうすそーだかたら、恋人にはいいけど、妻には大変なんじゃないかね。。旦那が落ちぶれたら、すぐ去っていきそうな強さがありますね。(私には絶対できない)
でも、ごまかして生きなくても、一人でくっていける力がありかつきれいな人は現代ゴマンといるのだから、結婚ではなく、恋をしつづけるのもいいのかもしれませ -
Posted by ブクログ
ネタバレ突然家出してきた紗絵子が爽太の店の前にやってきた。
実家に紗絵子を連れて帰るわけにはいかない爽太は、紗絵子を店の従業員控え室に一晩、泊めることにした。
エレナと約束していた爽太は、その紗絵子を置いて、そのままエレナとの約束の場所に向かおうとするも、紗絵子の寂しそうな様子が気になってしまう。
その想いを振り切ろうとするも、結局は携帯を落としたことに気がつき、店に戻るとそこにはタオルを巻いただけのお風呂上がりの紗絵子の姿が……。
結局、エレナとの約束をすっぽかし、紗絵子との一晩を選んだ爽太。
そのまま紗絵子と身体の関係を結んでしまう。
紗絵子の夫の吉岡氏が爽太の店を訪ねてきても、爽太 -
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表紙に惹かれて購入。
う――ん。中身の絵としてはあまり好きではない(すみません)けれど、お話としてはなんか……斬新って感じがする。
主人公の男の子は振られて、相手を見返してやるって気持ちでチョコに賭けるんだけど、それについての姿勢とか、恋についてとかどうしようもない気持ち、それらが語られていて、あらすじだけ見てるとどんだけ性格悪いんだよ主人公?!って思ってたけどそうじゃなかった。たぶん彼は色々な意味で――純粋馬鹿なんだな(え)
相手を見返すために色々と策をねるんだけど、ことごとくうまくいかなくて(私もやったことあるから気持ちわかる(苦笑))
そのたびに「がーん」とする様子がなんとも人間臭くて