ウォルター・アイザックソンのレビュー一覧
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第52章 スターリンク
第53章 スターシップ
第54章 オートノミー・デイ
第55章 ギガテキサス
第56章 家族
第57章 フルスロットル
第58章 ベゾス対マスク(第2ラウンド)
第59章 スターシップのシュラバ スペースX
第60章 ソーラーのシュラバ
害61章 夜遊び
第62章 インスピレーション4
第63章 ラプターの大改造
第64章 オプティマス誕生
第65章 ニューラリンク
第66章 ビジョンのむ
第67章 お金
第68章 今年の父
第69章 政治
第70章 ウクライナ
第71章 ビル・ゲイツ
第72章 積極的な投資家
第73章 『申し入れをした』
第74章 熱と冷
第75章 父の日
第76章 スターベースのオーバーホール
第77章 オプティマスプライム
第78章 波乱含み
第79章 オプティマス発表
第80章 ロボタクシー
第81章 『洗いざらい』
第82章 買収
第83章 三銃士
第84章 コンテンツモデレーション
第85章 ハロウィーン
第86章 青いチェックマーク
第87章 オールイン
第88章 本気
第89章 奇跡
第90章 ツイッターファイル
第91章 迷い道
第92章 クリスマスの大騒ぎ
第93章 車用AI
第94章 人間用AI
第95章 スターシップの打ち上げ
謝辞
インタビュー取材先リスト
参考書籍
原注 -
Posted by ブクログ
ゲノム編集技術CRISPR-Cas9システムの発明者の1人であるジェニファー・A・ダウドナを中心とした物語。
共同研究者のエマニュエル・シャルパンティエと共に2020年にノーベル化学賞を受賞しており、世界的に注目を集める研究者である。
そんな彼女が、そもそもなぜRNAの研究に足を踏み入れたのか、というところから序盤は始まる。
体裁は第三者的な目線で書かれているが、内容が細部にわたり、ダウドナの伝記を読んでいるようであった。
ダウドナの研究の基礎には、指導教官のジャック・W・ショスタクの影響が強い。
ショスタクがダウドナに残した以下の教訓は全ての研究者に刺さるのでは。
「リスクを恐れず新たな分野へ進むべきだ」「壮大な疑問を抱きなさい」
中盤以降は、CRISPR-Cas9が発見された経緯、それがどのように遺伝子治療へと応用されていったかという話。
面白いのはCRISPR-Cas9が遺伝子編集技術を見つけようと意図して発見されたわけではないこと。
もともとは細菌に対する遺伝子解析から見つかった不思議な規則的な反復配列であった。
その機能も細菌の免疫システムに関与していることであり、ここでは遺伝子編集とは結び付かない。
ダウドナは、このメカニズムをさらに明らかにして技術を改変して、遺伝子編集ツールへと応用させた。
CRISPRが細菌の免疫システムに関与していることを最初に報告した論文 (CRISPRの機能を明らかにした重要な論文) は、
Nature誌の編集者にその重要性が理解されず、即刻リジェクトされたとのこと。
ノーベル賞を取るような革新的な技術が世の中に出てくるまでには、表に出ない様々な研究者の苦労があるのだと気付かされる。
終盤はCRISPRの特許を巡って、研究者間で生じる軋轢の話が始まる。
上巻でこのボリュームはすごい。下巻も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
上巻は「マスクも若い時だから、、、」と言えるような破茶滅茶な経営、指示、働き方、考え方だったけど、つい最近までのエピソードが詰まった下巻でも、相変わらずのマスク節。。。
凄すぎる。。
気に入ったフレーズ
マスクは納得しない。人員の大幅削減はお金だけが理由ではなく、本気で必死に働く文化にしたいからでもあるのだ。安全ネットなしで飛ぶ覚悟がある、いや、是非ともそうしたいと考えていた。
AIの燃料はデータだ。今回登場したチャットボットは膨大な情報で訓練してある。GoogleもMicrosoftも、検索エンジンやクラウドサービス、電子メールなど、訓練に使えるデータがどんどん湧いてくる泉を持っている。
マスクは、それに、Twitterのフィードや、テスラの車載カメラの動画で対抗する
何もせずじっと座っているわけにはいきません。
AIがここまで来ているのに、Twitterについてあれこれ考えるのに時間をたくさん使っていていいのかなと思うんです。世界一の金融機関にしようと思えばできるでしょう。でも、私のブレインサイクルは限られているし、1日に使える時間も限られています。 -
Posted by ブクログ
コロナウイルスのワクチンの仕組みと既存のものとの違いについて、かなり詳しく理解できた。本書のテーマは専門的で難しいかもしれないと思っていたが、RNAとその役割について分かりやすく説明してくれており、素人でも読みやすかった。
以下、本書よりメモ書き
コロナウイルスの特徴として、その形状が挙げられる。コロナウイルスの殻の外側にあるタンパク質はスパイクのような形をしていて、スパイクタンパク質と呼ばれる。電子顕微鏡で見ると王冠のように見えることからコロナと名付けられたことは周知の事実。
下記のシノバック、ジョンソン&ジョンソン、アストラゼネカは伝統的な手法で作られたワクチンで、ビオンテック、ファイザー、モデルナは人類の新たな試みとなる遺伝子ワクチンである。
- シノバック
殺したウィルスを使用し、生きたウィルスとの戦い方を免疫システムに教える。
- ジョンソン&ジョンソン
ヒトアデノウイルスをベクター(遺伝子の運び屋)にして、スパイクタンパク質の一部を作る遺伝子を運ばせる。それを受けたヒト細胞はスパイクタンパク質を多く生成し、免疫システムを刺激して抗体を作る。
- アストラゼネカ
上記のジョンソン&ジョンソンと同じだが、ヒトアデノウイルスの代わりにアデノウイルス(チンパンジーの風邪を引き起こす)をベクターとする。
- ビオンテック、ファイザー
RNAワクチンを製造。スパイクタンパク質の作り方をmRNAに運ばせる。mRNAが細胞の核内にあるDNAの遺伝子情報を転写し、それを核の外のタンパク質を生成する領域(細胞質)に運び、タンパク質生成を指示する。
- モデルナ
ワクチンの製造で難しい点は細胞への配送メカニズムの構築である。モデルナは10年前から脂質ナノ粒子と呼ばれる小さな油性カプセルの開発に取り組んできた。これがビオンテック/ファイザーに勝る利点となった。脂質ナノ粒子でmRNAを運べる。安定性が高く、極低温で保存する必要がない。 -
Posted by ブクログ
科学の世界で繰り広げられるドロドロの人間ドラマ。特許権や論文を巡る争い、研究室同士の確執…どのような業界でも争いは存在するのである。自身の名誉と利権のためにあらゆる手を使って相手を出し抜く大人たち。笑顔の裏に潜む相手の本心は誰にも分からない。ノンフィクションだが、まるで上質なサイエンスミステリー小説のようでおもしろく読める。
以下、本書より抜粋。
「偉大な科学者だけが持つ特別なスキル。それは、緻密な実験を重ねることと、スケールの大きな問いをすることだ。神は細部と、そして全体にも宿る。」
「科学のブレイクスルーが一瞬のひらめきで起きることはめったにない。それらは総じて10年以上にわたって演じられるアンサンブルであり、個々のキャストは、1人では成し得ない偉大な業績の一部になるのだ。」エリック・ランダー