ウォルター・アイザックソンのレビュー一覧
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1人の天才の壮絶な人生の軌跡を追える名作です。「なぜアップルは世界を変えられたのか?」という問いへの答えであると同時に、イノベーションを起こす人間の「理想と現実」「創造と破壊」が詰まった物語です。
特に印象深いのはジョブスの人物評です。彼は「現実歪曲空間 (Reality Distortion Field)」とも呼ばれる強烈なカリスマと完璧主義で知られています。これは、時に周囲を精神的に追い詰める「ひとでなし」的な側面もありましたが、結果として常識では不可能とされる製品を生み出す原動力となりました。まさに、天才の才能の狂気を感じることができるエピソードでし。
我々凡人では、ジョブズの真似をする -
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Posted by ブクログ
父南アフリカに疎開しそこで生まれる
→カナダに大学で移住
→インターンで銀行
→zip2起業→売却→x.comをPayPalと合併→追い出されてスペースxでロケット開発(4回目の正直でNASAとの契約を締結)→テスラを並行して進める→OpenAIは非営利組織として起業
マスク/実際の製造ライン、工場を見回る
ジョブス/実際のデザインのラインを見回る、口を出す。
90年代にインターネット、00年代にロケット、2010年代に人工知能、とにかく早い。
時代の最速をいう人間の動向はチェックすべき。
マスク「いずれ人工知能が人間の知能の成長速度を上回る。だからこそ火星に行く。自分の時間、リソー -
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前提を疑うこと
型破りな言動で知られるイーロン・マスクの内面と行動原理を、徹底した取材をもとに描いた評伝。特に興味深いのは、彼のモノづくりに対する姿勢と思考のフレームワークだ。
マスクの哲学の核心にあるのは「前提を疑う」こと。慣習や常識にとらわれず、物事を物理法則などの「基本的な真理」にまで分解し、本質的に必要な要素だけを残して再構築する。この徹底した合理主義が、スペースXの打ち上げコストを従来の10分の1以下にまで削減し、テスラにおいてはバッテリー製造の最適化と自動化を進めるGigafactory構想へとつながった。
また、彼は設計と生産の現場を切り離さず、内製化・垂直統合を徹底。要件 -
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Posted by ブクログ
ゲノム編集技術CRISPR-Cas9システムの発明者の1人であるジェニファー・A・ダウドナを中心とした物語。
共同研究者のエマニュエル・シャルパンティエと共に2020年にノーベル化学賞を受賞しており、世界的に注目を集める研究者である。
そんな彼女が、そもそもなぜRNAの研究に足を踏み入れたのか、というところから序盤は始まる。
体裁は第三者的な目線で書かれているが、内容が細部にわたり、ダウドナの伝記を読んでいるようであった。
ダウドナの研究の基礎には、指導教官のジャック・W・ショスタクの影響が強い。
ショスタクがダウドナに残した以下の教訓は全ての研究者に刺さるのでは。
「リスクを恐れず新たな分 -
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