【感想・ネタバレ】イーロン・マスク 下のレビュー

あらすじ

今年一番の話題作! マスク自身が語り尽した初の公式伝記

世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』評伝作家だからこそ描けた。

いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリー-。彼はルールにとらわれないビジョナリーで、電気自動車、民間宇宙開発、人工知能の時代へと世界を導いた。そして、つい先日ツイッターを買収したばかりだ。

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イーロン・マスクと言えば、テスラ・スペースX・Twitterなどの世界的な買収や経営、起業に携わっています。
そんな彼がどんな人生を歩んで来たのか、生まれや育ちなどが気になり、読んでみました。今も大変ハンサムですが、子供の頃は本当に可愛い子供で、青年期はすごいイケメンです。幼少の頃の話や、親や祖父母のこと、子供の頃のいじめや挫折や苦悩など詳細に書かれており、この人は天才ではありますが、かなりの努力の人だということがわかります。
いちばん意外だったのは、イーロン・マスク自身が自分の性格をなんとかしたいと思っているところです。
また、スケールの違う苦悩を味わっているところに脱帽です。
とても人間らしさを感じられ、意外な一面を知ることが出来て、彼自身を応援したくなる1冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ぶっ飛びすぎて普通の人には理解できない。
でも誰もが無理だと思うこと、成し遂げられていないことに挑戦する姿が本当に魅力的。周りは突飛な行動に振り回されるけど自己理解もしているし、父親との関係は複雑ですが、それが原動力になっているのかな。この本を読んでからマスクを身近に感じたくてテスラ車の試乗をしました。賛否両論ありますが、私はドラえもんの世界を生きているようにワクワクしたし、イーロンマスクの凄さを実感しました。一緒には働きたくないですが笑

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下あわせて900ページほど。文字もやや小さめでかなりの文量でしたが、ひとつの章のボリューム自体は少ないので、とても読みやすかったです。

生い立ちから起業、成功、事業拡大、Twitter買収、スターシップの打ち上げまで。生まれてから直近までの取り組みが事細かに、本人、関係者の情景と共に書かれています。

イーロンマスク好きな人はもちろん、なぜ彼がここまでの偉業を成し遂げているのか。気になる人は必見だと思います。

たとえば、常識やルールの理由を改めて考え、間違っていると思えば、自らの考えを実行していく。設計・製造を徹底的にリンクさせる。失敗して、作り直す。どんなプロジェクトにも関わり、納得いかない場合には自ら手を動かす、などです。

スケジュールが無茶苦茶。あまりにも多くの人をクビにしている。気分により発言や行動が異なる、など。破茶滅茶な面、シーンもたくさん出てきますが。

本人も含め、関係者への取材がベースになっているので、登場人物がかなりの数で、よくぞこれだけの取材をしたのだと、感心もしました。写真の掲載も多いです。

日本語訳のセンスも抜群、秀逸でした。原文がどのような言葉なのか、読んだところで分からないとは思いますが、特に以下の表現が気に入りました。

ばかやろう指数
シュラバ
お前がつくるソーラールーフはうんこ
悪魔モード

ファルコン9の打ち上げ数や頻度が半端ではないこと。テスラの自動運転にはAIを活用していく方向で進んでいるなど、新たな学びもありました。

続編ならびに、著者さんが書いた他の作品も読みたいと思いました。

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2025年08月30日

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「修羅場を求めて突き進むイーロン・マスクの“狂気”が、圧倒的な熱量で描かれる。」
テスラやスペースXで成功を収めても満たされず、あえて困難に飛び込む姿がリアル。
Twitter買収の舞台裏や、周囲を巻き込む破壊的な情熱に、読後は賛否を超えた衝撃が残る一冊。
でも、やっぱり私は振り回されたくないからできるだけ関わり合いたくないなと思うわけです。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

上巻はテスラやスペースXのいわゆるヘビーな産業の話だったのでなんとなくイメージがついたが、こちらはツイッター買収のドタバタ劇が中心。上巻の方が身近な感じはしたが、それでもとても面白かった。

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2025年06月28日

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下巻。スターリンク、スターシップ、テスラ、ニューラリンク、ツイッター、X・AI。オールイン、リスクを取る、求める

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2026年01月06日

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下巻では2015年ころから2023年までが対象となっています。スペースX、テスラ、ニューラリンクでの修羅場、ジェフ・ベゾスやビル・ゲイツなどとの交流(冷戦)、また近年最も注目されたといってもいいツイッターの買収について詳しく書かれています。

下巻で印象に残った点をいくつかあげます。
(1)マスクが考えた「ばかやろう指数」なる指標。これは完成品の値段を原材料費で割った値で、これが高いということは(例:100ドルのアルミニウムから作った部品が1000ドルする場合は10)、設計が複雑すぎるとか、製造工程の効率が悪すぎることを意味します。宇宙産業では「ばかやろう指数」が高い部品が多い。
(2)マスクは、人間とコンピュータの本当の意味での共生は、人間の脳とコンピュータを直接つなげることだと考えました。これがニューラリンクの設立につながりますが、その源流は、イアン・バンクスの書いたSF小説「ザ・カルチャー」シリーズだということ。
(3)ツイッターで大規模人員整理を断行する際に、ダメな社員をクビにするのではなく、「シャクルトン」方式で、やる気のある社員だけをふるいにかけたこと。ちなみにマスクが言うシャクルトン方式とは、南極探検でその名をはせたアーネスト・シャクルトンから来ていて、シャクルトンは、南極への探検隊を募集する際に「低賃金、危険満載、無事帰還の保証なし。成功すれば称賛と名誉」といううたい文句で隊員を集めました(そこまで脅しても来る奴なら大丈夫ということ)。シャクルトンの単極探検隊とマスクの企業がダブった瞬間でした。つまり、マスクが立ち上げた企業(例:テスラ、スペースX・・・)で働く人は、まさにシャクルトンの部下になったような、ある種のクレイジーさが求められるということです。
(4)AIの性能向上には膨大なリアルタイムデータが必要となるが、マスクは、運転中の画像データを提供するテスラと、ツイッターという2つの巨大なデータソースを手に入れたということ。ここでテスラとツイッターが、AIという要素を通じてつながるわけです。

上巻同様、マスクの人となりがわかるだけでなく、AIや自動運転、宇宙開発などの最新状況についても勉強できる良書でした。純粋に面白かったです。

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2024年12月14日

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読み終わりました。たったの一読で終わってしまってはいけないのだろうけど、彼が人類の最先端を行き、AIと一番近しい存在だと感じました。天才は常人にあらず。一言で言えばこんな人。人間とAIの違いは熱があるかないかではないでしょうか。

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2024年11月14日

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ここまでしないと歴史を作る偉業はできないのかなとただただ驚嘆。著者の淡々とした書き方は事実を伝える上で良かったと思う。大変面白かった。

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2024年09月06日

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自分もエンジニアのため、イーロンマスクの考え方が参考になった。どの業界についても常に同じように取り組む彼の姿に感動した。


1、要件はすべて疑え。
2、部品や工程はできる限り減らせ。減らし過ぎて後で戻すことになるかもしれないが、それはそれでいい。
3、シンプルに、最適にしろ。ただし、必ず2の後にやる。必要な部品やプロセスをシンプルにしても意味がない。
4、サイクルタイムを短くしろ。工程は必ずスピードアップできる。ただし、3を実現した後にやる。――テスラは初期にいきなりサイクルタイムを短くしようとして大失敗しているので、その経験が生きています。
5、自動化しろ。自動化はあくまでも最終段階だ。

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2024年07月08日

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世界の中心はこの男!!
2年前くらいから興味を持ち始め、この渾身のルポではっきり分かった。破天荒ながら唯一無二の、現代版キングダムだ。ここから一体何を学べばいいか。

上巻でも思ったけど、常識を打ち壊し続ける、それを貫き通す意志。「きりもみして落下するロケットのエンジン交換をする」と表現されており、自分がパイロットだったら胃ごと吐くかなと想像力をかき立てる。イーロンの胆力ハンパない。先を見通すだけでなく、そこに命以上の全てをぶち込む力。

狂ったように仕事をしろ。
ワークライフバランスが叫ばれる中、完全な逆走だけどそれはそれで真実の一つかもしれない。というか、それが合ってる人も一定数いるのは確実。
それくらいやれば、なんらかの答えは出せる。
死にそうなジジイになっても誰か話を聞いてくれるよ。

ワークライフバランスって、そういえば誰の幸せ?


トランプ大統領を、たわごと選手権の世界チャンピオンと評する所も笑えた。その男が再選される日がくるのかな…?

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2024年05月02日

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全て手に入れると人生がつまらなくなるから、刺激を求める。
すごい人だと思うけど、こうなりたいとは思わないかも。

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2026年01月13日

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人としてこの方を好きかと言われたら正直いい印象がない。
それでもこの本を読んでみたかったのは、かつてこの本の著者が刊行したスティーブ・ジョブズを読んで面白かったから。
同じ人がイーロンマスクについて書いたらどうなるんだろう?という興味で読んだ。

比較しちゃいけないかもしれないが、ジョブズとマスクは何か似ている印象。
周囲の人が大変だろうなぁという意味で。

ジョブズはひょっとしたら志半ばで他界したけど、マスクはまだまだ元気そう。
これから何をしてくれるんだろうな。

この本を読むとTwitterをXにした理由がなんとなく分かったように思う。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

何を成し得たいのか、どんな思想なのか、それがわかった一冊

到底自分にはできないし、共に働けない

しかし、なぜ政権に起用されるのか、話題になるのか、このような人だっていたっていい
ただただ、健康が心配になる

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2025年08月02日

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不错的自传,几个读后感:
1. 我不想和musk工作,不想去他的公司上班,不想要这样的老板,我想到了萨古鲁之前评价jobs的刻薄话语,但是,实际上jobs和musk本人要刻薄的多得多;
2. 他的确有引领人类的资质和能力,首富名正言顺;
3. 这本书有些时效性,毕竟musk的故事还在继续,书里还在说他看不起特朗普。而实际上他现在刚从美国效率部辞职。此前还赞助特朗普当上了美国总统;
4. 读读自传挺好的

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2025年05月29日

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ネタバレ

激しさ、集中力、競争心、しぶとさ、戦略愛などさまざまな側面を持つマスクという人物を理解するには、彼が情熱を燃やすビデオゲームについて考えてみる必要がある
ゲームのような人生を送れ
敗北を恐れるな
先を見越して働け
ターンごとに適切な手を打て
倍かけする
選んで戦え
休むのも大事

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2025年03月29日

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イーロン・マスクのことが赤裸々に書かれていました。
驚異的なスピードで決断し、進めていく行動力は凄いと思いました。
周りの人は大変だろうなとも感じました。

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2025年03月15日

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関わった多くの人から「頭がおかしい」と言われ、ビル・ゲイツから「面妖」と言われていた。
南アフリカで育った幼少期と家庭環境(特に父親)、生まれもった資質なんかが合わさって、あのキャラクターなのだと思う。
子供の頃に好きだったSFの世界を胸に、自分のビジョンをひたすら追求する姿勢はすごい。良くも悪くもピュアで、あきらめることを知らない人なんだ。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

上巻は「マスクも若い時だから、、、」と言えるような破茶滅茶な経営、指示、働き方、考え方だったけど、つい最近までのエピソードが詰まった下巻でも、相変わらずのマスク節。。。
凄すぎる。。

気に入ったフレーズ

マスクは納得しない。人員の大幅削減はお金だけが理由ではなく、本気で必死に働く文化にしたいからでもあるのだ。安全ネットなしで飛ぶ覚悟がある、いや、是非ともそうしたいと考えていた。

AIの燃料はデータだ。今回登場したチャットボットは膨大な情報で訓練してある。GoogleもMicrosoftも、検索エンジンやクラウドサービス、電子メールなど、訓練に使えるデータがどんどん湧いてくる泉を持っている。
マスクは、それに、Twitterのフィードや、テスラの車載カメラの動画で対抗する

何もせずじっと座っているわけにはいきません。
AIがここまで来ているのに、Twitterについてあれこれ考えるのに時間をたくさん使っていていいのかなと思うんです。世界一の金融機関にしようと思えばできるでしょう。でも、私のブレインサイクルは限られているし、1日に使える時間も限られています。

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2025年01月02日

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シルアルアントレプレナーとして、ぶっ飛んだビジョンを掲げてそれを推進するエネルギーを持っている人間としてイーロン・マスクを尊敬している。ただ一方で、なぜそんな言動をするのか理解ができないことも多い。
それがなぜもたらされるのか、一面を知ることができた。

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2024年11月29日

Posted by ブクログ

インタビュー等をまとめた上巻と異なり、下巻は、筆者がマスク氏と行動を共にしていた時間も多かったのであろう最近の話に移り、筆者の感想も見え隠れしている。

本の最終95章は、スターシップの打ち上げ。
離陸し、視界から消えて飛んでいったが、軌道到達が見込めないと判断、地上に危険が及ばないよう、手順に従い爆破せざるを得なかった。
それでも、「よくやった、みんな。成功だ。我々が目標としていたのは、離陸して、見えないところまで飛んで爆発だ。そして、それは達成できた。初トライで軌道まで行けるはずがない、そのくらい難しいことなんだ。今日は最高の一日だよ」(P430)
大胆にリスクをとりながら高速で世界を変えていく彼を象徴する終章だと思う。

ウクライナとスターリンクの関与について、私はこの本で初めて知った。
そうなんだ。アメリカは民主主義国家だけど、1民間人の決断と行動が、政府の余白を埋め、世界の動きに大きく寄与しているところもあるんだなぁ、、、

ツイッターのゴタゴタについては、報道を傍で見るともなしに見ていたにすぎない立ち位置ながら、マスク側には、報道とはまた違った言い分があるのだなということは、まぁなんとなくわかった。

ぜったい、関わりたくないタイプの人だけど、こんな人が歴史を動かしているんだ、同時代に生きているんだな。


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2024年09月07日

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あらゆることに取り組む姿勢で解決しようとするところはすごいと思う。唯、他人には迷惑をかけていると思う。凄いことを考え付くのは彼ならでは。スターリンク、自動運転、ギガプレス、ソーラーハウズ、ニューらリンク、火星への熱意、ブロックチェーン等新しいことへどう取り組むかというときには参考になる。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

上下巻を通して、彼がスペースXやテスラ、ニューラリンクなどの企業で革新を続ける姿に触れ、彼の飽くなき挑戦精神とリーダーシップに感銘を受けました。また、彼の個人的な葛藤や苦労も描かれており、人間味溢れる一面も知ることができました。全体として、マスクの生き様と挑戦の軌跡を深く理解できる充実した読書体験でした。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

上巻から間が空きましたが、楽しく読ませてもらいました。
普通、自伝などは後半は安定期に入るはずですが
マスク氏に限ってはそんな事はなく、ウクライナ支援やツイッター買収、その間に自動運転やロケットの修羅場状態と常に攻めまくってます。

大半がツイッターの話でしたが最後が火星に行くロケットの話で常に夢を追い続けるという良い終わり方だと思います。

それにしてもこの著者の作品はどれも面白いですね。
今回も2年間の密着取材という事でほんと頭が下がります。

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2024年07月20日

購入済み

面白かった

ツイッター買収の裏側が知りたくなり、下巻だけ購入。
面白かったです。
イーロン・マスクは破滅願望持ちだと思っていたけど
本人も自分の行動のことを「ふとももにナイフを突き立ててる」と言ってるので
自覚あるし、わかっていて、その道を選ぶのは…愚か者か天才かって感じですね…
歴史に名を刻む人ってこういう人なんだろうかと思いました

#ドキドキハラハラ #タメになる

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

 ベゾスとマスクはある意味似ている。ふたりとも、情熱とイノベーションと意志の力で業界を根底から変えてきた。部下の扱いは手荒だし、なんでもすぐばかやろうと言い出すし、できない理由ばかり探す人がいると腹を立てる。目先の利益を追求せず、未来を見すえて進む。ベゾスは、 利益のつづりは知っているかと尋ねられ、同音異義の「prophet (予言)」と答えたことさえある。
 だが、こと技術開発の方向性はまるで異なる。ベゾスは体系的に進める。モットーはラテン語 "Gradatim Ferociter”、「一歩ずつ、果敢に」だ。対してマスクは直感的である。めちゃくちゃな期日を設定し、リスクを取らなければならなくても構わず、そこに向けて周囲の尻をたたきまくってシュラバを生み出す。
 マスクは打ち合わせを何時間も続け、技術的な提案をしたり思いつきの命令を下したりするが、 それはどうなんだろうとベゾスはいぶかしげだ。マスクは言うほどモノを知らないし、彼の介入はあまり役に立たないどころか問題を増やすだけのことが多いと、スペースXやテスラにいた人々からも聞いているそうだ。
 一方マスクは、ブルーオリジンがスペースXほど成果を挙げられない理由のひとつに、ベゾスが下手の横好きで技術を重視しないこともあると言う。2021年末の取材でも、「工学の才能がそれなりにある」と一応はベゾスを持ち上げたあと、「細かな点にエネルギーを注ぐつもりがないように見受けられる。悪魔はそういうところに潜んでいるのに」とくさしている。


「ポリトピア」処世術
共感は資源ではない。「彼と違って私には共感力の遺伝子があって、だから、ビジネスで心が痛んだりするわけです」とキンバルは言う。「「ポリトピア」をプレイすると、共感を排除するとどう考えるのか、兄がいつもどう考えているのかがわかります。ビデオゲームには共感が入る余地がありませんからね」

ゲームのように人生を送れ。「なんていうか、子どものとき、こういう戦略ゲームで遊んでいたらお母さんに電源を引っこ抜かれ、でもそのまま気づかずにプレイし続けている人生ってそういうものなのかもしれないね」とジリスはマスクに言ったことがあるそうだ。

敗北を恐れるな。「負けるんですよ。つらいですね。最初の50回くらいは。でも負けるのに慣れてしまえば、感情に左右されることが減ります」とマスクは言う。つまり、豪胆にリスクが取れるようになる。

先を見越して動け。「私はカナダ人らしく、ちょっと平和主義的で、状況の変化に対応するタイプなんです。ゲームのプレイスタイルも、どういう戦略が自分にとって一番いいのかを考えるのではなく、ほかの人たちがすることに反応してばかりです」とジリスは言う。女性にありがちなパターンなのだが、仕事でもまったく同じことをしていると気づいたそうだ。そして、みずから戦略を組み立てなければ成功はおぼつかないと、マスクからもマーク・ジュンコーサからもよく言われているという。

ターンごとに最適な手を打て。「ポリトピア」は30ターンで終わる。だから、毎回、最善手を打たなければならない。「「ポリトピア」と同じく人生もターンの数が決まってるんですよ」とマスクは言う。「うかつなターンがあったら、火星に行き着けなくなってしまいます」

倍賭けする。「どこまで可能なのか、その限界を試し続けるのがイーロンのプレイスタイルです」とジリスは言う。「倍賭け、倍賭けをくり返し、得たモノすべてをまたゲームに投じてどこまでもどこまでも成長していくんです。まるで彼の人生そのものですよね」

選んで戦え。「ポリトピア」では六つとか下手すればそれ以上の部族に囲まれ、戦いをしかけられることがある。全部に反撃したらまちがいなく負ける。マスクはこの教訓を我が物にできておらず、ジリスが教えてあげることになったという。「ほら、いま、あっちからもこっちからも攻撃をしかけられているけど、全部に反撃したら資源が尽きちゃう」という具合に。彼女はこれを「戦線最小化」と呼んでいる。ツイッターでのやりとりも同じだと教えているのだが、こちらも、なかなかわかってもらえないらしい。

休むのも大事。「妻との関係がおかしくなりかけて、プレイするのをやめました」とキンバルは言う。ジリスも「ポリトピア」を削除したという。グライムスも。実はマスクも、削除したことがある。「あまりに多くのブレインサイクルを持っていかれてしまい、「ポリトピア」を削除しなければならなくなったんです。夢にまで見るようになりましたからね」とマスクは言う。 この「休むのも大事」も、マスクは身につけるのに苦労しているようだ。数カ月で再インストールし、またプレイするようになったのだ。


 ツイッターは人に優しい職場であることを前面に押し立てている。甘やかしは善なのだ。
「ツイッターは、まちがいなく、共感にすぐれ、多様性を尊重してどんな人もウェルカムな会社でした。社員には、安心して仕事をしてほしかったんです」と、マスクにクビを切られるまで最高マーケティング・人事責任者を務めていたレスリー・バーランドは言う。だから、完全在宅勤務も選べるし、心の「休息日」も毎月1日取ることができる。「心の安全」という言葉がよく使われる職場で、不安を取りのぞく努力がなにかと払われてきた。
「心の安全」なる言葉を耳にしたとき、マスクは、ふっと苦い笑いを漏らした。切迫感、進歩、軌道速度など、彼が大事にするものの敵であり、背筋がぞっとする言葉なのだ。そんな彼が好んで使う言葉は「本気」だ。また、彼にとって、不安はいいものだ。充足感という病と戦う武器になるからだ。休暇、花の香り、ワークライフバランス、「心の休息日」など知ったことではない。そのあたりも、洗いざらいわかってもらわなければならない。


 しぶしぶながら、1月3日まで延期することをマスクも承知した。人員整理は、その日のうちに署名なしの電子メールで社内に告げられた。
「ツイッターを健全にするため、世界的な人員の整理という困難に立ちむかわなければならない」
 世界全体で社員の半分をレイオフする。インフラストラクチャーチームの一部は90%をレイオフする。社有コンピューターへのアクセス権限や電子メールは、レイオフと同時にオフとする。 マスクは、人事部の幹部も大半をレイオフした。
 しかも、これは第1ラウンドにすぎない。血の粛清はぜんぶで3ラウンドになるのだ。

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2026年02月23日

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上の方がイーロンマスクの下積み?事態について触れていたりや原理主義の考え方の背景も含めて記載されていたので学びがありました。

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2025年06月25日

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いろいろな犠牲のもとにマスク氏に関わる偉業が成り立っているのだと感じました。一緒には働きたくないと思いました。
アイザークソンさんは著名人の伝記に関わることが多そうだけど、取材力はともかく、何がそんなに優れているのだろう。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

上巻までの時点でですでに十分な成功を収めたイーロンですが、その後もあえて修羅場を求めて働き続ける様がまさに狂気です。テスラとスペースXが順調すぎて不安になり、あえて修羅場を求めてTwitterを買収しますが、その後でしっかり後悔してることなんか、ちょっと微笑ましいです。

共感力のないイーロンが、人類の意識の存続というSF的な目的のために、周囲の人や自分の生活までも破壊します。その結果、人々から称賛される成果を上げまくるという皮肉が本書から感じたテーマです。人は罪から生まれる。罪は否定されるが、一方でそれによる成功は決して否定されていません。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

うーん子供時代、PayPal創業やスペースX創業、テスラ出資などのマスク黎明期とも言える上巻と比べると下巻はTwitter買収の話が大半で、あまり面白くありません。濃い上巻のおまけの下巻と言った感じです。パラっと読めます。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

イーロン・マスク 話題になっているがどういった人なのかあまり知らず、とりあえず読んでみる。
なるほどね、こういう人なのか。ひどく純粋で分かりやすく、だからこそ、一緒に働くのは無理そう(そんな能力もないのだけど)。
彼が行っていることが、偉大な結果に繋がるのか、うまくいかないのか。その結果が出てから再度この本を読んでみたい。まだ早すぎる。

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2024年12月22日

Posted by ブクログ

本書を読みながら、今は亡きマイケル・ジャクソン氏を思い出した。彼の死後、世間は掌を返して彼の功績を称賛した。そしてキング・オブ・ポップとして人々の記憶に残り、良い面が誇張され語り継がれてゆく。イーロン・マスク氏も同じように、生きている間にどれだけの成功を収めても、死ぬまでバッシングは止まらないだろう。彼が作中で述べているように、普通の人ではないから偉業を成し遂げられるのである。すべての成功者が聖人君主ではないのだ。

以下、本書より抜粋。
「兄のキンバルが『ポリトピア』というゲームから学んだ処世術。
- 共感は資源ではない。
- ゲームのように人生を送れ。
- 敗北を恐れるな。先を見越して動け。
- ターンごとに最適な手を打て。
- 倍賭けする。
- 選んで戦え。
- 休むのも大事。」

「みずから戦略を組み立てなければ成功はおぼつかない。」

「ビル・ゲイツはワシントンD.C.の晩餐会でマスクの批判が上がった際、『イーロンの言動についてあれこれ思うのは勝手ですが、科学とイノベーションの限界を彼ほど広げている人物は、この時代、他にいませんよ』と指摘している。」

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2024年04月12日

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