荒木源のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸時代からタイムスリップしてきたお侍が巻き起こすドタバタスイーツコメディです。
卒園を控えた男児を育てるシングルマザーの前に現れたのは180年前の江戸時代からタイムスリップしてきたお侍。ひょんなことから居候させることになったそのお侍は、恩返しにと申し出てくれた家事などを任せると意外な才能を発揮して、いつの間にかテレビで一躍時の人に。
近頃目にする転生物や異世界転移物のご都合主義の多さに辟易していたため、気になっていたけれどなかなか手を出せないでいたお話でした。けれど、読んでみてびっくり。物語の作り込み、テンポ、やりとりが素晴らしく、オーディブルで聴いている間も何度も噴き出して笑ってしまうほど。とても読みやすく楽しめました。
江戸時代から来たお侍と現代では価値観が違って当然ですが、一所懸命に物事に取り組む姿勢、現代人がなくしてしまった教育観など、妙にリアルに考えさせるところがあり、見習わなくてはいけないなと感じました。
そして、最後の物語の閉じ方が秀逸です。
こちらは続編もあるお話とのことなので、続きを読むのが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
ちょんまげぷりんの続編となる本作では、前作よりも冒険要素が強められ、ハラハラドキドキ、次はどうなる、ページをめくる手が止まらない!
でもちょんまげぷりんだからね。
最後はハッピーエンドに収まることは分かっているから、遊園地のジェットコースターのように安心安全な読み心地。
小学生の子も止められない止まらない。
親子で楽しませてもらいました!
あ、表紙誰やねん問題が勃発しました。
内容からすると友也のはずなんだけど、女形に抜擢されるような線の細い14歳の少年に見えます?
見えません、というのが親子で一致した見解です。
そこがちょっと残念でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ次々に降りかかる難題の連続。でも、何度か書かれているように、使える時間は限られているのだから、品質を落とさずに作業量をこなすには、人を増やすか期限を伸ばすしかない。あるいは段階的納品とか?(建物の場合は無理か?)あるいは、月並みながら無駄を省くとか、過剰品質を避けるとか。併せて『わたし、定時で帰ります。』や『育休刑事」を読むと補完される部分もあるんじゃないかな。現実なら、あとは、(今回ちょっと出てきた程度だったけれど)介護問題とかも出てくるのかも。不足人材は、退職した女性やシニア世代で補う、これは手っ取り早く効果が期待できそう。現実世界にて、「働き方改革=残業を減らす」ということばかりが目立つけれど、この小説にもあったように、(十分とは言えないかもしれないけれど)「働き方」を考えるきっかけになって入るし、ある程度の効果は出つつあるのではないかと思う。小説の方に戻ると、あんなに無理だって言ってたのに、間に合っちゃったのかあと若干拍子抜け。どうやって間に合わせたのか、そこが見たかった。そして、最後はウルトラCの「捨てる神あれば拾う神あり」。
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Posted by ブクログ
■サマリー
・建設業界の残業実態と悪戦苦闘を小説化
・現場管理は大変なんだと(少し)わかる
・勧善懲悪な物語
■所感
2024年4月から建設業界も36協定による残業規制が厳しくなったと新聞で目にした記憶を思い出した。
本書は令和元年(2019年)に刊行した小説なため、少し時代を先取りしている。
物語は、現場監督さんたちの悪戦苦闘を描いた勧善懲悪の物語である。
この物語で共感できるフレーズがあって、「人生は高層ビルを建てるようなもんだ。いろんなことがある。途中でもうだめかと思うこともある。でも最後は必ず、立派に完成するもんだからな」と所長の成瀬正和が部下の砂場良智に語りかけるシーンである。人生って少しずつ積み上げていくという過程を建設にうまく例えている。
このシーンの裏側には、砂場にとっては哀しい出来事があるのだが、それもまた共感できる。
残業というのは、極力したくない。せずに済むならそれに越したことはない。
業務効率化、AI活用、DX・・・残業禁止というか、
残業撲滅には欠かすことができないことである。