荒木源のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わって、どういう感情を持てばいいのか戸惑ってしまった。帯には「ラスト36ページ この話の本当の凄みはそこから始まる」とあるので楽しみにしていたのだが、うっかり読み過ごしてしまったようで、もう一度読みなおした。
「俺を死なせろ」という依頼がとても印象的だったので、いつその話になるのかと思いながら読んでいたせいかもしれない。なぜこんなに途中の話が長いんだと思ってしまった。
関西弁の地の文は、最初は読みづらいけれども、慣れてしまえば大丈夫だった。どんどん読み進めていけるんだけれども、ずっとお預けを食らっているような感覚が消えず、途中経過が楽しめなかった。
再読向きかもしれないなあ。
違う心境 -
Posted by ブクログ
購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四歳になっていた。コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込まれ、百八十年前の江戸時代にタイム・スリップしてしまう。ちょうど、この世界では、安兵衛が菓子屋を営んでいるはず―。そう思って、安兵衛を探し続ける友也だったが、菓子屋「時翔庵」はつぶれており、安兵衛もなぜか消息を絶っていた。失意の底にいる友也だったが、追い打ちをかけるように周囲の人たちから、くせ者として追われる身となるが―。
今度は江戸にタイムスリップ。
素直な友也 -
Posted by ブクログ
うーん。最近こういう、軽いタッチでテンポよくストーリーが進み、最後にはさわやかな感動を残す。っていうタイプのものをよく目にすることが多いです。
でも。きちんとしたものを書けるんだけど、あえて軽いタッチで書いている人と、軽いタッチでしか書けないから軽くなっている、っていう人の間には大きな隔たりがあるように感じてしまいます。
あ、この作品がそうだというわけではないのですけどね。。。
ただ、ひきこまれるものとそうでないものにどんな違いがあるのかなぁって不思議に思いながら読んでいました。オーケストラのこととか音楽のこととかに知識があったらもしかしたらもっと引き込まれたのかもしれません。けっこうひね