荒木源のレビュー一覧
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大手生命保険中堅の人事エキスパート加納vs定年間近の妖精と呼ばれるシニア社員。どちらかというと妖精社員に近い年代となっている自分だけれど前半は給料泥棒と呼ばれても仕方ない面々に同情もできなかった。終身雇用が当たり前でなくなった
現代では安月給でもよく働く若い社員にこそ高給をという業種もある。シニア社員達も居心地の悪さを感じながらもどうにか定年までやり過ごせないかと日々過ごすのも辛いはずで、、妖精を退職に追い込むというのが仕事になっているというのがなんとも悲哀を感じてしまう。それでもこの物語は終盤にテンポ良く妖精が立ち回るのは爽快な感じがして楽しめた。 -
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舞台はおよそ180年前の江戸からタイムスリップしてきた安兵衛が江戸に戻った前作「ちょんまげぷりん」から8年後、今度は幼かった友也が14歳になって江戸にタイムスリップをしてしまう話です。
思春期の友也は、毎日がなんとなく面白みのないものに感じていて、母との仲もぎくしゃくしがち。安兵衛が教えてくれた剣術(剣道)もやめてしまって、その日は塾をサボって万引きまでしてしまう。そこから逃れたい一心だった友也は、安兵衛も通ったというタイムトンネルに落ち込んでしまった。辿り着いた先は、右も左もわからない場所。安兵衛の通ったものと同じトンネルだとしたら、それは180年前の江戸で、安兵衛は御菓子屋をしている -
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原作は「ふしぎの国の安兵衛」という題名だが、文庫本化されたときに「ちょんまげぷりん」に改題された。
映画化の影響だろうな。
内容は、映画のCMもバンバン流れていたのでお解りであろう。
江戸時代の侍が現代にタイムスリップし、パティシエになるというお話。
この手のタイムスリップものは、いくらでもあるんだけど、やっぱり面白いよね。
マンガみたいでさ。
「王様のブランチ」だったか、この作者のインタビューを見た覚えがあるけど、実生活を小説にしたようなものだと。
奥様が仕事に出て、旦那が家事を勤める。
この小説も、江戸から着た侍、外でウロウロする訳にも行かず、仕事もなく、居候することになった母子家庭の家 -
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面白かったので、あっという間に読んでしまった。
完全に前回の話と連続しているので、かならず「1」から読むことをお勧めする。
まあ、上下とあったら「下」から読む人は居ないわな。
前回は過去から現代へ、「2」ではその8年後、現代から過去へのタイムスリップする設定。
保育園へ通っていた友也が、ちょいとひねた中学生になっていて、一人で江戸時代に放り出され、色々な経験を重ねながら大人になっていくというお話。
1もそうだけど、ちゃんと元の世界へ戻ってくるのでご心配なく。
読んでてガツンとくるような内容ではないけど、マンガ、ドラマのように気楽に楽しめる小説です。
なかなか面白のでお勧めですよ。
ただ