【感想・ネタバレ】オケ老人!のレビュー

あらすじ

「ちょんまげぷりん」作者が描く平均年齢世界最高齢(?)のアマオケ交響曲!

老人ばかりで構成された平均年齢おそらく世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が丘交響楽団」(略称・梅響)に、ひとりの高校教師・中島が間違って入り込んでしまったところから物語は始まります。
彼は、全く演奏など論外のはずの土下手くそな「オケ老人」たちのなかで勿論一番若く、力も備わっていると目され、いきなり指揮者になってくれと皆から懇願されます。
その後、彼が本当に門を叩きたかった同じ町にある人気のアマオケ「梅が丘フィル」(略称・梅フィル)との確執、梅フィルの怜悧で完璧主義のコンマス・大沢が熱望するロシアの人気指揮者・ゴルゴンスキーの来日騒動などを経て、日本・ロシアの国家機密の情報漏洩にまで話は大きく展開していきます!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とんでもなく感動できるエンタメ文学であると思う。
老人ばかりのオーケストラの活動を支えることになった主人公と、なぜかロシアのスパイとの話絡み合って、ハラハラとしながらもジーンとするエピソード万歳で一気に読んでしまった!

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2024年12月05日

Posted by ブクログ

アマチュア老人オケからロシアの国家問題へ。絶対に繋がらないと思っていた事象がつながり、最後は音楽によって登場人物の人生が幸福に導かれている。特に最終楽章では、ドヴォルザークの第四楽章の物語を鮮明に描きながら、曲が描く怪物と目的の為にコンサートを破滅に導く怪物(アリヨシ)を重ね合わせて描写している場面が印象的だった。この作品は2016年に映画化されているが、主人公の性別の違いからも設定も内容も異なることは容易に予想できる。その違いに驚きを隠せないかもしれないが、違いを見つける楽しみとして映画も見てみたい。

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2021年10月20日

Posted by ブクログ

音楽っていいなぁ。音楽じゃなくとも、一緒になって何かに向かって行ける仲間がいるっていいなぁ。と思えた作品。面白さも感動もあり、熱くもなった。
小説内に出てくる楽曲を聴きながら、そのシーンを読み直してみたい。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

アマオケそれも老人ばかり! 歌や楽器をかじっている素人にとってうなずけること沢山。反省することも沢山。それでも音楽って楽しい ♪ 良くわからなかったけど、ロシアのエージェントの存在はちょっとした薬味と言うか、不協和音かも。

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2016年09月29日

Posted by ブクログ

ご都合主義満載で何も考えずにサクサク読み進められるにも関わらず、そういった本にありがちな浅慮が故の不快な引っかかりがない。なんだかんだ言ってもハンバーガーとポテトとコーラも美味しいよねーみたいな感じで読めるエンタメ小説。

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スパイいるかなぁ、と思いながら読みましたが、なんかいい感じに沁みて行きました。
最後、コンサートで、奇跡が起きてパーフェクトに終わるのではなく、あ、ミスった、でもふんばった! いいよ、いいよ、それが味だよ!って…
涙出ました。
主人公があぶらげかっさらわれるのも、スパイが息子になっちゃうのも、なんかもう、柔らかくてあったかくて。
心地好いです。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

おじいちゃん、おばあちゃんがオーケストラで活躍するお話ですが、主人公はおじいちゃんでもおばあちゃんでもありません。ご老人たちと触れる中で成長していく中年教師、チンピラな青年、実業家、そしてスパイ。こう書くと何が何だかわからないお話ですが、読み終わるとさわやかな気持ちになります。音楽っていいですね。

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2020年06月05日

Posted by ブクログ

後半はスピードアップで物語が進んでいきリズム良く読めた。

音楽が分かるって素晴らしいなぁ…。子育てが落ち着いたら、音楽教室に行ってみたいな。いや、息子と一緒に何か始めても楽しいかもしれない。

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2019年10月17日

Posted by ブクログ

お年寄りばかりでよれよれな演奏しかできないオーケストラに
間違って入ってしまった、久々にヴァイオリンを手にした数学教師が、様々な困難にぶつかりながら、生徒やお年寄りなどと関わるうちに、音楽に対する姿勢や生き方までも影響を受けていくお話です。

そこにさらにロシアの諜報機関までが絡んできて、
ことは本人たちの知らぬ間に大きくなっていく。

二重構造ながら、しっかりと仕組まれた文章と構成、それと音楽に対する楽しみが満ちていて面白い作品です。

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2018年05月13日

Posted by ブクログ

映画を先に観たが、原作の二面の半分だけを使っているのを知った。主題はアマチュアの成長だが、映画を表面的に感じてしまった。

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2017年07月01日

Posted by ブクログ

タイトルの通り、老人たちで構成される交響楽団に
30代の高校教師が間違って加入してあれやこれやする話。

主人公の語りと交互で謎の人物の語りも入って、
(途中まで)謎のスリル感あり。

老人特有の問題も抱える楽団の中で、
どちらかというとNOと言えない
巻き込まれ体質の主人公が
前進していくのは小気味良い。

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2016年11月22日

Posted by ブクログ

タイトルから、お年寄りのオーケストラの物語と思って読んでみたら…
ロシア?
スパイ?
マトリョーシカ?
ととんでもない悪人がこの物語には絡んでいた。
けれど、当の本人たち(オーケストラの仲間たち)は、そんな事に巻き込まれているとは露知らず。
さまざまな壁を乗り越えて成長していくのだ。
やっぱり年をとっても好きなことをやって生きていくことが大切。

なんでも今年、実写映画化するとか。
しかも主人公は杏ちゃん。
小説での主人公は男性だから、その辺がどう影響してるかも見所かも。

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2016年06月07日

Posted by ブクログ

テンポがいいし、読みやすい本だった。ロシアの外交の話はちょっとぶっ飛んでる感じはしたけど、他は主人公やオーケストラが成長していく、というわかりやすいお話。
たまには生でオーケストラを聞いてみるのも良いなぁと思えた今日このごろ。

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2016年03月07日

Posted by ブクログ

書店の店頭で見かけて、なぜか気になって、半年。
実はこの作家さんの本を読むのは、これが初めて。
やっと今、読み終えた。

一見、ヨボヨボのおじいちゃん、おばあちゃんが、ここぞという場面で、思いがけないすごい高い能力を発揮していく……てな展開を予想していた。
まあ、その予想はそれほど的はずれではなかったようだけど。
でも、何となく予想はついても、それでも楽しく読めてしまうのだ。
読んでいて、この作家、きっと音楽好きだ、と思わされるからかも。

あとがきを読んだら、荒木さんはバソンを嗜むとか。
バソン!
仏文出身で、バソンとは。嬉しくなってしまう。

最後に余計なことながら、疑問が。
ロシア人の姓は男女で違う形になる、はずでは?
それとも、外国人女性がロシア人と結婚すると違うルールなんだろうか?

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2015年11月28日

Posted by ブクログ

うーん、爽やかな読後感♪
同じ町にある、片やトップレベルの梅フィル、片や梅フィルのメンバーに取り残されたじーさんばーさんだらけの梅響…
主人公が梅フィルに入るつもりが梅響に入ってしまった(^^;ところから始まる娯楽作品♪
そこになぜか陰謀渦巻くスパイの影…
これ以上はネタバレなので控えますが、「音楽は楽しむもの」という原点を改めて感じさせてもらいました(^^)/

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2015年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いタイトルにひかれて手に取った本。
もちろん、「オケ老人」は「ボケ老人」のギャグでもある、多分。
内容は、老人だらけで下手くそな歯抜けのアマオケに間違って入団してしまったヴァイオリンを趣味でひく数学教師が主人公。
とにかく登場人物たちがとても魅力的で最後まで一気に読ませる。読後に明るい気持ちになりたい人にはオススメ。
あくまでもエンタメ小説なので、そこには誰もリアリティを求めていないのを承知で一言、プロでも難しい暗闇で演奏するという離れ技、半年でこんなに上達できるものかねぇ、知らんけど。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

主人公は数学教師。新規に赴任した町で偶然聴いたアマオケに感動し入団するが、早とちりで聴いたオケではなく別のオケに入団してしまう。その団員は全員高齢者。辞めるに辞められず、指揮者になってしまう。
色々と事件が起こりつつも、音楽っていいな的にハッピーエンド。

話の筋は予想できていたが、ロシアが絡んでくるとは予想外。
テンポ良く文章も読みやすいのでサクッと読める。ただ、始めのほうは主人公が高齢者をバカにするような感じも多く、この手の筋にはありがちなので仕方がないのかもしれないが、やはりちょっとイヤな感じはある。

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2023年12月18日

Posted by ブクログ

最初は話主が複数あり混乱しましたが、読み進めるとどんどん引き込まれます。出てくるご老人たちは元気でしたたかで個性的。主人公は巻き込まれ型で流されて行きますが、まっすぐ素直なところが良いところ。
音楽が好きな人たちが集まっていて、読んでると羨ましくなってしまう。
特に最初ド下手くそなウメキョーのご老人たちの演奏が、終盤になる頃にはホールで演奏してみたいよね、てとこまで上手になるのがスゴい!ラストの盛り上がりはとても素敵なので、ぜひ最後まで読んでほしい一冊です!

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2020年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020.6.2
次の瞬間、ホールがはじけた
この一文にしびれました。
オーケストラの個性あふれるメンバーが、暗闇で解き放たれたように演奏している姿を想像すると
胸が熱くなりました。
ロシアの諜報員は必要あったか…??

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2020年06月05日

Posted by ブクログ

面白い。
実際老人主体のオーケストラにもたまに参加するので
よく理解されているなあと感心します。
ただ野菜を楽器にするあたりまで来るともうマンガチック。
でもそれぐらいの方が世間一般には受けるのかなあ。

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2019年04月19日

Posted by ブクログ



平均年齢おそらく世界最高齢のアマチュアオーケストラ。とある町の爺さん婆さんたちの寄合い。
そして、ロシア諜報員とカラシニコフ。
チューニングはでたらめで、元陸軍軍楽隊が金管吹き。レパートリーは浜千鳥、荒城の月、花嫁人形、五木の子守唄...およそオケからは遠いが...
寿司屋の大将は大根をその場で捌き、即席楽器で音を奏でる。そして、ひょんな繋がりで世界的コンマスが作曲することに。その名も大根協奏曲。

楽器を経験したことがある人はより面白いだろうな。
この上なく爽やかな一冊でした。

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2018年12月20日

Posted by ブクログ

勘違いで老人達のアマチュアオーケストラの指揮者になった高校教師の明彦が生徒や女性教師やロシアの人気指揮者に支えられ少年に倣い無理なく上達へ導く。本番のどきどき感。競争で張り詰めたオケをナンセンスと言うゴルゴンスキーの音楽を楽しむ事への想いの純粋さ強さも胸を打つ。ロシアの機密はなくても良かったかなあ。

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

ちょっとした勘違いから、老人たちのオーケストラの指揮者になってしまった高校教師のお話
それと同時並行でスパイのあれやこれやも絡んでくる

僕のオケに関する知識はのだめとユーフォくらい
なので、ちっと専門的な描写になってくるとまったくわけわからん
そもそも楽器が弾けないので、酷いと言われる老人達ですら楽器弾けるなんてすごいなぁという印象
新世界も前にコンサートで聞いた事があるけど、難易度が低いとは思えなかったけどなぁ

読んでる途中までは、スパイパートいるか?と思ってた
何かのトラブルや有名人との幸運な邂逅なんてフィクションでは珍しくもないし
でも、演奏会の最後のところを読んで、このシーンのために描いてきたのかと納得
まぁ、荒木源だしなぁ

映画も気にはなってたので、機会があったら見てみるかな

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2018年09月05日

Posted by ブクログ

楽しかった。どうせヨボヨボの老人達が下手くそなオーケストラで少しの成長が感動的に描かれているんだろうな、なんて勝手に思って読み始めたのだが。面白かったな。初めは思った通り下手くそな年寄りのオケが出てくるのだが、高校教師・中島の活躍や、思ってもみなかったロシアの情報漏洩問題まで絡んで来て最後まで飽きないで本当に面白かった。

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2017年12月02日

Posted by ブクログ

音楽こそわが命!

痛快エンタテイメント。映画は主人公の性別が違うらしい。老人たちがだんだんうまくなっていくとか、仲間がやってくるところとか、裏メロディのように添えられているとある陰謀とか、わくわくしながら読める。のだめ好きな人にいいんじゃないだろうか。

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2017年11月05日

Posted by ブクログ

映画の宣伝を見て、面白そうだと思い、本を購入。映画ならたぶん面白かっただろうなと思います。私のオーケストラに関する想像力が貧困なせいなのだとおもいます。

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2017年10月28日

Posted by ブクログ

老人ばかりのオーケストラと、
大きな勘違いからオケに入団〜指揮者を任されることになってしまう数学教師のお話。

自分がオケでティンパニを叩いていることから、
梅響のティンパニスト・棟梁の
「他の楽器の陰になってほとんど聞こえないようなところでも、俺には俺の役割があって、それをきちんと叩けるのがイカしたこと」
というセリフに激しく共感!

しかし、この物語はただの仲良しオーケストラのお話ではない。
人生における大切なメッセージも含まれた物語だと思う。

指揮者である数学教師が、
音楽の才能ある年下君に嫉妬を感じて大人気ない態度をとってしまうところなど、
会社勤めしてる私が、日々味わうような感覚。

そんな年下君から教わったことをそのまま練習で使うのを
「プライドが邪魔をする」
状態から、
「使えるものは使わないと損だと、シンプルに考えられるように」
なるなど、
物語の中で彼は確実に成長する。

人は大人になっても、なお成長し続けるのだな。

オーケストラメンバーの生き様、
オーケストラメンバーの音楽に対する真っ直ぐな愛、
そして、このオーケストラメンバーだからこそ奏でられる音楽。

読後、心地よい感動を感じられる物語です。

「新世界」、久しぶりに聞いてみよう。

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2016年11月06日

Posted by ブクログ

お年寄りのオーケストラのお話。オーケストラとかちょっと憧れる。
映画化されるみたいだけど映像のほうが楽しめそうな感じ。

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2016年09月29日

Posted by ブクログ

高校教師が引越し先の街でふらっと入ったアマチュアオーケストラの定期演奏会に感動して、おぼろげな記憶からネット探索して入ったオケは平均年齢80歳オーバーの別のオケだった。
典型的な巻き込まれ型主人公が「こんな筈じゃなかった」と思いつつも因縁のある別のオーケストラとも係わり、音楽の本質に気がついていくという、全て予想通りに進む一本道の物語。
吹奏楽ものの小説は多いけれどオーケストラものって藤谷治さん位だよなっとか思ってたら、解説が藤谷さんでニンマリ。

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2015年12月20日

Posted by ブクログ

うーん。最近こういう、軽いタッチでテンポよくストーリーが進み、最後にはさわやかな感動を残す。っていうタイプのものをよく目にすることが多いです。
でも。きちんとしたものを書けるんだけど、あえて軽いタッチで書いている人と、軽いタッチでしか書けないから軽くなっている、っていう人の間には大きな隔たりがあるように感じてしまいます。

あ、この作品がそうだというわけではないのですけどね。。。

ただ、ひきこまれるものとそうでないものにどんな違いがあるのかなぁって不思議に思いながら読んでいました。オーケストラのこととか音楽のこととかに知識があったらもしかしたらもっと引き込まれたのかもしれません。けっこうひねられているし、収束のしかたも悪くなかったのですけどね。表現力というか描写力というか、まあ結局は感性の合う合わないなのかな。。。

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2019年01月16日

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