荒木源のレビュー一覧

  • オケ老人!

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    お年寄りばかりでよれよれな演奏しかできないオーケストラに
    間違って入ってしまった、久々にヴァイオリンを手にした数学教師が、様々な困難にぶつかりながら、生徒やお年寄りなどと関わるうちに、音楽に対する姿勢や生き方までも影響を受けていくお話です。

    そこにさらにロシアの諜報機関までが絡んできて、
    ことは本人たちの知らぬ間に大きくなっていく。

    二重構造ながら、しっかりと仕組まれた文章と構成、それと音楽に対する楽しみが満ちていて面白い作品です。

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    2018年05月13日
  • ちょんまげぷりん

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    ネタバレ

    設定がとても面白いです。
    また、確かに現代の私たちって心にゆとりがなく、必要なところにパワーをつかっていないのではないかとしみじみ思いました。
    心のゆとりって本当に大切だと改めて思いました。

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    2018年05月04日
  • 独裁者ですが、なにか?

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    人の性格は役割によって与えられる。
    有名なスタンフォード監獄実験では、受刑者役と看守役の役割によって実験はエスカレートして中止された。

    彼の国の独裁者も、産まれながらに独裁者の役割を与えられ、その役割を演じ続けるために好き放題ミサイルをぶっ放すようになったのかもしれないし、
    彼の国の大統領は、世界で一番エラいはずなのに自分の思い通りに事が進まず、自分の役割を果たしきれずにフラストレーション溜まって暴言を吐きまくっているのかもしれない。

    与えられた役割を果たすために、性格を合わせて行かなければいけない。
    独裁者にも、大統領にも悩みがあるのだ。たぶん。


    ペックランドの独裁者ジョンウィンは今

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    2017年10月05日
  • オケ老人!

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    映画を先に観たが、原作の二面の半分だけを使っているのを知った。主題はアマチュアの成長だが、映画を表面的に感じてしまった。

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    2017年07月01日
  • 大脱走

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    ブラックしかなかった。残ってなかった。
    就職難の今の世の中、ブラック企業であっても仕事があるというありがたさ。
    そんなありがたいという気持ちをうまく利用する経営者。負のループ。
    そんな負のループに立ち向かう新入社員の物語。

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    2017年06月19日
  • ちょんまげぷりん

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    いわゆるタイムスリップもの。
    本質的なものは変わらないものの、現代の生活になじんでいく安兵衛。
    順応力が半端ないな・・・というのが素直な感想。
    これだけの順応力があれば、どこへ行っても安兵衛は大丈夫だろう、と思ってしまう。
    江戸時代からやってきた安兵衛が、時代劇にハマるのも面白い。
    やす子たち母子と真正面から真剣に向き合う姿もいい。
    少しずつ、家族のような、父子のような絆が育っていくようすが微笑ましくて、あたたかい。
    自分をわきまえる。
    自分の成すべきことを知れ・・・ということなのだろうか?
    その辺りの安兵衛の考え方が何となくピンとこなかったけれど、やらなければならないことはきちんとやれ・・・

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    2017年02月23日
  • ちょんまげぷりん 2

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    続編も楽しくて、ドキドキハラハラさせられて、面白かった。映画の続編はないようですが、これもやったらいいのに。

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    2016年12月11日
  • ちょんまげぷりん

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    かなり前に錦戸君とともさかりえの映画を見て、面白かったのだけど、原作があるとは分かってなかった。で、最近「オケ老人!」の映画を見て、原作読んで、これも同じ作者が書いてると知って読んでみた。これも映画がストーリ的にはそのままなぞってたので、復習した感じ。懐かしく読んだ。続編も読んでみよう。

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    2016年12月04日
  • けいどろ

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    ネタバレ

    お世辞にも、いい人とは言えない元刑事と、罪人であるが悪人とは言えない泥棒。

    定年退職した元刑事が、過去に自分が捕まえた泥棒相手に、

    「みっともないとこを人にさらす前に、ちょうどええとこで殺して欲しい」

    と、依頼してきた所から物語が始まる。

    介護をする側の気持ち、される側の気持ち・・・・。
    介護と仕事の両立問題など、重いテーマが重くなりすぎないよう、軽い感じで書かれている。

    なんでしょう。。。読んだ後に切ない気持ちになりました。

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    2016年11月30日
  • オケ老人!

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    タイトルの通り、老人たちで構成される交響楽団に
    30代の高校教師が間違って加入してあれやこれやする話。

    主人公の語りと交互で謎の人物の語りも入って、
    (途中まで)謎のスリル感あり。

    老人特有の問題も抱える楽団の中で、
    どちらかというとNOと言えない
    巻き込まれ体質の主人公が
    前進していくのは小気味良い。

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    2016年11月22日
  • ちょんまげぷりん

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    ネタバレ

    江戸時代からタイムスリップしてきた木島安兵衛。偶然居合わせたバツイチシングルマザーのひろ子の家に居候することになります。世話になる代わりに家事を引き受け、持ち前の器用さと真面目さで思わぬ家事の才能を見せる安兵衛。そして家事と育児に追われていたひろ子は安兵衛のおかげで仕事に専念することが出来、充実した日々を送れるようになります。いつしか、こんな日が続いていけば、と願うようになるひろ子ですが…、という話。
     面白かったです。安兵衛の“ならぬものはならぬ”という毅然とした態度にハッとさせられました。ふざけた(失礼^^;)タイトルからは想像出来ない、しっかりした話で好感が持てました。続編もあるようなの

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    2016年11月04日
  • ちょんまげぷりん

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    確か、映画でやってたな〜と思い、バカバカしいのを覚悟して読んだら、あら、面白い。昔の言葉使いや、考え方、安兵衛さんの佇まいなど、嬉しくなりながら読み進めた。興味深かった。
    続編も出てたみたいだから読んでみようかな。

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    2016年08月10日
  • ちょんまげぷりん 2

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    今回は友也が江戸に。思春期の友也が自分を見つめなおし、成長してゆく過程を江戸で体験する。なぜタイムスリップの水溜りが開き、なぜ閉まるのか明かされる。

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    2016年08月04日
  • オケ老人!

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    タイトルから、お年寄りのオーケストラの物語と思って読んでみたら…
    ロシア?
    スパイ?
    マトリョーシカ?
    ととんでもない悪人がこの物語には絡んでいた。
    けれど、当の本人たち(オーケストラの仲間たち)は、そんな事に巻き込まれているとは露知らず。
    さまざまな壁を乗り越えて成長していくのだ。
    やっぱり年をとっても好きなことをやって生きていくことが大切。

    なんでも今年、実写映画化するとか。
    しかも主人公は杏ちゃん。
    小説での主人公は男性だから、その辺がどう影響してるかも見所かも。

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    2016年06月07日
  • オケ老人!

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    テンポがいいし、読みやすい本だった。ロシアの外交の話はちょっとぶっ飛んでる感じはしたけど、他は主人公やオーケストラが成長していく、というわかりやすいお話。
    たまには生でオーケストラを聞いてみるのも良いなぁと思えた今日このごろ。

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    2016年03月07日
  • オケ老人!

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    書店の店頭で見かけて、なぜか気になって、半年。
    実はこの作家さんの本を読むのは、これが初めて。
    やっと今、読み終えた。

    一見、ヨボヨボのおじいちゃん、おばあちゃんが、ここぞという場面で、思いがけないすごい高い能力を発揮していく……てな展開を予想していた。
    まあ、その予想はそれほど的はずれではなかったようだけど。
    でも、何となく予想はついても、それでも楽しく読めてしまうのだ。
    読んでいて、この作家、きっと音楽好きだ、と思わされるからかも。

    あとがきを読んだら、荒木さんはバソンを嗜むとか。
    バソン!
    仏文出身で、バソンとは。嬉しくなってしまう。

    最後に余計なことながら、疑問が。
    ロシア人の姓

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    2015年11月28日
  • オケ老人!

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    うーん、爽やかな読後感♪
    同じ町にある、片やトップレベルの梅フィル、片や梅フィルのメンバーに取り残されたじーさんばーさんだらけの梅響…
    主人公が梅フィルに入るつもりが梅響に入ってしまった(^^;ところから始まる娯楽作品♪
    そこになぜか陰謀渦巻くスパイの影…
    これ以上はネタバレなので控えますが、「音楽は楽しむもの」という原点を改めて感じさせてもらいました(^^)/

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    2015年11月13日
  • けいどろ

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    ネタバレ

    大阪弁?の地の文、元刑事と泥棒という、尊厳死や介護にまつわる物語に、独自の設定を取り入れた小説。

    元刑事の高山に、「ちょうどええとこ」で死なせてくれと依頼された元泥棒・吉森の葛藤。泥棒であるけれど、どこか律儀で人情深い故に、その苦しみは深い。
    更に脳梗塞になってしまった高山は、高度な会話はもはや成り立たず、どんどんと老いてゆき、最早相談も出来ない。


    私は今まで介護もした事が無いのですが、老いの恐怖というか、哀しさを色濃く感じました。
    「シワがちょっと増えた」なんて嘆いている内が華なんだなあと。
    そして家族の優しさが滲み出す物語でもありました。高山の奥さんや娘さん、介護大変だっただろうに、

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    2014年10月20日
  • ちょんまげぷりん

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    たわいないタイムスリップ物で戯画的な要素はあるが、よくできていると思った。特に現代のワーキング・シングルマザー(のステレオタイプらしいもの)がビビッドで共感しやすいようにできていると思う。

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    2018年10月14日
  • ちょんまげぷりん 2

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    1も2もそこはかとなく面白い、両方タイムスリップモノってことで1の方が面白く思えたのは仕方なし。プリン食べたい

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    2014年05月08日