荒木源のレビュー一覧

  • ちょんまげぷりん

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    タイトルに惹かれて読み出したら、面白くて一気に読み終えてしまいました!頭と心の休憩としての秋の読書にオススメです。

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    2022年11月17日
  • オケ老人!

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    ネタバレ

    スパイいるかなぁ、と思いながら読みましたが、なんかいい感じに沁みて行きました。
    最後、コンサートで、奇跡が起きてパーフェクトに終わるのではなく、あ、ミスった、でもふんばった! いいよ、いいよ、それが味だよ!って…
    涙出ました。
    主人公があぶらげかっさらわれるのも、スパイが息子になっちゃうのも、なんかもう、柔らかくてあったかくて。
    心地好いです。

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    2022年02月05日
  • 残業禁止

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    いい話だった。成瀬が、最初は残業時間の上限をいかに切り抜けるばかり考えていたのが、高塚の自殺未遂などをきっかけに、完全にすぐにはなくせないが、無くす方法を模索していく姿を見て、そう思った。
    最後の、高塚の浅田がくっついたのはクスリときた。

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    2022年01月17日
  • ちょんまげぷりん 2

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    今作は前作で木島さんが転がり込んだ家の息子が江戸時代に行く話。
    現代に生きる人間が江戸時代に行くとこんな感じになってしまうのだろうなと思わせる構成で、面白く読んだ。
    お上は頭が固く、庶民は柔軟に起こったことを受け入れ、創意工夫の中で生き抜こうとする姿がいい。
    未来の話を受け入れる茶運び人形の作者や幼い勝麟太郎が出てきたりで、飽きさせない物語となっている。
    都合よくできているところはご愛敬としても、息子君の成長物語としても楽しめた。

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    2021年08月30日
  • ちょんまげぷりん

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    現代の日本人の気持ちのありようを批判している内容に思う。
    他人のことを見て見ぬふりをしたり、自分だけが正しいと思い、人の意見を聞かなかったり。
    自分のことを言われているようで耳が痛い。
    それを江戸時代の人を使って言わせている。
    物語とは言え、それをすんなり受け入れるシングルマザーも大したもんだし、時代の寵児として祭り上げるマスコミにも呆れる。
    SFと言うより、現代風刺と思った。

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    2021年08月03日
  • 大脱走

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    ブラック会社に就職してしまった女性が会社での立ち位置も見つけながらも、新しい部下の新入社員がとんでもなくやる気のない子だった事に端を発するお話


    就職難の中、中堅レベルの女子大の片桐いずみはギリギリのところで住宅リフォーム会社の社長に雇ってもらえることになる
    しかし、初出社早々に理不尽なルール、罵声罵倒、コンプライアンス違反な飛び込み営業、安月給という事実に直面
    しかし、就職難の時代、退職という選択肢を考える事もできず、なんとか自分なりの営業方法で結果を残そうとして会社に残る
    3年後、クリーンな営業を心がけながらもある程度の結果を残すという形で自分との折り合いをつけていた片桐に新人の部下が任

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    2021年07月02日
  • 残業禁止

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    今どきのタイトルにひかれて読み始める。
    ゼネコンという畑違いの業界なので、実業は分からないが、これを読んでいると自分が働く業界は平和だなぁと実感する。
    実際は小説のように劇的には変わらないと思うが、本当の意味での働き方改革とは、を追求する話になっていると思う。

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    2021年01月21日
  • ヘビメタ中年!

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    高校の同級生のバンド仲間4人が、40代になってから、地元で再結成したメタルバンド「ブラッククロー」。もちろんそれぞれの仕事を持つ4人である。外科医でボーカルの江並のところに、患者が1枚の写真を持って現れる「これって、先生ですよね?」…。

    秋の音楽関係は激甘祭。今回も評価が甘めなので話半分で読んでもらって結構。

    これまでの高校青春バンド小説とは異なり、すでに出来上がっているオッサンたちの話である。つまり「ギターってどうやって弾くんだ?」みたいな話は出てこない。というか、あんまり楽器の話は出てこない。

    内容はアンソロジーで5本。4人のそれぞれの仕事周りの話と残り1本だ。それぞれが、1970~

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    2020年10月29日
  • 残業禁止

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    ネタバレ

    とても共感できる話だった。
    残業は減らしたい。でもやらなければいけないことが減るわけではない。
    そして仕事に誇りがあるからこそ、責任があるからこそ適当にできるものでもない。

    しょうがないという言葉で残業を容認するつもりはないし、長く勤める上ではワークライフバランスが大事だと思うけれども、それをルールだからと残業なしを強行するのも違うという考えは確かに!と考えさせられた。

    そこらへんのビジネス本より実態を捉えているとても良い本だと思った。

    ただパートの近藤さんの手取り額が正社員勤務残業ありの自分より高く、現実味を感じなかった。
    (安倍前首相の言葉を揶揄したのかな…)

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    2020年10月08日
  • 残業禁止

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    お仕事エンタメ小説。
    サクサク読めて、スッキリするお話。
    建築業界のことは分からなくても、多分こんな感じなんだろうな…と現場の大変さが分かる。
    働き方改革とは何か、といったことを考えさせられる。
    建物が建つってすごいことなんだなぁ、と感じた。

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    2020年08月10日
  • オケ老人!

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    おじいちゃん、おばあちゃんがオーケストラで活躍するお話ですが、主人公はおじいちゃんでもおばあちゃんでもありません。ご老人たちと触れる中で成長していく中年教師、チンピラな青年、実業家、そしてスパイ。こう書くと何が何だかわからないお話ですが、読み終わるとさわやかな気持ちになります。音楽っていいですね。

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    2020年06月05日
  • 早期退職

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    バリバリ働く50代の管理職
    ある日突然リストラ勧告を受けるわけだが、そこで辞めるののか辞めないのか。
    悩む気持ちがよく表されている小説

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    2020年01月20日
  • 残業禁止

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    かなりの程度にはエンタテイメント向けに誇張されて書かれている感はあるものの、社会を毎日実際に支えている仕事師たちの日常や本音はこんな感じ。

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    2019年11月19日
  • オケ老人!

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    後半はスピードアップで物語が進んでいきリズム良く読めた。

    音楽が分かるって素晴らしいなぁ…。子育てが落ち着いたら、音楽教室に行ってみたいな。いや、息子と一緒に何か始めても楽しいかもしれない。

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    2019年10月17日
  • 大脱走

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    ブラック企業に立ち向かうぎりぎり昭和生まれの女。
    面倒くさいことから避けるための努力だけは惜しまない、無欲な平成生まれの新人。
    なんのために働くのかが人それぞれなのと同じく、ブラック企業に勤めてしまった人々がどう立ち向かうのかも人それぞれ。
    個人的には無欲な新人くんの行く末が、想像できそうでできないので、ぜひ続編を期待したい!

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    2019年04月29日
  • 早期退職

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    早期退職という今っぽいテーマを扱いながら、引き込ませるエンタメ小説になっている。早期退職の肩たたきをされてからの心理のめまぐるしい動きがとてもリアルで引き込まれた。

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    2019年04月02日
  • ちょんまげぷりん 2

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    安兵衛が江戸に帰って八年、十四歳になった友也が万引きをしたりと小さくグレていることがまずちょっとショック。江戸へとタイムスリップした彼が海老蔵に誘われ歌舞伎で人気者になり、捕まり、豆乳プリンに安兵衛と悪戦苦闘する。牢の不衛生さや苛酷さが苦しい。ふてていたのが嘘のような性根の一生懸命さが愛しい。

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    2018年10月13日
  • ちょんまげぷりん

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    保育園児の息子と二人暮らしのシングルマザーと、江戸時代からタイムスリップして来て家に置いて貰う恩義から家事一切を完璧にこなす侍との日常。更に、侍が始めたばかりの料理の才能でパティシエとしてのTV出演等時の人となり二人とすれ違い始める。和むけれどなあなあでなく、それでいてほっこりする結末もきれいだった。

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    2018年10月13日
  • 早期退職

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    ストーリーに意外性は無いけれども、手堅くまとまっているという感じかな。こんな真面目なサラリーマンはいるだろうか?という気もする。

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    2018年10月08日
  • ちょんまげぷりん

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    タイムスリップもの。ちょっと思い出してみれば、どれもそうだったと気づかされたが、ほんとに切ない。胸をかきむしらされそうになるぐらい。それは、本書の主人公の一人である木島安兵衛がとても魅力的な人物に書かれていて、さらに、本当の主人公たち、ひろ子と友也もまた魅力的に描かれているからにほかならない。タイムスリップしてきた侍が、スイーツづくりに極上の才能を発揮するというとんでもなく斬新な設定。さらに、江戸時代と現代の人々の生活、考え方の違いについても鋭い分析が話に混ぜ込まれている妙。安兵衛の「人は分をわきまえることが大事」という一言は現代においても大切な至言である気がした。

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    2018年06月03日