荒木源のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったので、あっという間に読んでしまった。
完全に前回の話と連続しているので、かならず「1」から読むことをお勧めする。
まあ、上下とあったら「下」から読む人は居ないわな。
前回は過去から現代へ、「2」ではその8年後、現代から過去へのタイムスリップする設定。
保育園へ通っていた友也が、ちょいとひねた中学生になっていて、一人で江戸時代に放り出され、色々な経験を重ねながら大人になっていくというお話。
1もそうだけど、ちゃんと元の世界へ戻ってくるのでご心配なく。
読んでてガツンとくるような内容ではないけど、マンガ、ドラマのように気楽に楽しめる小説です。
なかなか面白のでお勧めですよ。
ただ、納得できない点がひとつ。
文庫本の表紙デザイン。
「ちょんまげ・・・」と言ってるにもかかわらず、散切り長髪着流し侍のイケメンアニメ男子ってのはどうなの? -
Posted by ブクログ
ブラック会社に就職してしまった女性が会社での立ち位置も見つけながらも、新しい部下の新入社員がとんでもなくやる気のない子だった事に端を発するお話
就職難の中、中堅レベルの女子大の片桐いずみはギリギリのところで住宅リフォーム会社の社長に雇ってもらえることになる
しかし、初出社早々に理不尽なルール、罵声罵倒、コンプライアンス違反な飛び込み営業、安月給という事実に直面
しかし、就職難の時代、退職という選択肢を考える事もできず、なんとか自分なりの営業方法で結果を残そうとして会社に残る
3年後、クリーンな営業を心がけながらもある程度の結果を残すという形で自分との折り合いをつけていた片桐に新人の部下が任された
新人の俵は遅刻、サボり、言い訳と全くやる気を感じない男で、対応に困る
新人ながらもノルマだけは一人分としてチームの数字を負わされた片桐は休日も返上で営業をしたところ、人のいい認知症と思われる老婆宅に出くわす
グレーゾーンと知りつつも契約を交わした片桐に襲いかかる怒涛の展開
えーっと、この会社のモデルってあったりする?(笑)
やたらと気合いの入った朝礼、飛び交う罵声、本来の目的ではないフロントで訪問してアポ取り、アポ要員とクローザーの分担、歩合制、工事は自社では行わない営業会社、高い退職率で入れ替わりの激しいとか
なんか、いくつも共通点がある会社知ってるー(笑)
大丈夫、コンプライアンス違反はしてない、そう、グレーではなく白
だよな?
まぁ今の現場は知らないけど、社員にも昔ほど厳しくあたってないんじゃなかろうか?と希望的観測
最初は片桐さんに共感を覚えていたんだけど、俵を相手にしているところなんかは会社に染まっているのが伺えてちょっと残念な気持ちになる
ま、最終的には思い直しているからいいんだけどね
真っ当な会社にするって大変でしょうねぇ
大木田も「こんな嫌な人いるー」と思いながらも、中盤からは同情的に思える
その選択肢は悪手だろ?と思うけど、追い詰められると正常な判断ができなくなるもんなぁ
認知症のお客さんと契約というのもどこで線引するかだよね
どうやって認知症と判断するかだけど、世の中には変わった応対をする人もいるし、少しでも疑いを感じたら契約しないとなると営業が成り立たない場合もあるし
となると年齢で区切るのが現実的か?
しかしまぁ政治家や経済界の重鎮のように、老齢が当たり前で判断を任されるポジションというのあるからね
後で「そうは見えなかった」というしらを切って見逃されればいいというわけでもなく
本来は契約可能な条件を明確に規定しておくべきだよなー
トマトの品種改良だけど
トマトってそもそも原種は厳しい環境の植物だし、水も栄養もそんなに必要ない植物なんじゃなかったか?
水をやりすぎると水っぽくなるというのも本来の性質なわけで
なので、手をかけないほどいいという生育条件もそんなに間違ってもない気がする
ただ、雑草も抜かなくていいというのまでいくと、現実的ではないかなとは思う
裁判の証拠に関してだけど
認められないんじゃないかなー
本来だったら動画とかの提出になるんだろうけど、それだと個体の特定という意味で難しくなるわけで
となると実際にその場でということか?
まぁ、所詮はフィクションですしね
タイトルが大脱走という事だけど
ちょっと違う気がする
「大逃避」「大脱力」「大サボり」
そう、「全力サボり」が一番近い気がする
けど、インパクトとか語呂が悪いので、「大脱走」が適しているのかねぇ -
Posted by ブクログ
高校の同級生のバンド仲間4人が、40代になってから、地元で再結成したメタルバンド「ブラッククロー」。もちろんそれぞれの仕事を持つ4人である。外科医でボーカルの江並のところに、患者が1枚の写真を持って現れる「これって、先生ですよね?」…。
秋の音楽関係は激甘祭。今回も評価が甘めなので話半分で読んでもらって結構。
これまでの高校青春バンド小説とは異なり、すでに出来上がっているオッサンたちの話である。つまり「ギターってどうやって弾くんだ?」みたいな話は出てこない。というか、あんまり楽器の話は出てこない。
内容はアンソロジーで5本。4人のそれぞれの仕事周りの話と残り1本だ。それぞれが、1970~90年代前半(メタルの全盛期だ)の曲名がタイトルにある。そのタイトルにきちんと沿った内容になっているのは、凝ってる。かなり無理はあるんだけど。
最初の外科医江並の話でかなり驚いたのだが、メタルの曲に詳しいのはともかく、腹腔鏡手術の手法など、よく調べてあり、作者は医者か?と思ったが違うようで、ここは本当に感心した。
ギターやベース、ドラムの楽器の段になると、シュルシュルと尻すぼみになっているのは、やっていない人には仕方がないとして、車の販売営業の記述は雑になり、魚屋は祭りということで投げっぱなしになっているのは少々残念だ。
最後は、いろいろと伏線を拾ってはみたものの、散漫な終わり方。文章が前半やドラマーの項に比べて見るからに雑になっており、編集者もめんどくさくなったのか。
でもまあ、目次を見て、章のタイトルで「あの曲かあ」とわかる人にとっては、より楽しめる作品となっている。わからない人も、それなりに楽しめるはずだ。
余談。編集者の意向だろうが、当時メタルを聞いていた人は「ヘビメタ」と言わない。「メタル」だ。本文中で「ハードロック」と区別して書いているあたり、よく分かるのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても共感できる話だった。
残業は減らしたい。でもやらなければいけないことが減るわけではない。
そして仕事に誇りがあるからこそ、責任があるからこそ適当にできるものでもない。
しょうがないという言葉で残業を容認するつもりはないし、長く勤める上ではワークライフバランスが大事だと思うけれども、それをルールだからと残業なしを強行するのも違うという考えは確かに!と考えさせられた。
そこらへんのビジネス本より実態を捉えているとても良い本だと思った。
ただパートの近藤さんの手取り額が正社員勤務残業ありの自分より高く、現実味を感じなかった。
(安倍前首相の言葉を揶揄したのかな…)