荒木源のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
50代の課長が早期退職をするかしないか悩むお話
タイトルから想像するに、早期退職を迫られて応じたその後な感じがしたけど、実際に描かれてあるのは、早期退職するかしないかを延々を考える過程
お菓子メーカーの営業課長に打診された早期退職
リストラなのか、セカンドライフをスタートする転機なのか、会社にしがみついても仕事をするか、会社もろとも倒れるくらいならいっそこの機会に退職したほうが……
といった感じで悩みは堂々巡り
主人公の辻本壮平は4人家族の大黒柱
家のローンは払い終わっているし、上の子は働いていて下の子は大学生で就職先が決まっている
妻と二人だけなら年収が低くなってもまだなんとかやってい -
Posted by ブクログ
某番組をネタにしたお話
アノ番組、なんとなく覚えているんだけどほとんど記憶に残ってねぇ(笑)
確かに今思えばツッコミどころ満載だったなぁ
尻尾から落ちてくるヘビ、腕時計の跡がある腰蓑の現住人、動かないサソリとかね
あと、来るときは色々あったのに帰りは何事もなく帰っていく探検隊
大発見をしても論文発表をしない奥ゆかしさ(笑)
この辺は嘉門達夫の歌詞の影響で覚えてるだけかな
とまあ笑いどころもセルフツッコミしつつ、ストーリーとしてはゲリラに捕まったり銃撃戦があったりと、結構重めの展開だったりする
その辺は流石は荒木源って感じ
雰囲気的には山本直樹の漫画「僕らはみんな生きている」っぽい
どこ -
Posted by ブクログ
シングルマザーの遊佐ひろ子は、ある日、侍の格好をした男と遭遇する。
男は180年前の江戸時代からやって来たと言う。
という、王道のSFもの。
しかし、内容としてはかなり社会風刺が効いている。
正社員、契約社員、派遣社員。雇用形態の不安定さによる未来への展望。
家事、育児、男性女性、主婦、主夫。
昨今では、女性の社会進出がごく自然に当たり前になってきているが、未だ男は外で稼ぎ、女は家を守るという旧態の考え方もなくなってはいない。
そんな中、儒教、主に朱子学が盛んであった江戸時代からやってきた男が平成の世でシングルマザーをする家にスーパー主夫として居候することに。
彼は江戸時代、旗本直参であ -
Posted by ブクログ
テレビ業界が華やかかりし時代の80年代。
一年中真夏のような季節のとある国での、冒険もののロケをしに行く一行。伝説の大蛇を求めて群林をかき分けてゆく、いわゆる「やらせ」満載のエンタテインメントだ。
そんな折、反政府軍のゲリラに遭遇し、捕虜にされながらも、何故か撮影は続行することに。ゲリラとともに...
初めて読む著者だが、随分と荒削りな印象でした。五作目とのこと。映画化もされているようで、確かに映像向きに思う。
最後の終わり方が随分と唐突な尻切れトンボな印象は否めない。
作者は元朝日新聞記者のご出身とのこと。
ま、他の作品も読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
ちょっとした勘違いから、老人たちのオーケストラの指揮者になってしまった高校教師のお話
それと同時並行でスパイのあれやこれやも絡んでくる
僕のオケに関する知識はのだめとユーフォくらい
なので、ちっと専門的な描写になってくるとまったくわけわからん
そもそも楽器が弾けないので、酷いと言われる老人達ですら楽器弾けるなんてすごいなぁという印象
新世界も前にコンサートで聞いた事があるけど、難易度が低いとは思えなかったけどなぁ
読んでる途中までは、スパイパートいるか?と思ってた
何かのトラブルや有名人との幸運な邂逅なんてフィクションでは珍しくもないし
でも、演奏会の最後のところを読んで、このシーンのため -
Posted by ブクログ
川口浩探検隊を知っている人にとっては、この作品がオマージュであることはすぐわかる。
仕込みややらせは当たり前、学術的な価値を捏造し、生態系を破壊する。ドキュメンタリーという名のファンタジー。過剰な演出でもネットがない時代は炎上することもなかったので、いいかげんな番組でもゴールデンで高視聴率を獲得していた。
かく言う自分も当然のことながら、毎週欠かさず見ていた。手に汗握って真剣に。だって見ないと翌日の学校で仲間外れにされちゃうじゃん!
映画を先に見た。藤原竜也が真顔で、ふざけた演技をしているし、ユースケ・サンタマリアが役作りもせず、素のままで演じているのがあまりにおかしくて