荒木源のレビュー一覧

  • 早期退職

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    菓子メーカーの50代営業課長が、社内募集の早期退職者に手を上げるか悩みながら自分のやりたいことを改めて考える話。
    定年も年々年齢が上がり、終身雇用や年功序列も関係なく、働き方がどんどん変化していく昨今。そのうち定年という概念さえなくなりそう。

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    2020年08月07日
  • 早期退職

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    50代の課長が早期退職をするかしないか悩むお話

    タイトルから想像するに、早期退職を迫られて応じたその後な感じがしたけど、実際に描かれてあるのは、早期退職するかしないかを延々を考える過程

    お菓子メーカーの営業課長に打診された早期退職
    リストラなのか、セカンドライフをスタートする転機なのか、会社にしがみついても仕事をするか、会社もろとも倒れるくらいならいっそこの機会に退職したほうが……
    といった感じで悩みは堂々巡り

    主人公の辻本壮平は4人家族の大黒柱
    家のローンは払い終わっているし、上の子は働いていて下の子は大学生で就職先が決まっている
    妻と二人だけなら年収が低くなってもまだなんとかやってい

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    2020年07月15日
  • オケ老人!

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    最初は話主が複数あり混乱しましたが、読み進めるとどんどん引き込まれます。出てくるご老人たちは元気でしたたかで個性的。主人公は巻き込まれ型で流されて行きますが、まっすぐ素直なところが良いところ。
    音楽が好きな人たちが集まっていて、読んでると羨ましくなってしまう。
    特に最初ド下手くそなウメキョーのご老人たちの演奏が、終盤になる頃にはホールで演奏してみたいよね、てとこまで上手になるのがスゴい!ラストの盛り上がりはとても素敵なので、ぜひ最後まで読んでほしい一冊です!

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    2020年07月06日
  • オケ老人!

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    ネタバレ

    2020.6.2
    次の瞬間、ホールがはじけた
    この一文にしびれました。
    オーケストラの個性あふれるメンバーが、暗闇で解き放たれたように演奏している姿を想像すると
    胸が熱くなりました。
    ロシアの諜報員は必要あったか…??

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    2020年06月05日
  • 残業禁止

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    ネタバレ

    建設業で現場監督をしている部署で残業時間が規制されるが、しごとが山ほどあり納期までに終わらず、、、というお話。残業は自分でもしているが、建設業界で働いたことがないのでいろいろ新鮮な内容だった。
    新卒で仕事ができないがプライドの高い高塚という人が出てくるが、「いるよなあ、こんな若者」と感じた。先輩の鍛え方次第かもしれないが、最近はこういう草食系が増えている気がする。
    最後、主人公が妻に断りもなく、自分の妻をパートとして契約させる場面があるが、いくら家族でも「断りもなく」はだめだし、そこだけずいぶん強引な気がした。

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    2020年04月06日
  • 残業禁止

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    ビルの建設現場のそばを通るとき、そこで働く職人さんを見るだけで胸がキュンとして泣きそうになるという友人が私のまわりに少なくとも3人はいます。なんでさと笑っていたのですが、この本を読むとなんとなくその気持ちがわかる気がしてきました。

    オリンピックの集客を見込んで建てられるホテルの建設現場を仕切る準大手ゼネコンの現場監督。サブロク協定違反があってはならない、だけど納期は延ばせない。

    三十路を超えるとなかなか考え方は変えられんと思っているので、五十路近くなってもこんなふうに柔軟に考えられる人は良いなぁ。目指したい。

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    2019年11月15日
  • 探検隊の栄光

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    某番組をネタにしたお話
    アノ番組、なんとなく覚えているんだけどほとんど記憶に残ってねぇ(笑)

    確かに今思えばツッコミどころ満載だったなぁ
    尻尾から落ちてくるヘビ、腕時計の跡がある腰蓑の現住人、動かないサソリとかね
    あと、来るときは色々あったのに帰りは何事もなく帰っていく探検隊
    大発見をしても論文発表をしない奥ゆかしさ(笑)

    この辺は嘉門達夫の歌詞の影響で覚えてるだけかな

    とまあ笑いどころもセルフツッコミしつつ、ストーリーとしてはゲリラに捕まったり銃撃戦があったりと、結構重めの展開だったりする
    その辺は流石は荒木源って感じ

    雰囲気的には山本直樹の漫画「僕らはみんな生きている」っぽい
    どこ

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    2019年07月01日
  • ちょんまげぷりん

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    もっとスイーツに特化したストーリーを期待したけど、具体的な描写はなく、タイムスリップに寄ったお話しでした。

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    2019年06月01日
  • オケ老人!

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    面白い。
    実際老人主体のオーケストラにもたまに参加するので
    よく理解されているなあと感心します。
    ただ野菜を楽器にするあたりまで来るともうマンガチック。
    でもそれぐらいの方が世間一般には受けるのかなあ。

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    2019年04月19日
  • 探検隊の栄光

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    読んでいる間中、頭の中を川口探検隊がぐるぐる回っていた。読みにくいなと思いながら読んだが、探検隊とゲリラが次第に打ち解けていくところから読ませられる。

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    2019年02月15日
  • ちょんまげぷりん

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    シングルマザーの遊佐ひろ子は、ある日、侍の格好をした男と遭遇する。
    男は180年前の江戸時代からやって来たと言う。
    という、王道のSFもの。

    しかし、内容としてはかなり社会風刺が効いている。
    正社員、契約社員、派遣社員。雇用形態の不安定さによる未来への展望。
    家事、育児、男性女性、主婦、主夫。
    昨今では、女性の社会進出がごく自然に当たり前になってきているが、未だ男は外で稼ぎ、女は家を守るという旧態の考え方もなくなってはいない。

    そんな中、儒教、主に朱子学が盛んであった江戸時代からやってきた男が平成の世でシングルマザーをする家にスーパー主夫として居候することに。
    彼は江戸時代、旗本直参であ

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    2019年01月10日
  • オケ老人!

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    平均年齢おそらく世界最高齢のアマチュアオーケストラ。とある町の爺さん婆さんたちの寄合い。
    そして、ロシア諜報員とカラシニコフ。
    チューニングはでたらめで、元陸軍軍楽隊が金管吹き。レパートリーは浜千鳥、荒城の月、花嫁人形、五木の子守唄...およそオケからは遠いが...
    寿司屋の大将は大根をその場で捌き、即席楽器で音を奏でる。そして、ひょんな繋がりで世界的コンマスが作曲することに。その名も大根協奏曲。

    楽器を経験したことがある人はより面白いだろうな。
    この上なく爽やかな一冊でした。

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    2018年12月20日
  • 早期退職

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    新聞広告で見かけたので購入。ある日突然、会社で早期退職者を募りはじめる。会社はやばいのか。上司や同僚の一言一言に疑心暗鬼になる主人公の心理がよくわかる。転職するときなど「本当にこの会社でいいのか」と自問自答するあの心理に似ている。

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    2018年11月20日
  • 探検隊の栄光

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    テレビ業界が華やかかりし時代の80年代。
    一年中真夏のような季節のとある国での、冒険もののロケをしに行く一行。伝説の大蛇を求めて群林をかき分けてゆく、いわゆる「やらせ」満載のエンタテインメントだ。
    そんな折、反政府軍のゲリラに遭遇し、捕虜にされながらも、何故か撮影は続行することに。ゲリラとともに...
    初めて読む著者だが、随分と荒削りな印象でした。五作目とのこと。映画化もされているようで、確かに映像向きに思う。
    最後の終わり方が随分と唐突な尻切れトンボな印象は否めない。
    作者は元朝日新聞記者のご出身とのこと。
    ま、他の作品も読んでみよう。

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    2018年11月03日
  • 大脱走

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    自分も主人公と同じ世代で就職氷河期だったので、ストーリーに共感できた。
    ブラック企業を辞めたらいいというけれど、生活がありやめられない。主人公たちのギリギリの心境が、読んでいて胸が締め付けられた。
    それと対比するように生きる新入社員の姿。
    どちらの生き方がいいとか、悪いとかではない。
    日本で働くということは、兵士として戦ってるということと同じ意味をもつ気がしてならない!

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    2018年10月28日
  • オケ老人!

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    勘違いで老人達のアマチュアオーケストラの指揮者になった高校教師の明彦が生徒や女性教師やロシアの人気指揮者に支えられ少年に倣い無理なく上達へ導く。本番のどきどき感。競争で張り詰めたオケをナンセンスと言うゴルゴンスキーの音楽を楽しむ事への想いの純粋さ強さも胸を打つ。ロシアの機密はなくても良かったかなあ。

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    2018年10月13日
  • オケ老人!

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    ちょっとした勘違いから、老人たちのオーケストラの指揮者になってしまった高校教師のお話
    それと同時並行でスパイのあれやこれやも絡んでくる

    僕のオケに関する知識はのだめとユーフォくらい
    なので、ちっと専門的な描写になってくるとまったくわけわからん
    そもそも楽器が弾けないので、酷いと言われる老人達ですら楽器弾けるなんてすごいなぁという印象
    新世界も前にコンサートで聞いた事があるけど、難易度が低いとは思えなかったけどなぁ

    読んでる途中までは、スパイパートいるか?と思ってた
    何かのトラブルや有名人との幸運な邂逅なんてフィクションでは珍しくもないし
    でも、演奏会の最後のところを読んで、このシーンのため

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    2018年09月05日
  • 早期退職

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    荒木源『早期退職』角川文庫。

    初読みの作家。リストラをテーマにした企業小説なのだが、つまらなかった。主人公の思い切りの無さ、山も無ければ谷も無く、結局は何も変わらずというストーリーの陳腐さばかりが目立つ。

    主人公は製菓会社に営業課長として勤務する辻本壮平、52歳。ある日突然、早期退職募集が始まり、辻本も対象となるのだが……

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    2018年08月02日
  • ちょんまげぷりん 2

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    前作がとても面白く、気に入ったので、読んでみた。今作では主人公が中学生になり、その心理描写がかなりメインになるので、作品全体がちょっとジュブナイル的だなと感じられた。面白くはあったが、その点で自分の中では少し評価が下がる。

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    2018年06月23日
  • 探検隊の栄光

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     川口浩探検隊を知っている人にとっては、この作品がオマージュであることはすぐわかる。
     
     仕込みややらせは当たり前、学術的な価値を捏造し、生態系を破壊する。ドキュメンタリーという名のファンタジー。過剰な演出でもネットがない時代は炎上することもなかったので、いいかげんな番組でもゴールデンで高視聴率を獲得していた。

     かく言う自分も当然のことながら、毎週欠かさず見ていた。手に汗握って真剣に。だって見ないと翌日の学校で仲間外れにされちゃうじゃん! 
     

     映画を先に見た。藤原竜也が真顔で、ふざけた演技をしているし、ユースケ・サンタマリアが役作りもせず、素のままで演じているのがあまりにおかしくて

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    2018年04月18日