あらすじ
映画化原作!「ちょんまげぷりん」待望の続編
木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四才になっていた。コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込まれ、百八十年前の江戸時代にタイム・スリップしてしまう。
ちょうど、この世界では、安兵衛が菓子屋を営んでいるはず――。そう思って、安兵衛を探し続ける友也だったが、菓子屋「時翔庵」はつぶれており、安兵衛もなぜか消息を絶っていた。失意の底にいる友也だったが、追い打ちをかけるように周囲の人民から、くせ者として追われる身となるが――。
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面白かった!
ちょんまげぷりんの続編となる本作では、前作よりも冒険要素が強められ、ハラハラドキドキ、次はどうなる、ページをめくる手が止まらない!
でもちょんまげぷりんだからね。
最後はハッピーエンドに収まることは分かっているから、遊園地のジェットコースターのように安心安全な読み心地。
小学生の子も止められない止まらない。
親子で楽しませてもらいました!
あ、表紙誰やねん問題が勃発しました。
内容からすると友也のはずなんだけど、女形に抜擢されるような線の細い14歳の少年に見えます?
見えません、というのが親子で一致した見解です。
そこがちょっと残念でした。
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ちょんまげ1が面白かったので続けて2を。逆に江戸時代に友也が行く事になり、そこで巻き起こる数々の出来事にワクワクして、ほぼ一気に読んだ。続編って期待薄かなと思っていたので、大満足のストーリー展開だった。
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前作キレイに終わってるし蛇足じゃないの?と思ってたけど、今作と合わせて表裏一体て感じで面白かった
異なる時間軸の人同士で気持ちが通い合うと強制送還というのも、世界観に合っててしんみりできた
ただ、そのせいで割を食った田中君…
最初友也のグレた原因かと思ってたら出番すら無いとは(笑)
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舞台はおよそ180年前の江戸からタイムスリップしてきた安兵衛が江戸に戻った前作「ちょんまげぷりん」から8年後、今度は幼かった友也が14歳になって江戸にタイムスリップをしてしまう話です。
思春期の友也は、毎日がなんとなく面白みのないものに感じていて、母との仲もぎくしゃくしがち。安兵衛が教えてくれた剣術(剣道)もやめてしまって、その日は塾をサボって万引きまでしてしまう。そこから逃れたい一心だった友也は、安兵衛も通ったというタイムトンネルに落ち込んでしまった。辿り着いた先は、右も左もわからない場所。安兵衛の通ったものと同じトンネルだとしたら、それは180年前の江戸で、安兵衛は御菓子屋をしているはずだった。それを当てになんとかその御菓子屋を目指そうとするが、友也の前には困難と助けが交互のように現れていく。
前作の『ちょんまげぷりん』が面白かったので、続編もまた読んでみようと思っていたものでした。
前作以上にスピード感があり、ジェットコースターのようなアップダウンもあり、とてもエンターテイメント性にあふれた楽しい一冊でした。
前作のラストに登場した、安兵衛さんが興した店の名物ぷりんが出来上がるまでの道のりを、今作では知ることができます。江戸にタイムスリップした友也は、初めは随分と楽観的で、考えなしで、すぐ調子に乗るようなところもあって、安兵衛さんが来ても戻ることができたのだから、自分だって帰ろうと思えば現代に帰れる、と軽く考えていたところがありました。思春期特有の感覚もあったかもしれません。けれど、色々な人との出会いや、思いがけない場所での安兵衛さんとの再会、絶望的なところからの蜘蛛の糸と、様々に経験するうちにどんどんしゃっきりしてきて、ついに安兵衛さんのぷりんを完成させることに成功するに至っては、よくぞここまで成長したなと思わせてくれます。
江戸末期のオールスターとでも言う程、登場人物が豪勢だったこともあり、史実と合わせて物語の内容を咀嚼するのも楽しかったです。
試行錯誤する苦しみと楽しさを味わわせて頂きました。何かに真っすぐ向き合えることは、誰にでもできるようでとても貴重なことなのだろうと思います。できるまで諦めない、その気持ちを私も持っていたいものです。
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面白かったので、あっという間に読んでしまった。
完全に前回の話と連続しているので、かならず「1」から読むことをお勧めする。
まあ、上下とあったら「下」から読む人は居ないわな。
前回は過去から現代へ、「2」ではその8年後、現代から過去へのタイムスリップする設定。
保育園へ通っていた友也が、ちょいとひねた中学生になっていて、一人で江戸時代に放り出され、色々な経験を重ねながら大人になっていくというお話。
1もそうだけど、ちゃんと元の世界へ戻ってくるのでご心配なく。
読んでてガツンとくるような内容ではないけど、マンガ、ドラマのように気楽に楽しめる小説です。
なかなか面白のでお勧めですよ。
ただ、納得できない点がひとつ。
文庫本の表紙デザイン。
「ちょんまげ・・・」と言ってるにもかかわらず、散切り長髪着流し侍のイケメンアニメ男子ってのはどうなの?
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今作は前作で木島さんが転がり込んだ家の息子が江戸時代に行く話。
現代に生きる人間が江戸時代に行くとこんな感じになってしまうのだろうなと思わせる構成で、面白く読んだ。
お上は頭が固く、庶民は柔軟に起こったことを受け入れ、創意工夫の中で生き抜こうとする姿がいい。
未来の話を受け入れる茶運び人形の作者や幼い勝麟太郎が出てきたりで、飽きさせない物語となっている。
都合よくできているところはご愛敬としても、息子君の成長物語としても楽しめた。
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安兵衛が江戸に帰って八年、十四歳になった友也が万引きをしたりと小さくグレていることがまずちょっとショック。江戸へとタイムスリップした彼が海老蔵に誘われ歌舞伎で人気者になり、捕まり、豆乳プリンに安兵衛と悪戦苦闘する。牢の不衛生さや苛酷さが苦しい。ふてていたのが嘘のような性根の一生懸命さが愛しい。
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今回は友也が江戸に。思春期の友也が自分を見つめなおし、成長してゆく過程を江戸で体験する。なぜタイムスリップの水溜りが開き、なぜ閉まるのか明かされる。
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前作の続き
今回はちょっと暗め
テーマ性は前に比べてあまりない
ただ、ストーリーの盛り上がりどころはある
ま、タイムスリップものでありがちな過去の有名人への影響もあったりと、そつない感じ
多分、続編はないかな?
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前作がとても面白く、気に入ったので、読んでみた。今作では主人公が中学生になり、その心理描写がかなりメインになるので、作品全体がちょっとジュブナイル的だなと感じられた。面白くはあったが、その点で自分の中では少し評価が下がる。
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続編としては、楽しめた。また安兵衛さんの話が読めて嬉しい。
しかし、あんなにも心厚く安兵衛さんに躾けられ、子どもらしく素直だった友也が高校生になり万引きする場面から始まるとは。母子家庭とはいえ、本人も身の回りの環境に特に不満を言っているわけでもないのに、何にも夢中になれず一生懸命になれないといういわゆる現代病的な理由で身を堕としているとは。前作での安兵衛さんの教育論が素晴らしかっただけに、友也の8年後があまりにも残念だった。つまりは、母の子育てにも問題があったのでは、と思えてしまう。
タイムスリップは措くとしても、相変わらず、なんとも突拍子もないことが起きる。ありえない展開のオンパレード、ただ、それがこの作品の良さなのだろう。
でもやっぱり安兵衛さんという江戸時代の人物の良さが生きた一作目が好きだな。
この物語の舞台になっている江戸時代から、まだ180年しか経っていないのだということにも少し驚いた。人2人分の人生くらいじゃん…。人間はすごいスピードで様々な技術を開発している。江戸時代の人たちが時計や携帯電話に驚いたように、これから180年後なんて、全く想像もつかないな。
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友也が変わってしまってビックリ!
今回は友也が江戸時代へタイムスリップ。安兵衛が江戸時代から現代へ来た時より命の危険はあるような気がします。やっぱり怪しまれた友也は捕らえられ、牢に入れられます。そこで安兵衛と思わぬ再会を果たすのですが…、という展開。拷問については想像すると痛々しすぎるので、ちょっぴり読みとばしたりしました(+_+)
友也が思うタイムスリップの法則は、ほろ苦いものですが、それでもそれぞれ生きていって幸せになって欲しいなぁと思う結末でした。
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安兵衛が江戸に戻ってから8年。
14歳になった友也は、8年まえ安兵衛に出会った頃の素直で真っすぐな少年ではなくなっていた。
欲しかったわけでもないのにコンビニで万引きをし、捕まりそうになったので学生証をその場に落としたまま逃げてしまう。
家にも帰れず途方にくれた友也は、安兵衛が昔通ってきた水たまりに吸い込まれ、江戸時代へとタイム・スリップしてしまった。
続編の主人公は14歳の友也だ。
根気がなく、何事も投げやりで、何かと理由をつけてはやり遂げるということがない。
どこかで社会なのか大人なのかわからないが舐めているところがある、極普通の少年だ。
現代まで続いていた安兵衛の菓子屋「時翔庵」を目指すが、すでに店はつぶれていて肝心の安兵衛は行方知れずになっていた。
江戸時代に徐々に慣れていく友也だが、いまひとつ実感がないために、無用のトラブルを起こしてしまう。
牢に入れられた友也はそこで安兵衛と劇的な再会を果たす。
人との出会い。それは人として生きていくうえで、大きな影響を及ぼす。
けっして諦めないこと、信じること、前向きに生きていくことの大切さを現代で学んだ安兵衛。
友也もまた、江戸時代で多くのことを学んでいく。
友也なりに出したタイム・スリップのからくりが面白い。
江戸で知り合った人たちのその後の人生がどんなものであったのか。
知ることができたことも、友也にとっては良い方向へ向かうために必要なことだったのかもしれない。
すぐに結果が見えるわけではないけれど、日々の何気ない小さな頑張りが、人を成長させていくのかなと。
もしかしたら今日このときの小さな努力が、いつか気づかないうちに大きな花を咲かせるのかもしれない。
そう思えば、何となく頑張る気力もわいてくる。
ひろ子編は読みたくないような気もする。
結局好きあったふたりは同じ時間を生きていくことは出来ないのだし、哀しい気持ちが残ってしまう気がするので。
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今度は江戸時代へタイムスリップ。
一巻の続きだけど、ちょんまげぷりんという題目から。現代へタイムスリップした侍安兵衛が主人公かと思うけど、中心人物は現代人の友也で 江戸時代に戻ってから8年後が二巻で、その8年間のあいだの友也の変わりようになぜ?から始まる、回顧描写がもう少し欲しい気もした。
勝海舟の青年期と繋がっていたとは。開国していく前の江戸時代をちょんまげぷりん作りや現代からタイムスリップしてきた友也とうまく絡ませていてそこは後でわかったときおもしろいところだった。無罪放免のきっかけになった出来上がった美味しいぷりん 食べでみたい。
Posted by ブクログ
続編が出てると思わなかった!小さかった彼がちょいグレたりして驚いたけど、どうなるのか…と先が気になる展開。描写が物足りない感じもするけど、登場人物達もこうなるのか〜と楽しく読めた。昔の食材は今と違うだろうなあ。
Posted by ブクログ
コンビニで整髪料とコミックを万引きした。とりあえず逃げ切ったが学生証を落としてしまった。きっと学校や家にも連絡が行くに違いない・・・。
14才になった友也は荒れていた。安兵衛と過ごした日々はもはや遠く、彼の心の中に夢とも幻とも思えるような記憶として残るのみになっていた。
万引きした事を後悔しつつ町をさまよう友也。家の近所を歩くうちに銀色の水鏡が道路に出現していた。彼が覗き込むとあっというまに吸い込まれ、江戸時代にタイムスリップしていた。
頼る者も無い江戸ではあったが、安兵衛と会えば何とかなるという思いで彼を探した。
彼は神隠しから帰り菓子店を開いていたが、その後失踪してしまったとの事だった。
安兵衛を探す中でひょんな事から歌舞伎の女形として活躍するようになるが、慢心から瓦版に危険な発言をした事により捕縛されてしまう。
牢の中でなんと、失踪したはずの安兵衛と再会するのであった・・・・。
連続して2まで読みました。
まさかの友也逆タイムスリップで江戸時代へ旅立ちます。
とんとん拍子でうまい事話が進んで行くので、うーん都合が良いのう、とは思いながらもこのテンポの良さはある意味潔いと思いました(帰りの電車で1冊読めるなんて久しぶりでした)
拷問、島流し、お菓子作り、歌舞伎
単語を抜き出すと前回以上にギャップが有りますね。
自分江戸時代行きたいかなあ、どうだろう。1~2日位ならいいけれども半年とか行かされたら厳しいなあ。結構清潔だという話は聞いているので、ツアーガイドが居ればとても楽しそう(*^。^*)
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ラストで友也が気付いた、タイムトンネルが許さないモノ…。
確かに、これを許したら収拾がつかなくなっちゃうもんね。
安兵衛が東京で出会った「まっぴら体操」をまだ覚えていて、しかも、かなり気に入ってる様子で笑えました。
せんが急に怒り出すのは、唐突で違和感あったなー。
Posted by ブクログ
続編。あの事件から8年後。友也は、14歳に。今度は、現代から江戸時代にタイムスリップ!?生きて帰ってこられるの?というお話。今回は、友也くんの成長物語。歴史上の人物も出てきて、ワクワク、痛々しい所、ちょびっと、感動もあったり。そして、タイトルの「ちょんまげぷりん」。おぉ、それでこのタイトルか。と。「時翔庵」の阜凛、食べてみたいな。ひろ子さんが安兵衛さんに会いに行くところ見てみたいな。
「レジにいた男の店員が、奥の事務室に入っていった。」
Posted by ブクログ
安兵衛さんがその後どうなったか、気になってたんだー!
やっぱりかっこいい!
侍かっこいい…!
しかしながらあの素直な友也がちょっとひねくれ坊主になっててびっくりした。
だからこそのタイムスリップだったんだろうけど。
心のパパに会えてよかったねー!
Posted by ブクログ
いきなり最初の始まりにショックを受けました
あんな良い子だった友也が万引きだなんて・・・!!!
牢屋につかまってるやすべえさんの状態にもショック
友也が歌舞伎役者になったり勝海舟の子供時代がいたり
将軍の前でお菓子つくったりワクワク要素がたくさん
あったのに罪人のターンが心に痛すぎて
楽しめた!とは言えないです・・・
物ガタリとしての波風はもっとソフトでも良かったのにな~
というのが本音です
Posted by ブクログ
友也がイマドキのスレた中学生に成長していてショック!と思ったのも束の間。周囲の理解ある人物たちにより、安兵衛さんを救う為に元来の明るく溌剌とした姿を取り戻していく過程が良かった。前作もそうだったけど、軽く読める割に結構な教訓がこの作品には込められていると思う。麟太郎の正体に目から鱗。前作で安兵衛さんもあんな風に江戸に帰ったのかな。2011/232
Posted by ブクログ
何年か前に映画を観ていて、印象に残っていたので、1を読まずに2から読んでしまいました。
映画を観たころ、友也と自分の娘の年齢が近かったので、重ね合わせて読む部分もあったのですが、今回は、友也が急成長していて(中学生)自分の実生活とは切り離して読みました。
安兵衛さんが、何度も貼り付け獄門にあう、とか、映画の時のような、思わずクスッ!みたいなところが少なかったように感じます。
思わずクスッ!部分が好きだったので、少し残念かな?
でも、内容的には面白かったです。
Posted by ブクログ
「2」だからね
なんとなく うまく話が進み過ぎるけど、、、
でも ダラダラしなくて どんどこ読めるのはいいかな
なんだか 大層な人たちが登場してしまうので、、、
まあ タイムスリップものだから仕方ないかな?
Posted by ブクログ
購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四歳になっていた。コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込まれ、百八十年前の江戸時代にタイム・スリップしてしまう。ちょうど、この世界では、安兵衛が菓子屋を営んでいるはず―。そう思って、安兵衛を探し続ける友也だったが、菓子屋「時翔庵」はつぶれており、安兵衛もなぜか消息を絶っていた。失意の底にいる友也だったが、追い打ちをかけるように周囲の人たちから、くせ者として追われる身となるが―。
今度は江戸にタイムスリップ。
素直な友也の反抗がなぜなのか?が気になったけれどその辺は書かれていなくて。
やっぱり安兵衛の性格は相変わらずでそれが災いを招く。
江戸の牢獄とか刑罰のシステムとか歌舞伎の位置とかとても分かりやすかったように思う。
日本人と外国人の区別の付け方もおもしろかった。
でも1がよかったなぁ。
そして最後に謎の1つが解明されたのも。。。。
ひろ子の恋心も安兵衛の心ももうちょっと見たかった。