石田スイのレビュー一覧
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完結。とても分厚い最終巻になった。どういう方向に転がっていくのかと不安だったが、旧多、V、ピエロの動機が以前より詳しく描かれる中で、テーマ性が非常にはっきりしていった印象を覚えた。そして、「金木研」を主人公とする話としても輪郭がくっきりした。生命を、人生(喰種ふくむ)を、どうとらえて生きていけばよいのか。最後まで真摯に向き合って描かれており、読者としても彼らの生き様や世界について考えさせられた。少々世界全体としてどうなったのか、という部分については描写が甘い気がするが、基本的には「東京」の話であるし、金木の周辺しか描かれていないので、その辺りはこちらが想像で補うべきなのだろう。名もなき市民たち
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購入済み
名作だと思います。
あまり人気作の感想は書かないのですが…
旧作連載当初から愛読していて唐突な終了に一度失望しましたが
その後のreの展開も併せてここ20年くらいの漫画の中では名作と呼ばれていい作品だと思います。
全体として実に複雑で大きなフロシキを多くの困難を乗り越えて綺麗に畳んだなという驚きがあります。そこには否定的な意見を見聞きすることも多いのですが、決して構成や画力が劣っているわけでもストーリーがありきたりでもない優れた作品です。
単行本だと多くのキャラクターの裏側や日常が描かれているのも非常に楽しかったです。
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Posted by ブクログ
「隻眼の王」登場以後、と銘打つのがいいだろうか、激変した関係性の中で人間と喰種がどう種族として関わり合っていくかを探る戦いへ。
喫茶:Reのメンバーが本格的に関わり始める形になり、その一点だけでも無印から追いかけ続けている人にとってはぐっとくるシーンが多いはず。
旧多の動きによってCCGは「内部での関係性」が大きく変化していくので、ここも楽しみどころの1つで在ろう。
ただ、世界の認識そのものを変革しなければならない目的意識の割に、対立構造が前巻までより単純化してしまうので、これまでの複雑な構造の魅力が薄れてしまうのが惜しい。CCGやピエロの関係性の中で今後まだ隠し玉があるといいなぁ。 -
Posted by ブクログ
流島戦終結へ。コクリアの方の騒動を描き終わったのでわかりやすくなるか…と思ったらどんどんキャラが入り乱れて大混戦に。これがこの作品らしいが、今回はいつもより良し悪しあるなぁと。
ハイスピードに戦闘が進んでいるような雰囲気で迫力はすごいのだが、せっかく盛り込まれている様々なキャラの心情もものすごいスピードで消化されていく。登場してからの振舞は魅力的なのだが、登場するまでの積み込みが少ないので急という印象も強く、読んでいて呑みこみにくさが出てしまう部分もあった。
とにかく大きなイベントの中でこれでもかというくらい大きく転換するいつものパターンだが、今回は無印から積みこんできたものの多くが激変し -
Posted by ブクログ
ネタバレう〜完結!登場人物に、話の内容に振り回されっぱなしの全巻でした。
読みながらどんな気持ちで石田スイ先生描いとるんやろうとずっと思って、あとがきまでみて勝手に心配もしたけども、とりあえずお疲れ様でした!
途中キャラ多すぎやし、グループ名多すぎやし、なんかよく分からんなって挫けそうになったけど、最後の締めをみて作者さんはひとりひとりのキャラクターを活かすのがやっぱり最高にうまいし、グールを今まで読んできて最終巻まで読んでよかったなと思える一冊。
(それでもやっぱり分からんキャラクターとか設定いっぱい出てきてググりまくったよね笑)
亜門さんの親子愛、ウタさんよもさんの友情。
そして金木の「ぜんぶ -
ネタバレ 購入済み
ついに完結
石田スイ先生お疲れさまでした。
初期と比べて画力が高くなったのに加え、自身の技術やこの漫画に懸ける思いをぶつけている感じが伝わってきました。
ニムラのバックグラウンドも、亜門の因縁もとてもよかったです。
2つわからないところがあって
トーカちゃんが「ウチの子フルーツ好きなんだ」ってセリフが、グールの子供なのになぜだろう?絵を描くとかそういう事かな?
エトはVの腕をもいだ後、どうなったんだろう・・・。
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