石原慎太郎のレビュー一覧

  • 「私」という男の生涯
    偉人が死を前に何を考えていたか。死を前にしているからこそ取り繕っていない表現であるように感じた。他者の考えが垣間見える興味深い作品だと思う。「死はつまらない」という言葉が印象的。これまでの人生で数多くの心身が震える刺激的な日々だったであろうことが伺える。自分は死を前にして何を思うだろうか。数年前にこ...続きを読む
  • 天才
    石原慎太郎自身愛国心と田中角栄のそれ一致しているからこそ、日本人である我々に対してのある種のメッセージでもあったと思う。ロッキード事件はやはり難しく理解し難かったが、概ねの人となり、物の見方は理解できた。
  • 「私」という男の生涯
    この頃、女性による、男性の男性性を否定するような本ばかり読んでいたので、もうちょっと偏りなく幅広いジャンルの本を読まなければと思っていたところ、この本が目に留まりました。まずタイトルを見て、おぉ!私だって死ぬ前に「私という女の生涯」っていう本を出して死にたいわ、と思いました(誰も読まないだろうけど笑...続きを読む
  • 男の粋な生き方
    あまりエッセイは好きではない質だが、このエッセイは凄まじい。読んだだけで、まるで数多の過酷・奇妙な体験をしたかのように感じる。
    また石原さんをとても尊敬している身として、この本の内容が、正になぜ彼が人間として素晴らしいのかを教えてくれたことに感謝の意を申し上げたい。
    これ程人生の教科書として適してい...続きを読む
  • 死という最後の未来
    私と50歳ぐらい違う両名の対談。このような話が聞けるのが読書のいいところ。死も言うことに対して、感謝の考え方を踏まえたものの捉え方、日常の誰にでもある物事の捉え方、両者違うが、その中での会話が面白い
  • 弟

    喰はず嫌ひだった石原慎太郎
     いままで読みもしない癖に、豊﨑由美と同じやうに傍若無人の逸話だけで、あるいはイデオロギー的に反対の立場だったので石原を喰はず嫌ひしてゐたのだが、これを読んでそんな自分を反省した。
     ベストセラーは大概くだらないのだが、これは裕次郎を知らない私でもおもしろい。すごい逸話が...続きを読む
  • わが人生の時の時(新潮文庫)
     先般亡くなった石原慎太郎氏のショートエッセイ集。
     さまざまなストーリーが語られるが背景がスキューバだったりスポーツカーの運転だったりするところでかなり浮世離れしていて石原慎太郎ならでは、と感じる。
     全編通してあふれるのは氏の感性とそれを着実に写し取る表現力だ。
     最後の一編、「虹」は実弟の石原...続きを読む
  • 弟

    父が石原裕次郎さん好んでいた理由がわかった気がする。自分は世代ではなく知らなかったけど、ほんと破天荒な人。慎太郎さんも。色々なことを思い出した。
  • あるヤクザの生涯 安藤昇伝

    本物の戦後史

    裏の戦後史を読み終えた気分です。安藤昇さんの人生が昭和に刻み込まれていることを知りました。名著だと思います。
  • 弟

    2022年2月1日石原慎太郎の逝去の報を聞き、同書を手に取る。裕次郎と慎太郎氏の父の思い出から幼少時代に始まり、裕次郎氏の臨終までの同書の章「血族」に最も記されている濃密な兄弟の交わりに心が震えました。恩寵によりその時代の先駆けを勤めた二人。俳優、歌手としての裕次郎氏、作家.政治家としての慎太郎氏。...続きを読む
  • 弟

    病に犯され死んでいった弟石原裕次郎を
    兄石原慎太郎が書き上げた私小説。

    読んでいるだけで、涙が出てくる。
    慎太郎さんは
    どんな想いで書き上げたのだろうか。

    夏真っ盛りのこの時期に読みたくなった。今更ながら、ミリオンセラーを記録した
    素晴らしい作品。
    読み終わってしまうと、裕次郎さんは死んでしまう...続きを読む
  • 凶獣
    2001年(平成13年)6月8日に起きた附属池田小学校事件の話です。
    被告人である宅間守の凶悪さを描いているため、内容はかなりエグイです。
    間にその凶悪な人間をフォローする側である臨床心理士と弁護士のインタビューの内容が書かれています。

    個人的にはこの臨床心理士と弁護士の話が重要だと思います。
    ...続きを読む
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    芥川賞選定に際して井上靖が、こんな青年現代に沢山いるに違いない、と述べたらしいが、内面に爆発的な負の感情を秘めた青年はそれこそ数え切れないほどいるだろう。そのエネルギーを拳闘に注ぐことは出来なかったのか。男運に恵まれない英子と出逢ってしまったがために、その捌け口を誤った方向にもっていかれたのかもしれ...続きを読む
  • 真の指導者とは
    現代の日本に警鐘を鳴らす良本です。マスコミや常識と呼ばれるものを鵜呑みにするのではなく、真の日本の指導者はこうあるべき、という内容が具体例を交えて分かりやすく書かれている。気づきが多く大変参考になりました。オススメです。
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧
    平成27年は大東亜戦争の敗戦から70年。サンフランシスコ条約発効後、日本は独立を回復したことになっているが、それは虚構ではなかったか――。

    こう主張する石原慎太郎氏は、少年時代の戦争の記憶、日本人としての敗戦の屈辱感を原体験とし、以後の自身の人生を戦後日本社会と重ねながら伴走してきた。衝撃のデビュ...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 太陽の季節
    新潮文庫の方と収録作品は違うのだろうか?ちょっと記憶にないけど。とにかく「完全な遊戯」が好き。本当に「完全」だから。
    石原慎太郎の作品には言い訳が一切ない。
    描写が言い訳になっていないのが好き。
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 真の指導者とは
    震災が起こる前、竹島問題や尖閣諸島問題がここまで大変なこととなる前、都知事をやめる前に書かれた本であるが、現在彼が感じている危機感やそれに伴う行動が全てまとめられた一冊であった。
    平和のとらえ方、憲法がどのようなものか、政治家が本当に行わなくてはならないこと、家庭や学校での教育のありかた、指導者とし...続きを読む
  • 法華経を生きる
    石原慎太郎。。。ある意味食わず嫌いであったが、この本で法華経の哲学(宗教は哲学と考えています)の見方に納得。
    まったくの同感とはいえないけれど、共感できることたたあり、またつっかえていた釈尊に対する解釈もわかりやすく、やはり最後であり最高の経典であると思える