石原慎太郎のレビュー一覧

  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    AIに対しても承認欲求が欲しい日本人が増える中、こういう意見を伝えてくれる人が居ないのが少し哀しい。
    「石原AI」欲しいですね!

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    2026年06月25日
  • 天才

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    著者の作品でありながら、田中角栄目線で書かれている斬新な伝記です。
    よくそこまで本人の中に入り込めるなと思うほど、心情と事実のバランスが良く、角栄の気持ちで読むことが出来ました。
    全てが事実とは思いませんが、聡明でぶっ飛んだ漢は、今の時代も愛されるおとこだなと痛感しました。

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    2026年06月08日
  • 絶筆

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    その時が来ると、人は過去を懐かしみ、人生を一つの軸として捉え、限られた或いは無限の未来を洞察するのかもしれないが、それは自己規定の延長なのかもしれないと思った。

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    2026年05月09日
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    政治的な立場については、賛否相半ばするが、ひとりの人間として、ひとりの男として、そしてひとりの愛国者として、石原慎太郎という人物に、深い敬愛の念を抱かされた。
    著者は終章で福沢諭吉の言葉をふたつ引用している。
    「立国は公にあらず、私なり」そして「独立の心無き者国を思うこと深切ならず」
    まさにこの言葉を体現した人物が石原慎太郎という男であることを、力の籠ったこの回顧録が立証している。
    印象的なエピソードが盛りだくさんで読んでいて全篇飽きさせないが、自らの備忘録としてふたつの箇所だけ引用しておきたい。

    ひとつはレイモン・アロンから著者が直接聞いた言葉。
    現代の若者に同情する。彼らは青春を青春としてとらえる大事な切っ掛けを、肉体的にも精神的にも持っていない。その第一は戦争だ。命の危険にさらされる極限的な状況がなくなってしまった。第二は戦争のあとの平和で、貧困がなくなってしまった。物をほしいとか、何かをしたいという願望、貧困こそが青春の必然的条件なのにそれがなくなってしまった。第三は、死に物狂いでぶつかって、血反吐を吐いても闘うような偉大な思想がなくなってしまった、と。

    もうひとつは、靖国問題についての著者の深い認識。長くなるが肝に銘じておきたいので、引用しておく。
    「靖国」問題は、日本人にとってはその「垂直の情念」をどう認識するかということであゆ。根本を言えばこの感覚を抜きにして何を論じても意味はないのだ。愛国心であれ、国靖かれという思いであれ、それらは今、水平的に日本に存在しているわけではない。長い歴史のなかで連綿と紡がれてきた日本人の意識の総和としてある。礎として斃れていった死者の存在抜きに、今生きている我々の価値観だけで国家民族の命運を決してはなるまいに。その慮りと畏怖が今の日本人にはなく、ある種の畏れの感覚を失うことがいかに致命的なことかを逆に今の日本は体現しつつある。
    こういう認識を持った政治家が、どれだけいるのだろうか。
    石原慎太郎亡き今、暗然たる思いを禁じ得ない。

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    2026年03月16日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    性と死と海と、石原慎太郎を象徴するような小説だなと強く感じた。どの話も概して、結末に行くにつれて引き込まれるというか、話の入りから中盤にかけては何を言ってるんだ?という箇所がしばしばあったような気がする。いずれにせよ、この小説が当時とんでもなく鮮烈な印象を世間に植え付けたのは想像にかたくない。
    次は「天才」に手をつけてみるか...。

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    2026年03月04日
  • 凶獣

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    石原慎太郎の晩年の作品。
    人間とは何か、死とは何かを考える上で、宅間守の事件、彼の生涯に興味を持ったのだろう。
    担当した臨床心理士、弁護士へのインタビューを元に、著者なりの答えを出そうとしている。
    一方で、ここまで狂気に満ちた被告人の心情や行動を、正常の人間が理解することは非常に難しい。昔なら一人称で描いていたと思われる。

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    2026年02月13日
  • 男の粋な生き方

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    歳をとるにつれて、著者の考え方に共感を感じてきている自分がいる。
    極端な点もあるけれど、生き方と才能と考え方には憧れるし、男として格好良いと思う。

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    2026年01月06日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    ・「太陽の季節」の感想。最後の数ページ、怒涛の展開が見どころ。ブルックナーやマーラーの9番っぽい感じがして、なかなか面白かった。あ、それで終わりなんだ、でもやっぱそれで終わりか、っていう。さすがに死んで終わりってベタじゃねって思ってたら、ベタであった。終わり方も信長の逸話のオマージュのようで、著者はニヤニヤ笑いながら書いたに違いない、誇張された青春小説ってとこか。でも、誇張といえば純文学はどれも、誇張。あの漱石先生の「こころ」だって、トンデモ誇張だろう。あんな現実はないし、この本も同様に現実として感じられない。でも描写された心は現実的。それが文学の面白さのミソの一つなのか。この本を読んでそう思った。ちなみに主人公はクズで全体的に女性蔑視の精神を感じるが、そんな程度だろう。要は、青春とは世間でいう「クズ」であると、単刀直入に表現したかったんだろう。この著者が描きたかった青年が聖人であるべし、都知事の著書は道徳の教科書たるべしなどとは、私は最初から期待してない。
    ・「灰色の教室」はなかなか良い。最後はマトモな大人になっていくというか・・・、そう読むと、平凡な私は共感を抱ける。ただ、それは誤読かもしれぬ。あの終わり方は、青春と大人との葛藤が残っている、ということかもしれない。再度、だらしない青春に戻っていくという読み方もできるか。「割り切れぬもの」「あてのない怒り」って何だろう?一般的な感覚からすると運命への怒りや悲嘆だけど、そうじゃなくて文脈的には大人の「ルール」への怒りかね。そうだとするとまぁ、主人公は前途多難でスッキリしませんね!そこら辺が気持ち悪く和声進行を崩していて、現代アートらしいって考えれば正解でしょうか。つまり、カツヒコもまた1月後に自殺するんだろう。次は、これまでの延長線上で考えれば女を道連れにするとか、クズっぽくてどうだろう。そう考えるとまた、それはそれで笑える作品だ。
    ・「処刑の部屋」。前2作以上のクズが自業自得で不良たちに殺されるだけの話。テーマは同じで、青春(というかグレ)と大人の対立構造。グレを貫いて犯罪し放題、最期は自らもそのグレに滅ぼされる。

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    2025年12月27日
  • 天才

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    政治家であり作家でもあった石原慎太郎氏が、田中角栄元首相を主人公に据えた一人称小説である。ロッキード事件などを扱った他の田中角栄関連書籍と併読することで、史実と作中表現の差異や、角栄という人物像の立体感がより深く理解できた。かつて田中角栄批判の急先鋒であった石原慎太郎の視点を通してもなお、角栄という政治家・人間がきわめて魅力的に描かれており、その力量や人間的引力を否定しきれない筆致から、田中角栄が持っていた圧倒的な存在感が浮かび上がってきた。

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    2025年12月13日
  • 天才

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    石原慎太郎による田中角栄のフィクション。
    彼のフィルターを通した角栄の一人称物語。
    文章が遠回しで長いところがあって、そこは凡人には難解でしたが、楽しく読めました。
    歴史的勉強というものではない

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    2025年11月23日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    青春の入口あたりに本作を読んだ青年たちが、頭のどこかにある願望や生き物としての本能的な部分を刺激され、本作の主人公たちの格好良さに憧れて、太陽族と呼ばれる若者になっていった気持ちがわかる。というか、いま読んでも少しだけ若い頃の感覚を思い出させられる。ヨットにそれほど興味がないので前半の三作が特によい。

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    2025年09月07日
  • 太陽の季節

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    表現の仕方やストーリー展開がかなり過激でありながらも、エネルギーの使い方がよくわかっていない若者をうまく表現した作品。

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    2025年06月19日
  • 「私」という男の生涯

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    やはりというか納得いうか、できる男はモテるし、そしてそれを昇華できるパワーもある、もー慎太郎さんスケベw
    個人的に崇拝しておりますジェームス三木氏には到底及びませんが、自身の女性関係をも赤裸々に告白し、いや、これはどうしても自慢したかったのだろう、まあ漢ってそういうもんだろと尊敬と憧れとウラヤマ感を持ちつつ興味深く読ませていただきました。スケベでええやないですか。

    弟さんのあのデカいブランデーグラスをもった『ゆうたろう』ではなく、裕次郎さんとの逸話、そして政治家時代、特に中川一郎氏の自死の謎が興味深く、一気読みでしたねこれは。

    最後は『死』への想い。恐怖でもなく興味、彼の人生そのものが壮大な小説であり、一つの文学作品として完結できたと言えるのではないでしょうか。三島由紀夫の『豊饒の海』がふと過る・・・あゝ素晴らしい。

    そして私は今宵、馬鹿でかいブランデーグラスを揺らしながらしこたま酔いましょうかね。

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    2025年04月10日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    都知事を辞め、暴走老人と言われながらも最後の国政に打って出ていた頃の石原さんが、インタビュー等で語っていた事をを凝縮した1冊。当時まだ若かった私にとって、石原慎太郎は怖い昭和の爺さん、との印象しかなく、人間が持つべき絶対的な価値観について語る石原さんのカッコ良さを感じることができなかった。

    アラフォーとなった今、「人間の人間としての存在そのものに関わる価値、時代や文明文化を貫き超えて垂直に、いや鉛直に繋がる価値。」について自然と考えることも多く、それについて「人間(特に日本人)の堕落」を軸に時にくどくも切れ味鋭い言葉で語る石原さんの男らしさを感じた。

    15年前に書かれたものであるが、三島由紀夫の予言のようにじわじわと迫るものを感じた。

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    2025年04月04日
  • 天才

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    当時田中角栄の金権主義を批判していた石原慎太郎が、角栄が亡くなり、自らも政界を引退した後、彼を「天才」だと認めて、一人称でその人生の物語を書いた。年表を見ると総理大臣だったのは2年半ほど。意外。私が幼少の頃あれだけ存在感があったのに。日本人自身の判断で日本を良くするという信念を貫いたばかりにアメリカに疎ましがられ、嵌められた。世の中の流れから考えても、もう彼のような男気のある政治家は出て来ることは期待しづらいのではないだろうか。惜しい。

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    2024年12月30日
  • 天才

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    ボスが読んでいて僕も手に取ってみた。
    僕らは確かに田中角栄が作った日本に生きている。
    反官僚。近郊の取れた発展。アメリカ。。

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    2024年12月14日
  • 太陽の季節

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    戦後の荒廃と理不尽、社会の不信感により退廃的な若者たちがヒトを物質主義と考えるようになった
    今の日本はあれから変わってきているのか考えさせられた

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    2024年06月23日
  • 天才

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    石原慎太郎による田中角栄伝。一人称での語り口が、まるで本人の自叙伝のよう。小学校を卒業し、土建屋を起こし、国会議員になり、総理になり、ロッキード事件で失脚し、有罪判決を受け、病に倒れるまでが、生き生きと描かれている。一つ一つの出来事は詳しくは語られないが、田中角栄の生き方、考え方などがよくわかる。ロッキード裁判の是非などは闇に葬られた格好だが、今もあり得る気持ち悪さがある。米国や中国との関係は変化しているが、日本はしっかりやっていけるのだろうか。

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    2024年06月08日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    政治家としても文学者としても高く評価する気にはなれないんだけど、時代を生き抜いて生き抜いて死んでいった1人のおっちゃんとしては、親しみに似た気持ちが彼に対してあるのを自覚する。ひたすらチャーミングなんだよなこの本に出てくる石原慎太郎というおっさんは。「海蛇がホテルの部屋に出たらウケるよなーただし俺の部屋は除く」みたいなことマジメに考えてるんだもん。なにかと幽霊みたいのに遭遇してそのつどクソ真面目にビビらされてるし。
    かわいげのあるおっさんの与太話なんだよ。ヨットに乗って、海に潜って、山に登ってさ。あんたやりたいことやって死んだんだろうね、と声をかけてやって、おもしれーホラ話をありがとよっつって酒の一つでも飲んでやりたくなるよね。
    話盛ってない?って感じるエピソードも多少はあったけど、なんとなく弟を看取った際のことは、このおっさんが感じたままを100%に近い純度で書いたんだろうなと思った。そのことはよく伝わった。

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    2024年04月02日
  • 天才

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    フックオフ110円

    めっちゃ面白かった
    田中角栄も石原慎太郎も愛国者です。

    ロッキード事件もアメリカにハメられたとのこと

    昔の政治家には信念があった
    岸田をみていると、信念が無く自分の意見が無いから嫌いなんだと、この本を読んでわかったきがする

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    2024年05月25日