石原慎太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
政治家としても文学者としても高く評価する気にはなれないんだけど、時代を生き抜いて生き抜いて死んでいった1人のおっちゃんとしては、親しみに似た気持ちが彼に対してあるのを自覚する。ひたすらチャーミングなんだよなこの本に出てくる石原慎太郎というおっさんは。「海蛇がホテルの部屋に出たらウケるよなーただし俺の部屋は除く」みたいなことマジメに考えてるんだもん。なにかと幽霊みたいのに遭遇してそのつどクソ真面目にビビらされてるし。
かわいげのあるおっさんの与太話なんだよ。ヨットに乗って、海に潜って、山に登ってさ。あんたやりたいことやって死んだんだろうね、と声をかけてやって、おもしれーホラ話をありがとよっつって -
Posted by ブクログ
ロッキード事件での失脚により、表舞台から消えていった稀代の政治家『田中角栄』
その田中氏の半生を一人称語りで描いた本著。
後書にもあった通り、石原慎太郎は本著を執筆するに至って、改めて田中氏にまつわる様々な情報を集めた結果、改めて田中氏のことを『天才である』と語っていました。
類稀な先見の明により、近代日本の礎を築いた田中氏について、本著を読み進める中で魅力ある人物像にも触れることができたと思う。
それはもちろん、石原氏の文才があってこそでもあるとは思うが。
そして、ロッキード事件による失脚により、表舞台を後にすることになったが(真偽も定かではなく、未だ多くの謎に包まれてはいるが…)、も