石原慎太郎のレビュー一覧

  • 天才

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    当時田中角栄の金権主義を批判していた石原慎太郎が、角栄が亡くなり、自らも政界を引退した後、彼を「天才」だと認めて、一人称でその人生の物語を書いた。年表を見ると総理大臣だったのは2年半ほど。意外。私が幼少の頃あれだけ存在感があったのに。日本人自身の判断で日本を良くするという信念を貫いたばかりにアメリカに疎ましがられ、嵌められた。世の中の流れから考えても、もう彼のような男気のある政治家は出て来ることは期待しづらいのではないだろうか。惜しい。

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    2024年12月30日
  • 天才

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    ボスが読んでいて僕も手に取ってみた。
    僕らは確かに田中角栄が作った日本に生きている。
    反官僚。近郊の取れた発展。アメリカ。。

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    2024年12月14日
  • 太陽の季節

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    戦後の荒廃と理不尽、社会の不信感により退廃的な若者たちがヒトを物質主義と考えるようになった
    今の日本はあれから変わってきているのか考えさせられた

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    2024年06月23日
  • 天才

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    石原慎太郎による田中角栄伝。一人称での語り口が、まるで本人の自叙伝のよう。小学校を卒業し、土建屋を起こし、国会議員になり、総理になり、ロッキード事件で失脚し、有罪判決を受け、病に倒れるまでが、生き生きと描かれている。一つ一つの出来事は詳しくは語られないが、田中角栄の生き方、考え方などがよくわかる。ロッキード裁判の是非などは闇に葬られた格好だが、今もあり得る気持ち悪さがある。米国や中国との関係は変化しているが、日本はしっかりやっていけるのだろうか。

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    2024年06月08日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    政治家としても文学者としても高く評価する気にはなれないんだけど、時代を生き抜いて生き抜いて死んでいった1人のおっちゃんとしては、親しみに似た気持ちが彼に対してあるのを自覚する。ひたすらチャーミングなんだよなこの本に出てくる石原慎太郎というおっさんは。「海蛇がホテルの部屋に出たらウケるよなーただし俺の部屋は除く」みたいなことマジメに考えてるんだもん。なにかと幽霊みたいのに遭遇してそのつどクソ真面目にビビらされてるし。
    かわいげのあるおっさんの与太話なんだよ。ヨットに乗って、海に潜って、山に登ってさ。あんたやりたいことやって死んだんだろうね、と声をかけてやって、おもしれーホラ話をありがとよっつって

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    2024年04月02日
  • 天才

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    フックオフ110円

    めっちゃ面白かった
    田中角栄も石原慎太郎も愛国者です。

    ロッキード事件もアメリカにハメられたとのこと

    昔の政治家には信念があった
    岸田をみていると、信念が無く自分の意見が無いから嫌いなんだと、この本を読んでわかったきがする

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    2024年05月25日
  • 天才

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    一人称で語られる田中角栄の半生。

    自信に満ち溢れていた前半から、ロッキード事件で失速し徐々に弱さを見せ始める後半からの語りの変化に、寂しいような哀しいようななんとも言えない切なさを感じた。
    最期のシーンは、静かな余韻が残る。

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    2024年02月19日
  • 天才

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    政治家には先の見通し、先見性こそが何よりも大切なので、未開の土地、あるいは傾きかけている業界、企業に目をつけ、その将来の可能性を見越して政治の力でそれに梃入れし、それを育て再生もさせるという仕事こそ政治の本分。

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    2024年01月28日
  • 天才

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    ロッキード事件での失脚により、表舞台から消えていった稀代の政治家『田中角栄』
    その田中氏の半生を一人称語りで描いた本著。

    後書にもあった通り、石原慎太郎は本著を執筆するに至って、改めて田中氏にまつわる様々な情報を集めた結果、改めて田中氏のことを『天才である』と語っていました。

    類稀な先見の明により、近代日本の礎を築いた田中氏について、本著を読み進める中で魅力ある人物像にも触れることができたと思う。
    それはもちろん、石原氏の文才があってこそでもあるとは思うが。

    そして、ロッキード事件による失脚により、表舞台を後にすることになったが(真偽も定かではなく、未だ多くの謎に包まれてはいるが…)、も

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    2023年12月19日
  • 老いてこそ人生

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    ネタバレ

    石原慎太郎という知性と遊びと頑固さを備えた男が老いをどう捉えてるのか興味を持った。
    前半は老いに関して誰でも老いる。
    でも体は鍛えるという内容。
    大ケガをした時の心境。
    酒と人生。喧嘩っ早い自分に親父はもう年だから。と諌める周囲。周りの老い。
    老いてますます盛んかと思いきや、冷静に老いることを見つめた著作。
    これを読めば、老いる覚悟ができる。

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    2023年05月27日
  • 絶筆

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    政治家としての石原慎太郎は好きではなかったが、作家としての彼は、なかなかのストーリーテラーだ。短編だけど、全て読みごたえがあった。
    傲慢さのかけらもなく、文章はみずみずしい。
    不思議な印象。
    死に近付く心の有り様は、死は完璧な所有ということ。
    死、そんなものなどありはしない。ただこの俺だけが死んでいくのだ
    アンドレマルロー 王道の主人公ベルゲンの言葉

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    2023年02月27日
  • 天才

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    一人称視点の語りは独特で、惹き込まれるものがあった。テーマも政治ととっつきにくいが、魅せ方が上手ですんなりと入ってくる。田中角栄を知るには打ってつけ

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    2023年02月14日
  • 天才

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    石原慎太郎の田中角栄を語った物かと思ったら、ずっと一人称で語られるためか一気に引き込まれた。時代が違うから比べられないとは思うけど、今この時代に田中角栄がいたら、どんな政治をしたんだろう。ロッキード事件がなければ、今の日本はどうなっていたんだろう。今の何でもかんでも批判され、許容されない息苦しい世の中では、ああいう政治家は出てこないのかなぁ。議員バッジ欲しさではなく、未来を見据え国や国民の事を本気で考えて行動し実行できる政治家が出て来てくれたらと思う。

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    2023年01月28日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    死を間近にしたときに意識される生の感覚。まるで白黒写真の黒と白の関係のようだ。黒だけでは(そしてもちろん白だけでも)だめ。では、この短編集には描かれていない、死がちらつかない時の生は石原慎太郎にとってどういったものなのだろうか? と気になってくる。志賀直哉「城の崎にて」、村上春樹「蛍」との対比も面白い。ちなみに英訳で出版されたときのタイトルは「Episodes from a Life on the Edge」。(作中にはたしか1回だけ出てきて、タイトルにもなっている)「時の時」をどう訳すのだろうと思ったが、なるどそうか。

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    2023年01月18日
  • 海の家族

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    5つの短編。石原慎太郎の本はこういう感じなんだ。5つの短編、すべて哀愁がはびこる暗い作品。日常の普通のストーリーなのがめちゃくちゃ共感できるのが印象的。

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    2023年01月01日
  • 男の業の物語

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    今年亡くなった石原慎太郎氏の著書。様々な男の生き様を石原氏の独特の筆致で描く一冊。いい歳の取り方をしたいと思う。

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    2022年12月31日
  • 死という最後の未来

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    「とにかく最後まで探究したい、戦いたい」石原氏と「そのまま受け入れる、流される」という曽野氏。全く逆の考え方の二人の対談。「死」「老い」、二人の信仰している宗教の話など多岐にわたる話で面白かった。

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    2022年12月24日
  • 老いてこそ人生

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    慎太郎さんが亡くなってから4人の息子がTVに出ていました。
    父を語る4人の息子の笑顔がすんごく良くて。

    ここ数年自分の体に対して衰えと落ち込みを、ずっと考えていて何気に読んだこの本で「ああ慎太郎さんもそうだったんだぁ」と妙に安どしてしまったと同時に自分の3人のこどももいろんな目で父親である自分を見ているんだなあと改めて思いました。
    あと何年生きられるかわからないけど、最期までもっともっとかっこいい「親父」でありたいぁ~

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    2022年10月30日
  • 天才

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    天才が天才を描いた1冊。晩年しか知らない氏だけど、今太閤なんてもてはやされたのはわかる気がする。いつの時代も永田町は魑魅魍魎や牛頭馬頭のうごめく世界なんだろうけど、50年にひとりの逸材だったんだろうなぁ。失意の晩年になってしまったことが悔やまれるが、時代が変わっていたのかな、寵児だったころからは。

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    2022年10月04日
  • 天才

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    石原氏は、田中角栄がきっと大好き。
    あとがきで自分が彼を批判した事も書いているが、でもきっと、政治家として人間として、田中角栄を好きなのだと感じさせられる。
    リアルタイムでは知らない政治家ではあるが、著者に誘導されて田中角栄を魅力的に思う自分がいる。
    『自ら反りみて縮くんば千万人といえども吾れ往かん。』
    土木作業員としての経験や、庶民感覚を忘れない発想が、出自から一流の政治家たちを凌駕する。
    今の世の中に彼が居たら、と思わされる一冊。

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    2022年08月23日