石原慎太郎のレビュー一覧

  • 弟

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    2022年2月1日石原慎太郎の逝去の報を聞き、同書を手に取る。裕次郎と慎太郎氏の父の思い出から幼少時代に始まり、裕次郎氏の臨終までの同書の章「血族」に最も記されている濃密な兄弟の交わりに心が震えました。恩寵によりその時代の先駆けを勤めた二人。俳優、歌手としての裕次郎氏、作家.政治家としての慎太郎氏。いずれの二人も父親の追慕の念を持ち続け、マッチョと呼ぶにふさわしい兄弟。二人の華々しい成功や濃密な青春に我が身を比べ、憧れや後悔を覚えるも、お互いを無二の存在として感じ合う男の姿に同書の重みを感じました。とても友達には成れない二人の灰汁の強さですが、魅力的な男達と思わせる色々な強さを持った男達。同書にも記されている様に今は少ない?家父長的な男達の物語り。ご冥福を祈ります。

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    2022年02月22日
  • 弟

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    病に犯され死んでいった弟石原裕次郎を
    兄石原慎太郎が書き上げた私小説。

    読んでいるだけで、涙が出てくる。
    慎太郎さんは
    どんな想いで書き上げたのだろうか。

    夏真っ盛りのこの時期に読みたくなった。今更ながら、ミリオンセラーを記録した
    素晴らしい作品。
    読み終わってしまうと、裕次郎さんは死んでしまうのかと思うと、敢えてゆっくり読みたくなる。

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    2021年08月18日
  • 凶獣

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    2001年(平成13年)6月8日に起きた附属池田小学校事件の話です。
    被告人である宅間守の凶悪さを描いているため、内容はかなりエグイです。
    間にその凶悪な人間をフォローする側である臨床心理士と弁護士のインタビューの内容が書かれています。

    個人的にはこの臨床心理士と弁護士の話が重要だと思います。
    凶悪犯罪を犯した凶悪な人間を弁護するという事はどういう事なのか?臨床心理士は何をしているのか?
    そこから何故このような事件が起きてしまったのか注目すべきと思います。

    本書は公判時や供述、インタビューの会話をそのまま記述しているので2,3時間で読める内容です。
    ただ、宅間被告人の凶悪さがエグイので、見る人が見たら気持ち悪くなるのではないかと思います。

     

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    2021年06月24日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    芥川賞選定に際して井上靖が、こんな青年現代に沢山いるに違いない、と述べたらしいが、内面に爆発的な負の感情を秘めた青年はそれこそ数え切れないほどいるだろう。そのエネルギーを拳闘に注ぐことは出来なかったのか。男運に恵まれない英子と出逢ってしまったがために、その捌け口を誤った方向にもっていかれたのかもしれない。

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    2020年05月30日
  • 真の指導者とは

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    現代の日本に警鐘を鳴らす良本です。マスコミや常識と呼ばれるものを鵜呑みにするのではなく、真の日本の指導者はこうあるべき、という内容が具体例を交えて分かりやすく書かれている。気づきが多く大変参考になりました。オススメです。

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    2016年05月31日
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    平成27年は大東亜戦争の敗戦から70年。サンフランシスコ条約発効後、日本は独立を回復したことになっているが、それは虚構ではなかったか――。

    こう主張する石原慎太郎氏は、少年時代の戦争の記憶、日本人としての敗戦の屈辱感を原体験とし、以後の自身の人生を戦後日本社会と重ねながら伴走してきた。衝撃のデビュー作『太陽の季節』ではピュリティという青春の価値を大人たちに叩きつけた。また青年作家としてベトナム戦争を取材した際には「日本の亡国」という危機感を抱き、「祖国のイメイジ回復」を掲げて国政の場に飛び込んだ。

    爾来、石原氏は日本の政治風土の中で特異な存在として、直言、行動を続ける。東京都知事就任、そして再び国政に復帰して政界引退を表明するまで、圧倒的な存在感を発揮してきた。その石原氏に、戦後70年を迎えようとする日本はどのように映っているか。

    作家、政治家として時代と格闘してきた著者の書き下ろし自叙伝。

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    2015年07月24日
  • 太陽の季節

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    新潮文庫の方と収録作品は違うのだろうか?ちょっと記憶にないけど。とにかく「完全な遊戯」が好き。本当に「完全」だから。
    石原慎太郎の作品には言い訳が一切ない。
    描写が言い訳になっていないのが好き。

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    2013年04月01日
  • 真の指導者とは

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    震災が起こる前、竹島問題や尖閣諸島問題がここまで大変なこととなる前、都知事をやめる前に書かれた本であるが、現在彼が感じている危機感やそれに伴う行動が全てまとめられた一冊であった。
    平和のとらえ方、憲法がどのようなものか、政治家が本当に行わなくてはならないこと、家庭や学校での教育のありかた、指導者としての人間の器の大切さなど、さらっと読んだが多くのことを学ぶことができたように感じる。

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    2012年12月16日
  • 法華経を生きる

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    石原慎太郎。。。ある意味食わず嫌いであったが、この本で法華経の哲学(宗教は哲学と考えています)の見方に納得。
    まったくの同感とはいえないけれど、共感できることたたあり、またつっかえていた釈尊に対する解釈もわかりやすく、やはり最後であり最高の経典であると思える

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    2012年08月02日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    題名からして威嚇的。
    内容もそれに違わず過激。読みながら叱られているような感覚。
    でも、だからこそ読みながら色んな事を考えました。
    そして口は悪いけど文体は本当に綺麗。
    考えるための本として、素晴らしい一冊でした。
    「確たる体系化には遠くとも、それぞれが己の強い実感に依って夢中で何かを模索していたと思います。つまり我々の世代の思考には、たどたどしくてもれっきとした体験と身体性があった。」
    この文は仕事で実感してます。先輩方の身体性のある意思には、逆らい難いのに尊敬できる強さがあるなと。
    やると決めて、しっかりやろう。

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    2012年07月04日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    この著作を読んで、益々、石原新太郎という人間が好きになった。3.11の震災を機に「我欲」という言葉で日本人全体に警鐘を鳴らすものの、言葉の意味を理解するにはこの著書なくして語れないと思う。

    やはり戦争を境に日本人が日本人でなくなり、アメリカの妾同然の所業に鉄槌を喰らわせたいと思う同輩にとっては、何度でも読み返したいものである。

    核保有については肯定的な持論を展開する石原氏、日本人への自我の目覚めを強く訴える石原氏。更に、本当の男女間の(命がけの)恋愛というものを説く石原氏。

    この人亡き後の事を思うと、果たして誰がその思想と行動を継ぐ事ができるのだろうか?

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    2012年06月05日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    尊敬する方からお借りしました。
    初めて都知事の本ですが、すらすら拝読。

    私は頭もよくないし、20代の若僧だけど、もっともっとたくさんの人に、友達に読んで欲しいと思ったので、自分でも購入しました。

    確かに核保有論とか、極論だけど、
    知っておかなくてはならない現実があること、今は誰も教えてくれなくなってしまった事実を理解するだけでも違うと思う。

    海外との仕事をしているからこそ、思ってた日本人のアイデンティティ、自己意識の低さ。

    私たち日本人は、誇れる民族だし、もっと堂々と外交をやっていかなくては。民間レベルでも、この血に恥じぬ生き方をしたいと強く思いました。

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    2012年05月09日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    東京都知事・石原慎太郎の新書。日本衰退の原因を考察。

    読書量がそれほど多くない僕であるが(最近は頑張っている)、高校生大学生に読むべき本は?と問われたら、この一冊を推薦したい。なぜなら「核兵器所有」について真剣に考えるきっかけをもらえる(もちろん他にも学ぶべきことは本著ではたくさんある)からだ。平和平和と謳いながら、北朝鮮中国ロシアなどの核の脅威にさらされているにも関わらず、アメリカが「守ってくれる」という非現実的な考えで、ヒステリックに核を拒否し続けている日本国民。僕自身、これは果たしてどうなのだろうかと自分自身に問うきっかけをもらうことができた。本来ならば小さい頃から考えていかなければいけない問題だろうが、いまの若い人にはそれが欠けている。

    石原氏の考えは最もだが、若い人にとっては「(話が固すぎて)かっこわるい、うざったい」となってしまうのかもしれない。総じて年配の方の発言はそういう風にとられがちなので、現役世代の方に仲介してもらう必要もあるかとは思う。だけど色々考えさせられるところはあった。星5つ。

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    2012年02月29日
  • 真の指導者とは

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    ネタバレ

    実は、石原慎太郎の著書は初めて。
    よかった。
    なんか、あるべき姿、理想の姿、こうじゃなきゃダメってことを理路整然と指摘してくれた。

    良書です。

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    2011年11月30日
  • 真の指導者とは

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    タイトルからは石原さんのあるべきリーダー像とは?が記されているかと思いきや、ある程度はあたっているものの歴史上の人物から見たリーダーたるべき理想像から始まって、現在の政治・社会に対する提言までいろいろ記載されています。石原さんの博学さを思い知らされるとともに、参考文献ものっているので石原さん思想のルーツ(それですべてというわけではないですが)を知ることができます。
    一昨年は「ヘミシンク」にはまり、昨年は一転して「人生を考える小説」、で、今年は「歴史物」がマイブームになりそう。

    リーダー像を追い求めるというより、自らの生き様を見直すとともに、これからの社会をどうして行くべきかについて考えるきっかけを作ってくれるうれしい一冊でした。

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    2011年04月09日
  • 法華経を生きる

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    「石原氏の石原氏による石原氏のための」法華経解釈。氏は、とある新興宗教の教祖に帰依したようだが、自身で「信者が一人しかいない石原教の教祖」と述べているくらいだからそういう趣旨の本なのだろう。 おっさんは「法華経」のことは全くわからないのでこの本の解釈が学問的に正しいかどうかはわからない。しかし、氏が「学問的に」ではなく「実践的に」対峙し、それを自分の血と為し肉と為した法華経論は、浮世離れした坊さんよりもよっぽど説得力があるように思われる。学問的に正しいかどうかはわからないが、そんなことはどうでもよい。仏教の魅力を伝えるには十分な内容だ。

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    2009年10月04日
  • 亀裂

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    「?馬鹿な、勝手にしやがれ?彼はそうした自覚を自分に許したくはなかった。」

    紹介本と異なり私の手元にあるのは外箱付きの70年発行の文藝春秋社刊。

    そう中上健次も大江健三郎も、そして石原慎太郎も初期がいい。

    特に都知事にならずにずっと書いて欲しかった私は、文庫とかで読んだくせに昔の単行本を探してまた読む。

    何しろ初期は短くて数少ないのです。

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    2011年09月01日
  • 天才

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    石原慎太郎による田中角栄の自伝。
    田中角栄の金権主義をかつて批判した著者が、自身が政界を引退した後に田中角栄の視点から描いている。
    角栄が政治の世界で権力を握って自分の構想を実現するためにかなり泥臭い手荒な真似もしていた頃にエリートで理想主義な若い石原氏が感じていた角栄像と時代が流れて印象、評価は変わったのか。
    その後、自身も政界に長く身を置き、日本の行く末を思うときに多少無茶でも実行力があり、愛国心があり、頭も切れて人心掌握も上手い角栄がもう少し長く表舞台に居たらと思われているのでは?と感じた。引退したから書けるそんな著者の思いが透けて見えた。
    自民党の悪しき流れを作った人ともいえる。
    金権主義や女性問題などなど、令和では考えられない政治家だろうが、その行動力と先見性はやはり卓越していると思った。何十年先の日本を見据えてやりたいこともあったろうと思うと残念な晩年だった。
    そして、ロッキード事件がアメリカによる角栄潰しだったのか、当時幼くてこれまでよく知らなかったので、この事件についてはもう少しほかの本にも当たりたいと思った。

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    2026年09月16日
  • 天才

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    議員時代には対立関係にあった石原慎太郎が著者というのが面白いと思い、手に取ってみたが読んで良かった。田中角栄という人物を認識はしていたが何を成したのかはよく知らなかった。この書籍ではあらすじ程度しか分からないが田中角栄と石原慎太郎については別の書籍によってもっと深掘りしたいと感じた。

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    2026年08月27日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    石原慎太郎初読。割と好きかも、他の作品も読んでみたい。

    21世紀生まれの私にはあんまりイメージもつかなかった戦後の社会というのがほのかに感じられた。
    女ってあんなにナンパされて喜ぶものなんだ!
    どの題材も、通ってる高校とか学生にしてはリッチというかハイソな感じがして、筆者自身の育ちの良さが表れているんだなと思った。ヨットが趣味、逗子葉山とかもろそうだし笑笑 と思ったけど高校まで(大学も国立だが)県立なんだ!なんか暁星育ちなのかなとか思った。

    やはり、表題の大洋の季節と、灰色の教室の物語の展開にはアッと驚かされた。英子は死んじゃうし外科医の子だし。その最後までガラッと予想もしてなかった展開にして突き落とす鮮やかさがいいなと思った。太陽の季節の映画も見てみたい。 なんか、昭和の価値観ではこれも許されるんだろうなって思ってたのに、ちゃんと倫理的に問題になるんだってのが意外だった。
    でも意外と反対も多いんだね。
    短くて読みやすいし、表題は再読しよーっと!

    文庫版解説も、私にとっては、初版から2年後の視点から語られる、というのもとても有意義なものであった。

    太陽の季節
    灰色の教室
    処刑の部屋
    ヨットと少年
    黒い水

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    2026年08月21日