石原慎太郎のレビュー一覧

  • 子供あっての親 -息子たちと私-
    石原さんの本は小説は苦手ですが(「弟」を除いて)エッセイは好きです。政治家「石原慎太郎」のイメージは主義主張が強くて突っ走る感じですがこのエッセイでは一人の親として子供を心配する素直な気持ちを記しています、まあかなりの「石原節」が入ってますが。
  • 湘南夫人
    作者最晩年の作品であるため、これまでに見られた内容と文章の濃密さや登場人物の漲る情熱と生々しい半倫理的描写は鳴りを潜めたかのように僅かしか感じられないのだが、それでも短い分量ながら湘南を舞台に石原慎太郎的モチーフやアイテムで加飾された上流階級に於ける物語を楽しむことが出来る。石原良純による文庫特別あ...続きを読む
  • 天才
    おもしろかったぁ〜
    やはり田中角栄は、怒涛の人生だった。

    父親の博労から、いじめ、病気、戦争などなど

    田中角栄みたいな政治家がまた出てきてくれたらいいなぁ・・・
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    本作も追悼で。なので☆は1つ上乗せ。
    いつかはと思い、手元にはずっとあったんだけど、全然手が伸びず今に至ったもの。”作家の値打ち”で絶賛されていて、先だってよんだ又吉作品が絶品だったこともあり、本作もひょっとして…と臨んだんだけど、全くダメでした。これも一つのネックは、やはり時代背景。当時ならきっと...続きを読む
  • 天才
    石原慎太郎氏からみた田中角栄氏の1人称自伝小説。政界のカリスマ性や日中国交正常化を実現した政治家としての敏腕ぶりなど数々の業績を作って世に知らしめた方。今生きていれば此の日本をどう采配していたのか?興味深いところです。
  • 男の粋な生き方
    石原慎太郎さん逝去にあたり
    彼の生き様がわかる本として
    このエッセイを選びました。
    憧れる様な男の粋な経験をされていて
    羨ましいなと思いつつも
    政治家、作家の二足の草鞋を履き、
    多くの物事に
    決断していく様に
    生まれながらのリーダーの資質を
    感じながら
    自分にも出来ないかな、出来ないなと
    思いながら...続きを読む
  • 天才
    角栄の手記のような文体だが、あくまで石原慎太郎が書き下ろした題材ベースの小説だそうな。自分が子供の頃、角栄の名はとにかくロッキード事件にからめて頻繁にニュースに登場していた。政治のことなどもちろん皆目わからなかったが、鋭い眼光が放つオーラに並々ならぬ大物感を子供心に感じたものだ。
    オーラのみでなく実...続きを読む
  • 天才
    田中角栄の人生を描いた小説。一人称で描かれている。とても長いモノローグ。いや、角栄の目を通して石原慎太郎が語っているようにも思える。石原は角栄を描き何を伝えたかったのか。そして、ロッキード事件とは何だったのか。答えは見つかるのか?
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    この作品の映画は見たことないけど、映像のイメージで読んでしまったので、少し移入するのに時間がかかった。
    昭和30年頃の時代感が掴めないのもあったとおもう。

    登場人物は、若者の無邪気な残忍性を若気の至りとしての扱いを拒否する。それは、大人ぶるというより、大人と対等に距離を取ろうとする。

    暴力や恋愛...続きを読む
  • 死という最後の未来
    静と動、生き方考え方の違いはあれ、同年代のお二人の対談は穏やかで楽しげに思えました。石原さんの見た最後の未来はどんなものだったのか読んで見たかったです。(文藝春秋に絶筆が掲載されるそうです)
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    どの短編もスッキリして終わるような話ではなかったが、表題の『太陽の季節』『ヨットと少年』は結末が非常に悲しいものだったが破天荒で無気力な若者感が溢れていてよかった。
    昭和30年代を題材にした作品なので拳闘やヨットの話というのは令和の時代になって読むと古い感じがするが、それはそれで昭和を感じられて面白...続きを読む
  • 新・堕落論―我欲と天罰―
    石原慎太郞(1932~2022年)は、一橋大法学部卒、作家・政治家。大学在学中にデビュー作『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、「太陽族」が生まれる契機となったほか、弟の石原裕次郎は同作品の映画化によりデビューした。1968年から政界に転じ、参議院議員(1期)、衆議院議員(通算9期)、その間、環境庁長官、...続きを読む
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    ピカレスク小説の走り的なものなんだろうな。
    太陽の季節以外はまあまあ面白かった。
    深い文学的表現をしようとして、ただ単に読みにくくなっている部分が多く、そこが残念だった。
  • 天才
    田中角栄が総理大臣になった頃、小学生を満喫していた私は、そんな政治家の人がいたという記憶しかなかったですが、年を取るにつれ、何を成そうとしていたのか、何をしたかったのか、どんな実行力があったのか、とても興味が出てきました。
    全く知識がなく読むには、この本は難しかったです。もっと他の本を読んでから、ま...続きを読む
  • 太陽の季節
    賛否両論な作品だったというが,若々しさに対する賛同も反倫理に関する批判も,どちらも正当な評価とは言い難いと思う。

    人を殴ることがいかに楽しいかという,ある種当然なことを普通に書いている作品,以上のものではない。時間も金もあったところで退屈に殺される一方で,ああいった行動に出るのはむしろ健康的(だが...続きを読む
  • 凶獣
    附属池田小学校における児童襲撃事件。その犯人である宅間守を石原慎太郎が題材に。どのように描くのか興味があった。狂獣。タイトルにも滲むが、彼は、悪魔として生まれたのか。生い立ちや精神疾患が悪さをしたのか。その観点で事件をえぐる。

    無抵抗な弱者を無差別に殺す人間は、精神疾患だろうが酌量の余地は無い。寧...続きを読む
  • 老いてこそ人生
    1.著者;石原氏は、元政治家・作家・エッセイスト等、多数の肩書を持つマルチ人間です。「太陽の季節」で文学界新人賞と芥川賞を受賞し、文壇デビュー。「太陽の季節」が映画化された際には、“太陽族”という流行語が生まれました。その後、「化石の森」で芸術選奨文部大臣賞受賞、「生還」で平林たい子賞受賞、実弟の石...続きを読む
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    女とは肉体の歓び以外のものではない。友とは取引の相手でしかない……。
    退屈で窮屈な既成の価値や倫理にのびやかに反逆し、若き戦後世代の肉体と性を真正面から描いた「太陽の季節」。最年少で芥川賞を受賞したデビュー作は戦後社会に新鮮な衝撃を与えた。人生の真相を虚無の底に見つめた「灰色の教室」、死に隣接する限...続きを読む
  • 天才
    田中角榮の伝記。元政治家であった筆者が現代を考えるうえで稀有な政治家を取り上げたというふうに読める。2021年9月にまた自民党の総裁選挙がある(今時点はまだ決まっていない)。田中角榮がいた時代にまして日本は課題が山積みの感が否めないが、次の総裁にそれを解決し希望ある国を作れるのか。
  • 日本よ、憚ることなく
    歯に衣着せぬ2人が本を書いたらこうなるという見本みたいな本。
    ・日韓併合は、韓国側が決めた事。ロシアか、日本か。どちらを選ぶかは一目瞭然。日本統治時代は韓国が劇的に豊かになった時代。インフラは整備。教育制度が整備。
    ・ドイツは、敗戦時3つを受け入れさせた。
     ①憲法は自国で作る
     ②教育方針は自国で...続きを読む