石原慎太郎のレビュー一覧

  • 私の好きな日本人

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    いかなる人間も、それぞれが属している国家や民族の歴史に、その人生を規制されぬ訳にはいかない。それは人間社会という共同体のしからししめる原理に他ならない。

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    2010年03月25日
  • 弟

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    大学関連でごたごたがあったのでアレですが、小説家としての石原慎太郎は結構好きです。裕次郎さんの作品を観たことはなくても、彼のカリスマ性とその生き方を身内視点という不思議な側面から垣間見ることができます。

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    2009年10月07日
  • 法華経を生きる

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    うう。重い。ガッツリ。装丁もマッチして。あの石のブロック。手をのばしても届かなそう。”法華経を生きる”とは何ぞや。そう何回か脳みそでなぞってからゆっくり開いて読み始めた。ボクは熱心な信仰家でもなければ新興宗教の使者でもなんでもないが。石原慎太郎さんもその中でそんな風に言っていた箇所があってつい吹き出してしまったのだが。簡単にいってしまえば考えあぐね悩みぬいた末あの辛い思いはいったいナンだったのだろうと思ってこれを開いたのだ。楽しいことも苦しいこともいろいろ経験していくうちにそもそもこういうことってナンなんだっていうことをここらでハッキリ聞かせていただきたい。そしてまた明日を生きよう!という追い

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    2011年09月15日
  • 弟

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    昭和のヒーロー、石原裕次郎と、その兄、慎太郎の物語。石原慎太郎都知事が少年時代から闘病生活のときがどんなであったか、まで独白しています。

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    2009年10月04日
  • ある漢の生涯 安藤昇伝

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    伝説になったヤクザの親分の生涯のはなし。なにより石原慎太郎がこんな本をかいていることがおもしろい。なかなか簡単な定規では測れない人である。

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    2025年12月01日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    他の文豪作品とはテイストが異なり、元祖ヤンキー小説といった内容。現実の石原慎太郎らしいエネルギッシュさを本作品から感じ取った。

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    2025年10月30日
  • 天才

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    【読もうと思った理由】
    田中角栄のことを知りたくて手に取りました

    【感想】
    自分が求めていたものは違い、そういった意味で星3をつけました。ただ、政治家になるまでの生まれてからの田中角栄の半生を描いた部分は、めちゃくちゃ面白かったし、田中角栄本人が語っているような文体も、とても引き込まれました。政治家になってからの話は、当時に事件や政策などに関する話が事細かに語られているんだけど、当時を知らない自分としては、正直チンプンカンプンで、全く楽しめず、ほぼ読み飛ばしてしまいました。田中角栄の思想や話したことに興味を持ってこの本を取って自分としては、この本を選んだこと自体が間違いでした。
    いや、でも序

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    2025年10月25日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    モラルや因習に縛られない、無軌道に日々を生きる若者の様子が描かれた短編集。反倫理に満ちたストーリのため、人によって好みは分かれるであろう。作品全体に、若者特有の刹那を重んじる価値観が通底しており、高度経済成長期の活力ある時代に沿った作品であると感じた。

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    2025年09月10日
  • 生還

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    生還
    p59「自分の死が一体何なのかが所詮わからないならば、ぼろぼろになるまで意志だけは持ち通してそれが何かを見つめ見とどけて死んでやろうと思いました。そしてそれは即ち一分一秒でも長い生への執着だったに違いありません。」
    →ここまで客観視して向き合えるのは強さではあると思う。

    p61「自分を完全に預けてしまえる何か、神でも仏でもが、自分にとって確かな形であればどんなに楽だろうか、とは思いました。しかしそんなものを確かに持っている人間なぞ果たしているのでしょうか。ありはしまい、いや絶対にありはしないという逆の確信のようなものばかりがつのっていきました。」
    →生と死だけではなく、現在の生活でもす

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    2025年08月25日
  • 凶獣

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    人間として遺伝子レベルで社会性が欠落しているモノは、判明した時点で社会的に抹殺しないと被害者が増える。

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    2025年07月05日
  • 「私」という男の生涯

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    能力のある人は、人生を謳歌できるということがわかった。好色なのも良しとしましょう。私の人生に役立つ本かどうかは微妙。

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    2025年05月25日
  • 自分の頭で考えよ――石原慎太郎100の名言

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    タイトルから想像した内容ではなかったです。
    生涯で出会った人に対して向けられた言葉、感じたこと、などが書かれていました。

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    2025年05月03日
  • 昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)

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    タイトルからして老害たちのノスタルジアである。石原慎太郎の自伝系の本を数冊読んでいれば、ほとんど既出の話でもある。というか、この一冊のなかですら重複している部分が多々。話の流れもなく、高齢者が思いついた話をランダムに口にしているようなもの。いったい編集者はなにをしているのかと思うが、それでも昔の文士交遊録ははちゃめちゃで華やかで面白い。
    ・小林秀雄は、泥酔すると目が光ってくる。

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    2025年04月02日
  • 太陽の季節

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    「太陽の季節」
    軽薄な若者たち。
    未熟で、刹那的で、責任ということを学ばずに体だけ大きくなった子供。
    そんな登場人物たちに見えた。
    親に金はあっても、育ちが悪かったんだな、と思ってしまった。
    竜哉たちの暴力性は、アウトローに対し今よりゆるかったであろう当時の社会を感じさせる。
    日本も、だいぶ変わった。
    竜哉の英子に対する征服欲・ゆがんだ甘えは、精神的暴力でしかない。
    DVをする男の心情は、こんな感じなのだろうな、と思いながら読んだ。
    面白い手触りの作品だと思った。
    愚かさと純粋さが絶妙に入り混じっていたように感じた。

    「処刑の部屋」
    怖くて痛くて、読んでいられない。
    椅子に縛られてリンチを受

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    2025年03月17日
  • 法華経を生きる

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    いろいろな宗教がそれぞれの天才によって誕生したが、それはその天才たちの個性や人となりにも依ると同時に、彼らが生きた時代とその国その社会の特性に依るところも多い。マホメットにはアラブ人たちの統一という民族の悲願があり、キリストにはローマ人による迫害からのユダヤ人の救済という眠目があった。しかし釈迦の場合はそれらと違って、政治性をはるかに超えた人間全体に普遍的な思い込みがあったような気がする。「十如是」というものごとの仕組みが納得。体得されればその先に解脱があり、安心もあり得る。そうなれば事に際してしっていったいどうしてこんなことになったのかとか、いったいこの先どうなるのだろうという悩みが攫いでい

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    2025年02月20日
  • 天才

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    田中角栄という人は、歴代総理大臣の中でも最多の立法数を誇るらしい。私は法律の専門家では無いが、確かに政治家は本来、法律を作って世の中の仕組みを良くするのが仕事なんだよなぁ、と思った。著者の石原慎太郎もらそうだが、基本的に欧米諸国に対してきちんとNOが言える人だったように思う。私自信、欧米諸国の言う事には最近首を傾げることが多くなってきているため、田中・石原のような人の生き様や価値観などは大いに参考にしたいと思う。

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    2025年02月12日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初はどこか今の時代にもありそうな恋愛をしていて、女のファッションとしての恋愛、過去の事象からの少し変わった男性観から男はリングに打ちのめされたような感覚から追いかける▶︎女が落ちたら自分がどれだけ好きで相手がどれだけ好きかを他の男や女を使って確かめる。その恋愛もとても幼稚で恥づかしながら自分の実体験と重ねてしまった。また、ラストのシーンでは英子の呪いのようなものを感じざるを得なかった。また、全く関係ないが拳闘と恋愛を対比、並立させて書いてあるのはかなり大学入試の現代文などで使えそうな内容であった。

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    2024年10月26日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    人生のアルバム
     福田和也がほめたのを筆頭に、豊﨑由美や栗原裕一郎、小谷野敦もほめたので読む。

     まあ、文体が石原特有のもので、「○○なんだそうな」と詠嘆で終ったりするのが特殊。大衆小説に近いかんじがする。

     書かれた経験が、どれも常人には体験しがたい稀有な事ばかり。登山にヨット、潜水など、交友関係の網がひろいスポーツマン石原にしか体験しえない数々のエピソードが唯一無二である。雷雲が近づいて、《前を登って行く仲間のナーゲルのかかとが土を踏むたび、靴の底に打たれた金属の鋲がかすかにスパークして青い小さな火花を発しているのだ。》これは体験した石原にしか書けない。

     大江健三郎が小説の成立要因

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    2024年08月03日
  • 「私」という男の生涯

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    あまりの自分自慢の連続で、途中で読みたくなくなった。
    自己顕示欲の強い人だとは感じていたが、ここまでとは…
    文書としては面白い本かもしれないが、人としては好きにはなれないですね
    政治家として作家としてと功績を残されているのに、わざわざこんな本出さなければ良かったのにと感じました。
    家族や登場人物はどんな思いか気になりました

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    2024年04月24日
  • 凶獣

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    宅間守の事件を扱ったノンフィクションで再現小説となっている部分もある。
    元少年Aが全く反省していないのをポーズや言葉でごまかしているが、宅間守は文字通り全く反省していない。
    犯行の原因として遺伝的要因などもあげられるが動機は語られない。やるせなさだけが残った。

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    2024年04月06日