石原慎太郎のレビュー一覧

  • 新解釈 現代語訳 法華経
    読みやすかった。
    唱えているお経の意味がわかりやすく示されている。後書きにも記載されていたが、通して読むということはちょっと考えにくく、良い教材にもなっていると思う。
    何とか暗記できた陀羅尼は尊い呪文という意味で、それぞれの段落ごとに、示されていることも理解。
    想いをどのように伝えていくか、を考えた...続きを読む
  • 私の好きな日本人
    石原慎太郎のような、無意識過剰な人間に自分を語らせると、自己顕示欲が全面に出てしまいエグみが強い。
    だが、ひとたび愛を通せば、それはとても強度の高い語りになる。
    その意味で、この企画は慎太郎作の中でも、かなり不愉快さがなく読める(もちろん、そこかしこに無理やりこじつけたように自分の話が出てくるのだが...続きを読む
  • 男の粋な生き方
    人の勧めもあり、印象に残った部分をノートに書き取りながら読み進めました。
    こころに残る詩、過去の小説の中の言葉、著者の言葉や、著者が過去に聞いた言葉か散りばめられており、今まで知らなかった名著や、考え方に出会えます。
  • 天才

    天才、故の悲劇

    YouTube大学で紹介されていたので、読んでみました。
    一人称の視点で描かれた「俺」は、田中角栄自身であり、その生い立ちから最期までが小説として描かれています。

    小説の題名通り「天才」ぶりが発揮され、パワフルに突き進む姿はブルドーザー!
    事業家としても、議員としても、大臣としても、総理大臣として...続きを読む
  • 昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)
    面白くてあっという間に読んでしまった。
    真剣に話をする。そのようなことができる人間関係を多く持つ。ということが大事なのではないかと思った。
    そして小説を読もう。と思った。
  • 昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)
    80歳を大きく超えた石原慎太郎と「新潮」の元編集者による対談。昔の文壇の思い出を語る。

    文士、文壇。既に死語であり復活することもないだろう。昭和30年代頃を中心に文壇での交友を振り返る。小林秀雄、川端康成、大江健三郎、三島由紀夫などのビッグネームが普通に出てくるところがすごい。当然多くの人物は鬼籍...続きを読む
  • 天才
    「俺が」という一人称で、自伝さながらに田中角栄の歴史が語られていく。先見の明と豪放さと女性関係と、人間としてものすごく面白い。
  • 天才
    「今太閤」、「コンピューターつきブルドーザー」、「目白の闇将軍」と言われた田中角栄の生涯を一人称で綴る。そして、当時参院選で田中角栄批判の急先鋒だった石原慎太郎が書くと言うスリリングな一冊。作中、角栄の視点で自己言及するのはご愛敬か。

    若き大臣時代、福田赳夫との総裁選、ロッキード事件を巡る経緯のエ...続きを読む
  • 昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)
    昔話(過去の自慢話)に花を咲かせて、文壇を懐かしんでいる。昔は良くて今はダメだと言いつつ、じゃあどうするかという提案をしているのは作家であり政治家でもあった石原慎太郎ならではと感じさせる。何回も同じ話が出てくるが、連続対談という体裁だし、80歳を過ぎた老人の話なんてそんなもんだろう。
  • 弟

    生き方、死に方を考えさせられた。
    優等生な兄と、自由奔放の弟。だけど、石原裕次郎は子どもが授からなかったし、病気や怪我も多かった。どちらが良いという訳では無いが、どんな人生にも良し悪しがあるもの。
    しかしこの兄弟は、事あるごとにお互い相談したり仲の良さも伝わった。大人になってからも、一緒にお酒を飲ん...続きを読む
  • 天才
    平成ベストセラーシリーズ
    平成28年(2016年)
    ・4/14 熊本地震
    ・7/6 Pokémon GO配信開始
    ・12/31 SMAP解散
    平成28年は熊本地震を筆頭に、記録的豪雨や台風など日本列島が災害大国であることを改めて思い知らされた一年でした。

    そんな平成28年のベストセラー年間売上1位...続きを読む
  • 太陽の季節(新潮文庫)
    昭和を生きた青年たちの恋愛小説

    中二病全開の竜哉は、三島作品の「春の雪」に登場する清顕になんとなく重なる。そして、英子の心情と薄幸さ聡子にも重なる。男は女性にいたずらに母性を求めるのは世の常か。
  • 太陽の季節
    一度に読むにはかなりきつい話ばかり。
    「完全な遊戯」
    女子高生コンクリ殺人を彷彿とさせるような話で、事件が起きる前から、石原は世の中の動きを予見していたのではないか、と言われているようだが、私としては、報道されない、あるいは発覚しないだけで当時からこういう事件はあっていて、石原は噂などでそれを耳にし...続きを読む
  • 新・堕落論―我欲と天罰―
    報道では、極端な言説で有名な著者だけどキライな人でも耳を傾けられる本だと思います。やはり色々考えている人なんだなと。教育や政治、今の文明、文化への懐疑。問題を信念に照らし合わせて問題だという人が今、この国には少ないと思う。答えを出すところまで、この人任せではいけない。昨今の文明批判の部分なんか共感で...続きを読む
  • フォアビート・ノスタルジー
    1970年代記という副題があり概ねそういう感じ。石原慎太郎の景色とダンディズム。嫌いな人はあっさり嫌いといいそう。少し上の世代の人の憧れの世界みたいなの。こういう風に生きている人も未だにいる。今の世代はこういう風景をどう思っているのだろう。そう思うと面白かった。ある種の徹底がある。私はこうだ。という...続きを読む
  • 「YES」と言わせる日本(小学館新書)
    最後にやはり出ました「ジャパンファースト」!私を含めて、日本人は自信と誇りが足りない。取り戻さねば!!
  • 法華経を生きる
    石原慎太郎さんと法華経という意外な組み合わせに惹かれ読んでみました。石原さん、法華経、ともに興味がありますが、この組み合わせは意外でした。

    石原さんはかなり昔から熱心に法華経を読んだり唱えたりしていたそうですね。そのきっかけは「霊友会」の小谷喜美教主さんとの出会いなどが大きいようです。そして様々な...続きを読む
  • 東京革命 わが都政の回顧録
    新市場の責任問題で名前が挙がってる著者。
    長くやってただけあって色々手がけたんだなーと感心する。
    様々な裏話がでてくるがとりあえず役人嫌い、民主党嫌いが徹底してる
  • 東京革命 わが都政の回顧録
    右翼に偏ってはいるが、政治家とは?の本筋をついた書籍。
    1中曽根首相からのアドバイス
     ①大統領型の都政をしろ
     ②財政再建をしろ。人員削減をしろ
     ③教育の破壊的な改革を。中央政府をリードしろ
     ④対外のメデイアには、影武者や仕掛け人を揃えろ
    2,神奈川県知事は、政令指定都市が3つあるせい...続きを読む
  • エゴの力
     本書における「エゴ」というのは「自我」とか「個性」に置き換えて良いもので、強い自我が自分の人生を切り開くのだ、ということが過去の文学作品やいろいろのエピソードを交えて紹介されている。

     著者がとても自我の強い人なので毀誉褒貶あると思うけれども、本分から外れた読み方をすると2章の「恋愛、夢」あたり...続きを読む