石原慎太郎のレビュー一覧
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世界から見た日本という国の独立性、税制を含めた制度のあり方については、同様の危機感を感じています。
普通の国会議員が躊躇する発言を堂々と書くあたりは真骨頂といったところです。
世代論については、残念ながら内容的にいまひとつ。
あなたも若い頃は、最近の若者はと言われた経験を忘れてしまっています。
課題認識はある程度理解、共感する方もいると思いますが、その実現の方法論については極論なので厳しいでしょう。
私個人としては、日本人は自分の置かれた状況を客観的に見つめ、
世界のどこに位置するのか?
自分たちが負担すべきものは何か?
一度、考えてみるきっかけになるのではと思います。 -
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ネタバレ健全な精神は健全な肉体にこそ宿るというが、そこで培われた健全な精神こそが、さらに長じて後の人生において衰えた肉体を支えて守るのです。
これは大脳生理学での脳幹論の原理であって、脳で最重要部分とされる脳幹は充実した人生のために不可欠な怒り、悲しみ、恐怖、発奮努力、そしてその結果の充実感、歓喜といった感情の源泉に他なりません。これらの感情が自然に発露して初めて人間は人間としての平衡の取れた正常な人生を謳歌出来ますが、現代の若者、特に草食動物化したといわれる若者たちは文明の便宜が与える過大な情報を無制限に摂取し、その整理や分析までを情報に頼るという体たらくです。
それは決して真の教養とか知識で -
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僕らのように「戦争は間違っていた」と教え込まれてきた世代は、戦前にプライドを持っていた石原慎太郎さんのような人間の意見は、本を読まない限りほとんど知ることができない。公共性の高いメディアでさえ、産経を除いて左に傾倒しているからだ。
自身で憲法を作ることをドイツは許されたけど、日本は許されなかった。黄色人種だったからだ。規制緩和の強要にも見られるように、いまだに日本はアメリカに指図されている。安保理。バカにされていることに気づいてすらいないのは、本当に悲しいことだと思う。
自制心とプライドを持とう。民家に絨毯爆撃してきた米軍機と戦った日本兵を、石原さんは目の当たりにした。 -
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ネタバレ本書は、震災後、石原現東京都知事が東日本大震災を日本国民への「天罰」と称したように、現代の堕落した日本を憂う内容となっています。すなわち、
・以下は、日本人という民族の本質的な堕落としか言えないものである。
-あてがわれた「平和の毒」に冒され、あてがい扶持の憲法による徒な権利の主張と国防を含めた責任の放棄、そして教育の歪みが、国民の自我(物欲、金銭欲、性欲)を野放図に育て、人間相互の絆を壊した。
-恥を嫌い、清廉を好み、自己犠牲による献身という日本人の美徳は消滅した。
-アメリカに現在まで間接統治された日本は、アメリカの「妾」であり、日本は日本自身の重要な決定を自らの判断で決めてこなかった。 -
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友情と言うことにせよ、彼等は仲間同士で大層仲は良かったが、それは決して昔の高等学校の生徒たちに見られたあのお人好しの友情とはおよそかけ離れたものなのだ。彼等の示す友情はいかなる場合にも自分の犠牲を伴うことはなかった。その下には必ず、きっちり計算された貸借対照表がある筈だ。何時までたっても赤字の欄しか埋まらぬ仲間はやがては捨てられて行く。彼等の言動の裏には必ず、こうした冷徹で何気ない計算があった。
<33頁>
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著者のビッグマウスたるルーツを知ろうと読んでみ -
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一章 平和の毒
二章 仮想と虚妄
の二部構成になっている。前半は主に戦後~現在の日本政治の堕落について、後半は携帯やテレビなどによって本質を欠いた人間性へ堕ちてしまった若者についての石原氏なりの分析と打開策が書かれている。
[一章]日米同盟に関する現状、核によって成り立つ各国の力関係が端的に書かれており、日本が如何に「国家」として危機的状況にあるかがひしひしと伝わってきた。核について、外交にとっては副次的なものでしかないと思っていたが、石原氏は核保有こそが国際社会で物を言うと強く主張している。マックス・ヴェーバー著「職業としての政治」を同時に読んでいて、ここでも「国家の定義づけは物理的暴力 -
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ネタバレやっぱり面白い。
「典型的な青春」がストレートに、嫌味なく、描かれている。
ストーリーとしても、結末まで目を離せない展開が好き。
他に収録されている「処刑の部屋」や「乾いた花」などなど、
どれも古さは感じるにも関わらず、実に刺激的である。
ちなみに、「青春」という概念そのものが古いのだから、
「青春」しか描いていない作品が古く感じるのは当たり前のことで、
まったくマイナス要素にはならない。
着物を見て「ダサい」と言ったらおかしいのと同じだ。
また暴力にも、何かしらふさわしい意味がついているところが、いい。
肉体がどう壊れようと、確固たる意志がある勇姿には、かなりの説得力がある。
青春を -
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ネタバレ[ 内容 ]
「『歴史』の原理を踏まえ、それぞれの感性に応じて眺めれば、過去の歴史を形作ってきた先人たちの中に数多くの自分自身の分身を見つけることが出来る」(「人生の原典」より)。
混迷の時代を生き抜く知恵は、わが民族の歴史や日本人らしさを再認識することにこそ隠されている。
初めて明かされるエピソード、心沸き立つストーリー展開、独創的な歴史解釈を駆使して自身が影響を受けた人物を大胆に説き明かす全十章。
画期的人物論。
[ 目次 ]
日本武尊-自己犠牲に徹した建国の英雄
織田信長-歴史を変えた本能的合理主義者大久保利通-新生日本を創り上げた理の人
広瀬武夫-軍神
岡本太郎-自由と奔放の魅力
賀