石原慎太郎のレビュー一覧

  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    総理大臣になろうと思って国会議員になり、東京都知事を4期つとめた石原慎太郎氏。文学と政治の二刀流を見事にこなされました。その心の奥底に巣くう「存念」はこの本でどれくらい吐き出されたことでしょう!今年84歳、まだまだ元気な男の半生記です。2015.6発行の作品です。

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    2016年07月06日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    昭和32年8月発行。他の方々の評価は比較的低いものが多いようであるも、その時代背景に照らして想像するに当時としてはかなり刺激的な内容であろうと思う。
    当時作者が置かれていた環境というのは、一般人とはかけ離れた金銭的、物質的に恵まれた環境であったことが容易に想像できる。だからこそこのような小説の世界感が表現出来るんだろう。
    そういうスタンスで読み進めるのが正解だろうと思う。
    フィクションに求められるもの。非現実的な世界観の方が好まれるのかもしれない。

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    2016年06月06日
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    ネタバレ

    いろんな歴史の十字路に立ったんだなぁ、慎太郎さん。

    慎太郎さんのように国益を考えてキッパリ・バッサリ言ってのけられる政治家は少ない。他の人が言えばマスコミからさんざん叩かれて大変なことになるけど、慎太郎さんは、そのつど跳ね返してきた。

    さすがにもうご高齢だから、あまり無理もできないかと思うけど、足腰弱ってもズケズケ口達者な慎太郎さんでいてほしい。まだまだ死んでもらっちゃ困ります。内外様々な圧力によって手も足も縮こまってしまっていた日本人に「しっかりしろ!」とカツを入れてくれてくれる人が今は必要だから。

    ところどころに弟の裕次郎さんのことが書かれていて、ちょっと嬉しかった。

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    2015年11月15日
  • 歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧

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    石原慎太郎氏の自伝であり、今の日本社会へのモノ申す本。今、社会の中堅年代となっている私たち、そして、その次の世代たちへ継承してほしい、理解しておいてほしい、知っておいて欲しいと考えておられる超長編メッセージ。

    地球という大海原に浮かぶ幾多の船の中で、たまたま、日本号という船に乗り合わせた私たちに、座礁せず、他の船と航路を譲り合うのか、戦いを挑んででも我が道を行くのか、どの風をつかみ、どんな速度で走り続けるのかを考えなさいよ、と言われているように感じたのだ。今年のキーワード「戦後七十年」が含まれているため、今年は特にブーム的に読まれるのかもしれないけれど、思うところあってこの本を手にとる人が続いて欲しいと思う、そんな本だ。

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    2015年09月13日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    氏の政治思想をどう考えるかはいったんカッコの中に入れるとして、描かれた多数の情景のイメージがもたらす甘美さ、それをもたらす日本語表現の巧さは、やっぱり評価されるべきものという印象を持った。特に氏が傾倒するヨットの経験を通じた海での様々な航海体験や、その中での自然の脅威などの表現は、氏でなければ書けなかった世界だと思う。

    文芸評論家の福田和也が、全ての作品に100点満点での点数を付けた「作家の値打ち」で村上春樹と古井由吉と並ぶ96点を付けたことには同意しないけど、一読に値する読書体験を与えてくれることは間違いない。

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    2014年04月29日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昭和30年代の文学作品に新風を巻き起こした作品。

    実は戦後60年の歴史を勉強するまで、漠然としか知らなかった太陽族と
    その言葉が生み出されるきっかけとなった「太陽の季節」

    僕は当然ながらあの時代を生きてはいない。
    でも戦後10年経った日本で、
    石原慎太郎の処女作「太陽の季節」で描かれた主人公たちは
    特に若者の心をつかんだようだ。

    個人的にはこの手の本は苦手だ。
    そもそも女性は男性にとって愛の対象ではなく、
    性欲の対象でしかみていないかのような、
    そしてヤンキーが結局は若者のあこがれであり、
    同時に女性もそういう男性に憧れていくというような話は僕には苦手だ。

    また女性とSEXをしておいて、
    子供が出来たら責任をとらないという
    男のあり方が美化されているような気がして、少々憤りも感じた。
    SEXは二人の自由だけれども、
    その後起こることまで責任を持つ、これが男のケジメではないか。

    でも戦後の時代に触れることができるという意味では良かった。

    印象的なセリフ「灰色の教室」より
    「男と女は互いに求め合うことが違うの、男が女に求めるのは欲情、
    女が求めるのは愛情だって誰かがいってたわ。」

    これを言われると、返す言葉がないんよね。
    正しいともいえないけど、かといって反論もできない。
    1950年代後半から今まで全く変わっていないんだと、
    気付かされた瞬間でした。

    石原慎太郎の本は、ヨットと女と暴力がよく描写されており、
    僕の少し苦手な本だということはわかったので、とりあえずよしとするか。

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    2013年06月14日
  • わが人生の時の時(新潮文庫)

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    ほとんどが海とお化けにまつわる話。意外なことに著者はオカルト好きらしい。ゲイと戦争の話も出て来たり、石原慎太郎の本質を掴むにはいい本かもしれない。

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    2013年04月10日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    ネタバレ

    日本の戦争、敗戦、その後の発展と昨今の不況。あらゆる日本を見てきた石原慎太郎氏が語る現代の日本とは?
    戦後65年余り。その間に得た平和が日本人にもたらしたものとは?本書では今日本で見られる問題を氏独自の視点から指摘、問題提起している。日本を愛するからこそ書ける本ではないだろうか。
    少し偏った意見もある気がして人によっては読みにくいかもしれません。

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    2013年02月16日
  • 永遠なれ、日本

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    「人間には生まれながらにして基本的人権がある」というルソーの天賦人権説がありますが、これは守ってくれる国家があって成り立つものです。共同体とか「公」というものがあって人間の権利とか自由は成り立つものです。(中曽根康弘)
    そんな当たり前のことが解っていない今の日本人。自由と我侭の区別もできない。。。。タカ派二人の対談。同じタカ派でも直情型の石原と物事を冷静に見ている知的な中曽根氏。なかなか面白い。10年以上前の対談だが、今の状況を言い当てているような内容。真の政治家の話は面白い。

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    2013年01月28日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    世界から見た日本という国の独立性、税制を含めた制度のあり方については、同様の危機感を感じています。
    普通の国会議員が躊躇する発言を堂々と書くあたりは真骨頂といったところです。

    世代論については、残念ながら内容的にいまひとつ。
    あなたも若い頃は、最近の若者はと言われた経験を忘れてしまっています。
    課題認識はある程度理解、共感する方もいると思いますが、その実現の方法論については極論なので厳しいでしょう。
    私個人としては、日本人は自分の置かれた状況を客観的に見つめ、
    世界のどこに位置するのか?
    自分たちが負担すべきものは何か?
    一度、考えてみるきっかけになるのではと思います。

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    2013年08月10日
  • 真の指導者とは

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    詳しい歴史の解説やあまり知らされていない歴史の裏舞台などから指導者としての生き方や生きざまを詳しく解説してくれている。
    その他、色々な視点で指導者のあるべき姿を示してくれている。
    最後に「存在」と「時間」という「哲学」論で指導者論を締めくくっている。
    著者である石原慎太郎氏の魅力、指導者としての魅力が「真の指導者とは」を解説してくれている。

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    2012年12月23日
  • 国家なる幻影(上) わが政治への反回想

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    今をときめく、暴走老人石原慎太郎の政治家時代についてを記載。約10年前に書かれた作品だが、この時から既に尖閣諸島をはじめとする領土問題について危機感を抱いている。尖閣諸島購入発言も、彼なら言ってもおかしく無いな、と思った。日本の政治は微妙であることを作家であるだけあり、達筆に描く。10年前も今も、政治は微妙であるのはなんだか残念だ。

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    2012年12月12日
  • 太陽の季節(新潮文庫)

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    こんな高校生、大学生が世代を代表しているとしたら、そんな世の中には住みたくない。
    あまりにも暴力的で自分勝手。

    価値観がドライとは言え、他人の評価を気にしたり、他人に影響を与えようとする部分もあり、人間的。

    突然回想に入ることが多く、面喰らう

    最後の一篇を除き、ほぼ80Pで、作られた感をこんなところに感じる

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    2012年12月01日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    ネタバレ

     健全な精神は健全な肉体にこそ宿るというが、そこで培われた健全な精神こそが、さらに長じて後の人生において衰えた肉体を支えて守るのです。
     これは大脳生理学での脳幹論の原理であって、脳で最重要部分とされる脳幹は充実した人生のために不可欠な怒り、悲しみ、恐怖、発奮努力、そしてその結果の充実感、歓喜といった感情の源泉に他なりません。これらの感情が自然に発露して初めて人間は人間としての平衡の取れた正常な人生を謳歌出来ますが、現代の若者、特に草食動物化したといわれる若者たちは文明の便宜が与える過大な情報を無制限に摂取し、その整理や分析までを情報に頼るという体たらくです。
     それは決して真の教養とか知識ではありえない。そうした他律的な情報に頼り溺れるために青春の特質である思い込みや勘違いでの挫折、失敗を経験しえないのです。<119頁>

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     当節の若者たちの特性の一つは思い違い、勘違いをしなくなったことだそうな。
     彼等はパソコンなどの効用で多くの情報を体得してはいるが、それがかえって仇となって抱えている情報にがんじがらめとなり身動きが出来にくくなってしまっています。大学で教えている何人かの友人が同じ所感を述べていますが、抱えている情報の整理や分析、その評価も結局また情報に頼らざるを得ない。
     ということは、それらの情報はただの情報でしかなく、身体性を欠いているから、つまりただ上っ面のもので、血肉化していないから彼等にとって真の教養とはなりきれない。
     いや逆に身にそわぬ情報によって拘束され、自分が納得する人生を歩むことが出来にくくなる。<150頁>

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    2012年09月06日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    僕らのように「戦争は間違っていた」と教え込まれてきた世代は、戦前にプライドを持っていた石原慎太郎さんのような人間の意見は、本を読まない限りほとんど知ることができない。公共性の高いメディアでさえ、産経を除いて左に傾倒しているからだ。
    自身で憲法を作ることをドイツは許されたけど、日本は許されなかった。黄色人種だったからだ。規制緩和の強要にも見られるように、いまだに日本はアメリカに指図されている。安保理。バカにされていることに気づいてすらいないのは、本当に悲しいことだと思う。
    自制心とプライドを持とう。民家に絨毯爆撃してきた米軍機と戦った日本兵を、石原さんは目の当たりにした。

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    2012年05月27日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    ネタバレ

    本書は、震災後、石原現東京都知事が東日本大震災を日本国民への「天罰」と称したように、現代の堕落した日本を憂う内容となっています。すなわち、

    ・以下は、日本人という民族の本質的な堕落としか言えないものである。
    -あてがわれた「平和の毒」に冒され、あてがい扶持の憲法による徒な権利の主張と国防を含めた責任の放棄、そして教育の歪みが、国民の自我(物欲、金銭欲、性欲)を野放図に育て、人間相互の絆を壊した。
    -恥を嫌い、清廉を好み、自己犠牲による献身という日本人の美徳は消滅した。
    -アメリカに現在まで間接統治された日本は、アメリカの「妾」であり、日本は日本自身の重要な決定を自らの判断で決めてこなかった。これは、国家の堕落であり、国家官僚と政治家の責任である。(その結果、横田基地は今に至るまで広い排他的飛行区域と共に戦勝記念品として存在しており、日本の先端技術も収奪されている)

    ・「核の傘」というのは幻であり、自衛のための核を保有する意思を持つべきである。さもなければ尖閣のような領土問題で日本は軍事的圧力に屈しざるを得ない。
    ・ゆとり教育は間違いで、「父母に孝に」「兄弟に友に夫婦相和し」「朋友相信じ」「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」といった基本道徳も含めた生きるための規範を「刷り込み教育」で覚えこませるべき。
    ・高福祉低負担は幻想であり、現在の国家財政を見れば、増税だと何でも拒否する甘えた国民体質を正し、それにへつらう政治を変革し、消費税増税などの税制改革を断行すべき。
    ・日本の経済再生施策として、多大に買い込んだアメリカ国債を担保に基金を作り、5%以上の利回りがあり得るプロジェクトに投資すべき(例:天然資源豊富なシベリアの開発)・
    ・若者の無気力、弱劣化を克服すべく、高校卒業と同時に1年間軍役などの公的な義務に就かせるべき。

    ・インターネット等の膨大な情報の氾濫に溺れることで、画一的な発想、行動しか出来ず、自分が納得する人生を歩むことが出来にくくなっている。本気の恋愛をすることも少なくなった(根源的情念なき恋愛)。ただただ欲望を増加させ、ヴァーチャル的な暴力や死に感覚を麻痺させる。

    ⇒このような堕落からの脱却のためには、まずは行えばすぐにやってのけること(核保有に関する可能性を誇示するためのシミュレーション、若者を正すための労役の義務化、財政再建のための税制抜本改革など)で国民を啓発し、いたずらな我欲の抑制に繋げる。それが、震災復興と超克のための基本的な地盤作りに必要である。

    【感想】:その意見に賛同するかどうかは別として、命を賭してもやりたいこと、やるべきことが中々見つからない今日において、世界、日本、そして日本人というものがどのような立ち位置に置かれているのか、その認識の下で何をどうすべきなのか、考え、公で大いに議論したらよいと思います。NHKの「坂の上の雲」や映画「山本五十六」を年始に見ましたが、そこで描かれているのは、戦争に一喜一憂する国民の姿でした。マスコミが戦争を煽る姿も別にありましたが、大事なことは国家の出来事、存亡に一人ひとりが思いを馳せるという姿勢であろうと思いました。

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    2012年05月14日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    戦後の我欲に満ちた日本。堕落した日本。読んでいて心地良いものではなかったが、受け入れるべき事実も確かにあったと思う。著者の痛切な思いが伝わってきた。今後の日本を担う若い世代は目を通す価値が十分ある。

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    2012年04月10日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    大学生の頃に読んだ坂口安吾の『堕落論』も再読。東日本大震災後の今、再読したことが意味深かった。『新・堕落論』とあるが、坂口安吾と石原慎太郎の”堕落”の意味と結果は違うものと思う。坂口安吾は堕落してしまう人間の弱さを認め、そこからの救いを模索する。石原慎太郎は、現代の節操の無い我欲の塊の堕落した日本人を嘆き、再生を願う。堕落、衰退、強欲、空虚を打ち払い、誇りと価値を取り戻すその責任を、本書が一番言いたい事だと思う。

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    2012年03月28日
  • 新・堕落論―我欲と天罰―

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    一章 平和の毒
    二章 仮想と虚妄
    の二部構成になっている。前半は主に戦後~現在の日本政治の堕落について、後半は携帯やテレビなどによって本質を欠いた人間性へ堕ちてしまった若者についての石原氏なりの分析と打開策が書かれている。


    [一章]日米同盟に関する現状、核によって成り立つ各国の力関係が端的に書かれており、日本が如何に「国家」として危機的状況にあるかがひしひしと伝わってきた。核について、外交にとっては副次的なものでしかないと思っていたが、石原氏は核保有こそが国際社会で物を言うと強く主張している。マックス・ヴェーバー著「職業としての政治」を同時に読んでいて、ここでも「国家の定義づけは物理的暴力の行使があって初めて可能」と書いてあり、正直驚きつつも、認識を改めさせられた。

    [二章]あいたたたたーという感じ。彼が危惧する若者の典型に自分もすっぽり当てはまってしまっている。自分の中に"芯"がないのがずっと悩みだが、本書での示唆は解決のヒントになるような気がした。是非もう一度読もうと思う。

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    2012年02月15日
  • 老いてこそ人生

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    「人間は30になると突然走りだすものです。」
    丁度僕自身が、30で最近なぜだかジョギングを始めていたので、この本の始まりにはドキッとさせられた。そして自分では、はっきりと意識してないジョギングを始めた理由を言い当てられた気にもさせられる。ここで書かれている「老い」は、肉体的なピークを18-24、5才位とすれば、それ以降のすべての世代が感じていることだ。だから、30才の自分にもリアルに実感できる内容だった。

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    2012年02月14日