石原慎太郎のレビュー一覧
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天才、故の悲劇
YouTube大学で紹介されていたので、読んでみました。
一人称の視点で描かれた「俺」は、田中角栄自身であり、その生い立ちから最期までが小説として描かれています。
小説の題名通り「天才」ぶりが発揮され、パワフルに突き進む姿はブルドーザー!
事業家としても、議員としても、大臣としても、総理大臣としても、才覚が凄いです。
こんな政治家はもう出てこないだろうな。それが寂しいです。
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80歳を大きく超えた石原慎太郎と「新潮」の元編集者による対談。昔の文壇の思い出を語る。
文士、文壇。既に死語であり復活することもないだろう。昭和30年代頃を中心に文壇での交友を振り返る。小林秀雄、川端康成、大江健三郎、三島由紀夫などのビッグネームが普通に出てくるところがすごい。当然多くの人物は鬼籍に。
文壇を通じた交友。かなりの異端児だったであろう石原慎太郎だが朋友もあるし、意見の相違こそあれ決定的な仲違いはしない。
特に三島由紀夫に関しては辛辣な意見。石原慎太郎亡き後は三島に関するこのような評価は絶滅してしまうのだろう。
米軍機に銃撃された経験、相模湾に連合軍が上陸する場面、安保闘争 -
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ネタバレ一度に読むにはかなりきつい話ばかり。
「完全な遊戯」
女子高生コンクリ殺人を彷彿とさせるような話で、事件が起きる前から、石原は世の中の動きを予見していたのではないか、と言われているようだが、私としては、報道されない、あるいは発覚しないだけで当時からこういう事件はあっていて、石原は噂などでそれを耳にしてインスピレーションを得ていたのではないかと、ふと思った。
「ファンキー・ジャンプ」
さっぱり意味がわからず途中から村上龍を読んでいる錯覚に陥る(同氏の作品にもたまにこういうジャンキーなやつあるので)。
「乾いた花」
後味の悪い話ばかりで、もう読み進めるのが苦痛だったが、ラストのこの作品がとても良く -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
石原慎太郎さんと法華経という意外な組み合わせに惹かれ読んでみました。石原さん、法華経、ともに興味がありますが、この組み合わせは意外でした。
石原さんはかなり昔から熱心に法華経を読んだり唱えたりしていたそうですね。そのきっかけは「霊友会」の小谷喜美教主さんとの出会いなどが大きいようです。そして様々な不思議な経験を経ることで宗教的な思いが深まっていったようです。このあたりポイントだなと思いました。理屈を聞いただけでは納得がいかない宗教でも実際に神秘体験を味わうと信じるようになっていくのでしょうね。宗教というのはロジックでは処理できない世界なのだと思います。 -
Posted by ブクログ
本書における「エゴ」というのは「自我」とか「個性」に置き換えて良いもので、強い自我が自分の人生を切り開くのだ、ということが過去の文学作品やいろいろのエピソードを交えて紹介されている。
著者がとても自我の強い人なので毀誉褒貶あると思うけれども、本分から外れた読み方をすると2章の「恋愛、夢」あたりは石原の恋愛小説論だと思って読むとなかなかおもしろい。恋愛ほど己のエゴが発揮される場所はなく、エゴの発露の描写として恋愛小説がある、というのは個人的には斬新な試みだと思う。
なにしろ他の章に比べるとここの部分だけいやに筆がノリにノッていて、ああ、やはり文学の人なのだなぁ、という感慨があった。 -
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ネタバレいろんな歴史の十字路に立ったんだなぁ、慎太郎さん。
慎太郎さんのように国益を考えてキッパリ・バッサリ言ってのけられる政治家は少ない。他の人が言えばマスコミからさんざん叩かれて大変なことになるけど、慎太郎さんは、そのつど跳ね返してきた。
さすがにもうご高齢だから、あまり無理もできないかと思うけど、足腰弱ってもズケズケ口達者な慎太郎さんでいてほしい。まだまだ死んでもらっちゃ困ります。内外様々な圧力によって手も足も縮こまってしまっていた日本人に「しっかりしろ!」とカツを入れてくれてくれる人が今は必要だから。
ところどころに弟の裕次郎さんのことが書かれていて、ちょっと嬉しかった。 -
Posted by ブクログ
石原慎太郎氏の自伝であり、今の日本社会へのモノ申す本。今、社会の中堅年代となっている私たち、そして、その次の世代たちへ継承してほしい、理解しておいてほしい、知っておいて欲しいと考えておられる超長編メッセージ。
地球という大海原に浮かぶ幾多の船の中で、たまたま、日本号という船に乗り合わせた私たちに、座礁せず、他の船と航路を譲り合うのか、戦いを挑んででも我が道を行くのか、どの風をつかみ、どんな速度で走り続けるのかを考えなさいよ、と言われているように感じたのだ。今年のキーワード「戦後七十年」が含まれているため、今年は特にブーム的に読まれるのかもしれないけれど、思うところあってこの本を手にとる人が続