【感想・ネタバレ】凶獣のレビュー

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Posted by ブクログ

2001年(平成13年)6月8日に起きた附属池田小学校事件の話です。
被告人である宅間守の凶悪さを描いているため、内容はかなりエグイです。
間にその凶悪な人間をフォローする側である臨床心理士と弁護士のインタビューの内容が書かれています。

個人的にはこの臨床心理士と弁護士の話が重要だと思います。
悪犯罪を犯した凶悪な人間を弁護するという事はどういう事なのか?臨床心理士は何をしているのか?
そこから何故このような事件が起きてしまったのか注目すべきと思います。

本書は公判時や供述、インタビューの会話をそのまま記述しているので2,3時間で読める内容です。
ただ、宅間被告人の凶悪さがエグイので、見る人が見たら気持ち悪くなるのではないかと思います。

 

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2021年06月24日

Posted by ブクログ

宅間守の事件を扱ったノンフィクションで再現小説となっている部分もある。
元少年Aが全く反省していないのをポーズや言葉でごまかしているが、宅間守は文字通り全く反省していない。
犯行の原因として遺伝的要因などもあげられるが動機は語られない。やるせなさだけが残った。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

附属池田小学校における児童襲撃事件。その犯人である宅間守を石原慎太郎が題材に。どのように描くのか興味があった。狂獣。タイトルにも滲むが、彼は、悪魔として生まれたのか。生い立ちや精神疾患が悪さをしたのか。その観点で事件をえぐる。

無抵抗な弱者を無差別に殺す人間は、精神疾患だろうが酌量の余地は無い。寧ろ、まともな人間はそんな事しないのだから、そもそも異常者であり、更生の余地に関わらず、裁くべきというのが私感だ。この本で宅間の人間性を掘り下げた所で、その物語の中で心情を理解しても、同情はしない。

しかし、社会には一定数、こうした獣が生まれてしまう歪がある。宅間は最近の自暴自棄なジョーカーとは経路が異なるが、そうした凶暴性を発現させたきっかけは違えど、密かな凶暴性が内在することや、その発現を未然に防げぬ事では、恐怖は拭えない。考えさせられる。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

もうこの世にいない死刑囚の酷さは言うまでもない。人間は何のために生きているんだろうかという問いかけのように読めた。もともと犯罪に手も染める資質というものはあるらしい。でもそれは生育環境によって発露したりしなかったりする。親の愛情の重要性はもちろんのこと、他人にあたたかい公正を重んじる社会を作らないととんでもないことになるという警鐘にも感じた。臨床心理士と弁護士のインタビューがとても興味深かった。事件ひとつに直接の被害者以外にも被害者がたくさんいることがわかってとても重かった。

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2017年12月24日

Posted by ブクログ

2001年6月8日、大阪教育大学教育学部附属小学校に出刃包丁を持った宅間守が押し入り、児童八名が死亡、教員を含む十五名が重軽傷を負った事件の真相に迫る取材とインタビューの記録。

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2017年11月26日

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