【感想・ネタバレ】「私」という男の生涯のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月17日

偉人が死を前に何を考えていたか。死を前にしているからこそ取り繕っていない表現であるように感じた。他者の考えが垣間見える興味深い作品だと思う。「死はつまらない」という言葉が印象的。これまでの人生で数多くの心身が震える刺激的な日々だったであろうことが伺える。自分は死を前にして何を思うだろうか。数年前にこ...続きを読むの世を去った父は何を思っていただろうか。思いを馳せた。自伝そのものに興味を持つきっかけになった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月03日

この頃、女性による、男性の男性性を否定するような本ばかり読んでいたので、もうちょっと偏りなく幅広いジャンルの本を読まなければと思っていたところ、この本が目に留まりました。まずタイトルを見て、おぉ!私だって死ぬ前に「私という女の生涯」っていう本を出して死にたいわ、と思いました(誰も読まないだろうけど笑...続きを読む)。
さっそく読み始めたら早々に、一度別れた女が「もう一度抱いて」とやってきたから仕方なく抱いてやったけど、相手の体がすっかり薹(とう)が立ち、味気ないものでしかなかった…っていうエピソードが出てきて、さすがに幻滅してそれから読み進められなくなってしまった。
で、他の本を何冊か読んだ後、気を取り直して再チャレンジ。
妻以外に愛した何人もの女が私の人生を彩ってくれた…っていうエピソードはまぁ、老人のたわごととして受け流すとして、その他もろもろ、非常に興味深かったです。
大きく分けて、女性遍歴のこと、海との関わり、政治(国会議員と都知事としての仕事)のことが主に書かれており、文学に関することは少し。どんないきさつで「弟(石原裕次郎)」とか「天才(田中角栄)」を書くことになったかなど。
本人が書くところによれば、国会議員として四半世紀も勤め表彰もされたが、そこで出会った人に大した人物はいないし大した感慨もない、とのこと。それでもまぁ、こんなこともあった…と、いくつかの大きな仕事を成し遂げたエピソードがつづられる。
政治に関しては、私はちょうど先日映画「Fukushima50」を観てレビューに原発のことを書いたのだが、石原さんは震災の被害の甚大さを都知事として実際に目の当たりにしてもなお、原発をなくそうなんていうのはナンセンスと考えているのが驚きだった。人間が核を手放すなんて、猿に戻るのと同じこと、とまぁ簡単に言えばそのような持論で。そんな理屈あるかいな。
でも、自分の考えをもち、正しいと思うことを強烈なリーダーシップで推し進める、比類なきこのような人物が、これからも都政なり国政なりには必要なんだろう。
それにしても、4人の息子以外に存在する隠し子(っていうか)について、「弁護士からも面倒な女にひっかかりましたねと同情された相手との間に庶子までもうけてしまった」で済ませてしまっているのが衝撃すぎる。
この本ではあくまで、自分の人生をつづっていて、4人の息子についても特に記述はしていないから、この隠し子について詳しく書いてなくてもおかしくはないけど、こんな簡単に済ませられてしまう隠し子の存在…。
色々衝撃で読みごたえはありました。
でも令和だとダメすぎることが多かったな。
プラントの建設で中国やら日本全国を飛び回っていたうちの80歳の父が、「わしが若い頃は~」って武勇伝みたいに話すことも、「お父さん、それ自慢しちゃだめ(パワハラやし、違法やし)」って思うことが多々あるけど、レベルは違うけどそれと一緒だな。
やっと読み終わったけど、普段読んでいるジャンルの本とギャップがあって疲れた笑。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

あまりの自分自慢の連続で、途中で読みたくなくなった。
自己顕示欲の強い人だとは感じていたが、ここまでとは…
文書としては面白い本かもしれないが、人としては好きにはなれないですね
政治家として作家としてと功績を残されているのに、わざわざこんな本出さなければ良かったのにと感じました。
家族や登場人物はど...続きを読むんな思いか気になりました

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