奈良千春のレビュー一覧
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ラヴァーズ文庫のバーバラセンセと奈良千春センセとの強力タッグが再び登場。相変わらずエロに特化していて、マンネリも否めない気がしますが、それでもこの路線を死守してほしいと思っています。本領発揮とはこういうことだと思います。やっぱり、扇情的でエロティックな描写は一流。
誰にも知られたくない過去を抱えながらも、前途洋々の有能なエリートとして一流商社に勤める孝幸が主人公。彼の前に新入社員の育士が現れたことによって、平穏だった日常が覆されていきます。育士は孝幸の暗い過去を知る存在。育士にそのことで脅され、あらゆる方法で貶められることになっていきます。
一連の作品同様、誤解やすれ違いから生じた怨恨、嫉妬がもとで攻が受をとことん攻めいたぶるストーリー。
リーマン同士なので、特殊設定エロは無しかと思ったらやっぱり緊縛お道具満載SMエロでした。やっぱりこうじゃなきゃ♥と思ったのは私だけ?
今回の受である孝幸にも悲惨な過去がありました。そして、もっと痛いのが育士。好きな相手を守りたいがために犯してしまった罪のせいで、人生に汚点を作ってしまいます。
それから、どうやって孝幸の側に来ることができたのかは深く突っ込まず…いつものことですが。
これまでのパターンを踏襲した展開です。
でも、感情方面での描写に磨きがかかっているのが今までとは違うところかなと。攻の育士が、本当に孝幸一筋で彼だけを恋い慕って生き延びてきたのがよくわかるのです。苦しく切ない想いが孝幸への辛い仕打ちになっているのが憎めないというか、かわいそうというか。
愛情の伝え方がわからない野生児のようで、それが無茶苦茶な攻め方になっているんだなと理解できるのです。
一方の孝幸は、トラウマで性的なことは避けてきたため、外見は立派な大人なのに恋愛には疎い男です。なので、育士に貶められるのは憎まれているからとしか思い至らない。
嫌われているから押し倒されるのだと思ってるんです。
愛すること、愛されることに不慣れな二人が、どうやって気持ちを通じ合えるようになるのか最後まで焦れ焦れさせられました。
エロは濃厚で、センセお得意の乳首攻めが赤面ものの素晴らしさです。イラストも萌え倍増。 -
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ネタバレ上巻を読んだかぎりでは、個人的に橋田は幼馴染の高平を選ぶんだと思ってたよ・・・。なんだ、そっちかぁーっていうのが第一印象。弟クンもすごくいい子だし、一緒にいるうちにほだされたのはわかるんだけど、橋田と高平の関係って、それくらいで切れるようなやわな関係じゃないよなと思ってたんだけど。たとえ、一緒に生きていこうみたいなハッピーエンディングじゃなくても、心も体も込みで、他に誰も変わりのいない唯一無二の存在じゃないのかよ。。弟クンっていう素敵な嫁を得た橋田はまだわかるけど、大人になった途端、急に橋田への執着が無くなってしまった高平の心情がまるでわからん。当て馬はてっきり弟クンの方だと思ってたのに。。。ううう・・
事件に焦点を当てた刑事モノとしては秀逸。でも恋愛面ではなぁ・・・私的には微妙かな。
それにしても奈良千春さんの画風はどうしてこんなふうになっちゃったんだろう。こわいよ、顔が。そしてみんな同じに見えるよ -
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ネタバレこの小説はBLって言っちゃいけない気がする。刑事もの小説的なテイストで甘み成分はとても低いです。この作家さんのシリアス系はほんっと読みごたえあるなぁ。。でも冒頭の数ページ、三人の男が登場するんだけど、すべて彼、男などの代名詞。まだストーリーの背景もわかっていない立場から言えば、誰が誰やねん!ってツッコミいれたくなるぐらいわかりづらい。ここで固有名詞出しちゃうと軽くネタバレしちゃうからしょうがないのかもしれないけど。下巻まで読み終わって、・・・で、あれは誰と誰と誰なんだっけ?って読み直した人が大勢いるはずだ!!事件にも気持ちにも一区切りつきましたってことで、入れておきたいシーンだったのかもしれないけど、登場人物複数で固有名詞も出せないなら、ラストに持ってきてもよかったんじゃないのかな。そんぐらいひっかかりを感じた。
メインのお話自体はすごくおもしろかった。よくできてるな~と感心しきりです。 -
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売れっ子ミステリー作家Xイラストレーター志望のフリーター
発売日に本屋の店員さんに入荷の段ボールを開けさせてまで買ったのに、1か月も放置・・・。普通におもしろかった。幽霊とか、ちょっとファンタジックかなぁ・・・ヤクザは出てきません。とにかく売れっ子ミステリ作家、執事、女装占い師、トラウマを抱えた子供などなど多彩な人々が登場してそれぞれのキャラがたっています。どなたかのレビューで榎田尤利作品を彷彿とさせると書いてあったけど、なんかわかる気がします。最近英田サキさんは作風が少し変わったのかな。でもやっぱりうまいし、読ませます。(エスシリーズのきりきりするような殺伐とした感じも大好きだけど)。渋澤先生が『純情ロマンチカ』のウサギさん(CV花田光)で脳内再生されてしまうのはたぶん私だけです。イラストの奈良千春さんの画風はどうしてこうも変わったのか不思議。私は前の方が断然好き。このシリーズ、まだストーリーは始まったばかり。次巻も絶対に買います。 -
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一見倣岸不遜で実は大型わんこな社長保科×眼鏡ツンデレクールと見せて実はオカンなその秘書朋久。
学生時代からの先輩後輩ってところも好物。期待を裏切らない面白いストーリーでした。
テンプレではあるけれど、こうあって欲しいと思うとおりの攻受だったので堪能しました。知的で冷静な判断ができる秘書がいつも目を光らせていないと、すぐに暴走してしまうちょっとワンマンタイプな社長。しかし、秘書に絶大な信頼を寄せていて、彼なしには公私ともどもまったくやっていけないダメダメ男。本当は無視したいのですが、自分だけに弱みを見せられて、ついつい面倒見てしまう朋久。だって好きだから、なんです。
いいですね。
ずっとずっと好きだけど、その想いを告げることなく押さえ込んで保科の仕事をサポートしてきた朋久。付き合っていた女に保科がフラれる度に、慰めるのを口実としてHの関係だけあったりするのがまた切なかったりします。
好きな気持ちは伝えるどころか常に手厳しく、そのくせ仕事では全身全霊で支えて助けて、そして絶え間ない女の影には心の中で嫉妬する、健気なところがたまらない受です。
保科は保科で、女性関係や朋久との体の関係など甘えやだらしなさで翻弄するところがあり、本心が見えないところがまた焦れ焦れさせられます。
そんな二人の仲が、保科の元カノの登場で一気に変化していくのです。クールな朋久が、氷のごとく豹変。でも、心の中でいっぱい泣いているんですよね。
この後はベタではあるけれど、とてもいい盛り上がりを見せていきます。
保科がダメ男っぷりを発揮しながらも、根が優しくていい男なのがよかったところです。もちろん、「おまえ、俺を好きだろう?」と言っちゃう不遜な攻ですが、そこがまたツボ。
エロ的には、ツンな朋久がどんどんデレさせられて色気ダダ漏れに。
奈良千春絵師のイラストがアダルトな雰囲気でセクシー。 -
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ネタバレエスシリーズ完結巻です。
このシリーズで特筆すべきは、攻の宗近の尋常ならざる格好よさに尽きる。
BLの基本的なお約束通り、受の椎葉視点で物語は進行し、読者も通常
女役である受に感情移入ってするものなんですが、私はなぜかいつも
攻の方に感情移入しちゃいますし、攻視点が好きなんですが、
今回も例に漏れず、攻の宗近にがんがん持ってかれました。
このヤクザ、格好よすぎ…。
ヘタレで気弱な攻が大好物な私でも、この恐ろしく格好いいヤクザに
惚れずにはいられませんでした。こいつもう、冗談抜きでいい男だ。
非の打ち所がないように見えて、実は誰よりも優しくて、情に厚い。
最後まで、なんとなくこの人成長してないなー…という感じの椎葉
ですが、こういう脆い人も嫌いじゃないです、人間ぽくて。 -
Posted by ブクログ
遠野春日先生デビュー前の同人誌の短編集+書き下ろしショートショート。
遠野先生の作品は「秘めた恋情を貴方に」のみしか読んだことがなかったので、こんな作風のものも書いていたのだと驚きました。
粗削りな部分はたくさんあるのだと思いますが、上品にまとめているものよりもこれぐらい勢いがあるものの方が個人的には好みです。
特に、短編のうち表題ではない方の作品が好きです。
絶対に好きだと認めようとしない受と、そういう目で見ていたはずではないのにいつの間にか惹かれて心を開かせようと動き回る攻、両方とも切なくて応援したくなります。
作品の世界がそれぞれリンクしているのも読んでいて楽しかったです。
奈良先生のイラストも素敵で美しい。
どちらの作品も描写が足りないなと思う部分はあり、消化不良になる人もいるかもしれませんが、千冬の話がすごく良かったので満足です。