大門剛明のレビュー一覧
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大門剛明『氷の秒針』双葉文庫。時効廃止の法改正をテーマに、事件に翻弄される遺族たちの生き様を描いた社会派ミステリー。冒頭から最後まで二転三転の展開と遺族たちの揺れ動く心情が描かれ、一気読みした。時効廃止の法改正により、発生時期の数ヶ月の差で線引きされてしまう二つの凶悪殺人事件。時効成立となったのは一家惨殺事件、時効撤廃となったのは、その数ヶ月後に起きた若妻殺害事件。あろうことか一家惨殺事件の犯人は時効成立後に自首するが、数日後に何者かに殺害される。この殺人事件の犯人と疑われたのは一家惨殺事件の生き残りの小岩井薫だった。一方、若妻殺害事件の遺族である原村俊介は犯人と目される百瀬拓一を追い込んでい
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かつて神都であった伊勢の式年遷宮。そのお木曳を見に行った父娘の父親が、殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受ける。冤罪を晴らすため、証拠を捜し、証人を追い求め、裁判を繰り返すが、判決は覆らない。裁判は昭和、平成、令和と時代を重ね、弁護士も3代引き継がれ、80年という長い時を費やすこととなる。冤罪が、本人や家族だけでなく、周囲の人々の人生まで大きく変えてしまうことが、苦しいほど伝わってくる。
それでも法の下の正義を自らの矜持を持って遂行する弁護士の姿が、世代ごとに人物を変えて描かれる。戦時下で子供が弁護士に向かって「正業に就け」と罵倒(??)するのに驚いた。そんな時代があったのか‥今作では弁 -
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ネタバレ直木賞の候補になっていて、あらすじを見て気になったので読んでみた。
かなりボリュームがある本で読むのに時間はかかったが、読み応えがあり読んで良かったと思える本。
昭和18年に起きた一家強盗殺人事件で、無実の罪に問われた谷口喜介。
当時8歳である娘の波子とその周囲の人達が、人生をかけて冤罪に立ち向かう話。
時代が変わり、世代を超えて、なんとか無罪を…の思いの元に、弁護士や検事達が奮闘する。
やはり身近に法曹界の人間がいるとその道に進もうとなるのか、あまりにも次から次へと皆が弁護士になっていくので出来すぎでは…という思いも抱きつつ(まあ小説だし)、一度死刑執行されてから無罪を勝ち取ることがどれだ -
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第174回直木賞候補作とのことで、手に取りました。
『神都の証人』は、5作品の中で一番の厚みを持つ作品です。
498ページという大ボリュームですが、年末年始に一気読みしてしまいました。
テーマは「冤罪」。
私をページをめくる手から離さなかったのは、読んでも読んでも姿を現さない「真犯人」への執着でした。
その正体を知りたい一心で、物語に引きずり込まれていったのだと思います。
とにかく、真犯人にたどり着くまでが長い。
「あと一歩で事件解決なのでは?」
そう思った矢先、さまざまな事情によってキーマンとなる人物が命を落としてしまう。
これを運命のいたずらと言わずして、何と言えばいいのでしょうか。