ヤマシタトモコのレビュー一覧
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主要キャラの背景も描ききっていよいよ社交ダンス大会に出場、中盤のクライマックス。
1巻からあらためて読みなおしたのだけど、セリフがほんとに素晴らしい。決して印象的なフレーズが登場するわけではない。どちらかといえば文節ごとにブツブツ切れる歯切れの悪いセリフの連続だがそこがいい。人物たちが言葉に対してとことん真摯。彼らにとって、言葉はだれかとコミュニケーションを取るための手段だけでなく、自らを、そして自らを取り巻く世界を認識する手段でもある。ひとつひとつ言語化し、行きつ戻りつ取り消しと修正を経て、徐々に世界を構築していく。どんなに大きな出来事があっても、それがそのまま人物たちに影響するわけではない。言語化を経て初めて成長していく。事実や感情を伝えるのではない、言葉の役割、そのプロセスをヤマシタトモコは知っている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私、もう、このマンガ、大好きだ。
自分に言われているかのようなセリフにぐさっときたり、うなずいたり。
この物語のみんなの頑張りに嬉しくなったり、泣いたり。
高岡先輩がかっこよくてどきどきした。
二宮先輩の笑顔がかわいい。
後ろで女子組(米ちゃん含む)がもだもだしてたのを見て、手をつないでいることに数コマ後分かり、キャー!となった。
「ケド やる?」のあのシーンで、二宮先輩が高岡先輩に歩み寄っていくあのシーンが、すごく好き。
あと高岡先輩が「…そうだよ バカ!」って言った時も!
ひぃー、たまらない。
びっくりしたのは二宮先輩の父親が「普通のオッサン」だったこと。
勝手に、父親も社交ダンスしてて、その重圧に苦しめられてる…だと思ってたので。
そもそも、二宮先輩がダンスやりはじめたきっかけってなんなんだろう?
この先輩二人の頑張っている姿を見て、夏たち1年生たちはどう変わっていくだろうか。
楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初のうち、受けのロンちゃんに出会ってから少し経つまでの攻めのモモがあんまりにしょうもなくて、今からこんなしょうもないおっさんの恋バナを読むのか…と思いながら読み進めていました。でも読み終わると、そのおっさんが自分の中でお姫様に変わっていました。受け攻めで言えばロンちゃんがお姫様ですが、それはまた別として、弱くて、寂しがりで、守ってあげたい可愛い人は、私はモモの方だなと思います。一方ロンちゃんの0か1かしかない実直さも、これ以上ない王子様気質だと思います。身も心も削り合って関係を築くと言うよりは、納まるべき組み合わせの二人が納まるべき場所に納まるべくして無事納まった感じの安心感。あまりにもファンタジーなのに皮肉に感じないのは、お姫様が特別なことは何もない、むしろマイナススタートのしょうもないおっさんだったお陰かなと思います。「王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」そんな決まり文句で本を閉じたくなる、心温まるお話でした。