エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘 下

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    『嵐が丘』は、何冊かの訳書でトライしたが、そのつど挫折。
    たぶん、わたしにするか、おれにするか、ぼくにするか、そこが気になったのかもしれない。わたくし、わたし、あたし、あたくしも同様。年齢や育ち、性格がそれを決める。私の場合は、最終的に河島弘美訳がはまって、念願の完読。訳文もわかりやすくてよかった。(年齢についてだが、ペンギン・ブックスの冒頭のGenealogical Tableには、登場人物の関係だけでなく、生没年月日も記されていて、very helpful。)
    たんなる虚構ではない。場所や家も、そして人々も、個々の材料はエミリーのすぐそばにあった。それらをうまく採り入れつなげて、ひとつの物

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    2026年04月10日
  • 嵐が丘 上

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    ついに読んだぞ、『嵐が丘』。毎回、勢いよく読み始めるのだが、途中でだれがだれかわからなくなり、挫折の繰り返し。
    もともと、ミステリやホラー(ゴシックロマン?)の要素もあって、すぐはわからないように作ってある。なんたって、キャサリンが2人出てくるし、アーンショー家とリントン家が対称形でこんがらがるようにしてある。現在と過去の間の往来もある。謎解きと展開を楽しむ作品なのだ。
    しかし、人間関係が理解できると、そこはエミリーのストーリーテリングの巧さ、一気に読める。完成品を姉と兄と妹(シャーロット、ブランウェル&アン)に読ませた時には、きっとドヤ顔だったに違いない。
    思っていたほどには自然描写は出てこ

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    2026年04月02日
  • 嵐が丘

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    大学時代に卒論で取り上げた大切な一冊。
    嵐が丘でしか味わえない空気感に、まさに虜になってしまいました!
    色々な要素が無駄なく絡み合いながら、壮大だけども非常に個人的な唯一無二の世界が作り上げられていると思います。だからこそ200年にわたって、さまざまな形でアダプテーションされ続けているのでしょう。
    これからも読み続けます!

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    2026年03月28日
  • 嵐が丘 上

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    英国古典文学の傑作として名高い嵐が丘
    作者はシェイクスピアの「ハムレット」や「マクベス」の影響を受けたのかな?
    人間が秘めている負の側面が前面に出ている

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    2026年03月25日
  • 嵐が丘(下)

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    この表現であっているのか分からないけど、
    凄く体力がいる本だ、、
    人生をかけて復習をしたヒースクリフが行き着く先とは。
    やってることはとんでもない。

    ただ、惹かれあうのはどうしたって
    感情だけでどうにでもならないのだろうな。
    そして翻訳のかたの解釈まで乗っていて、
    より深く味わえる本だった。

    これが映像になるのが楽しみで仕方ない。
    憎悪、愛着、執着が詰まった話だった。

    本ってすごい、こんなにのめり込んだの久しぶり。
    最近本の魅力に気がついて、
    新参者だからこれからたくさん開拓していきたいな。

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    2026年03月15日
  • 嵐が丘 下

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    とにかく読んでいておもしろい……。

    語り手の存在、言葉による表現、それ自体が大きな意味を持つと同時に、「おもしろさ」そのものでもある。だから文学的な心地よさや楽しさをすごく感じる。

    激しくも滑稽、重厚で愚か。感情や行為のあまりに過剰なさまと、力強い文章の温度や速度がすばらしく一致していて、なんと気持ちのよい!

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    2026年03月12日
  • 嵐が丘

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    生けるものも死ぬものも、なにかを目にすれば、ある普遍概念に結びついてしまうんだ、無理に気をそらさないかぎり……望むことはただひとつだ。俺はそれをつかみたいと、全身全霊で切に願っている。あまりに長いこと一筋に焦がれてきたから、じきに手が届く気がするんだよ。それも、まもなくのはずだ。それほどに俺という人間は、そこに首まではまりきっている──願いがなかう予感に飲みこまれているんだ。

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    2026年02月21日
  • 嵐が丘

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    ストーリーの乱暴さには何度読むのをやめたくなったかわからないけど、それでも引き込まれて読んでしまいました。まだ下があったか!というくらい引きずり下ろされていく登場人物たち。語り手の配置のうまさ。登場人物が「思った」という描写は一切なくあくまで「登場人物はそう思ったんだろう」という話し手の想像で描かれてるのがユニーク。

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    2025年12月25日
  • 嵐が丘(上)

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    ネタバレ

    恋のから騒ぎの曲。
    昼ドラ華の嵐。
    上巻はストーリーが面白くて夢中で読んでいたが、下巻では登場人物が想像できない程に残酷で、続けて読む気がしなかった。

    こんなに酷い人間を創造できる作者の女性が怖かった。
    作者の父親はアイルランド出身で差別されていた。
    閉鎖的な田舎で暮らしていた環境が残酷なキャラクターを生み出したのか。
    ベルギーに留学しているので、視野は広げられたはず。
    あとがきによると、同じ時代のジェインオースティンは、幸せに育てられて、その著書の内容にも反映されている。

    環境と教育が大事。
    ヒースクリフを親切で拾ってきたばっかりに、隣家も巻き込んで不幸の連鎖。
    代々同じ環境で育つと、不

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    2025年10月18日
  • 嵐が丘

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    ロマンス小説だと思って手に取ったが、ドロドロの愛憎劇だった。ヒースクリフの復讐がとにかく胸糞悪いが、それも含めて面白い。「嵐が丘」を読む前に「ジェーンエア」を読んだが、「嵐が丘」の方が壮大だった。たった2軒の屋敷が舞台で1人称小説だが、3世代分の人生は読み応えがある。再読したい。

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    2025年10月02日
  • 嵐が丘

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    ネタバレ

    以前から気になっていたけれど、モームの読書案内で取り上げられていたことに背中を押されて手に取りました。(三浦しをんの初期のエッセイでも紹介されていたような)

    物語の舞台は200年以上前、重苦しい表紙をみて恐る恐る読み始めたけれど、作品の世界にどっぷり浸かってしまいました。

    どの登場人物も安易に感情移入させない癖と強さを持ち、(こんなにたくさんの登場人物がいても好きと思える人がいない)ぎらぎらした感情表出やぶつかり合いに思わずひるんでしまう。
    これは時代性なのか、国民性なのか、特異な気質なのか、とにかく馴染みがなくてしげしげと眺めてしまいます。
    一方で、訳者の解説にもあるように、そこへユーモ

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    2025年09月01日
  • 嵐が丘(下)

    購入済み

    この緻密で酷薄で、これほどに情熱的な物語を、1800年代というだいぶ前の、田舎に住む、おそらくは人生経験も限られた二十代の女性が完成させたとはとても信じられません。
    まさに唯一無二と言ってよいでしょう。

    そしてこの激しい作品を完成させた女性は、人生に挫折し若くして逝去した実兄の後を追うように、三十歳で亡くなりました。常に毅然とし、作品へのどのような評価も聞き流していたといいます。

    天国の眠りとしての成就でなく、迷える魂となって再び荒野を駆け巡りたい。
    そう断言した著者を、心から敬服します。

    翻訳者も、心底疲れたとあとがきに書いていましたが、著者の強くどこまでも深い魂に触れた、本当によい翻

    #泣ける #深い #感動する

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    2025年06月09日
  • 嵐が丘 上

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    ネタバレ

    登場人物の誰にも共感できない、不幸な暴風雨みたいな物語――そう読んでいる方が多くて驚きました。というのも私は登場人物みんなに共感しつつ、たしかに不幸な物語だとは思いながらも、暴風雨の中であそこまで魂の激しいぶつかり合いが生じるのは幸福だと感じられたからです。「心の中心にいるのはヒースクリフなのよ。たとえほかのすべてが滅びても、ヒースクリフさえいればわたしは存在し続けるし、すべてがそのままでもヒースクリフがいなくなったら、宇宙はひどくよそよそしいものになって、自分がその一部だとは感じられなくなるでしょうね」

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    2025年05月12日
  • 嵐が丘

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    復讐心に凝り固まったヒースクリフが次にどんな酷い仕打ちをアーンショウ、リントン両家に仕向けるのか、そしてヒースクリフを待つ(おそらくは惨たらしい)最期はどんなものになるのか? そんな少しサディスティックな期待感からページを繰る手が止まらない。
    激情の女性キャサリン・アーンショウが錯乱してゆく様は、若い作家の手によるものとはとても思えない鬼気迫るもので、エミリー・ブロンテの並々ならぬ才能を感じ取ることができる。

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    2025年02月19日
  • 嵐が丘 ここは二人の愛の国

    匿名

    ブロンテ姉妹でも難しい妹エミリーの「嵐が丘」をみるく先生が描いてくれて嬉しい。ストーリーも登場人物の心情も取っつきやすくわかりやすくなっている。

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    2025年01月19日
  • 嵐が丘

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    解説をまだ読んでないので凡庸な感想かどうか分からないし、歴史的背景を調べてまで書こうとも思わない。だからいい加減で無責任である。

    題名である嵐が丘と作者が名付けたのは、ヒースクリフの存在がアーンショウ家にとって大きな災厄をもたらす悪魔的存在の隠喩?(表現あってる?)からなのでだろうか。

    私は本書をヒースクリフとキャサリンの悲劇的恋愛を主軸とした物語だとは思えなかった。それはヒースクリフに対して同情心を誘うような小説的技法が全くなかったからである。むしろ本書のメインテーマは悪魔的存在に囚われた一家数代の悲劇からその回復であると思えるのである。(異端的でも解釈は自由である)

    ヒースクリフはキ

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    2025年04月25日
  • 嵐が丘

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    ネリーというえげつない語り手と、ロックウッドの閑話がとてもよかった
    嵐が丘と鶫の辻
    ヒースクリフとキャサリン、エドガー
    リントンとキャシー、ヘアトン
    恐ろしいほど緻密な対比の描写が引き込まれた

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    2024年04月25日
  • 嵐が丘 下

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    めちゃくちゃ濃い。
    無駄な一節はひとつもない。
    いっきに読めてしまう傑作。
    エミリーブロンテ、夭折しなければ他にどんな傑作が書けたのだろう。

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    2023年09月22日
  • 嵐が丘

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    殺伐陰険とした暗い世界に一筋の眩い光が射したような、思わず目を細めてしまう痛烈な愛の物語で、何度読んでも溜め息がこぼれます。
    また、200年近く前に遥か遠くの英国の地で生まれた物語が、今私の手の中にあることにも深いロマンスを感じてしまうのです。

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    2023年06月12日
  • 嵐が丘 下

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    これから私は、草にそよ吹くかすかな風に耳をすます時を思うだろう、静かな大地に休む者達よ安らかであれ…と

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    2023年02月11日