【感想・ネタバレ】嵐が丘 上のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年02月11日

騒がしい世間から隔絶したところ、人間嫌いにとって、まさに天国のような土地…
そこで会ったヒースクロスの恐ろしく激しい愛に慄き始めた、、、

0

Posted by ブクログ 2021年05月27日

ヒースクリフ!なんと狂気に満ちた人物造形。キャサリンを思う気持ちだけが純粋。
不穏な空気が空中に立ちこめている。召使いが語るという手法もはまっている。

0

Posted by ブクログ 2021年04月12日

有名な小説なので、以前読んだと思っていたのは抄訳だったのかもしれない。ロックウッドが手伝のディーンからヒースクリフに関係する人々の話しを聞く、というスタイルの小説である。抄訳では、ロックウッドがディーンから話しを聞くスタイルが割愛され、ヒースクリフだけの話になっていたと思う。イギリスの屋敷についての...続きを読む何の知識がない人でも、翻訳ではわかり易いが、英語で読むのは難しいと思う。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月05日

 19cイギリスヴィクトリア朝の小説。
 作者は有名作家三姉妹の次女、エミリー・ブロンテ。ヴィクトリア朝の小説は、栄華を極めたように見えるヴィクトリア朝期イギリスの水面下の社会問題に気付かせるためのものが多い。
 この小説の特徴は、初期の心理小説、情熱の小説(ヒースクリフとキャシーの関係)、ヨークシ...続きを読むャーの田舎の荒涼とした丘陵地帯という舞台設定、一人称の語りである。他にも18cイギリスで流行った、恐怖による感情の揺さぶりを目指した「ゴシック小説」的要素を持つ。ゴシック要素に関しては下巻のレビューで触れたい。
 この作品の簡単な説明としては、スラッシュクロス屋敷と嵐が丘という屋敷に住むリントン家、アーンショー家の2家族の2世代と邪悪な心を持つ男ヒースクリフの、復讐と愛憎の物語である。
 作品の始まりは、スラッシュクロス屋敷を借りるために嵐が丘の屋敷にロックウッドという男が立ち寄り、彼が寝るときに嵐が丘に住む人たちの複雑な関係性について使用人のネリーが昔話を語って聞かせるというものである。なぜ嵐が丘の人々の関係性がそのように複雑になったのかが昔話により紐解かれていく面白さを感じた。
物語の流れとして、昔話と現在の話という時間軸の前後も特徴となっている。
 この小説の舞台設定は、ヨークシャーの田舎の荒涼とした丘陵地帯である。ヒースクリフとキャシーはとても気性が荒い。さらに2人はお互いと自分のことしか見えていないため、他の人を寄せ付けない。これらは丘陵地帯の悪天候の激しさ、荒々しさと重ね合わせられている。更にはこの小説の流れを見たとき、ヒースクリフが2家族に影響を与えたり人が亡くなったりする悪い時期と、そうでない平和な時期の繰り返しとなっている。これらは突然入れ替わったりする。これも山の天気の変化のしやすさが重ね合わせられているのかなと想像した。
 この小説の語り手は、ロックウッド、使用人のネリーとジラの3人である。ロックウッドは比較的中庸的な視点の傾向があり、ネリーとジラは、一人称の語りらしく、彼女らの主観交じりの視点で語る。一人称の小説では、語り手が与える人物や事柄への印象に関して、語り手の主観が入っていると考えて読むのが肝要である。次読むときは、彼らが自分の想像で結論付けた様々な人物の心情をもっと想像しながら読みたい。
 上巻では主にヒースクリフとキャシーの関係について書かれている。彼らの愛情や関係性について考えるのは楽しかったが、話の展開としては下巻のほうが動くので、むずむずする、先の展開が気になるといった感想を抱いた。

0

Posted by ブクログ 2016年04月29日

この強烈な物語をもっと早く読むべきだった。新訳で読みやすくなっていることもあり、まさにページを繰るのがもどかしいと思いつつ、一気にラストを迎えました。

0

Posted by ブクログ 2011年12月03日

全二冊。必読。小説はこうでなくっちゃというかんじ。爽やかさに欠ける、癖だらけの登場人物たちを一人残らず好きになってしまう。作者ブロンテが生涯故郷を出なかったという事実が興味深い。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年08月16日

こんなまるで台風のような愛を注ぎ合ってしまったら、魂を燃やし尽くしてしまっても仕方ない。
「僕の生命」という科白がヒースの愛と、そこから滲み出る切ない遣る瀬無い感情が一気に上巻終わりに読んでいる側に降り注いで、めちゃくちゃ面白かった。素晴らしい。

0

Posted by ブクログ 2010年12月19日

題名だけ知っていてなかなか手を出さなかった名作。
実はあらすじさえ知らなくて正直こんな昼ドラだとは思わなかった。

0

Posted by ブクログ 2010年02月08日

タイトル通り、荒々しい作品だが、一気に読ませる力がある。
これが処女作にして唯一の小説作品とは、恐ろしい。
訳は断然河島弘美訳を推す。

0

Posted by ブクログ 2023年10月18日

閉鎖的な世界で混ざり合う愛と憎しみ。
終始暗雲たる雰囲気が立ち込めている。
アーンショー家はどうしてこうも皆狂っているのか、、、。

0

Posted by ブクログ 2023年06月19日

18世紀イギリス片田舎のドロドロ愛憎劇。愛は独善的で人間関係は閉鎖的で、カップルとなりうる男女の組み合わせが循環しており純粋に恐いなと思う。そこが面白い。親世代のそれぞれの復讐心混じりの愛が目指していた、または目指せれば生前から安らぎを得られていた価値観が、下巻18章ラストでネリーが指した、19世紀...続きを読むに生きる若者二人の姿だったのかなという印象。主人公ヒースクリフが清々しいほどのヒール振りを発揮してくれていて、あくまで小説だからという前提の下、小気味よく感じられた。彼が心の恋人キャシーへの熱情を語るいくつかの場面は、作中屈指の暗い輝きを放っていて読み応えがある。

0

Posted by ブクログ 2016年09月28日

ネリーの語りまでが長い。
登場人物がとらえにくい。
皆狂っていて、嵐が丘にとりつかれている。心を尽くしても贅をつくしても
満たされない寒々しさが苦しい。

0

Posted by ブクログ 2015年11月19日

十年以上ぶりに読み返した名作。
印象度としては初めて読んだときの方が強烈だったかな、とは思いますが、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいました。簡潔な表現なのに、人物の感情描写がずはずば!と心の中に切り込んでくる感じはさすが。

キャサリンが、自分の選択について「魂と心では思うのよ、私は絶...続きを読む対にまちがっているって」と言う下りがありますが(160ページ)、こういう直感を絶対に無視しちゃいけないんだよな、と、この歳になってつくづく思います。
「この選択は間違いだ」と魂がはっきり言ってくれる場合は勿論、「なにかおかしい、引っかかる」というレベルでも、そのシグナルを無視しては駄目。とくに人生を左右する選択で魂の声を無視してはいけないのですよね。

ただ…キャサリンが魂の声に従っていたら、幸せになれたのかというと、あまり幸せな想像ができないのですが(^^;)

0

Posted by ブクログ 2015年08月24日

サマセット・モームが"世界の十大小説"の中で名を挙げている、エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。個人的には1939年のローレンス・オリヴィエ主演のものが好きですが、何度も映像化されています。今までにも原作に何度かチャンレジしたのですが、いつも挫折してました。と...続きを読むいうことで、念願の原作読破に成功しました。なぜ、今まで読み終われなかったのかわからないくらいに、今回はスラスラと読めました。大人になったということですかね?

0

Posted by ブクログ 2014年08月22日

狂気狂気の復讐劇。狂人ばかり出てくるので、そのテンションでいろいろ進むが、視点が常識人の女中のものなので、それがバランサーになり、物語を成り立たせている。恨み憎しみの悲劇は芸術として長く語り継がれる。反対に美談に芸術性を語る人は少ない。共感できる側面がないからだろうか。そんな単純な問題ではないようだ...続きを読むが、今日はあまり深く考えるには疲れすぎた。

ヒースクリフの次の言動が気になってしまう。お互い独善に酔い、相手をののしり合いながら結びつくヒースクリフとキャサリンの関係に人間の悲しさを見る。本能と理性と良心に股をかけた悲しき姿である。ヒースクリフの怨みのエネルギーが強すぎる。それに当てられ次々に登場人物の生命が削り取られる。我々もぼそりとつぶやきながら、現代においてヒースクリフを再現しているのではなかろうか。悲しい。

0

Posted by ブクログ 2014年03月15日

性格が悪い登場人物だらけで虐待、ヒステリー、復讐と読むのがしんどくなる。と思いきや続きはとても気になりついつい読んでしまいました。
下巻も楽しみです。

0

Posted by ブクログ 2012年02月05日

登場人物全員が濃い。まともな人間が一切出て来ないのがとても面白い!とにかく狭い世界でゴチャゴチャな人間関係を織り成す物語。キャサリンはめちゃ性格悪いがモテる。きっと美しい人なんだろーなー。キースクリフもかなりヤバイ。続きが気になります。

0

Posted by ブクログ 2011年11月22日

ずいぶん昔に読んだので、内容はほとんど忘れてしまった。

ただ、方言のせいかやたらと言葉遣いが乱暴であったのと、胸を引

き裂かれるようなラストの印象だけが残っている。

最近になって、無性に読み返したくなって手に取ってみた。

不幸に向かってせっせと糸を縒り合わせているようにしか見えない

登場人...続きを読む物にいらいらしながらも、物語に引き込まれる。

0

Posted by ブクログ 2011年04月14日

この本に出てくる登場人物はほとんどの人が感情がむき出しで、とにかく激しい。なんなんだこの人たちと思うが、その分登場人物一人ひとりの気持ちにも感情移入しやすい。
また結構長い話だが一気に読ませる力があって何回読んでも様々な楽しみ方ができる。

0

Posted by ブクログ 2011年03月16日

とにかく凄い。
そんじょそこらの昼ドラより過激なセリフと行動の嵐。

今の時代にこれだけ衝撃的なんだから昔はやばすぎて酷評されたのもうなずける。

洋書で読みたかったけど難しいので翻訳に逃げました。

おいお前やりすぎだろ!という精神錯乱状態の人がいっぱい出てきますが、怖いもの見たさのような面白さが...続きを読むあります。完全に背筋も凍るホラーの域なのに、なぜか穏やかな感じもある不思議な話です。神話に近い。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月03日

Wuthering Heights(1847年、英)。
登場人物が見事に病んでいる。ただ、少なくとも虚無的ではない。彼等は力の限り相手を愛し、憎む。泥沼の愛憎劇なのに多くの人を魅了してやまない理由は、このひたむきさにあるのだろう。特筆すべきは、語り手の批評眼の公正さだ。道を踏み外す者にも理由があり、...続きを読む本人だけの責任ではないことを、彼女は熟知している。しかし、最終的に運命は自分で選び取るものであり、苦境を乗り越えて相手を許せる者にしか幸せを掴むことはできないと、物語の結末を通して言外に語る。病的なドラマの背後に、まっとうで強靭な人生観がある。30歳にもならない作者がどうやってこの心境に達したのか、感嘆するばかりだ。

0

Posted by ブクログ 2013年01月30日

キャシーとヒースクリフ、道徳や常識を超えた、自由な1対の魂が嵐が丘の厳しい自然と共に綴られています。
既成の常識でなく筆者独自の人のあるべき様など、文学の自由な息遣いを感じられた。

0

Posted by ブクログ 2009年10月17日

2008.07.02. ついに読み始めた!と思ったら、あっという間に読み終わってしまった。「嵐が丘」近年に見ないジェットコースターのようなメロドラマ。ヒースクリフ悪魔。でも、おもしろいんだなぁ。下巻を早く読みたい。

0

Posted by ブクログ 2024年01月11日

三代にわたる三角関係の話

育った環境によるのか、
元々の人格が環境によって育てられたのか、
登場人物たちの個性が強く、語り手の印象は薄い

子供が虐待されるのはきつい

0

Posted by ブクログ 2016年12月22日

昔ながらの名作は読みにくいものが多いけど、その中ではすらすら読み進められた。キャサリンとヒースクリフの恋愛物語とおもいきや、最終的にはそういうわけでもないらしい。

0

Posted by ブクログ 2013年04月22日

良い意味でも悪い意味でもお似合いなヒースクリフとキャサリンが好き勝手に周りを困らせていました。
劇的で良かったのだけど、
上品過ぎたかな・・・。

映画版の方が、エンターテイメント性はありそう。

0

Posted by ブクログ 2013年02月12日

さすが近代イギリス小説って感じで台詞が長い。でも読みやすい。ぐんぐん読めます。
ヒースクリフとキャサリンの関係にときめいてしまう自分がしばしば…。血縁の濃さが源氏物語ばりだ。

0

Posted by ブクログ 2012年12月03日

個人的にはこの一癖も二癖もある登場人物たちについていけず…。
誰かに共感することもできず、
見守るような視点で客観的に見ることもできず。
読んでて自分の内面も殺伐として来る感じがしました。

それだけ引き込まれていたとも言えるのかもしれませんが、
とにかく読むの疲れます。笑

0

Posted by ブクログ 2012年07月08日

歪んだ愛と、復讐を描いた話。激しい感情についつい引き込まれてしまうが、一回読んだだけでは何のことやらわからない、というのが正直な感想。

0

Posted by ブクログ 2010年03月15日

一気に読み進めてしまう作品とうたっているけれど、実際はそこまで・・・っていう感じ。
もっと歳をとってから読んでみたい。また感じ方も違うんだろうな。

0

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング