感情タグBEST3
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嵐が丘に行ってふたつの屋敷を行き来してみたい
でも実際にそうしなくても、想像の中で何度もそうできた
ドロドロしてもよさそうだし実際ドロドロしてるのだろうけど、嵐が丘の爽やかさと主人公ふたりの情熱的ではあるもののピュアな精神がそう感じさせない
愛憎劇という言葉がなぜかピンとこないのは多分そのせい
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帯の強くて脆い愛とありましたが、どこが!と全力で言える。
登場人物全員過激で辛辣で非情です。
今のところ誰も好きじゃないんですけど、この先がどうなるのかすごく気になる。
一番可哀想なイザベラ・・・せめてイザベラだけでも救いがあればいいのですが・・・
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※全体のネタバレになってしまうので、具体的なテキストレビューは下巻の方に書きました。
非常に面白かったです。
憎み合おうがどうしようもなく惹かれあう激しい愛憎劇がお好きな方にはほんとお勧め。
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キャサリンはヒースクリフ、ヒースクリフはキャサリン。
幼い日にかたく結ばれた愛情が
許されないものだと知ったとき、
若いふたりに致命的なすれ違いが生じる。その狂おしい顛末。
あらためて読んでみると、ネリーしゃべりすぎ(笑)
ネリーが妙な気をまわすせいで
こじれてる部分もかなりありそうだし、
案外「信頼できない語り手」なのかもしれない。
小野寺訳はネリーの小姑じみた嫌味も、
キャサリンの純粋さもうまくひろいあげてあざやか。
おどろおどろしさだけでなく、
風俗小説ふうのおもしろみがあることに気付かされた。
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登場人物は少ないのだが、少しややこしいため
巻頭の人物関係図を何度も確かめてしまった。
ネリーさんがお手伝いという立場にもかかわらず、
自分の心情や態度を貫き通して勇ましいなぁと
思った。
読んでいて気持ちが灰色になったが続きが気になる
ので下巻も読もう。
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文学史上に残る世界的な傑作……とされているが、個人的にはそこまで評価したいとは思わなかった。理解が難しいこともあるが、そもそも内容が暗すぎるのである。とくにヒースクリフは、いまでいう「サイコパス」としか思えない。屋敷を2つとも手中に収め、両家の家族をバラバラにしてしまうその様は、人こそ殺してはいないが、「北九州一家監禁殺人事件」「尼崎連続殺人事件」を想起させられた。むろん、内容が暗いからといって文学として質が低いということはないし、実際このような物語を着想することはすばらしいと思うが、とはいえやはり1人の読者として、積極的に評価したい気持にはなれなかった。最終的にキャシーとヘアトンが結ばれたことはよかったが、キャシーもまたさんざん悪態をついていたので、すなおに喜ぶ気にはなれない。とにかく登場人物の誰もが「イヤなヤツ」で、誰にも感情移入ができないのである。そういうなかで延延と恋愛要素を描かれてもしらけてしまう。作品の舞台同様に、まさに荒れ果てた大地のような小説である。
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個性のある登場人物たちが出会い、化学反応を起こながら話が展開していく。冒頭の人物関係図は読むのに役立つが、反面ネタバレ要素もあり微妙なところです。話の中心人物であるヒースクリフの高等が謎で、キャサリンを差し置いてなぜかイザベラと結婚してしまう謎は下巻でもう少し明らかになるのでしょうか。上巻での説明では納得出来ないです。最後のページで物語の主観者であるロックウッドが話に介入する予感があって楽しみです。
上巻はまさに語り部であるネリーが奇しくも言ったダラダラ感があります。下巻でテンポよく進む展開でありますように。
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海外文学は敷居が高いように感じていたのですが、手始めに母が少女時代に読んでいたというこの作品を手に取ってみた。
アーンション家一族、気性が荒すぎて恐怖さえ抱きます。狂気じみてる。下巻が楽しみです。
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初めてのブロンテ、と言うより元々海外の小説はあまり読まないので、こんな有名な3姉妹作家と作品それ自体の存在を知らなかった…。何人かの友人はこのウェブ本棚を見てくれているので、幾人かが失笑している顔が思い浮かびますw。
まだ下巻を残しているが、この小説は間違いなく当たり。血縁、愛憎を用いて地獄絵図を描くというのはベタベタな手法だし、ヒースクリフは「よくもまぁここまで…」というほどの極悪人なのだが、何故か「カッコイイ」のだ(そしてヒンドリーはカッコ悪いのだ)。ヒースクリフみたいなタイプを彼氏や結婚相手には絶対にしないだろうが、女性の読者にとっても魅力的なのはヒースクリフではないだろうか?(あくまで小説の中の登場人物だから言えること)
TPOを弁えて時には紳士的な対応も出来る、色気のある美悪人、遊び相手としてはモテるだろう…笑。「嵐が丘」は日本でも舞台化されたりしたらしいが、多分、相当な美男子がヒースクリフ役をもらったのではないか?
子供の頃に読んでいたマンガ「幽遊白書」の定期的なキャラクター人気投票では何故か毎回、主人公の浦飯幽助よりも準主役の「飛影」が一位だったような気がする。ヒースクリフと飛影はイメージが結構被る。
肩に力が入り過ぎて一緒に居て疲れる、堅物な生真面目、暑苦しい人…同じ男性として、こういう人は嫌い。でもチャラい男も嫌い。要は、バランスなのだろう
(尊敬する福田恒存「生真面目なものを憎む」云々、やはり個人的にも「非」真面目が一番好き。また、創造は「非」真面目さがないと出来ないとさえ思う。勿論「不」真面目はバツ、論外)
こうして登場人物について熱く語ってしまっている時点で、この小説が魅力的な裏付けなのだろう。
最後に…
光文社文庫の訳がここまで読み易いとは!目から鱗。以前から、カバーの雰囲気や書店でザッとめくってみた感覚で「読みやすそうな訳だなぁ」とは思っていた。注釈を出来るだけ排除した、読者の事を気遣った訳である事がよくわかる。何より注釈が多過ぎると、読書において決定的に大事(だと私が考えている)なリズムが生まれない。「失われた時を求めて」も「悪霊」も、光文社で読もうっとw
日本人作家に関して言えば、Sn潮社文庫ほど確たる地位と威厳のある文庫もないだろう。しかし海外作家の訳は、私なんかが読むには格調が高過ぎて学術的過ぎる。←悪口ではなく、レベルが高過ぎてついていけないという意図です。
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狂った人たちによる愛憎劇。リントン家とアーンショウ家の人たちが狂っていく様子が凄まじい。ヒースクリフの復讐がどういう結末を迎えるのか楽しみ。下巻読もう。
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再読。改めて読み返してみても凄まじい、荒れ狂う感情と罵詈雑言の暴風雨。著者の生い立ちを知った今となっては、思わず「お嬢さん、そんな辛辣な言葉をどこで身につけたのでしょうか」と問い正したくなる。ここには汲めど尽きぬ感情の濁流はあれど、純粋な感情は存在しない。愛は憎しみを帯び、憎しみが愛の源泉となるような、愛憎割り切れぬ思いが出口を求める事もなく渦巻いていている。決して嵐が丘の外の世界を描こうとせず、外部のものも決して関与できないその世界観が作者の内面そのものだと考えてみて、ただただ呆然とするばかりであった。
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一旦造形された性格や品性っていうのはずっと変わらない物なんだと思った。でもそれは愛情感情も同じ。
「嵐が丘」という題名にふさわしい登場人物達。荒々しい感情と相容れない立場をぶつけ合いながら、これからどうすればいいのか、どうなるのか、どうしたいのか。
衝撃を受けつつも期待して下巻に進みます。
Posted by ブクログ
冒頭から妙に引き込まれた。人嫌いすぎて、出てくる人出てくる人どんどん盛り下がって行くのが新鮮。本筋に入ると、今度は原色の絵の具がチューブから噴出して自分勝手に塗りたくっていくような激しさ。途中、冗長だなと感じたところで、本文にも「退屈な話」と。率直。
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個人的には、この作品を読んだ直後に出たケイト•ブッシュ「嵐が丘」を初めて聴いた時の印象が忘れられない。
"It's me, your Cathy. I've come home. I'm so cold. Let me in your window."
というフレーズは、この作品そのものです。
…今の人は、「恋のから騒ぎ」のオープニング曲だと思ってるのかもしれませんけど…