無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
『嵐が丘』は、何冊かの訳書でトライしたが、そのつど挫折。
たぶん、わたしにするか、おれにするか、ぼくにするか、そこが気になったのかもしれない。わたくし、わたし、あたし、あたくしも同様。年齢や育ち、性格がそれを決める。私の場合は、最終的に河島弘美訳がはまって、念願の完読。訳文もわかりやすくてよかった。(年齢についてだが、ペンギン・ブックスの冒頭のGenealogical Tableには、登場人物の関係だけでなく、生没年月日も記されていて、very helpful。)
たんなる虚構ではない。場所や家も、そして人々も、個々の材料はエミリーのすぐそばにあった。それらをうまく採り入れつなげて、ひとつの物語を作り上げる。そういうふうに読むと、書き上げた時のエミリーの喜びもわかる。(最終部分は、思っていたより、ちと安易。オースティンの『高慢と偏見』ほどじゃないけど。)
Posted by ブクログ
復讐が遂げられたかに思えたところから、一転、幸福の歯車が回り始める。
キャサリン2世がアーンショーを肯定するところが肝か。それも文字の学習で肯定する。
教育によって格付けされた社会が、教育によって相手を認めるようになる。一方は背伸びし、一方は膝を曲げる。
出自も分からないヒースクリフを認めてくれたのは、始めは旦那様。次にキャサリン1世。そのキャサリンを育んだのは、旦那様とヒンドリー。切れ目のない肯定の輪がある。そこに借家人と召使いも組み込まれている。
生きている間だけではなく、死んでからともに埋葬されるというのは一種の天国だ。それもキャサリンと最終的に結ばれてしまった、その夫を排除することなく。
これは社会のあり方だ。
Posted by ブクログ
ページを捲るのももどかしいほど、といわれた通り本当におもしろかった!
死ぬほど愛するとはこういうことか。
キャサリンとヒースクリフは似た者同士。愛は相手そのものを見ていない幻想だと福永武彦が書いていたことを思い出す。二人ともお互いのもはや偶像化した魂を愛していたように思える。命をかけた崇拝、執着、憎悪。愛によって生きるがそれによってまた命が削られていくようなエネルギーを感じた。
下巻p336から、ヒースクリフの人間的な感情が初めて流れだしたシーンがすごい。あーーーーもう感想文なんか書いていられないです。素晴らしいです。全く意味は違うけれど、ハリーポッターのセブルスの真実を知ったときのような感動。なんて素敵なんだろう。愛のためにここまでする人がいるのか。それとも悪魔か。
ヒースクリフが出会うすべての人を歪めていく中で、ネリーだけは一貫していて安心できる。彼女のお陰でまとまったようなものだ。すごい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。