エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘(上)
    ヒースクリフもキャサリンもなんて気性が荒いの。ヒースクリフは恐ろしいな。こんな人たちと暮らすなんて無理!
    レビューは下巻で書く。
  • 嵐が丘 上
    十年以上ぶりに読み返した名作。
    印象度としては初めて読んだときの方が強烈だったかな、とは思いますが、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいました。簡潔な表現なのに、人物の感情描写がずはずば!と心の中に切り込んでくる感じはさすが。

    キャサリンが、自分の選択について「魂と心では思うのよ、私は絶...続きを読む
  • 嵐が丘 下
    エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。イギリスのヨークシャーにある2つの館"嵐が丘"と"スラッシュクロス"を舞台に、ヒースクリフの愛と復讐を描いた作品です。ヒースクリフ以外にも、一癖も二癖もある登場人物ばかりで魅力的なキャラクターが皆無な気もするのですが、それでも続きが気になってい...続きを読む
  • 嵐が丘 上
    サマセット・モームが"世界の十大小説"の中で名を挙げている、エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。個人的には1939年のローレンス・オリヴィエ主演のものが好きですが、何度も映像化されています。今までにも原作に何度かチャンレジしたのですが、いつも挫折してました。ということで、念願の原...続きを読む
  • 嵐が丘(上)
    狂った人たちによる愛憎劇。リントン家とアーンショウ家の人たちが狂っていく様子が凄まじい。ヒースクリフの復讐がどういう結末を迎えるのか楽しみ。下巻読もう。
  • 嵐が丘 上
    狂気狂気の復讐劇。狂人ばかり出てくるので、そのテンションでいろいろ進むが、視点が常識人の女中のものなので、それがバランサーになり、物語を成り立たせている。恨み憎しみの悲劇は芸術として長く語り継がれる。反対に美談に芸術性を語る人は少ない。共感できる側面がないからだろうか。そんな単純な問題ではないようだ...続きを読む
  • 改訳 嵐が丘
    誰もかれも救いようのない性質で、ヒステリックで、愛に対してバカがつくほど純粋で、そのため憎しみがひたすら連鎖して、勢い良くころげおちていくような話・・。先が気になって止まらなかった。
    それなりの家系に生まれついたそれなりの生まれの登場人物たち、その誰もかれもが憎しみにかられて何の遠慮もなく人を罵るこ...続きを読む
  • 嵐が丘 上
    性格が悪い登場人物だらけで虐待、ヒステリー、復讐と読むのがしんどくなる。と思いきや続きはとても気になりついつい読んでしまいました。
    下巻も楽しみです。
  • マンガで読む名作 嵐が丘
    憎しみの行き着く果て
    古典名作。
    実はこの本、『ジェーン・エア』とともに活字のものは挫折している。
    いつかは読みたいと思っていたが、とりあえずマンガで慣らし.....

    マンガだからかもしれないが、ヒースクリフが憎悪の塊になっているのが、なぜなのかわかりにくい。
    愛する者と引き裂かれた、その兄から虐...続きを読む
  • 嵐が丘(上)
    激情。野蛮なまでに人を愛すること。地位や裕福さが幸せにつながらない不条理さ。憎い、でも愛しいあなた。あなたは私そのもの。
  • 嵐が丘(下)
    永遠に続く愛が困難なように、永遠に続く憎悪もまた困難である。人は生涯を憎しみで染め切れるほど強くはない。ヒースクリフは愛するが故に憎み、憎む事でまた愛情を確認する感情の永久機関を手にしたのだが、それは感情を向けるべき相手の死と折り合いをつけるための必然的産物だったのではないだろうか。「あたしは死しか...続きを読む
  • 嵐が丘(上)
    再読。改めて読み返してみても凄まじい、荒れ狂う感情と罵詈雑言の暴風雨。著者の生い立ちを知った今となっては、思わず「お嬢さん、そんな辛辣な言葉をどこで身につけたのでしょうか」と問い正したくなる。ここには汲めど尽きぬ感情の濁流はあれど、純粋な感情は存在しない。愛は憎しみを帯び、憎しみが愛の源泉となるよう...続きを読む
  • 嵐が丘(下)
    ■ほかの訳も読んでみないと最終的に結論を言うことはできないんだけど、でも、イメージしてたよりもずっと「恋愛モノ」じゃなかった。いま私たちが言うところの「恋愛」とは違う。さらに、キャサリンとヒースクリフの間には身分差があるけど、社会的な問題提起をした小説でもない。
    ■キャサリンとヒースクリフの「愛」っ...続きを読む
  • 嵐が丘 上
    登場人物全員が濃い。まともな人間が一切出て来ないのがとても面白い!とにかく狭い世界でゴチャゴチャな人間関係を織り成す物語。キャサリンはめちゃ性格悪いがモテる。きっと美しい人なんだろーなー。キースクリフもかなりヤバイ。続きが気になります。
  • 嵐が丘 下
    互いに憎しみ合って、いやな話なのに、惹きつけられる。

    特に残り1/3はそれこそ頁を繰る一瞬も惜しい程のめり込んでしま

    った。

    復讐の完遂間近にしてヒースクリフを襲う苦悩と、カタストロフに

    胸を打つと同時に、最後に残った希望の光にほっとした。

    またいつか、やむにやまれぬ衝動に、嵐が丘を手する...続きを読む
  • 嵐が丘 上
    ずいぶん昔に読んだので、内容はほとんど忘れてしまった。

    ただ、方言のせいかやたらと言葉遣いが乱暴であったのと、胸を引

    き裂かれるようなラストの印象だけが残っている。

    最近になって、無性に読み返したくなって手に取ってみた。

    不幸に向かってせっせと糸を縒り合わせているようにしか見えない

    登場人...続きを読む
  • 嵐が丘(下)
    暴君ヒースクリフ怖ー。でも閉ざされた環境でこんなに複雑で憎しみに満ちた人間関係が、ある程度すっきりと終わった事に感動。
    登場人物全員が生き生きと描かれてる。
  • 嵐が丘 下
    結局誰も彼も救われない。
    死は平等に降り注いで、そこに善良なのか等関係なく降り注ぐ。それだけ待って生き長らえたヒースには賛辞を。

    狂おしい程の執着と愛と憎しみが面白い。
  • 嵐が丘(上)
    一旦造形された性格や品性っていうのはずっと変わらない物なんだと思った。でもそれは愛情感情も同じ。

    「嵐が丘」という題名にふさわしい登場人物達。荒々しい感情と相容れない立場をぶつけ合いながら、これからどうすればいいのか、どうなるのか、どうしたいのか。

    衝撃を受けつつも期待して下巻に進みます。
  • 嵐が丘 上
    この本に出てくる登場人物はほとんどの人が感情がむき出しで、とにかく激しい。なんなんだこの人たちと思うが、その分登場人物一人ひとりの気持ちにも感情移入しやすい。
    また結構長い話だが一気に読ませる力があって何回読んでも様々な楽しみ方ができる。