エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘(上)

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    海外文学は敷居が高いように感じていたのですが、手始めに母が少女時代に読んでいたというこの作品を手に取ってみた。
    アーンション家一族、気性が荒すぎて恐怖さえ抱きます。狂気じみてる。下巻が楽しみです。

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    2018年05月24日
  • 嵐が丘 下

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    陰気くさいメロドラマとしか言いようがない。
    訳者にこだわったので、読みやすかったのが幸い。名作だとは思う。

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    2016年09月28日
  • 嵐が丘 上

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    ネリーの語りまでが長い。
    登場人物がとらえにくい。
    皆狂っていて、嵐が丘にとりつかれている。心を尽くしても贅をつくしても
    満たされない寒々しさが苦しい。

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    2016年09月28日
  • 嵐が丘(上)

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    初めてのブロンテ、と言うより元々海外の小説はあまり読まないので、こんな有名な3姉妹作家と作品それ自体の存在を知らなかった…。何人かの友人はこのウェブ本棚を見てくれているので、幾人かが失笑している顔が思い浮かびますw。

    まだ下巻を残しているが、この小説は間違いなく当たり。血縁、愛憎を用いて地獄絵図を描くというのはベタベタな手法だし、ヒースクリフは「よくもまぁここまで…」というほどの極悪人なのだが、何故か「カッコイイ」のだ(そしてヒンドリーはカッコ悪いのだ)。ヒースクリフみたいなタイプを彼氏や結婚相手には絶対にしないだろうが、女性の読者にとっても魅力的なのはヒースクリフではないだろうか?(あくま

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    2016年05月27日
  • マンガで読む名作 嵐が丘

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    ヒースクリフは孤児で周りから酷い仕打ちを受ける。
    孤児の時に一緒に住んでいたキャサリンのことが好きで、虐げられた周りの人に仕返しをする。 
    キャサリンの夫の目の前でラブラブの姿を見せたり、キャサリンの夫の妹と駆け落ちしたり。
    キャサリンの兄から酷い仕打ちを受け、兄が亡くなり子に対して字を覚えさせなかったり、とにかく酷い。

    最後には死んだキャサリンの亡霊が見えるようになり、絶食で亡くなるが笑顔で亡くなるヒースクリフの亡骸がある。
    ヒースクリフは最後は幸せになくなったと言える。

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    2016年03月07日
  • 嵐が丘 下

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    流石に最後の、ヒースクリフがなにものかにとりつかれたような死を遂げるシーンは圧巻。彼の一生は本当に孤独だったんだろうなぁ、と今回、しみじみ彼に同情しました。

    他者から傷つけられた痛みや、キャサリンとの失恋を、外で別の方法で癒やすことができていたら、彼の人生も変わっていたんだろうなぁ、と思います。
    でも、それだけキャサリンの存在が彼にとっては大きかったんだろうな。

    決して幸せではないけど、不幸せでもない死に方だったのでは。
    読んでいて切なくなりました。

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    2016年01月10日
  • 嵐が丘(下)

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    私は『嵐が丘』というのは、イメージで恋愛ものだと思っていたけど、読んでみて要素はあるけど、とんでもない!復讐なのだ。

    狭い世界で数人しか知らない中で暮らしている。そんな中での復讐劇。

    最初の方で、家系図があり、なぜこの3人が一緒に暮らしているのか、とても疑問に思った。組み合わせがおかしいではないか?しかも、人間関係が最悪の状態なのだ。
    いったい何があって、こんなことになっているのか?
    その謎を家政婦ネリーの語る過去によってわかる構成になり、さらにその後が描かれている。

    ヒースクリフはある出来事から憎しみや嫉妬を増幅させ、言葉の端々で、態度で、人をコントロールし、表に出し切っていく。みんな

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    2015年11月25日
  • 嵐が丘(上)

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    ヒースクリフもキャサリンもなんて気性が荒いの。ヒースクリフは恐ろしいな。こんな人たちと暮らすなんて無理!
    レビューは下巻で書く。

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    2015年11月21日
  • 嵐が丘 上

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    十年以上ぶりに読み返した名作。
    印象度としては初めて読んだときの方が強烈だったかな、とは思いますが、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいました。簡潔な表現なのに、人物の感情描写がずはずば!と心の中に切り込んでくる感じはさすが。

    キャサリンが、自分の選択について「魂と心では思うのよ、私は絶対にまちがっているって」と言う下りがありますが(160ページ)、こういう直感を絶対に無視しちゃいけないんだよな、と、この歳になってつくづく思います。
    「この選択は間違いだ」と魂がはっきり言ってくれる場合は勿論、「なにかおかしい、引っかかる」というレベルでも、そのシグナルを無視しては駄目。とくに人生を

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    2015年11月19日
  • 嵐が丘 上

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    サマセット・モームが"世界の十大小説"の中で名を挙げている、エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。個人的には1939年のローレンス・オリヴィエ主演のものが好きですが、何度も映像化されています。今までにも原作に何度かチャンレジしたのですが、いつも挫折してました。ということで、念願の原作読破に成功しました。なぜ、今まで読み終われなかったのかわからないくらいに、今回はスラスラと読めました。大人になったということですかね?

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    2015年08月24日
  • 嵐が丘 下

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    エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。イギリスのヨークシャーにある2つの館"嵐が丘"と"スラッシュクロス"を舞台に、ヒースクリフの愛と復讐を描いた作品です。ヒースクリフ以外にも、一癖も二癖もある登場人物ばかりで魅力的なキャラクターが皆無な気もするのですが、それでも続きが気になっていまい、ページをめくる手が止まらなくなります。作中でヒースクリフ自身もネリーに語ってますが、ラストまで読むと彼が道化師に見えてきてしまい、少し可哀想になってしまいました。ある意味ハッピーエンドの作品かな。

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    2015年08月24日
  • 嵐が丘(上)

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    狂った人たちによる愛憎劇。リントン家とアーンショウ家の人たちが狂っていく様子が凄まじい。ヒースクリフの復讐がどういう結末を迎えるのか楽しみ。下巻読もう。

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    2015年01月25日
  • 嵐が丘 上

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    狂気狂気の復讐劇。狂人ばかり出てくるので、そのテンションでいろいろ進むが、視点が常識人の女中のものなので、それがバランサーになり、物語を成り立たせている。恨み憎しみの悲劇は芸術として長く語り継がれる。反対に美談に芸術性を語る人は少ない。共感できる側面がないからだろうか。そんな単純な問題ではないようだが、今日はあまり深く考えるには疲れすぎた。

    ヒースクリフの次の言動が気になってしまう。お互い独善に酔い、相手をののしり合いながら結びつくヒースクリフとキャサリンの関係に人間の悲しさを見る。本能と理性と良心に股をかけた悲しき姿である。ヒースクリフの怨みのエネルギーが強すぎる。それに当てられ次々に登場

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    2014年08月22日
  • 改訳 嵐が丘

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    ネタバレ

    誰もかれも救いようのない性質で、ヒステリックで、愛に対してバカがつくほど純粋で、そのため憎しみがひたすら連鎖して、勢い良くころげおちていくような話・・。先が気になって止まらなかった。
    それなりの家系に生まれついたそれなりの生まれの登場人物たち、その誰もかれもが憎しみにかられて何の遠慮もなく人を罵るこの感じ、なかなかないように思います。かなり終盤までそんな感じなのに、最後はすべての風がやんだような、穏やかな終わり方で、それがまた何とも言えず心に残る。

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    2014年03月16日
  • 嵐が丘 上

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    性格が悪い登場人物だらけで虐待、ヒステリー、復讐と読むのがしんどくなる。と思いきや続きはとても気になりついつい読んでしまいました。
    下巻も楽しみです。

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    2014年03月15日
  • マンガで読む名作 嵐が丘

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    憎しみの行き着く果て
    古典名作。
    実はこの本、『ジェーン・エア』とともに活字のものは挫折している。
    いつかは読みたいと思っていたが、とりあえずマンガで慣らし.....

    マンガだからかもしれないが、ヒースクリフが憎悪の塊になっているのが、なぜなのかわかりにくい。
    愛する者と引き裂かれた、その兄から虐げられていたから.....
    そう、理由はそれなのだけれど、そこまで恨みがましく、次代にたいしても復讐することなのか?
    人の憎しみの度合いという物はそれぞれだし、それだけキャサリン(アーンショー)を愛していた、とも捉えることはできる。
    ただ、その根底には「孤児だから」という著者の偏見が含まれているので

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    2015年03月18日
  • 嵐が丘(上)

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    激情。野蛮なまでに人を愛すること。地位や裕福さが幸せにつながらない不条理さ。憎い、でも愛しいあなた。あなたは私そのもの。

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    2013年05月02日
  • 嵐が丘(下)

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    永遠に続く愛が困難なように、永遠に続く憎悪もまた困難である。人は生涯を憎しみで染め切れるほど強くはない。ヒースクリフは愛するが故に憎み、憎む事でまた愛情を確認する感情の永久機関を手にしたのだが、それは感情を向けるべき相手の死と折り合いをつけるための必然的産物だったのではないだろうか。「あたしは死しか感じもしなければ、見えもしないわ!死んだような気持ちよ」嵐が丘を染める感情の暴風雨が晴れたその先の風景は、やり切れない程の死の景色が広がっていた。著者が本作を刊行した翌年に病没してしまうことも、無関係ではない。

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    2013年02月15日
  • 嵐が丘(上)

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    再読。改めて読み返してみても凄まじい、荒れ狂う感情と罵詈雑言の暴風雨。著者の生い立ちを知った今となっては、思わず「お嬢さん、そんな辛辣な言葉をどこで身につけたのでしょうか」と問い正したくなる。ここには汲めど尽きぬ感情の濁流はあれど、純粋な感情は存在しない。愛は憎しみを帯び、憎しみが愛の源泉となるような、愛憎割り切れぬ思いが出口を求める事もなく渦巻いていている。決して嵐が丘の外の世界を描こうとせず、外部のものも決して関与できないその世界観が作者の内面そのものだと考えてみて、ただただ呆然とするばかりであった。

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    2013年02月13日
  • 嵐が丘(下)

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    ネタバレ

    ■ほかの訳も読んでみないと最終的に結論を言うことはできないんだけど、でも、イメージしてたよりもずっと「恋愛モノ」じゃなかった。いま私たちが言うところの「恋愛」とは違う。さらに、キャサリンとヒースクリフの間には身分差があるけど、社会的な問題提起をした小説でもない。
    ■キャサリンとヒースクリフの「愛」って、小学低学年ごろから二人で冒険や悪戯をしてきて、「こいつとは、同じことを同じように楽しめるし、同じことを嫌悪できる」っていう、ほんと「一体感」。この感じって、いわゆる恋愛とは違う。この二人の会話シーンも大人になってからも全然艶っぽくない。キャサリンが出産してそのまま死んじゃう前日まで、怒鳴りあって

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    2012年05月27日