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この緻密で酷薄で、これほどに情熱的な物語を、1800年代というだいぶ前の、田舎に住む、おそらくは人生経験も限られた二十代の女性が完成させたとはとても信じられません。
まさに唯一無二と言ってよいでしょう。
そしてこの激しい作品を完成させた女性は、人生に挫折し若くして逝去した実兄の後を追うように、三十歳で亡くなりました。常に毅然とし、作品へのどのような評価も聞き流していたといいます。
天国の眠りとしての成就でなく、迷える魂となって再び荒野を駆け巡りたい。
そう断言した著者を、心から敬服します。
翻訳者も、心底疲れたとあとがきに書いていましたが、著者の強くどこまでも深い魂に触れた、本当によい翻訳でした。
Posted by ブクログ
常套句に騙されるな!
ヒースクリフはどうしてこう誰も彼も不幸にしなきゃ気が済まなかったんだろう?
愛憎半ばする?愛と憎しみは紙一重?表裏一体?
ほんとかよ
愛が深ければ深いほど、それが裏切られたときの憎しみは深くなるのです
ほんとかよ
少なくとも、自分には愛が憎しみに変わった経験なんかないけどね
常套句に騙されていやしないかい?
常套句に自分の思考を乗っ取られてしまってはいないかい?
そんなのはごめんだな
だから言います
ヒースクリフの気持ちは全く理解できない
ただね
ヒースクリフは愛するがゆえに復讐に駆り立てられたってとこも疑わないとだな
そんな簡単なことだったのかな
作者エミリー・ブロンテがヒースクリフに込めたのは百年後に常套句になってしまうような簡単な精神だったのかな〜
教えて廣野由美子さん!
Posted by ブクログ
リントンが最低。意気地も無く、卑怯で、泣き言でキャシーをつなぎ止めることばかりしている。
これにまんまと同情して、もう会いにこないと言ったと思ったら
すぐにリントンにまたかまうキャシーも
いい加減にさっさと見捨てればいいのにと何度も思ってじれったかった。
半ば無理やりリントンと結婚させられていたけど
この時代、教会に行かず、役所に届けもせず、何を持って結婚した事実ができてしまうのか
しかも相続まで絡んだ結婚が成立してしまうのか謎。
キャシーがあんなにもヘアトンの無知を嘲笑っていたのも
かなり性格が悪いと思う。
ほんとに、ネリー以外にまともな性格のキャラクターは出ないのかと。
ヘアトンがキャシーにそれでも近づきたくて
向学心を持って関係が良くなっていくところは
ちょっと良かった。
しかしヒースクリフ、復讐心とはいえちょっと酷すぎる。
あと、ジョウゼフ、これも狂言回し的な役割だけど
まあほんっとにロクでもない爺さんだった。
Posted by ブクログ
結末としては救いのある終わり方だったが、物語の大部分はヒースクリフの非道な行動によって占められている。彼は自分の子どもに対しても愛情を示さず、復讐の手段として利用していた。その結果、リントンは全く幸福を得ることなく、物語の中でも特に痛ましい存在だった。
ヒースクリフの死後、キャサリンとヘアトンの関係は一気に幸せへと向かう。そのシーンがあまりにも突然で驚いたが、幸せそうでキラキラしていた。
終盤に描かれるヒースクリフとキャサリン(母)が丘のふもとに佇んでいるという描写にはなんだかホッとした。ヒースクリフがようやく心の安定を得てよかったなと思った。
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