嵐が丘(下)
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嵐が丘(下)

ヒースクリフはリントン家の娘イザベラを誘惑し結婚する。一方、キャサリンは錯乱の末、娘を出産して息絶える。キャサリンの兄ヒンドリーもヒースクリフに全財産を奪われてしまう。ついに嵐が丘を我が物としたヒースクリフだが、その復讐の手は次の世代へとのばされていく――“究極の恋愛小説”というイメージを超えて、その奥底に潜む著者の熾烈かつ強靱な精神のエネルギーを浮き彫りに。英文学史に屹立する傑作、ついに完結!

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嵐が丘 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 嵐が丘(上)
    748円 (税込)
    ヨークシャの荒野に建つ屋敷〈嵐が丘〉。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。しかしキャサリンは隣家の息子と結婚、ヒースクリフは失意のなか失踪する。数年後、彼は莫大な財産を手に戻ってきた。自分を虐げた者への復讐の念に燃えて……。時を超えて読み継がれてきた壮大な愛憎劇。陰鬱で荒々しい英国の自然を活写することで、その真の魅力に迫る決定訳!
  • 嵐が丘(下)
    858円 (税込)
    ヒースクリフはリントン家の娘イザベラを誘惑し結婚する。一方、キャサリンは錯乱の末、娘を出産して息絶える。キャサリンの兄ヒンドリーもヒースクリフに全財産を奪われてしまう。ついに嵐が丘を我が物としたヒースクリフだが、その復讐の手は次の世代へとのばされていく――“究極の恋愛小説”というイメージを超えて、その奥底に潜む著者の熾烈かつ強靱な精神のエネルギーを浮き彫りに。英文学史に屹立する傑作、ついに完結!

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嵐が丘(下) のユーザーレビュー

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    購入済み

    この緻密で酷薄で、これほどに情熱的な物語を、1800年代というだいぶ前の、田舎に住む、おそらくは人生経験も限られた二十代の女性が完成させたとはとても信じられません。
    まさに唯一無二と言ってよいでしょう。

    そしてこの激しい作品を完成させた女性は、人生に挫折し若くして逝去した実兄の後を追うように、三十

    #泣ける #感動する #深い

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    愛か憎悪か。より深淵な感情が物語を衝き動かす。英国北部の広大な二大豪邸に道徳と教養を奪われた無法者が放たれる。禍いは明らかだ。自然美溢れる丘陵地帯を舞台に荒れ狂う魂が躍動する。獰猛な恋慕に終焉は無く、未だに奥底で燻り続けている。

    0
    2021年02月16日

    Posted by ブクログ

    魂揺さぶる美しい散文たち。激しい愛と苦悩、美しい若い恋人たち。近代文学のスフィンクスと呼ばれるだけのことはある。久々に本当に読んでよかった一冊。

    0
    2013年05月24日

    Posted by ブクログ

    ラストがやや弱いかなと感じたけど、ヒースクリフの執念に感服。
    愛のための殺人は小説でよく題材にされるけれど、情熱的な愛と冷静な法的手段を併せ持ったヒースクリフこそ、完全な復讐鬼だと感じた。

    0
    2012年11月28日

    Posted by ブクログ

    しばらく物語の世界から抜けられなかった。

    "魂が一緒なの"
    彼はわたしそのもの。
    彼を失ってはわたしは不完全。
    きっとその想いはヒースクリフもおなじ。

    0
    2012年09月07日

    Posted by ブクログ

    嵐が丘と言えば、ロミオとジュリエットのような、お互いの家柄とか立場とか国境とかが壁になって、心やさしい男女が、相手を思いやりながらの恋愛小説と思ってました。完全なるロマンス。甘々。
    それがまったく違ってて、苛烈極まる小説で、恋愛小説というよりもサスペンスホラーみたいな感じです。サスペンスはさておいて

    0
    2012年03月22日

    Posted by ブクログ

    下巻は親世代の三角関係がすこしずらした形で子世代に反復される。
    ヒースクリフの悪辣ぶりには磨きがかかり、
    家政婦ネリーの皮肉が冴えわたる。

    それにしてもネリーはよくしゃべる。
    要はおばさんの長話だというのに
    これだけおもしろいなんて、もう反則である。

    0
    2011年02月20日

    Posted by ブクログ

    語り手を通した事実の屈折は文学的に効果的とは言えず、メロドラマ的な展開が物語の強度を弱めているように思われる。しかしながら、ヒースクリフが抱いてきたさまざまな激情には、人間のありようを映す普遍性がある。もしこれを愛というのなら、人間とはなんと悲しい存在であることか。

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    ヒースクリフと二代目キャサリンがどうなったのか
    が気になってサクサク読めた。
    物語を色に例えるならダークグレーかな。
    重苦しくて辛かった。
    なにしろベートーベンが生きてた古い時代に書かれた物語だから読みにくそうなイメージだったが、翻訳がとても自然で読みやすくて有り難かった。
    訳者は真剣にこの作品と向

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    ヒースクリフの復讐は次の世代をも巻き込んでいく。ネリーの語る回想は、冒頭で青年が見た光景まで進むが……。

    恋愛を扱っているのに恋愛小説っぽくなく、むしろ不気味なサスペンスを感じる下巻。しかしヒースクリフとキャサリンの愛にはすさまじいものがあり、そこだけは素直に感動した。キャサリンの方は上巻で本音を

    0
    2022年06月01日

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