エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘(下)

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    永遠に続く愛が困難なように、永遠に続く憎悪もまた困難である。人は生涯を憎しみで染め切れるほど強くはない。ヒースクリフは愛するが故に憎み、憎む事でまた愛情を確認する感情の永久機関を手にしたのだが、それは感情を向けるべき相手の死と折り合いをつけるための必然的産物だったのではないだろうか。「あたしは死しか感じもしなければ、見えもしないわ!死んだような気持ちよ」嵐が丘を染める感情の暴風雨が晴れたその先の風景は、やり切れない程の死の景色が広がっていた。著者が本作を刊行した翌年に病没してしまうことも、無関係ではない。

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    2013年02月15日
  • 嵐が丘(上)

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    再読。改めて読み返してみても凄まじい、荒れ狂う感情と罵詈雑言の暴風雨。著者の生い立ちを知った今となっては、思わず「お嬢さん、そんな辛辣な言葉をどこで身につけたのでしょうか」と問い正したくなる。ここには汲めど尽きぬ感情の濁流はあれど、純粋な感情は存在しない。愛は憎しみを帯び、憎しみが愛の源泉となるような、愛憎割り切れぬ思いが出口を求める事もなく渦巻いていている。決して嵐が丘の外の世界を描こうとせず、外部のものも決して関与できないその世界観が作者の内面そのものだと考えてみて、ただただ呆然とするばかりであった。

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    2013年02月13日
  • 嵐が丘(下)

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    ネタバレ

    ■ほかの訳も読んでみないと最終的に結論を言うことはできないんだけど、でも、イメージしてたよりもずっと「恋愛モノ」じゃなかった。いま私たちが言うところの「恋愛」とは違う。さらに、キャサリンとヒースクリフの間には身分差があるけど、社会的な問題提起をした小説でもない。
    ■キャサリンとヒースクリフの「愛」って、小学低学年ごろから二人で冒険や悪戯をしてきて、「こいつとは、同じことを同じように楽しめるし、同じことを嫌悪できる」っていう、ほんと「一体感」。この感じって、いわゆる恋愛とは違う。この二人の会話シーンも大人になってからも全然艶っぽくない。キャサリンが出産してそのまま死んじゃう前日まで、怒鳴りあって

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    2012年05月27日
  • 嵐が丘 上

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    登場人物全員が濃い。まともな人間が一切出て来ないのがとても面白い!とにかく狭い世界でゴチャゴチャな人間関係を織り成す物語。キャサリンはめちゃ性格悪いがモテる。きっと美しい人なんだろーなー。キースクリフもかなりヤバイ。続きが気になります。

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    2012年02月05日
  • 嵐が丘 下

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    互いに憎しみ合って、いやな話なのに、惹きつけられる。

    特に残り1/3はそれこそ頁を繰る一瞬も惜しい程のめり込んでしま

    った。

    復讐の完遂間近にしてヒースクリフを襲う苦悩と、カタストロフに

    胸を打つと同時に、最後に残った希望の光にほっとした。

    またいつか、やむにやまれぬ衝動に、嵐が丘を手する日がくるのだ

    ろう。

    この岩波版は1847年初版のものをテキストにしているので、1850年

    の、エミリの死後姉シャーロットによって文章整理が行われたテキ

    ストのものも読んでみたい。

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    2011年11月22日
  • 嵐が丘 上

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    ずいぶん昔に読んだので、内容はほとんど忘れてしまった。

    ただ、方言のせいかやたらと言葉遣いが乱暴であったのと、胸を引

    き裂かれるようなラストの印象だけが残っている。

    最近になって、無性に読み返したくなって手に取ってみた。

    不幸に向かってせっせと糸を縒り合わせているようにしか見えない

    登場人物にいらいらしながらも、物語に引き込まれる。

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    2011年11月22日
  • 嵐が丘 下

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    ネタバレ

    結局誰も彼も救われない。
    死は平等に降り注いで、そこに善良なのか等関係なく降り注ぐ。それだけ待って生き長らえたヒースには賛辞を。

    狂おしい程の執着と愛と憎しみが面白い。

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    2011年09月11日
  • 嵐が丘(上)

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    一旦造形された性格や品性っていうのはずっと変わらない物なんだと思った。でもそれは愛情感情も同じ。

    「嵐が丘」という題名にふさわしい登場人物達。荒々しい感情と相容れない立場をぶつけ合いながら、これからどうすればいいのか、どうなるのか、どうしたいのか。

    衝撃を受けつつも期待して下巻に進みます。

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    2011年08月29日
  • 嵐が丘 下

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    この本に出てくる登場人物はほとんどの人が感情がむき出しで、とにかく激しい。なんなんだこの人たちと思うが、その分登場人物一人ひとりの気持ちにも感情移入しやすい。
    また結構長い話だが一気に読ませる力があって何回読んでも様々な楽しみ方ができる。

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    2011年04月14日
  • 嵐が丘 上

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    この本に出てくる登場人物はほとんどの人が感情がむき出しで、とにかく激しい。なんなんだこの人たちと思うが、その分登場人物一人ひとりの気持ちにも感情移入しやすい。
    また結構長い話だが一気に読ませる力があって何回読んでも様々な楽しみ方ができる。

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    2011年04月14日
  • 嵐が丘 下

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    内容については上巻に記載

    翻訳について

    この新訳はとっても読みやすかったです。原書は難しくて読めなかったのでどっちが正確かは言えませんか、どちらも読んだ身としては(旧訳は空っぽの大学時代に読んだため比較していいかわかりませんが)こっちがおすすめ

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    2011年03月16日
  • 嵐が丘 上

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    とにかく凄い。
    そんじょそこらの昼ドラより過激なセリフと行動の嵐。

    今の時代にこれだけ衝撃的なんだから昔はやばすぎて酷評されたのもうなずける。

    洋書で読みたかったけど難しいので翻訳に逃げました。

    おいお前やりすぎだろ!という精神錯乱状態の人がいっぱい出てきますが、怖いもの見たさのような面白さがあります。完全に背筋も凍るホラーの域なのに、なぜか穏やかな感じもある不思議な話です。神話に近い。

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    2011年03月16日
  • 嵐が丘 下

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    ツイッターから引用

    2011年01月26日(水) 2 tweets
    小説:嵐が丘:サディストとダメ人間しか出てこないのか。
    posted at 22:40:24

    小説:嵐が丘:キューブリックの『シャイニング』を横目にしながらラストスパート。ジャックとヒースクリフのどっちがひどい親父かな。
    posted at 23:07:12


    2011年01月27日(木) 1 tweets
    小説:嵐が丘:ヒースクリフが、未来のある三人の子供の人格も人生もめちゃくちゃに破壊していく過程は、マジで怖いよな…。下手なホラー小説より上を行ってる。
    posted at 00:04:36


    2011年01月28日

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    2011年01月28日
  • 嵐が丘 下

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    悲痛な展開の中でキャサリンお嬢さんの成長だけが僕の救いだった。
    ロックウッド氏の立ち位置は絶妙だ。
    満足度7

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    2010年10月12日
  • 嵐が丘 上

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    ネタバレ

    Wuthering Heights(1847年、英)。
    登場人物が見事に病んでいる。ただ、少なくとも虚無的ではない。彼等は力の限り相手を愛し、憎む。泥沼の愛憎劇なのに多くの人を魅了してやまない理由は、このひたむきさにあるのだろう。特筆すべきは、語り手の批評眼の公正さだ。道を踏み外す者にも理由があり、本人だけの責任ではないことを、彼女は熟知している。しかし、最終的に運命は自分で選び取るものであり、苦境を乗り越えて相手を許せる者にしか幸せを掴むことはできないと、物語の結末を通して言外に語る。病的なドラマの背後に、まっとうで強靭な人生観がある。30歳にもならない作者がどうやってこの心境に達したのか、

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    2025年09月08日
  • 嵐が丘 上

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    キャシーとヒースクリフ、道徳や常識を超えた、自由な1対の魂が嵐が丘の厳しい自然と共に綴られています。
    既成の常識でなく筆者独自の人のあるべき様など、文学の自由な息遣いを感じられた。

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    2013年01月30日
  • 改訳 嵐が丘

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    もう色々あるとおもうけど個人的にものすごいものすごい面白かったんだ!訳は確かに読みにくいのだけれど逆にあの文からくる雰囲気がたまらなく私は好みでした。というかヒースクリフ様の言動にいちいち泣きそうになった私はどんだけ趣味がおかしいのか。ヒースクリフはキャサリンを愛していたに決まっている。

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    2009年10月04日
  • 嵐が丘 上

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    主人公・ロックウッドが嵐が丘へ訪れ、使用人・エレン・ディーン(ネリー)に、過去に嵐が丘で起こった昔話を聞くところから始まる。
    ヒースクリフは孤児としてアーンショー家で育てられるが一家の息子ヒンドリーに酷い扱いをされる
    娘キャサリンだけはいつも優しくしてくれるが、ヒースクリフと結ばれるには貧しいことを理由にリントン家に嫁ぐことになる
    ヒースクリフは3年後財産と地位を手に入れ再び嵐が丘に帰ってきて復讐を始める

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    2026年03月28日
  • 嵐が丘(上)

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    映画や演劇で馴染み深い『嵐が丘』だけど、原作は初めて読んだ。
    ぜんぜん違うんだね。
    人間の業がむき出しで描かれていることに怖くなった。さらに登場人物の誰にも共感できない。すごい作品だ。
    で、上下巻に分かれていたせいで、一番の転機であろう部分がいまいち読み込めていない、というか腹に落ちていない。
    こりゃ新潮文庫でもう一回だな。

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    2026年03月19日
  • 嵐が丘

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    再読。
    初めて読んだのは10代の頃で、その時の印象はとにかく重くて重くて楽しい読書体験とは思えなくて。あれからだいぶ歳を重ねた今の自分なら何か違う事を思うかな…と思ったのだけれど。
    やはりじめっとどんよりした空気に纏わりつかれながらこの物語を追うのは息苦しかった。
    相手の不幸を望んでしまうような負の連鎖。
    希望?でもどこか歪んで感じるし…
    まだ早かったのかな。

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    2026年03月09日