エミリー・ブロンテのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年公開された新たな映画版「嵐が丘」を観たので、原作が気になり読んでみた。
映画はかなり改変されていると聞いたが思った以上に全然違ってびっくり!違うというか、原作の要素をかいつまんでまとめるとああなったというか。
みんな性格に難ありだな〜と思っていたけど、原作は映画の倍くらい難ある登場人物が出てくる(笑)
キャサリンは新旧どちらもヒステリーすぎてマジで一回ちょっと落ち着けよと思うし、ヒースクリフはサイコパスすぎるし、ジョウゼフも気狂いジジイだし、淡々と喋ってるネリーも絶対自分では語らないヤバい部分山ほどありそうだし、一行も気が抜けなくて楽しめた。 -
Posted by ブクログ
リントンが最低。意気地も無く、卑怯で、泣き言でキャシーをつなぎ止めることばかりしている。
これにまんまと同情して、もう会いにこないと言ったと思ったら
すぐにリントンにまたかまうキャシーも
いい加減にさっさと見捨てればいいのにと何度も思ってじれったかった。
半ば無理やりリントンと結婚させられていたけど
この時代、教会に行かず、役所に届けもせず、何を持って結婚した事実ができてしまうのか
しかも相続まで絡んだ結婚が成立してしまうのか謎。
キャシーがあんなにもヘアトンの無知を嘲笑っていたのも
かなり性格が悪いと思う。
ほんとに、ネリー以外にまともな性格のキャラクターは出ないのかと。
ヘアトンがキャシーにそれでも近づきたくて
向学心を持って関係が良くなっていくところは
ちょっと良かった。
しかしヒースクリフ、復讐心とはいえちょっと酷すぎる。
あと、ジョウゼフ、これも狂言回し的な役割だけど
まあほんっとにロクでもない爺さんだった。 -
Posted by ブクログ
キャサリンとヒースクリフは互いに罵り合い、リスペクトのかけらも感じない関係性。
しかしお互いがなくてはならない存在で、男女の愛というよりは、魂の双子の愛、生き物として離れがたい愛で結びつけられている。
ネリー以外は、他社への虐めや軽蔑、憎悪を隠そうともしない登場人物ばかりで、
もっと人に寛容になろうよという気持ち。
キャサリンの癇癪持ちっぷりもひどい。
思い通りにならないも家政婦のネリーをつねりあげるなど
性格がとにかくよろしくない。
ヒースクリフを下男同然に扱うヒンドリーといい
他人にどう思われてもいいトランプ的なキャラクターが実に多くて
寄宿学校で育ち広い世界を知ったとは言えない
ブロンテがどうやってこんな苛烈な
人物たちを創造したのか不思議な気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヒースクリフとキャサリンは激情型の性格で、言葉で確かめ合うことはなかったものの、互いに愛し合っていたと思う。ただし、キャサリンはヒースクリフを結婚という形で所有しようとは考えていなかった。一方ヒースクリフは、同じ気持ちであれば結婚に至るはずだと信じていたため、その選択に強い衝撃を受け、逃げ出してしまう。帰ってきた後のヒースクリフの生き方は、残酷な支配者だった。他人を支配し、痛めつけることを復讐と呼び、相手を突き放すような言葉を投げつけ続けた。キャサリン亡き後も、彼は復讐を生き甲斐としていたように見える。喪失を埋めるためには復讐を続けることしかできなかったのだろう。感情のままに言葉を投げつけ、その言葉で他人を縛り、傷つけ、最終的には自分自身をも追い詰めていく生き方は精神を病まさせる。そうした激しい感情の応酬による心労で、作中の登場人物たちは若くして亡くなったのだと思う。一方で、若く未来を持つ二代目キャサリンと、遅まきながらも学ぶことを選んだヘアトンは物語の中で次の時代を担う存在として描かれている。激情が渦巻いていた嵐が丘の空模様は凪いだように穏やかに変わっていく。
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結末としては救いのある終わり方だったが、物語の大部分はヒースクリフの非道な行動によって占められている。彼は自分の子どもに対しても愛情を示さず、復讐の手段として利用していた。その結果、リントンは全く幸福を得ることなく、物語の中でも特に痛ましい存在だった。
ヒースクリフの死後、キャサリンとヘアトンの関係は一気に幸せへと向かう。そのシーンがあまりにも突然で驚いたが、幸せそうでキラキラしていた。
終盤に描かれるヒースクリフとキャサリン(母)が丘のふもとに佇んでいるという描写にはなんだかホッとした。ヒースクリフがようやく心の安定を得てよかったなと思った。 -
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ネタバレ読書期間 2025/2/5〜2025/2/7
面白かった!英文学の名作と言われるのがよくわかった
エドガーかヒースクリフかと言われたら私はヒースクリフ派だな。新しい世界を見せてくれそうだし、何しろ世界を敵に回しても愛してくれそうだし
主人公のロックウッド、勝手に押しかけたのに送って貰えずにキレるの図々しくて面白い。同級生が卒論で「ロックウッドは人付き合い嫌いと言いながら、ヒースクリフに興味津々で、人嫌いとは言えないのではないか」と言っていたのを思い出し、面白く読んでいた
正直登場人物はネリーとエドガー以外感情移入できる人はいなかったかなぁ。キャサリンはわがままで自分勝手だし、アーンショウはめちゃくちゃ暴力的な人だし、ヒースクリフも恐ろしいし、、っていう感じで
普通に、自分がエドガーの立場だったら奥さんにヒースクリフみたいな「元好きな人」が近づかれたらめちゃくちゃ嫌だもんな。キャサリンが一時の気の迷い?で結婚したせいで、ヒースクリフと二人で周囲を振り回してる感じ。でもいいよ、この相思相愛感私は好きだよ
語りの感じは引き込まれて、情景が頭に浮かぶ、とても良い語り。すぐに読み終わった
かの有名な”I am Heathcliff”のセリフを割と序盤で言っててびっくりした。
後半も楽しみ
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルだけは知っていた古典作品を読むシリーズ。身分の違いに引き裂かれた恋に対する復讐の裏で生き続ける純粋な愛の話。かもしれないし精神的に不安定な一族とそこに訪れる外部の人間との交わらない生の模様なのかもしれず、荒野に佇む幽霊の話なのかもしれない。多様な側面がある物語。
舞台となるヨークシャーの寒村にある嵐が丘、スラッシュクロス、アーンショウ家、リントン家と家の外からやってくるヒースクリフ、ネリーをはじめとした使用人達。そして訪問者のロックウッド。一人もまともな奴がいない。あえていうならネリーが常識人に近いと言えるか。そのネリーは単なる善良な平民ではなく、物語世界を解釈して語る物語の進行者である。
ネリーによって語られる物語は恐ろしくも哀しいヒースクリフの復讐劇とその背景にある何人も立ち入ることのできないヒースクリフとキャサリンの間の絆。本当にネリーの語る物語としてのヒースクリフとキャサリンの言葉の通りに絆が存在したのか。それはわからない。それでも幽霊としてロックウッドやそこに住む人たちに現れるのであればその思いは確かに存在したのだろう。そして荒野の墓地はまだその余韻を響かせている。 -
Posted by ブクログ
嵐が丘に住む不思議な住人達。互いにいがみ合いながら暮らしているのだが、その関係性がわからず、鶫の辻の間借人のロックウッドは使用人のネリーに話を聞きます。彼女の話がまぁ、面白い。ロックウッドじゃないですが、「早く続きを話してくださいよ」とせがみたくなります。
ネリーは自分が常識人みたいな感じで話していますが、彼女も偏見ありまくりの大概な人物で、彼女のせいで揉め事が大きくなっているまであります。そんなところを、突っ込みながら読む楽しみもあるのではないかと思います。
二人がもめていたら、普通はどちらかの肩を持ちたくなります。ですがこの作品の場合、どっちもどっちですので、高みの見物的な立ち位置でその騒動を眺めることになります。全く感情移入できない人たちのゴタゴタを見せられるのですが、ワイドショー的な興味で読める感じです。
そんなぐちゃぐちゃな話なのに、なぜか読後感は良かったです。それまでのテンションも終盤も終盤になると、徐々に憑き物が落ちたように下がっていき、ほっこりするようなエピソードが出てきます。
そして最後には、取ってつけたような結末があります。普通ならそういうものは、鼻についたり、納得できなかったりするのですが、この作品に関しては、それまでのゴタゴタがあまりにもすごすぎたので、「とりあえずどういう形にしろよかったね」と思えてしまいました。
なんだろう、今までになかった読書体験でしたね。特定の人物の幸せを願ったり喜んだりではなく、あまりにもぐちゃぐちゃな物語世界が回復してほっとする感覚でしょうか。あるいは神さまの気持ちなのかもしれない。あまりに愚かな人間たちが、少しだけまともになって喜んだみたいな。
とりあえず、背表紙にある「世界の女性を虜にした恋愛小説」では、決してない作品だと思いました。