あらすじ
「俺は、俺を殺した人間を今でも愛しているんだ――」
イングランド北部ヨークシャーの荒野に立つ屋敷「嵐が丘」。その主人に拾われた孤児ヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンといつしか魅かれあうようになる。だが、キャサリンと名家の子息との結婚話を知ったヒースクリフは、絶望に打ちひしがれて消息を絶ってしまう…。
イギリス文学史に燦然と輝く、苛烈な復讐と不滅の愛を描いた究極の恋愛劇。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
究極の恋愛小説を漫画化しました。
世界中の女性を虜にしてきた19世紀イギリス文学の金字塔です。
激しい風の吹く「嵐が丘」は、荒野の屋敷です。
その主人に拾われた孤児ヒースクリフは、
屋敷の娘キャサリンといつしか魅かれあうようになります。
しかし、キャサリンと名家の子息との結婚話を知ったヒースクリフは、
絶望に打ちひしがれて消息を絶ってしまいます。
I cannot live without my life,I cannot die without my soul.
「嵐が丘」の舞台となった「トップ・ウィセンズ」は、
イングランド北部のハワースにあります。
それは、果てしなく広がる荒野の中にある、
エリザベス朝時代の農家の廃墟です。
イギリス文学
原作を読む時間か無く、漫画で内容を把握したいと思い購入。愛とは何なのか?可愛さ余って憎さ百倍と言われるが、愛と憎しみは表裏一体と言う事が伺える作品。ヒースクリフとキャサリンの駆け引きの部分が素敵に表現されていて、暗い話ばかりで無く、読みやすかった。
Posted by ブクログ
ヒースクリフは孤児で周りから酷い仕打ちを受ける。
孤児の時に一緒に住んでいたキャサリンのことが好きで、虐げられた周りの人に仕返しをする。
キャサリンの夫の目の前でラブラブの姿を見せたり、キャサリンの夫の妹と駆け落ちしたり。
キャサリンの兄から酷い仕打ちを受け、兄が亡くなり子に対して字を覚えさせなかったり、とにかく酷い。
最後には死んだキャサリンの亡霊が見えるようになり、絶食で亡くなるが笑顔で亡くなるヒースクリフの亡骸がある。
ヒースクリフは最後は幸せになくなったと言える。
Posted by ブクログ
憎しみの行き着く果て
古典名作。
実はこの本、『ジェーン・エア』とともに活字のものは挫折している。
いつかは読みたいと思っていたが、とりあえずマンガで慣らし.....
マンガだからかもしれないが、ヒースクリフが憎悪の塊になっているのが、なぜなのかわかりにくい。
愛する者と引き裂かれた、その兄から虐げられていたから.....
そう、理由はそれなのだけれど、そこまで恨みがましく、次代にたいしても復讐することなのか?
人の憎しみの度合いという物はそれぞれだし、それだけキャサリン(アーンショー)を愛していた、とも捉えることはできる。
ただ、その根底には「孤児だから」という著者の偏見が含まれているのではないだろうか?
孤児だから卑しい、人の愛し方を知らず憎しみによって相手を得ようとし、世界を支配しようとする......
そんな考えはなかっただろうか。
書かれた時代を考えると致し方ない部分もある。
また、原著ではないし、マンガ(表情によって読者が思い込むという意味において)であるという事もある。
邦訳版ですらきちんと読んでいないのに、と自分でも思うが、ヒースクリフに対しては愛情の部分よりも憎しみの部分がクローズアップされてしまい、同情できない。
逆に、ヘアトンに関してはよくぞ立ち直った、と思えるのだ。
学がなく、キャサリン(リントン)にまで虐げられながらも懸命に学ぼうとし、父の死に際しては涙で送る......
愛憎の愛、の部分を体現している。
愛と憎しみは表裏とも言う。
どちらが表でどちらが裏なのか.....
しかしやはり、憎しみでは何も変わらない。
物語ならば美しくおえられるが、現実ではそうではない。
嵐のあとには、虹が出るかもしれない、しかし足下はやはり残骸しか残らないのである。
さくっと読めるし、まあ面白い
小説である原作を買うお金も、
読む時間もなかった自分には、
ちょうど良かった。
原作に忠実なのは勿論だけども、
主人公が悪魔か化け物のような顔に
なっていても おかしくないような場面でも、
そうは描かずに極悪な人間として
描いているのは好感がもてた。
登場人物の、
ほぼ全員が気の毒な目に遭うが、 個人的に同情できるのがほんの一握りしかいなかった。
最後にあの救いがなければ、本当に暗い話。
10選の一つ
本作と、高慢と偏見は女性作家でイギリスの人
ディケンズのデビットコッパーフィールド
ヘンリーさんのトムジョウンズ、一番古い
メルビルの白鯨
バルザックのゴリオ爺さん
スタンダールの赤黒
ポヴァリー夫人
トルストイの戦争と平和
ドウフトエフスキーのカラゾーマフの兄弟
ディュマがいないとか、英語圏と仏語圏、ロシア人は貴族はフランス語で話してた、
スペインのセルバンテスもいなけりゃ、そもそも文明化したローマの後継のイタリヤもいない、
ドイツもいない、とまあ、ツッコミどころは満載ですが、一応モーム編の10選。岩波からでてるみたいです。
デロンデロンな内容ですね。高慢と偏見のラブコメも疲れますが。
漫画でさっくり内容確認ができたので良かったです。
まあ、お好みで。