エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘(下)

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    ヒースクリフがイザベラを含めたリントン家での平和をかき乱し始める所からの下巻。
    ストーリーの大筋はヒースクリフのキャサリン(母)との恋愛と破局、その復讐の物語だが、聞き手となるロックウッドか家政婦ネリーから聞く形式となっており、このネリーがいかにも偏見を持った語り口なのでその内容を鵜呑みにできずに読むという状況を作っているところが読者の想像力を要求しており面白い。故に読み手の考え次第では評価は大いに分かれそうです。
    終盤でロックウッドが聞き手から物語に参加する可能性が示されたときは少しときめいたが、残念ながら空白の数カ月は意外な方向に展開して、しかも主人公とも言うべきヒースクリフの死が予告され

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    2019年10月03日
  • 嵐が丘(下)

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    第一章、ネリーに手紙を預けたヒースクリフが実際にキャサリンを訪れるシーンには圧倒されました。
    ヒースクリフの心情描写がものすごく濃ゆくて濃ゆくて。
    お互いからすべてを奪い合うような恋ってこういうことなのか。正気の沙汰じゃない。
    そしてキャサリンが亡くなってからの転がり落ちるようなアーンショウ家の悪夢。エドガーも結局一度もキャサリンは振り向いてくれず、報われない男でしたね…。
    なにより母のいない幼いキャシーが可哀想でしかたなかった。リントンもヘアトンもみんな蔑まれながら生きていて、読み進めるのしんどすぎ。

    でもきっと、この物語はヒースクリフが最も気の毒な話なのかもしれない。
    ーー世界全体が、か

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    2018年01月06日
  • 嵐が丘(上)

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    7年前のクリスマスに買って、それで満足しちゃって本棚にさしっぱ。
    なぜかクリスマスが近づくと毎年そわそわ気になってたのですが、満を持して?ようやく上巻読み終えました。
    イングランド北部、ヨークシャの荒野に立つ屋敷〈嵐が丘〉と、4マイル離れたスラッシュクロス屋敷の、2つの一族で巻き起こる愛憎劇。
    時代を経て、新たにスラッシュクロス屋敷を借りようとするロックウッドが、ベテラン女中のネリーに寝物語のようにその過去を教えてもらうという回想形式です。
    ヒースクリフがとんでもない奴だと思っていたのですが、なんのなんのやばいのはキャサリンでした。
    破天荒というかメンヘラというかトリッキーというか、まぁそうい

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    2017年12月13日
  • 嵐が丘(下)

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    ネタバレ

    途中で二代目のキャシーやリントンの振る舞いに辟易してしまい、読み続けるのがしんどくなったが……

    それぞれに自分の境遇に対する不満や、それに伴う自己正当化があるのだろう。それをもとに展開される発言は、読み手に媚びずに登場人物たちを存在させる。(自分勝手で意地汚くて、結構ストレスにはなるけれど…) 人が人らしいのは、見られているという意識が感じられないからではないか。

    はっとするほど印象的な、活き活きとした場面がある。多くはヒースクリフの熱のこもった多弁さが披露される時だ。この作品には、手放しで尊敬できたり好きになったりする好人物というのは存在しないが、すべての人物の運命を貫くヒースクリフが、

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    2017年05月21日
  • 嵐が丘(上)

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    キャサリンは本当に鼻持ちならない少女なんだけれど、読み終わる頃には若干の共感じみたものが湧いている。
    自分勝手で、他人に心があることに気づかないのになぜ自分の望み通りに他者が振舞ってくれないのかと憤慨する。攻撃性の塊みたいな彼女が、自分の粗暴な部分に訴えかけてくるんだろう。

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    2017年03月04日
  • 嵐が丘 上

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    昔ながらの名作は読みにくいものが多いけど、その中ではすらすら読み進められた。キャサリンとヒースクリフの恋愛物語とおもいきや、最終的にはそういうわけでもないらしい。

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    2016年12月22日
  • 嵐が丘(下)

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    人間の心の底のマグマが描かれてはいる。ただやはり解説の内容から忖度しても、それは母国語で読んでこそ伝わってくるマグマであり迫力なのかもしれない。

    非常にこなれた訳で読み易くはあるが、まどろっこしく無駄なセンテンスも多くあると感じてしまうのは、私だけだろうか…?傑作と呼ばれる小説ほど、長編であっても無駄なセンテンスが一切無く、繰り返し読めば読むほどに「この箇所はこういう意味、役割を担っていたのだなぁ…」といった発見があるものだ。
    そして何より、初回に読み終わった時の衝撃といったら、計り知れないものがある。

    そうした衝撃は、あまり感じなかった。

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    2016年07月02日
  • 嵐が丘(下)

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    ネタバレ

    社会生活を送る上で普通の感覚の人間なら隠そうとする部分を全てさらけ出してぶつけ合う人間達の物語、という印象を受けた。意外なハッピーエンド。

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    2014年04月20日
  • 嵐が丘 下

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    終盤の、ヒースクリフの心情吐露。グッときた。


    まあ全体的には、
    登場人物が何故そのように思ったのか?というのが
    さっぱり理解できなくて、よくわからない話だったんだけど。

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    2014年04月10日
  • 嵐が丘 下

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    ブロンテ姉妹の二番目エミリー(1818-1848)の唯一の長編小説、1847年。原題は"Wuthering Heights"で、直訳すれば「風吹きすさぶ丘」といったところか。これを「嵐が丘」と初めて訳したのは英文学者の斎藤勇で、中野好夫らの師にあたる。この訳語には、日本語読者の内にめいめいに或る荒涼とした風景を思い描かせるだけの力がある。それが読者にとって読書時間を過ごすことになるこの小説世界の舞台となるのだ。いつまでも継がれていくであろう名訳である。

    近代英文学に、これほどスケールの大きな悲劇を描き切った、「悪」を造形し切った、小説があったことを初めて知り、読後しばし

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    2013年08月17日
  • 嵐が丘(下)

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    英文学の講義を取っている。課題その2。

    『嵐が丘』は子供向けにリライトされたものを読んだことがあって、キャサリンとヒースクリフの恋愛小説だとずっと思っていた。
    のだが。
    これ、恋愛小説?
    二人の間にロマンティックな感情が介在するようにはとても思えないのだけど。いや、確かに強靭な絆は存在していて、二人は互いに互いの片割れという唯一無二の存在なのだが、その関係性が「あらかじめ与えられている」ように見える。いつから、なぜ、彼らがこれほど強く結びつくようになったのかが全く不明なのだ。恋愛小説の重要なファクタとして恋人たちの関係性の発展を描くという面があるはずなのに、そこんとこはまるっとすっぽ抜けてい

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    2013年08月03日
  • 嵐が丘 上

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    良い意味でも悪い意味でもお似合いなヒースクリフとキャサリンが好き勝手に周りを困らせていました。
    劇的で良かったのだけど、
    上品過ぎたかな・・・。

    映画版の方が、エンターテイメント性はありそう。

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    2013年04月22日
  • 嵐が丘 下

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    時代も場所も大きく離れているのに、ここまで面白く読めたのは初めてかも。すごいなあ。ヘアトン可愛いです。

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    2013年02月12日
  • 嵐が丘 上

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    さすが近代イギリス小説って感じで台詞が長い。でも読みやすい。ぐんぐん読めます。
    ヒースクリフとキャサリンの関係にときめいてしまう自分がしばしば…。血縁の濃さが源氏物語ばりだ。

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    2013年02月12日
  • 嵐が丘 下

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    ヒースクリフたちの次の世代が話に加わります。

    親の世代と子供の世代の違いや、
    まぶしい子供たちの姿に自らを省みるヒースクリフ。
    そんな図式は好きです。

    復讐ってやっぱり何も生まないのでしょうね。

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    2012年12月03日
  • 嵐が丘 上

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    個人的にはこの一癖も二癖もある登場人物たちについていけず…。
    誰かに共感することもできず、
    見守るような視点で客観的に見ることもできず。
    読んでて自分の内面も殺伐として来る感じがしました。

    それだけ引き込まれていたとも言えるのかもしれませんが、
    とにかく読むの疲れます。笑

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    2012年12月03日
  • 嵐が丘 上

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    歪んだ愛と、復讐を描いた話。激しい感情についつい引き込まれてしまうが、一回読んだだけでは何のことやらわからない、というのが正直な感想。

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    2012年07月08日
  • 改訳 嵐が丘

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    一つの家庭の崩壊が、世代を超えて連鎖していく話。
    子ども達はそれぞれ、アルコール中毒者や半狂乱の女性、DVを起こす残虐な男性へと成長する。

    「異常性」が渦中の人物によってではなく、隣人やメイドやDVに遭った女性(血族ではない)によって語られるのが興味深い。

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    2011年08月03日
  • 嵐が丘 上

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    一気に読み進めてしまう作品とうたっているけれど、実際はそこまで・・・っていう感じ。
    もっと歳をとってから読んでみたい。また感じ方も違うんだろうな。

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    2010年03月15日
  • 改訳 嵐が丘

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    嫌な奴ばっかりだったのに、最後には誰にでも同情できる不思議なお話。
    読み終わった後にケイト・ブッシュの嵐が丘を聴く事をお勧めします。
    全ての登場人物が救われる様な素晴らしい楽曲。
    2007/1/15

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    2012年07月31日