エミリー・ブロンテのレビュー一覧

  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まず、自分に700ページあまりの小説を読めるのかと躊躇しました。さらに200年も前の海外文学を理解出来るはずがないとも思いましたが、理解したいと思ったのです。
    初めのうちは名前と人間関係、物語の背景に慣れず、1日30ページにも満たない遅さで、かなり時間をかけて読み進めました。何度も巻頭の家系図を見返してこれまでになく丁寧に読みました。
    女中視点の昔語りで話が進み、物語の最後には現在に追いつく箇所がきます。まるで「物語の中の人」にあえた感覚でした。
    英国の田舎の閉鎖的で鬱屈とした逃げ場のない環境において、遂には破壊し尽くせないこと察して諦めて死して結ばれたあの御方。とうとう最期まで理解できません

    0
    2025年09月28日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    翻訳された本は苦手だけどこれはかなり読みやすく、内容もドロドロで面白いからか、すぐに読み終えられた。エミリー・ブロンテはこの作品を書き上げて30歳という若さで亡くなったそう。どんな場所でこの作品を書いたのか気になる。
    マーゴット・ロビー主演の映画もたのしみ。

    0
    2025年09月27日
  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リントンさんの一家がなんも悪くないのにめちゃくちゃにされてかわいそう。
    ヒースクリフとキャサリンになんも共感できない。
    真実の愛とは周りにとって残酷なものなのかな。
    部外者にとったらたまったものじゃないな。

    0
    2025年06月21日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025/2/7-2/9

    うーん、1巻は面白かったけど、この巻は途中からは面白いと思えなかったな

    ヒースクリフとキャシーの恋愛は良かったけど、その子供世代のリントンとキャシーの恋愛は、いらないかなぁ。冗長な気がした

    ヒースクリフの生涯を語る上で必要だろうって言うのはわかるんだけど、子どもの恋愛を見せられても、感動はしない。最後ヘアトンに心変わりしてるし(これは親たちのしがらみなしで彼女たちが初めて純粋な恋愛をして、これが実は親ヒースクリフとキャシーの恋愛の形に1番似てて、、っていうのは分かるけど)

    リントンは依存しすぎだし、キャシーも依存してて共依存の関係は見てられない。共依存の話は読

    0
    2025年02月09日
  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    登場人物たちの人生が悪い方へ悪い方へ転がっていったかと思うと、最終的にはなんか丸く収まったっぽい?私にはよく理解できませんでした。
    情緒不安定なやつらだったなと思います。

    0
    2024年09月18日
  • 嵐が丘 下

    Posted by ブクログ

    キャサリンとヒースクリフの純愛

    ヒースクリフがキャサリンの面影を感じたり、
    ヘアトンに自分を重ねるところは切なくなったが、
    人の道を踏み外して行ってきた悪魔のような行いの
    数々を忘れられなかった
    (希望の埋葬方法もエドガーが不憫だった)

    キャサリンとヘアトンが幸せでありますように

    0
    2024年09月15日
  • 嵐が丘 上

    Posted by ブクログ

    三代にわたる三角関係の話

    育った環境によるのか、
    元々の人格が環境によって育てられたのか、
    登場人物たちの個性が強く、語り手の印象は薄い

    子供が虐待されるのはきつい

    0
    2024年01月11日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    狭い世界の中で、少ない登場人物たちがぎゅうぎゅうにせめぎ合っている。大自然にかこまれていながら不自然な環境。代々狭い人間関係で遺伝的な病もありそう…など無駄な想像か。誰が主人公とも言えず、誰も客観性を持ちあわせない、個と個の闘争。愛情にせよ復讐にせよ、何十年と熱意を持ち続けるのはものすごいエネルギー。読む側も覚悟がいる。

    0
    2023年12月16日
  • 嵐が丘(上)

    Posted by ブクログ

    冒頭から妙に引き込まれた。人嫌いすぎて、出てくる人出てくる人どんどん盛り下がって行くのが新鮮。本筋に入ると、今度は原色の絵の具がチューブから噴出して自分勝手に塗りたくっていくような激しさ。途中、冗長だなと感じたところで、本文にも「退屈な話」と。率直。

    0
    2023年12月16日
  • 嵐が丘(上)

    Posted by ブクログ

    個人的には、この作品を読んだ直後に出たケイト•ブッシュ「嵐が丘」を初めて聴いた時の印象が忘れられない。
    "It's me, your Cathy. I've come home. I'm so cold. Let me in your window."
    というフレーズは、この作品そのものです。

    …今の人は、「恋のから騒ぎ」のオープニング曲だと思ってるのかもしれませんけど…

    0
    2022年06月01日
  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    調べ物してて見つけて読んでみた。
    時代のせいなのか、まったく登場人物の気持ちが理解できないのに、読みすすんじゃった。

    0
    2022年04月05日
  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    読者層が女性の恋愛小説と思っていたが、印象が違った。二名家におよぶリベンジや亡霊といったホラーの面もある。ヒースクリフの素性は謎のまま読者の想像に任せる。女中のネリーの話は自らも関わっているので主観的なものであり読者として無意識に真偽を迫られる、いや楽しめる仕掛けとなっている。2022.2.19

    0
    2022年02月19日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    たまたま機会があってこの本を読み始めた
    名作とのこと
    よくわからないまま読み終えた
    誰が主人公なのだろう
    何故そこまで
    何故死を迎えた
    読み方が不足しているのだろうか
    外国文学はなかなかしっくりいかないことが多く、幼い頃は多数読んでいたが最近はずっと縁遠かった
    また暫く読まないかもしれない

    0
    2022年01月20日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    怒号や非難の応酬が飛び交う物語はまるで任侠映画だが主人公達は義理も人情もなくひたすら自己憐憫や恨みをぶちまける。突き抜けた自由さがこの小説の魅力の一つかもしれない。出生故とは言え異常に経済観念の発達したせこい復讐が長々と続き、アッシャー家の崩壊のような終わり方になるのかと思っていたところ、頑丈な彼が唐突に亡くなったと知らされるいよいよ終わりの部分で物語の雰囲気が切り替わった。次の世代では、負の感情が集約されたリントンが夭逝、つらい経験を経た、欠点もあるが優しい性格の2人が、復讐の呪いを振り切る結末は、それまでの話が暗かった分、大いに爽やかで心温まる読後感で、推理小説の意外な犯人がわかったような

    0
    2021年09月13日
  • マンガで読む名作 嵐が丘

    購入済み

    さくっと読めるし、まあ面白い

    小説である原作を買うお金も、
    読む時間もなかった自分には、
    ちょうど良かった。

    原作に忠実なのは勿論だけども、
    主人公が悪魔か化け物のような顔に
    なっていても おかしくないような場面でも、
    そうは描かずに極悪な人間として
    描いているのは好感がもてた。

    登場人物の、
    ほぼ全員が気の毒な目に遭うが、 個人的に同情できるのがほんの一握りしかいなかった。
    最後にあの救いがなければ、本当に暗い話。

    #ドロドロ #ダーク

    0
    2021年09月13日
  • 嵐が丘

    Posted by ブクログ

    おもしろかったのかもしれない。
    ヴァージニア・ウルフの自分ひとりの部屋を読んで、それから気になっていたので手に取った。

    人の忠告に耳を貸さない者と過去にネグレクトされた成人、復讐のため人を操り騙す者など、どの登場人物のことも全く好きになれないし、その言動に不快感は増すばかりなのに、どんどん読み進めてしまうのは、その表現力の力強さ、描写の細かさによるのだと思う。魅力的ではない描写をされている登場人物に対比して、自然の描写が美しかったのも印象的。

    エミリー・ブロンテは閉じた人間関係の中でこの作品を描いたそうで、並外れた力を感じる。

    0
    2021年04月21日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    ヒースクリフがイザベラを含めたリントン家での平和をかき乱し始める所からの下巻。
    ストーリーの大筋はヒースクリフのキャサリン(母)との恋愛と破局、その復讐の物語だが、聞き手となるロックウッドか家政婦ネリーから聞く形式となっており、このネリーがいかにも偏見を持った語り口なのでその内容を鵜呑みにできずに読むという状況を作っているところが読者の想像力を要求しており面白い。故に読み手の考え次第では評価は大いに分かれそうです。
    終盤でロックウッドが聞き手から物語に参加する可能性が示されたときは少しときめいたが、残念ながら空白の数カ月は意外な方向に展開して、しかも主人公とも言うべきヒースクリフの死が予告され

    0
    2019年09月29日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    第一章、ネリーに手紙を預けたヒースクリフが実際にキャサリンを訪れるシーンには圧倒されました。
    ヒースクリフの心情描写がものすごく濃ゆくて濃ゆくて。
    お互いからすべてを奪い合うような恋ってこういうことなのか。正気の沙汰じゃない。
    そしてキャサリンが亡くなってからの転がり落ちるようなアーンショウ家の悪夢。エドガーも結局一度もキャサリンは振り向いてくれず、報われない男でしたね…。
    なにより母のいない幼いキャシーが可哀想でしかたなかった。リントンもヘアトンもみんな蔑まれながら生きていて、読み進めるのしんどすぎ。

    でもきっと、この物語はヒースクリフが最も気の毒な話なのかもしれない。
    ーー世界全体が、か

    0
    2018年01月06日
  • 嵐が丘(上)

    Posted by ブクログ

    7年前のクリスマスに買って、それで満足しちゃって本棚にさしっぱ。
    なぜかクリスマスが近づくと毎年そわそわ気になってたのですが、満を持して?ようやく上巻読み終えました。
    イングランド北部、ヨークシャの荒野に立つ屋敷〈嵐が丘〉と、4マイル離れたスラッシュクロス屋敷の、2つの一族で巻き起こる愛憎劇。
    時代を経て、新たにスラッシュクロス屋敷を借りようとするロックウッドが、ベテラン女中のネリーに寝物語のようにその過去を教えてもらうという回想形式です。
    ヒースクリフがとんでもない奴だと思っていたのですが、なんのなんのやばいのはキャサリンでした。
    破天荒というかメンヘラというかトリッキーというか、まぁそうい

    0
    2017年12月13日
  • 嵐が丘(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中で二代目のキャシーやリントンの振る舞いに辟易してしまい、読み続けるのがしんどくなったが……

    それぞれに自分の境遇に対する不満や、それに伴う自己正当化があるのだろう。それをもとに展開される発言は、読み手に媚びずに登場人物たちを存在させる。(自分勝手で意地汚くて、結構ストレスにはなるけれど…) 人が人らしいのは、見られているという意識が感じられないからではないか。

    はっとするほど印象的な、活き活きとした場面がある。多くはヒースクリフの熱のこもった多弁さが披露される時だ。この作品には、手放しで尊敬できたり好きになったりする好人物というのは存在しないが、すべての人物の運命を貫くヒースクリフが、

    0
    2017年05月21日