林譲治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第1巻を読み終えた。評価は暫定。本作で特徴的なことは、ワープ航法は実用化されているが、その原理が解明されていないこと。そして、超光速通信はいまだ実用化されていなこと。
ワープ航法を実施するには、各種パラメーターが必要であり、それらは地球から無人探査機をワープさせ、着いたところから戻ることによって得られる。要は行き当たりばったりの航路探査なのだ。
60ほどの植民星は地球圏とは交流がある。そして植民星では、高度な産業機械、ワープエンジンや高等教育などは地球圏に依存しており、自立は不可能な状態である。さらに、前述したようなワープ航法の特性で、植民星間の交流はほぼ不可能。そしてこの間、人類の科学研究は停滞し、テクノロジーの維持のみが行われてきた。
そんなか植民星の一つが、ワープ航法による地球圏との往来ができなくなってしまう。そして、唯一往復可能な星系で地球外知的生命体の「痕跡」が。
ワープ航法実用化されたが、いまだに原理が解明されていないという前提のもと、物語はどう展開していくのだろうか。 -
Posted by ブクログ
まだ一巻め。ゆえにか、タイトルにある「兵站」への言及はたびたびあるものの、主題とよべるほどには出てこない。
地球での歴史や文化が伝説となってしまうほどに時を経た未来が舞台であるので、人種とか言語や文化も混ぜこぜになっているだろうと思うのだが、日本人的氏名ばかりなのは、人類はいったいどんな歴史を辿ってきたのだろうと思ってしまうのは否めない。まぁ、日本人が日本語で読むので、漢字の名前のほうがキャラクターを区別しやすくて読みやすいので問題はないしむしろ助かるのだが。アラブ・イスラム圏とか、インド・中国、あのあたりの文化はどうなったのか?国家の概念は失われたようだが、日系のみ生き残ったんだろか。あるいは別の播種船に乗った別の文化の人類が敵の正体だったりして?
じわじわと、得体の知れないエイリアンと戦う羽目になっていき、相手の正体もじわじわベールを剥がされてゆく感じはおもしろい。
敵のエイリアンが「秒」の単位を使って推測していると予想する描写があったが、秒はSI単位系だしエイリアンが使う単位系は違うべ?と、そこは気になった。
あと、「英雄の誕生とは、兵站の失敗に過ぎない」って言葉は、腑に落ちてない。ハンニバルは例外だろうか。三国志に出てくる英雄たちは、記録にこそ残っていないが、あのでっかい中華世界において、兵站に支えられてこそ英雄になれたのでは。星間戦争なら尚更、兵站に失敗したら英雄どころか戦争にならず一方的にやられて死ぬのでは…?