林譲治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ 3巻から最終巻の5巻まで読んだ。まとめてレビュー。ミリタリーSFであり、ファーストコンタクト物であり、ミステリーの要素もある。3巻から最終巻で次第に謎が明らかになってくる。最終巻はちょっと駆け足の印象がある。
それにしても、最近読んだ「三体Ⅱ 黒暗森林」に出てくる宇宙社会学の二つの公理のひとつが思い起こされる。やはり宇宙は残酷で、相互理解は不可能なのか。なにかやりきれない思いが… 最後のシーンには希望があるのだろうか?
そして烏丸と三条、シャロンとマイアの掛け合いが面白かった。異星人とのコミュニケーションはこのようにはいかないんだ。その対比が象徴的だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「人類播種計画」の先の世界。
異星人による人類絶滅を防ぐ為の播種計画が成功したらしいのだが、
・予定地とは違うところについたらしい
・母星系との連絡は完全に絶えた
・そもそも、これまでの経緯が「伝承」となる程の時間が経過し、異星人との戦いに備えていたはずが形骸化している
・二次植民が成功しているが、逆に星系間の権力争いが起きつつある。
・最前線となる星系が、それなりに生産力がある上に、よりによって主星系と一番関係が悪い。
こんな世界でのファーストコンタクト(ワーストコンタクト)
人類は、中央星系と辺境星系の利害衝突を抱えながら、意図不明の異星人と…
ここまでは、「兵站」よりも「情報戦」(