林譲治のレビュー一覧
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林譲治の本は初めて読む。ハヤカワJAのシリーズもので第41回日本SF大賞、第52回星雲賞日本長編部門を受賞しているので、いつ読んでも良い様に積読はしているのだが、どうも「ミリタリー宇宙SFの旗手」のミリタリーが障害となってこれまで敬遠していた。今回の本はミリタリー色が少ないという前評判だったことから、ようやく満を持して手に取ることにした。本の背を見たら「SF は-1-1」と書かれてあった。ということは、初めて創元SF文庫から出版されたということ。ちょっと調べたら、東京創元社としても初めての出版らしい。そんな記念すべき本、しかも書き下ろしという事で期待はこの上なく高まる。惑星調査が消息を絶った、
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Posted by ブクログ
知能と知性の違い
柔軟性と恐怖
ファーストコンタクト以来、接触のたびに戦闘技術が進化していった未知の異星人「ガイナス」は、当初こそ粗野な攻撃だったが、ついに集合体という形状を手に入れて攻撃を仕掛けるようになった。
その時人類との戦いは……そしてその果てには何が待っているのか。
このお話は「架空戦記」そのもの。
元々SFだからすべて「架空」なんだけど、とてもリアルに「兵站」と「政治」で練りあげたスペースオペラ。
なんだかハマってしまう。
韓国王朝ドラマにハマったような感覚。
さて、ラストの数ページでまたまた驚いた。
第二部へ続くって………
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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻で、タイトルの意味がわかった(と思う)。
「オビック」と名付けられた異星人は、チューバーやライノと呼ばれる機械群によって、主に鉱物資源の採取を行い、更に増殖していった。しかし、「侵略」の目的はいまだ不明。「オビック」のテクノロジーはミリマシンによって人間を複製することができるほど進んでいた。しかし「オビック」自身は姿を現さない。そして「オビック」が拠点にしていた小惑星オシリスには4人の「人間」が囚われていた。そのことを知らないまま、人類はオシリスに対して攻撃を仕掛けようとしていた…
第4巻は急展開で、かつ伏線が多数ある。AIが頻出。オシリスに囚われた人間の身内の活躍。