あらすじ
林譲治史上、最もシリアスかつ斬新なファーストコンタクト
2034年、激化する水利権紛争への対処のためエジプトに駐留する自衛隊に物資を輸送する紅谷は、カミカゼドローンの襲撃を受ける。彼を救助した全身防護服で身長3メートルのカスケリスと名乗る謎の存在は、地球侵略のため調査活動に従事していると言うのだが。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
林譲治氏お得意のファーストコンタクト物
作中で描かれる近未来の世界情勢と日本の描写がもう全然救いがなくて そうか 今SF作家が予想する未来はこうなんだ 参ったなぁ
それだけにずっとモヤモヤする異星人の意図がラストで説き明かされるのがスッキリして
とても好きだな
Posted by ブクログ
7,000光年先からやってきた一風変わった宇宙人=侵略者の先行調査員たち。その視点を通して地球人を見てみると、食べもしないのに同族を大量殺戮するのは人類だけ、パレスチナで100人死ぬのは当たり前だけどニューヨークで10人死ぬと大ニュース、難民問題、AIによるフェイクニュースなど人類のおかしな部分や現代の問題が浮き彫りになっていく。
そんな侵略者の調査員たちと、人間たちがズレた会話をしながら、ある一点に向かって進んでいくのはよくできているし、読んでて考えさせられるが、中盤どうにも人類の問題を盛り込みすぎな気がして、少し飽きてくる部分があった。しかし、気付きも多く、構成というか設定のおもしろさが抜群なので、読書の楽しさは存分に味わえると思いう。
Posted by ブクログ
星減らそうか迷ったくらいのレベル。
多分、アイデアというか、プロットは悪くないんだと思うが、どうにも一本の作品にすると、はあそうすか、という感想に落ちてしまう。
読ませるレベルになってないというか。
もっと短くしてショートショートくらいにまとめられたら面白いんではないか。
侵略、とかネット情報とか、面白くなると思うねんけどなあ。
根幹に関わるアイデアを、会話で、それも、一方的な発言で説明するというのは、好みもあるのかもしれないが、下作にしか感じない。
社会問題を絡めて来ると、途端に浅い理想論が腐臭を放つのもこの辺の特徴かもしれない。
宇宙人の描き方がクソつまらん。
大名作「地球幼年期の終わり」に比すべき何もない。
Posted by ブクログ
クラークの名作タイトルを彷彿させるタイトルに惹かれて読み始めました。
SF的な舞台背景は凄いですね。
ただ、規模が大きすぎて俯瞰でみているような、教科書をながめているような、どこか冷めて読書をしていて熱中することができなくて残念でした。
Posted by ブクログ
2034年、侵略のために地球を調査しに来たと言う宇宙人と接触した三人の人物の、視点が切り替わりながら話が進んでいく。
地球をはるかに上回る技術を駆使し、調査してるとはいえ、やたらと地球の歴史や内情に詳しい“なんかムカつく”宇宙人と登場人物らが語り親交しながら、次第にその真意がわかっていくという話の構成は見事。
宇宙人の言ってる内容、合理的な理屈はいちいちもっともであるが、感情的、そして価値観として割りきれない地球人との対比も面白い。宇宙人が仕掛ける「侵略」は確かに定義上「侵略」と言えるが…まぁ、確かに「侵略」だわな。
ただ、終盤の展開と侵略の目的、論理的な構成こそ楽しめたが、いかんせんそこに至るまでの話の展開が冗長だったのは否めない。もっとスッキリできたようにも思う。