林譲治のレビュー一覧
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ガイナスと人類の戦いに終止符が打たれる。そもそも、なぜ戦わなければならなかったのか、その原因が明らかになる。前巻で想像もつかない方向に飛ばされて、結末がどのようになるのか楽しみだった。うまく着地できて安心したのと同時に、因果応報というか少し考えさせられるものがあった。人類、ガイナス、ゴート・・・。人類が悪いのか、たまたま運がなかったのが悪いのか、犯人捜しをする小説ではないが、一方向だけで見てはいけないことなのだと思った。また、恨みというのは時間がどれだけ経っても忘れられないものなのだろう。
物語としては、烏丸が想像以上に活躍するのが個人的には意外なところだった。シャロン紫檀とマイザー・マイア -
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待たせたな!ひよっこども!
OVAでは描写の薄かったカスペン大佐の心情ががっつり追加されている。
一見嫌味なタカ派軍人だが、その実ただ口下手なだけであり、祖国の思想や自分の立場に殉じつつも現実的な判断や仲間の安全を考えられるという、ガンダムシリーズ屈指の『まともな軍人』っぷりがこれでもかと書かれている。読了後は好感度天元突破間違いなし。
というか、カスペン大佐に限らず、登場人物の精神面がかなり深堀りされているので、IGLOOが少しでも好きなら手に取ってみることをお勧めする。 -
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地球人が恒星間宇宙に進出している時代、播種船で入植に成功したのが、出雲星系だった。他に5つの星系があり、壱岐星系もそのひとつ。壱岐星系でも辺境の空間が壱岐星系第三管区であり、そこで異星人の痕跡と接触する。そこからは異星人(ガイナスと呼ばれる)を敵とみなしての戦争準備が始まる。序盤には派手なドンパチはなく、政治的駆け引きが主となっている。兵站は戦争準備であり、火伏兵站監は、様々な想定をして武器などの調達をする。ガイナスとは準惑星天涯を舞台に武力衝突する。ここでシャロン紫檀が率いる降下猟兵師団第一連隊第七中隊の活躍が目を引く。火伏は戦争で「英雄が誕生するのは兵站の失敗」との持論があるが、不要と言わ
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Posted by ブクログ
地球から一万光年離れた太陽系外惑星カザンに、史上初の地球外文明が存在することを人類は把握していた。
しかし発展を続けていたカザン文明が、突如として原因不明のままに滅亡したのではとの疑義が生じる。
もしもそれが事実であれば、地球文明にとっても脅威となる可能性があると考え、調査隊を送ることになった
調査隊チーム750名は、7年間に亘るワープ航法(光の速度を超える速度で宇宙を移動する航法)によってカザンに向い、カザン文明の動向を探る使命を帯びていた。
しかし、地球への帰還予定の14〜15年を過ぎても帰還しなかったことを受け、新たに総勢3,600名からなる第二次調査隊を組織し、万全の態勢のもとにカザン