林譲治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「工作艦明石の孤独」の外伝。設定された世界が同じなだけで、登場人物は重複していない。
150年前に植民された惑星シドンには、人間のような知的生命ビチマが存在したが、入植者から家畜あるいは奴隷のように扱われていた。そのビチマの正体が、3000年前にワープの事故により遭難した宇宙船コスタ・コンコルディアの乗員の末裔と判明する。
彼らの人権回復が図られる中で、ある遺跡でビチマの惨殺死体が発見される。いつ起こった事件なのかは不明。そんな中、地球圏統合弁務官事務所より調停官のテクン・ウマンが派遣されることになる。
これは、私のお気に入りの眉村卓氏の「司政官シリーズ」を彷彿させる。更に殺人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ兵站で勝つというよりは、「兵站を確保して、それを活用するのは大変なんだよ」という話。制式装備がいくつあって、その中の必要な物を必要な時に必要な量だけ届けるというのがいかに難しいか。数が揃うのを待っていたら勝機を逸してしまうし、見切り発車すると現地部隊の英雄的な活躍に頼らなければならない。工業的な問題だけでなく、他星系の工場を効率的に動かすのに武力による威嚇が必要だったり、有効な装備があってもそれを使える法的根拠が無かったりして、兵站というのは範囲の広い概念だなあと。
小説としては、前半の調査・政治的な話は読み進めるのに何度も中断するほどの平坦さだけど、後半の戦闘シーンは五里霧中で想定外がたく -
Posted by ブクログ
ネタバレ200年前の宇宙船ノイエ・プラネットから、敷島星系に文明があるとの連絡が入った。シーラッハ周防政府全権委員がノイエ・プラネットを狙って怪しげな行動をする。一方、集合知性のガイナスを封鎖している奈落基地で、烏丸司令官たちがなんとかガイナスと意思疎通を図ろうとしている。基本的には軍隊での政治的なやり取りがメインの物語。胃がキリキリするような政治活動はないが、これはまだ序盤だからだろう。次の物語に向けて高官らがポジション取りをしているような感じだ。それにしても、ガイナスと意思疎通するために使われた巨大ロボットは...、身長57メートル、体重550トン、これは子供の時に見た合体ロボットではないか!