榎本博明のレビュー一覧
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ネタバレタイトルがとても刺激的なのは新書のご愛嬌ということで。
実際には褒めるとと子どもがダメになるなんてこの著者は全く言っていません。
欧米のように幼い時から子どもを自立した独りの人間として尊重しており
厳しく指導している文化の中で推奨される褒めて育てる育て方を
日本のように親子の関係が密接な文化の中でただ真似して褒めて育てても
子どもはダメになりますよということを言っている本です。
あるテストを行った後に褒めたグループと何も言わなかったグループでの
その後の行動の違いなど実験を通した裏づけを元に客観的に述べているので
説得力があります。
自身4人の子どもを育ててきて同じ親から産まれても個性が -
Posted by ブクログ
職場やプライベートでのコミュニケーションの取り方について心理学の観点から解説した一冊。
読んでいて、モデルケースがなんとも対応に困るものばかりであり得るケースであると感じたのともに、そのような行動をとる人の真相心理や対処法も書かれていて非常に勉強になりました。
今では付かず離れずという絶妙な距離感での付き合いというのが職場やプライベートでは求められていることを感じるとともにネットやスマホの普及で非対面のコミュニケーションが増える一方で従来の対面的コミュニケーションに慣れた世代が今の若者とのやり取りに苦労している現状も読んでいて感じました。
本書を読んで、モデルケースを反面教師として注意し -
Posted by ブクログ
あ~いるいる、こういう人
じゃなくて
自分にもこういう一面あるなぁ・・・と
反省にもよい。読んでよかった。
「過剰反応しやすい人の心理的特徴のひとつとして、認知的複雑性ん低さをあげることができる。
認知的複雑性とは、物事を単純化せずに多面的にみることができることをさす。
認知的複雑性が低い人は、物事を単純化するクセがあるのだが
それは一面的にしか見ていないからである。」
解決策はなかなかどうしてマクロ的にならざるを得ないが、
「近隣住民が保育園にクレームをつける」ことに対して「近隣住民にその子供たちを『知っている存在』に帰る」ために「保育園の運動会に招待する」など接点を増やすような工夫を -
Posted by ブクログ
生きるため、欲しいものを買うためにどんな叱責にも耐え働き続けてきた上司と、小さな頃からキャリアデザインを意識し、やりたい仕事を一生懸命探し、自己主張する事を良しとされてきた部下。環境、価値観が異なることによるギャップをどう上司側が埋めるかを記した書籍。
上司が困ることは、ある程度予測がつくものではあったが、読んで改めて、上司の本当に求めていることを汲み取って働こうと感じた。しかし、鵜呑みにはできない点もある。定時で帰ることに関しても、仕事を終えられていない人が普段どれだけの熱量でもって仕事に臨んでいるかも考慮するべきだと考える。また、人の仕事に気を回し過ぎて、残業する雰囲気を作ってしまっては本 -
Posted by ブクログ
書店で手に取りパラパラ眺め、面白そうだったのでそのままレジへ。読後、生きづらさを感じながら生きる現代日本人の一人として本書に関心がいったことをそれとなく気付かされたように思う。
ここに書かれていることは何も珍しいことではない。日本人であれば誰でも経験的に気付いているようなことが対象とされている。この誰もが日常的に抱く漠然とした認識が、心理学者ならではの明快な分析によって解き明かされる。とりわけ、欧米人との比較から日本人像が浮き彫りにされてゆく。たとえば、多重人格という症例が日本であまり認められないのに対し、北米ではそれほど珍しくはないという事実から、その差異の根底に欧米人と日本人との決定的な