榎本博明のレビュー一覧

  • 近しい相手ほど許せないのはなぜか

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    ■心理学

    A.心理的距離が縮まると、遠慮がなくなるため、お互いにわがまま出やすくなる。
    そのため関係が深まれば深まるほど衝突することが多くなる。
    関係の浅い相手なら気にならことも気になり、許せることも許せなくなる。

    B.許せない思いを抱きやすい人は、他人の行動をコントロールできるといった幻想に惑わされているといって良い。
    他人と自分をもっと切り離して見る必要があるだろう。

    C.許すことは心の健康につながる

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    2012年11月23日
  • 「上から目線」の構造

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    今の時代をうまく説明している。
    自分らしさを出すことが出来ない社会。経験もなかったということなのだと思う。
    スポーツの部活動を経験してきたということは、非常に役立ったということなんだと思う。

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    2012年11月08日
  • 「上から目線」の構造

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    自分に自信がないことで、上から目線に過剰反応したり、必要以上に高圧的に接する人は、身近にもいる。
    日本人の習性として、他人の視線や、関係性に過敏になる傾向もある。
    自分にもそういう部分があることは認めざるを得ない。
    他者の視線を受け止め、自己を把握することで、過剰でウザイ「上から目線」にならないよう、でもきちんと指導もできるようになりたい。

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    2012年10月21日
  • 「すみません」の国

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    気が付くとうんうん頷きながら読んでいた。
    「わかりました」と「はい」の使い方については、的確すぎて思わず笑ってしまった。

    どうしてもっと効率よく出来ないのだろう、というような無駄な話し合いには "満足感を与えて一体感を醸し出す" 意味があるらしい。足並みそろえてというわけか。

    アメリカ式のコミュニケーションを "良いもの" として取り入れようとするのも日本らしさなのだろう。

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    2012年08月11日
  • 「すみません」の国

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    考え方一つで、日本人の曖昧さも悪いことではないと感じる。でも結局、バランス感覚が一番必要なんだろうな…

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    2012年08月03日
  • 「上から目線」の構造

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    (社会的に見て素晴らしい業績を出しているわけでもないのに)自分たちはエライと思い込み威張り散らしている人がいる。そういう困った人たちとどう対峙するのかが最近の大きな課題でした。
    この本は、社会心理学や文化人類学をベースに、人間関係を築きづらい人たちの心理的構造や、世代間価値観の違いを記しています。
    父性原理・母性原理。妙に納得しました。これから先の日本がどうなっていくのかますます気になります。

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    2012年07月21日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

     昨日の東京電力の株主総会は、「エアー謝罪」あるいは「つもり謝罪」をして、株主からの経営合理化などの提案ははねつけて、1兆円の公的資金注入を了承という虫の良い提案のみ賛成。独占企業の姿が良く分かる。しかも辞める会長は、関連会社にちゃっかり再就職。甘ちゃん(あるいはアマチュアという意味でのアマちゃん)経営の見本。

     電車が何らかの理由で遅延した際にも「お詫び申し上げます」と何度も繰り返しアナウンスされる。中には、昨日のことなのに「ご迷惑をおかけしてお詫び申し上げます」とアナウンスが流れることもある。まさに「すみませんの国」だ。

     さまざまな場面で聞く「すみません」。著者曰く、すみませんには、

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    2012年06月28日
  • 「すみません」の国

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    ついつい自分もいってしまう「すみません」。
    その日本人にある背景を分析してくれる一冊。
    結局は、同一民族で外からの攻撃も少ない島国においては、言葉により相手を理解することや闘うことをあまり必要としない環境に育ってきた。それゆえ、もっとも大事とされているのが「場」「空気」となり、おかしいと思いつつもその場を良好に保つために「すみません」を連発する。

    そうは言いつつも、インターネットなどにより世界との距離がぐんと近くなり、諸外国の人々と接することも多くなっているのは事実。政治家の外交ができていないニュースが日々流れる中で、ディベートをはじめ、自分の意見をはっきり言うことが正しいという風潮が次第に

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    2012年06月10日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

    あー僕は日本人だな〜と妙に納得してしまう一冊.もやもやに感じていた日本人のコミュニケーションについて,言語化されたおかげで(もちろんこれがすべてだと思わないが),頭がすこしすっきりします.

     日本では,責任が個ではなく,場あるいは空気に帰される.状況依存社会と著者は命名する.相手の立場への共感性の高さ,多角的な意見への寛容性を,日本人は,ホンネを重視するためだと述べる.
     「そうは言っても~という考えもあるよな.」と日本人が思える事は,相手の立場への共感性の高さに寄与しているとしている.物が言えない日本人は,相手の事を考え,一度相手の意見を引き受けてしまう,”やさしさ”のために生じるらしい.

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    2012年06月08日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

    社会人としての自分の見直しになりました。
    自分の考えがずれている点と、しっかり「すみませんの国」の人間である点が極端に割れていてバランスが悪い・・・。そんな自分の自己分析のきっかけになった本です。

    似たような本を探すとともに、しばらくしてからまた読み返すとまた発見がありそうです。

    ただ、「すみません」の国の考え方が、全般的に良い風に書かれている点は今はなにか気に入らない。

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    2012年05月25日
  • 「すみません」の国

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    以前,この著者の別の本を読んで失敗したが,題名に惹かれて,懲りずに購入した.想像とは少し異なる内容であった.歴史を絡ませながら,日本人の抑制,日本的コミュニケーションの二重構造を指摘していた.日本は状況依存社会のため,原理原則がなく,海外から批判の対象になるが,それがきめ細やかな対応につながったり,必ずしも欠点になるのではないことを指摘し,それを逆手にとって何らかの貢献をする余地があるのではないかと問いかけていた.まずは自ら有する日本的コミュニケーションを正しく評価,理解したうえでないと,異文化との共生ができないという意見には共感した.

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    2012年05月29日
  • 「すみません」の国

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    毎日のように交わしている「すみません」という言葉。日本人なら誰でもよく使う言葉ですが、この言葉に、日本独特のコミュニケーションの深層心理が隠されているという、とても面白い書籍です。日本語の使い方はとにかく難しいですね。

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    2012年05月04日
  • 「すみません」の国

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    日本特有のコミニュケーションの問題だけでなく、利点にも焦点を当て、今後グローバル化が進展する中で、その良い面を再認識すべきであると。序盤がややクドイと感じたが、興味深いテーマ。日本語では「人間」と書いて「人」と同義。自身の中だけでなく、相手との「間」に自己を認識する状況依存的な文化という指摘に納得。また原理原則でなく状況で物事を判断する、自己矛盾を認められることが、欧米より圧倒的に多重人格障害が少ないことにもつながると。個人的には欧米スタイルのコミニュケーションスタイルを導入すべきという意見だったかど、そうとも言えないかもだな。

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    2012年04月25日
  • 記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす

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    「記憶」のメカニズムを心理学的側面やカウンセリング面からとらえて、その仕組みを「これからの人生」に活かそうという自己啓発的要素の強い本。
    各章末にポイントをまとめてあるのでとても読みやすくて便利。ぶっちゃけこのまとめさえ読めば他は読まなくてもOK。

    記憶は単なる過去の記録ではなく、もっと能動的に過去を生み出す機能であり、さらに思い出している人の心理状態を反映するものであることがわかっている。
    したがって、自分の心理状態や視点によって過去の記憶も意味合いが変わりうるという特性を持っている。
    人間は思いのほか強く、悲劇的な体験、喪失体験からもプラスの意味へ転換できる力を持っている。なぜなら、そこ

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    2011年12月03日
  • 記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす

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    「過去は変えられる」という言葉に惹かれて読みました。

    記憶とは単なる記録ではない。記憶を語るうえで、「記録」の方法論ではなく、「現在」の視点からの「意味づけ」が過去の認識すら変え、未来展望を明るくする。
    そういった経験から学ぶ「意味づけ力」の重要性を再認識できました。

    著者は新領域「自己心理学」の提唱者。
    様々な心理学者や一般的な事例を引き合いに出しながらわかりやすく解説。
    本の中でも用語の解説は分かりやすく別欄を設ける心配りが感じられました。 

    「フラッシュバルブ記憶」や「流動性知能」と「結晶性知能」など、
    いくつか実際の仕事の場面でも話のネタとして使えそうな観点がありました。

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    2011年05月04日
  • なぜイヤな記憶は消えないのか

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    人生を前向きに生きるためのヒントを示すことが本書の目的とのことで、どうしたら人生を前向きに生きることができるかの鍵を握るのが記憶であり、記憶の意味付けが大事だということが書かれている。

    極論すると、記憶とはその当時の心理状況が大きく影響しているとともにそれを振り替える"今が幸せな状態にあるかどうか"が、大きく影響している。
    後に振り返ってみたときにどういう
    "意味付け"をするかによかって、その記憶がいいものになるか嫌な記憶になるかが決まる。

    ポジティブな人はポジティブな意味付けができるから、思い出す記憶もハッピーなものが多く、ネガティブな人は悲しいシ

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    2025年11月27日
  • 「過剰反応」社会の悪夢

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    タイトルに社会とあるので、社会的な過剰反応という側面の分析解説だと思って読み始めたが、多くのページが個々人の事例、個人の性格的問題や感情に左右される傾向の分析などに割かれていた。それに、このような社会のあり様が日本固有の傾向であるかのように論じていることに違和感を覚えた。過剰反応がこれほど可視化されるようになった背景にSNSやネットの果たす役割が極めて大きいと思われるが、そこに触れている部分が僅かだったことに納得がいかない。'15年刊の本では現状と合わなくなっているということか?

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    2025年11月20日
  • イクメンの罠(新潮新書)

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    作者是55年的老头,思想有很明显的老派味道。甚至有イクメン过于温柔毁了孩子这样的暴论。东大的人,搞这种右派育儿思想还会用数据支撑自己,蛮有意思的。

    我老婆是完全接受不了一点这作者的育儿观。不过,我读起来还是挺有意思的。

    几个有意思的点:
    - 父性和母性
    - とろろ的父亲,争一口气,被人砍死
    - とろろ的母亲,为孩子拱手接热粥
    - 阶段转换
    - 3岁之前,母性为主;3岁之后,父性为主
    - 角色的非固定
    - 母亲可以有父性,父亲可以有母性
    - 合上书,看看身边的朋友,这样的例子还是蛮多的
    - 作者觉得自己是母性占主体(嘛,说实话,看了这本书的观点,我是很难想象你是母性多

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    2025年10月28日
  • 絶対「謝らない人」

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    謝らない人の心理
    自己肯定感が低い人
    共感能力が低い人
    褒められることはあっても、叱られることがなかった人
    自己愛が強すぎる人

    昔から謝らない人は一定数いたかもしれませんが、SNSのせいで、それがより顕著になったのでしょうか。
    謝ることで救われる空気の古き良き日本は遠けりですね。
    正論は正しいけど、それを武器にする人は正しくないですね。
    自分の弱さを認めて、踏み出せる一歩もありますよね。

    結論、謝らない人には関わるな。期待するな。
    それでも仕事で関わらないといけない場合、心を無にして接するのがせいぜいかな。

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    2025年10月05日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    自己肯定感という概念に振り回されていないか?高いことが良いとし,海外諸国に比べて低いことを問題視することは妥当なのか。自己肯定感を上げるというお題目を短絡的に「褒める」「叱らない」につなげることの弊害。特に,人格形跡の子供たちにとっての影響を考える。自尊感情研究ではGood Enoughの理解が重要である。自分のダメなところも良いところも総合的に受け入れる。完全体はないのだから。褒められてばかりだとメタ認知が育たないというのは納得。自己肯定感という単一指標でみる危うさ。自己肯定という行為の定義が必要かな。

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    2025年10月04日