榎本博明のレビュー一覧

  • 近しい相手ほど許せないのはなぜか

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    榎本博明さん、最近いっぱい本出してるなあ。けっこうこのひとの本は好きです。
    本書のテーマは「許すこと」について。タイトルにぼんやりと共感したので読んでみました。
    「許されること」で罪悪感を覚える日本文化、ということがとても示唆的でした。普段から感じていることをまさにそのまんま言い当ててくれてた。
    さらに、父性文化の欧米、母性文化の日本、ということもなるほど、と思いました。
    本当に、この本に書かれているように、「許すこと」でお互いががんばれるような、そんな関係がどこかしらでもう少しだけ生まれることを願います。

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    2012年12月12日
  • 「やりたい仕事」病

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    本書の著者は、キャリアデザインを組むことによる弊害を指摘し、適職探しという概念をバッサリと切り捨てている。

    実際に会社員である自分が見ると、
    学生時代のギャップがよく分かり、面白い。

    仕事に対してほんの少し前向きになれる、
    若手社会人向けの本です。

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    2012年12月08日
  • 近しい相手ほど許せないのはなぜか

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    ■心理学

    A.心理的距離が縮まると、遠慮がなくなるため、お互いにわがまま出やすくなる。
    そのため関係が深まれば深まるほど衝突することが多くなる。
    関係の浅い相手なら気にならことも気になり、許せることも許せなくなる。

    B.許せない思いを抱きやすい人は、他人の行動をコントロールできるといった幻想に惑わされているといって良い。
    他人と自分をもっと切り離して見る必要があるだろう。

    C.許すことは心の健康につながる

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    2012年11月23日
  • 「上から目線」の構造

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    今の時代をうまく説明している。
    自分らしさを出すことが出来ない社会。経験もなかったということなのだと思う。
    スポーツの部活動を経験してきたということは、非常に役立ったということなんだと思う。

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    2012年11月08日
  • 「上から目線」の構造

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    自分に自信がないことで、上から目線に過剰反応したり、必要以上に高圧的に接する人は、身近にもいる。
    日本人の習性として、他人の視線や、関係性に過敏になる傾向もある。
    自分にもそういう部分があることは認めざるを得ない。
    他者の視線を受け止め、自己を把握することで、過剰でウザイ「上から目線」にならないよう、でもきちんと指導もできるようになりたい。

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    2012年10月21日
  • 「すみません」の国

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    気が付くとうんうん頷きながら読んでいた。
    「わかりました」と「はい」の使い方については、的確すぎて思わず笑ってしまった。

    どうしてもっと効率よく出来ないのだろう、というような無駄な話し合いには "満足感を与えて一体感を醸し出す" 意味があるらしい。足並みそろえてというわけか。

    アメリカ式のコミュニケーションを "良いもの" として取り入れようとするのも日本らしさなのだろう。

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    2012年08月11日
  • 「すみません」の国

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    考え方一つで、日本人の曖昧さも悪いことではないと感じる。でも結局、バランス感覚が一番必要なんだろうな…

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    2012年08月03日
  • 「上から目線」の構造

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    (社会的に見て素晴らしい業績を出しているわけでもないのに)自分たちはエライと思い込み威張り散らしている人がいる。そういう困った人たちとどう対峙するのかが最近の大きな課題でした。
    この本は、社会心理学や文化人類学をベースに、人間関係を築きづらい人たちの心理的構造や、世代間価値観の違いを記しています。
    父性原理・母性原理。妙に納得しました。これから先の日本がどうなっていくのかますます気になります。

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    2012年07月21日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

     昨日の東京電力の株主総会は、「エアー謝罪」あるいは「つもり謝罪」をして、株主からの経営合理化などの提案ははねつけて、1兆円の公的資金注入を了承という虫の良い提案のみ賛成。独占企業の姿が良く分かる。しかも辞める会長は、関連会社にちゃっかり再就職。甘ちゃん(あるいはアマチュアという意味でのアマちゃん)経営の見本。

     電車が何らかの理由で遅延した際にも「お詫び申し上げます」と何度も繰り返しアナウンスされる。中には、昨日のことなのに「ご迷惑をおかけしてお詫び申し上げます」とアナウンスが流れることもある。まさに「すみませんの国」だ。

     さまざまな場面で聞く「すみません」。著者曰く、すみませんには、

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    2012年06月28日
  • 「すみません」の国

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    ついつい自分もいってしまう「すみません」。
    その日本人にある背景を分析してくれる一冊。
    結局は、同一民族で外からの攻撃も少ない島国においては、言葉により相手を理解することや闘うことをあまり必要としない環境に育ってきた。それゆえ、もっとも大事とされているのが「場」「空気」となり、おかしいと思いつつもその場を良好に保つために「すみません」を連発する。

    そうは言いつつも、インターネットなどにより世界との距離がぐんと近くなり、諸外国の人々と接することも多くなっているのは事実。政治家の外交ができていないニュースが日々流れる中で、ディベートをはじめ、自分の意見をはっきり言うことが正しいという風潮が次第に

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    2012年06月10日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

    あー僕は日本人だな〜と妙に納得してしまう一冊.もやもやに感じていた日本人のコミュニケーションについて,言語化されたおかげで(もちろんこれがすべてだと思わないが),頭がすこしすっきりします.

     日本では,責任が個ではなく,場あるいは空気に帰される.状況依存社会と著者は命名する.相手の立場への共感性の高さ,多角的な意見への寛容性を,日本人は,ホンネを重視するためだと述べる.
     「そうは言っても~という考えもあるよな.」と日本人が思える事は,相手の立場への共感性の高さに寄与しているとしている.物が言えない日本人は,相手の事を考え,一度相手の意見を引き受けてしまう,”やさしさ”のために生じるらしい.

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    2012年06月08日
  • 「すみません」の国

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    ネタバレ

    社会人としての自分の見直しになりました。
    自分の考えがずれている点と、しっかり「すみませんの国」の人間である点が極端に割れていてバランスが悪い・・・。そんな自分の自己分析のきっかけになった本です。

    似たような本を探すとともに、しばらくしてからまた読み返すとまた発見がありそうです。

    ただ、「すみません」の国の考え方が、全般的に良い風に書かれている点は今はなにか気に入らない。

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    2012年05月25日
  • 「すみません」の国

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    以前,この著者の別の本を読んで失敗したが,題名に惹かれて,懲りずに購入した.想像とは少し異なる内容であった.歴史を絡ませながら,日本人の抑制,日本的コミュニケーションの二重構造を指摘していた.日本は状況依存社会のため,原理原則がなく,海外から批判の対象になるが,それがきめ細やかな対応につながったり,必ずしも欠点になるのではないことを指摘し,それを逆手にとって何らかの貢献をする余地があるのではないかと問いかけていた.まずは自ら有する日本的コミュニケーションを正しく評価,理解したうえでないと,異文化との共生ができないという意見には共感した.

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    2012年05月29日
  • 「すみません」の国

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    毎日のように交わしている「すみません」という言葉。日本人なら誰でもよく使う言葉ですが、この言葉に、日本独特のコミュニケーションの深層心理が隠されているという、とても面白い書籍です。日本語の使い方はとにかく難しいですね。

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    2012年05月04日
  • 「すみません」の国

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    日本特有のコミニュケーションの問題だけでなく、利点にも焦点を当て、今後グローバル化が進展する中で、その良い面を再認識すべきであると。序盤がややクドイと感じたが、興味深いテーマ。日本語では「人間」と書いて「人」と同義。自身の中だけでなく、相手との「間」に自己を認識する状況依存的な文化という指摘に納得。また原理原則でなく状況で物事を判断する、自己矛盾を認められることが、欧米より圧倒的に多重人格障害が少ないことにもつながると。個人的には欧米スタイルのコミニュケーションスタイルを導入すべきという意見だったかど、そうとも言えないかもだな。

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    2012年04月25日
  • 記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす

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    「記憶」のメカニズムを心理学的側面やカウンセリング面からとらえて、その仕組みを「これからの人生」に活かそうという自己啓発的要素の強い本。
    各章末にポイントをまとめてあるのでとても読みやすくて便利。ぶっちゃけこのまとめさえ読めば他は読まなくてもOK。

    記憶は単なる過去の記録ではなく、もっと能動的に過去を生み出す機能であり、さらに思い出している人の心理状態を反映するものであることがわかっている。
    したがって、自分の心理状態や視点によって過去の記憶も意味合いが変わりうるという特性を持っている。
    人間は思いのほか強く、悲劇的な体験、喪失体験からもプラスの意味へ転換できる力を持っている。なぜなら、そこ

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    2011年12月03日
  • 記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす

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    「過去は変えられる」という言葉に惹かれて読みました。

    記憶とは単なる記録ではない。記憶を語るうえで、「記録」の方法論ではなく、「現在」の視点からの「意味づけ」が過去の認識すら変え、未来展望を明るくする。
    そういった経験から学ぶ「意味づけ力」の重要性を再認識できました。

    著者は新領域「自己心理学」の提唱者。
    様々な心理学者や一般的な事例を引き合いに出しながらわかりやすく解説。
    本の中でも用語の解説は分かりやすく別欄を設ける心配りが感じられました。 

    「フラッシュバルブ記憶」や「流動性知能」と「結晶性知能」など、
    いくつか実際の仕事の場面でも話のネタとして使えそうな観点がありました。

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    2011年05月04日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    後輩指導に行き詰まっていたタイミングで紹介文が目に止まったので、読んでみることに。

    文体そのものは読みやすく、最後までサクサク読めるので、手軽に読むには十分です。
    が、事例とその解決法については「それで改善するならわざわざこの本読んでないんだよ……」という印象が否めません(大体ひと通り試してる)。
    結局のところ、この本で言う「できない」人達の対応で一番大変なのは「"できない"人達にいかに「自覚」させて「改善の努力」をしてもらうか」だと思うので、そこをもっと掘り下げて欲しかったと思います。

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    2025年12月28日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    ⬛︎この本を一言で言うと
    文化差は埋められない以上、統計的には自己肯定感は高くなくていいが、個人の認識の範囲では高くあるべき

    ⬛︎どんな人におすすめか
    自己肯定感満々の国の話を垣間見たい人
    自己肯定感が低いことのメリットを感じたい人


    ⬛︎購入目的
    自己肯定感が低くても、新職場で自信を持って働くためのヒントを知りたい

    ⬛︎読書後にやること
    自分が納得する形で適応できると自己肯定感が高まる
    →入社前に、自分が納得する形を定義しておく!

    何でもいいので習慣を確立する
    →読書2冊、朝ラン3kmを年明けまで続ける

    ⬛︎著者と一致した主張
    ほめても自己肯定感は伸びない
    本来の自己肯定感は外的要

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    2025年12月27日
  • なぜあの人は同じミスを何度もするのか

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    読み始めは、個人の体験談で説明されている感じが強かったのだが、だんだんと実験を引用しながら説明がされていった。おおむね他の書籍で読んだことのある説についてであったが、改めて平易にまとめられているので、これはヒトに勧めるにはちょうど良いサイズ感だと思う。おもしろかった。

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    2025年12月13日