宮下規久朗のレビュー一覧
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ネタバレ◆面白かった!絵画の中で象徴的に用いられる66モチーフの意味や用例を示した参考書。カラー図版もふんだんに挿し込まれた贅沢な1冊。西洋絵画だけでなく、東洋のものについても触れられている。さらなる参考文献が紹介されているのもうれしい。できれは、高価でも、文庫でなくもう少し大きめの冊子で読めたら申し分ないんだけど。◆「蝶」「魚」「種」「手紙」「書物」「ヴァニタス」「梯子」が興味深かった。特にオランダ絵画における「手紙」と絵の中の絵「海をゆく船」との関係には物語を感じてうっとり。これは、知らなきゃ損してしまうな。◆後書きを読むと、執筆時、著者がプライベートで大変キツイ想いをしていたことを知る。最後に置
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岩波新書の『戦争の美術史』を読みました。
戦争という共通の主題をもとに西洋美術と日本美術を通時的にさらっていく流れ。新書という紙幅の制限で深いテーマを描いていくというよりは、事例を沢山紹介してそこから先は読み手に委ねるというような流れでした。
それでも前近代と近代、第一次世界大戦以降の戦争の性質が全く違うものであるというのが、美術の面からもはっきりと伝わってきます。戦争の前では近代西洋美術が打ち立てた視覚理論も無意味になり、リアリズムへと回帰していく様子も興味深かったです。
そして第二次世界大戦と日本の美術については、藤田嗣治の話がやはり中心になります。他にも近年、東京国立近代美術館を中心に展 -
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宮下規久朗著『モチーフで読む美術史』のレビューです。
西洋・東洋を問わず、美術における64のモチーフが解説された文庫本です。
モチーフについての説明のあと、見開きの図版ページが続き、それが64個続きます。
構成は単調で、見るからにもとは何かの連載だったのだろうと感じさせますが、モチーフに関する説明は分かりやすく、図版もカラーなのでお勧めできます。
絵のなかに猫やら鼠やら鶏やら、窓やら梯子やらが描いてあったときに、知ったかぶりできそうです。
おすすめです。
強いて言えば、もう少し図版を大きくして欲しかったと思いますが、文庫なので仕方ないですね。 -
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美術史家・宮下規久朗氏の新刊。
絵の掲載は十分で、全てカラー、各章が完結で安定の読み心地だった。
近年開催された美術展にフォーカスし、代表作を解説されていたのが目新しい。
自分が訪れたものも多く、美術展の印象の振り返りにもなった。
「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展で展示された、レッサー・ユリィ『夜のポツダム広場』は実際に会場で見たが、確かに印象深いものだった。
1920年代の戦間期のドイツで、敗戦と経済混乱からの復興、そしてその後に起こる新たな歴史の予感を、にじんだベルリンの夜景を通して描いている。
宮下先生といえばカラヴァッジョは定番だが、今回はアメリカのカラヴァッジョとい