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Posted by ブクログ
美術史家・宮下規久朗氏の新刊。
絵の掲載は十分で、全てカラー、各章が完結で安定の読み心地だった。
近年開催された美術展にフォーカスし、代表作を解説されていたのが目新しい。
自分が訪れたものも多く、美術展の印象の振り返りにもなった。
「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展で展示された、レッサー・ユリィ『夜のポツダム広場』は実際に会場で見たが、確かに印象深いものだった。
1920年代の戦間期のドイツで、敗戦と経済混乱からの復興、そしてその後に起こる新たな歴史の予感を、にじんだベルリンの夜景を通して描いている。
宮下先生といえばカラヴァッジョは定番だが、今回はアメリカのカラヴァッジョという視点が新鮮だった。
『リュート弾き』を通して見た、アメリカのMETとロシアのエルミタージュ美術館の比較は興味深く読んだ。
内容は既出のものと重複もあったが、宮下先生の本はいつ読んでも、解説自体が芸術だと感じる。
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