宮下規久朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美術に登場する代表的な身振り手振りや動作を紹介する一冊。
悲しみや驚きや怒りなどの感情表現。
祝福や腕組みといった儀式的慣習的な身振り。
そして、食べたり踊ったりという具体的で直接的な動作や運動表現の、大きく分けて三つのしぐさに着目した美術本。
美術を、しぐさというテーマで括るのがまず面白い!
このテーマでの美術本は初めて見た。
例えば、ダヴィンチの「最後の晩餐」は、イエス、ユダはもちろん、他の弟子も含め、描かれた人物それぞれの身振りの違いから、さまざまな感情が読み取れる。
時代、国によっての習慣の違いなどからも、その身振りにも違いが出る。中には、その仕草が何かの暗示であることも。古今 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価は3.5があればそれにしたい。
●美術は場も影響してくる
→非常に納得がいった。同じ絵でも日本で見るのとその作者の故郷で見るのとはまた違ってくるだろうし、前後にある絵との兼ね合いによっても変わるだろう。
自分の心境や見る時間帯によって、さらには年齢によっても変わってくるのではないか。
これは美術以外にも言えると感じた。例えば、飲食においても東京で同じものは食べられるがやはり本場に行った方が美味しいと思う場面も多々ある。
物の本質を高めるには、そういった外的要因というのも考慮するべきだ。
●絵の背景を見ること
→その時の社会やアーティストの感情等、複数の情報を得て見ることで感じ方が変