宮下規久朗のレビュー一覧

  • 一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》

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    題材になっとるのに誰がマタイなのか分からんの面白いでしょ。
    こんだけ教えを読み取ってすごい作品ばっか描いてたのに本人はチンピラだったのどういう人生観だったんだろ。本人は召命は果たせたのかな。

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    2022年02月09日
  • しぐさで読む美術史

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    美術に登場する代表的な身振り手振りや動作を紹介する一冊。

    悲しみや驚きや怒りなどの感情表現。
    祝福や腕組みといった儀式的慣習的な身振り。
    そして、食べたり踊ったりという具体的で直接的な動作や運動表現の、大きく分けて三つのしぐさに着目した美術本。

    美術を、しぐさというテーマで括るのがまず面白い!
    このテーマでの美術本は初めて見た。

    例えば、ダヴィンチの「最後の晩餐」は、イエス、ユダはもちろん、他の弟子も含め、描かれた人物それぞれの身振りの違いから、さまざまな感情が読み取れる。

    時代、国によっての習慣の違いなどからも、その身振りにも違いが出る。中には、その仕草が何かの暗示であることも。古今

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    2022年01月15日
  • しぐさで読む美術史

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    しぐさを通して、様々な美術作品に込められた意味や背景を知ることができました。
    大部分は想像通りの意味合いでしたが、時代の移り変わりにより意味が変わるしぐさもあり面白かったです。

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    2021年10月17日
  • 〈オールカラー版〉欲望の美術史

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    美術分野に疎い私でも、美術の大枠の歴史を『欲望』という視点で追っていく点は大変分かりやすかった。人間が考える、本能・欲求が絵画に垣間見れるという面白さに気づける。
    その一方で、美術作品のメジャーなところではない、筆者個人の趣味による美術作品も多く出てくるので、自分の知らない美術作品の教養を得るにはいいかもしれません。
    有名どころの作品をたくさん見たい方には物足りなさが残る本かもしれません。

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    2021年06月10日
  • 美術の力~表現の原点を辿る~

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    ネタバレ

    評価は3.5があればそれにしたい。

    ●美術は場も影響してくる
    →非常に納得がいった。同じ絵でも日本で見るのとその作者の故郷で見るのとはまた違ってくるだろうし、前後にある絵との兼ね合いによっても変わるだろう。
    自分の心境や見る時間帯によって、さらには年齢によっても変わってくるのではないか。

    これは美術以外にも言えると感じた。例えば、飲食においても東京で同じものは食べられるがやはり本場に行った方が美味しいと思う場面も多々ある。

    物の本質を高めるには、そういった外的要因というのも考慮するべきだ。

    ●絵の背景を見ること
    →その時の社会やアーティストの感情等、複数の情報を得て見ることで感じ方が変

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    2020年06月07日
  • 〈オールカラー版〉欲望の美術史

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    人間の歴史の中で美術が何を表してきたのか、シンプルにまとめてある。分かりやすい言葉で書かれており、美術に詳しくない人でも読みやすい。
    美術品が製作された時代背景や環境をふまえると、同じ作品でも受け止め方が変わることに気づかされた。現代の価値観のみで美術を鑑賞するのではなく、美術品をとりまく環境にも目を向けて、包括的に美術を楽しみたいと感じさせられた。

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    2019年11月02日
  • カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇

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    カラヴァッジョの展覧会に行き、そこで彼の生涯が波瀾万丈だったことを知って読んでみた。
    イタリアの北から南へ移動して行ったカラヴァッジョの足跡を辿りつつ、それぞれの時代に描かれた絵を解説している。
    当時の時代背景や彼の人間性、起こした事件、絵のテーマや鑑賞のポイントなど、わかりやすく書かれていて面白かった。(イタリアの固有名詞は覚えにくくてちょっと辛かったけど)
    人生の得意の絶頂に自分でそれをぶち壊しては逃亡を余儀なくされる性格破綻者ではあるが、だからこそ見る者に劇的なインパクトを与える傑作が描けたのかもしれない。

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    2019年10月06日
  • 美術の力~表現の原点を辿る~

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    見事な絵画のカラー写真が満載で綺麗な本。新聞や雑誌で掲載された内容を集めた、とのことで全体のまとまりは無いが、章ごとに色んなテーマを扱っている
    知らない芸術家がまだまだたくさんいて興味深かった。紹介される人物が多い分、いつの時代の人だったかを真っ先に明記してほしいと思った

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    2019年08月31日
  • 美術の力~表現の原点を辿る~

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    自分が絵画好きになったのは、高校時代にエル・グレコの受胎告知を観てから。先週もナショナル・ギャラリーで、この本にも取り上げられているカラヴァッジォの作品を観てきたところ。実物を観た事があると、当然ながら興味のレベルが1つも2つも上がる。

    「美術の力」と書かれている通り、一般的な絵画紹介本ではなく、それぞれの時代において絵画が果たしてきた役割とそのもたらす影響について書かれている。

    西洋絵画だけでなく日本人による作品も取り上げられているところも好感。




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    2018年11月14日
  • 美術の力~表現の原点を辿る~

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    ネタバレ

    人間のあらゆる芸術の源は宗教。

    ルネサンスと宗教改革により、
    「信仰の時代」から「美術の時代」へ変化。
    フランス革命により、教会の権威低下、社会が世俗化。
    物語より、視覚的な造形性へ。

    絵馬
     仏像を除き私的な場所での鑑賞の日本美術唯一の公共絵画
     エクスヴォートと似ている。

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    2018年03月18日
  • 〈オールカラー版〉欲望の美術史

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    他の著作同様、美術史についてのなるほどな見方が多く紹介されているが、他の著作と比べるとコラムだからか情報量は抑えめ。しかし読んでいて楽しい一冊。

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    2018年03月10日
  • 〈オールカラー版〉美術の誘惑

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    美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語、図版125点収録。(袖)

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    2018年01月09日
  • 〈オールカラー版〉美術の誘惑

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    何の気なしに読み始めさらっと読み終わった。美術になじみのない日本人に少しでも接点を、というコンセプトだろうか。かなり偏ったテーマ設定と、東西を横断した作品選びは自由で結構楽しかった。

    しかしパラパラと読み終わって明白なのは、著者のメッセージの力点が、亡くなられた娘さんに対しての思いに還元されているということだ。あとがきは著者の<告白>そのもの。でもそれでいいと思う。結論としてちょっと寂しいところがあっても、安い言葉で申し訳ないが、それも人生ではないかと思う。


    17.5.7

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    2017年05月07日
  • モチーフで読む美術史2

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    「1」よりも日本画の割合が増えた印象。個人的には「1」の方が好きだけど、こっちの方がバランス取れてると感じる人もいそう。ま、いずれにせよ良書。

    にしてもやっぱりあとがきが泣ける。

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    2016年12月23日
  • モチーフで読む美術史

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    非常に勉強になる。絵画の見方だけではなく、特に西洋文化全般を知る上でも重要な知識満載。

    にしてもあとがきが泣ける。娘を持つ父としては胸が締め付けられる。

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    2016年12月23日
  • ヴェネツィア 美の都の一千年

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     書名だけだと(特に著者を知らなければ)通史や概説書と誤解する可能性があるが、美術史の本である。ヴェネツィアがまさに美術の宝庫であることが改めてよくわかる。

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    2016年11月22日
  • 〈オールカラー版〉美術の誘惑

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    美術史家によるジャンルを問わない美術作品に対する思考。

    ひとつひとつのテーマが短かったので、読みやすかった。著者の娘さんが若くして病気で亡くなられていて、その苦悩を癒す力が美術にあるのか、ないのかと書かれていたのが印象的だった。
    刺青は日本の誇れる文化というのはわかる気がするけど、イメージがあるよね。戦争画が実はこぞって画家が描いていたというには驚いた。

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    2015年11月21日
  • モチーフで読む美術史

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    モチーフの解説2ページにカラー図版2ページという贅沢な文庫本。モチーフ1つに必ずカラー絵画が2つ以上あるから、理解が深まります。西洋美術だけでなく、たまに日本美術が取り上げられていて、西洋と日本の共通点や違いに言及しているのも面白く、敷居の高い西洋美術の格好の入門書です。

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    2014年11月09日
  • ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡~

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    ウォーホルの人間性に深く迫っている。ただ、正直言うと割と一般の人もそう思うだろうな、という話が多く、余り発見がなかった。要は彼はクールでそこらの芸術家とはカテゴリが違うということ。

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    2014年03月25日
  • 〈オールカラー版〉欲望の美術史

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    人間の欲望を映す鏡として美術を捉え、美術をいろいろな観点から眺めたエッセイ集である。美術に関する話題を28話にわたって宮下節で語っている。刺青、戦争記録画、絵金などのマイナーな話題もあり、宮下ファンには楽しめる読み物である。

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    2013年08月16日